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「魔王を助けてやってくれ」勇者「え?」8/10


「魔王を助けてやってくれ」勇者「え?」



581 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 18:45:14.75 ID:vzLaP/aHo

勇者「私が発掘されて一時間ぐらいは経過しましたかね」

魔王「そう、ね~……。大体そのくらいだと思うわ~……」

勇者「うーん、父さんどの辺に埋まってるんだろ」

魔王「……」ジー

勇者「? どうしました? 私の顔になにかついています?」






元スレ
「魔王を助けてやってくれ」勇者「え?」
[SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)@VIPServise掲示板]




582 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 18:48:20.03 ID:vzLaP/aHo

魔王「そういうわけではなく、よく冷静でいられるなーって」

勇者「……そういえば、なんででしょう」

魔王「あら、自分でもわからないのー?」

勇者「う~ん、なんでしょうね。父さんがこんなことで死ぬとかはおもえないし」

勇者「実感がないっていうんですか。たぶん大丈夫だろうなって」

魔王「お父さんのこと信じているのね」

勇者「そうなのかなぁ……」



583 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 18:54:57.69 ID:vzLaP/aHo

戦士「ぜんぜんみつからんなぁ……」

僧侶「もう夜になっちゃうね」

魔王「どうしましょ~……。夜目が利く魔物がいますから、それに任せるのも……」

勇者「でも魔物だけ行動してたら信者に変な目に見られそうですね」

信者『――……』

戦士「そういや、さっきからウロチョロしているもんな」

勇者「もしかしたら賢者さんが魔物だったってこともばれちゃったり?」

僧侶「可能性としてはあるとおもうよ……」



584 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 19:01:02.92 ID:vzLaP/aHo

戦士「信者についてはどうしようもないだろ。何百人といるんだろ?」

僧侶「そうだね。今の私たちには勇者様を探すぐらいしかできないよ」

戦士「そうだな。完全に日が暮れるまで――」

勇者父『うおおおおおおおおおおおっ!!!! わかったぞおおおおおお!!!』

戦士「!?」



585 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 19:04:15.75 ID:vzLaP/aHo

魔王「い、今の勇者様の声ですよね?」

勇者「どうやらそのようだな。とりあえずは生きているみたいですね」

戦士「うおおおおおおおおおお!!! 勇者どこだああああああああああああ!!」

勇者父『!? なんだここは!! 賢者はどこにいった!?』

戦士「勇者!! どこにいる!! どこにいるぅううううううう!!」

勇者父『俺はここにいるぞおおおおお!!!!』

勇者「私と同じようなこといってる……」




586 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 19:09:03.99 ID:vzLaP/aHo

勇者父「救出された」

勇者「父さん、無事で何よりです」

勇者父「なんだか俺は夢をみていたような気がする」

魔王「大丈夫ですか?」

勇者父「……賢者、なんだか賢者の、夢をみていた、ような」

勇者父「ん、でも、気のせいか……?」



587 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 19:15:31.51 ID:vzLaP/aHo

戦士「あんま無茶すんなよ。いい歳なんだからさ。今日はもう帰って休もうぜ」

魔王「あ、それなら、私の家に……。できれば看病させていただきたいんですけど」

戦士「豚箱じゃなきゃ俺は大歓迎です!!」

勇者父「右に同じく」

魔王「あ、はい。わかりました~。それではルーラでちゃちゃっと戻りましょう」




588 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 19:22:15.83 ID:vzLaP/aHo

魔王城

勇者「魔王城につくなり、魔王は父さん達の看病をしはじめてボッチなう」

勇者「もう三時間ぐらい帰ってこないし、寝るまで看病する気なのかなぁ……」

勇者「私も眠いし、もう寝ちゃおうかなあ」

魔王「ただいま帰りました~。ごめんなさい、勇者さん。一人ぼっちにさせちゃって」ガチャ



589 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 19:28:17.99 ID:vzLaP/aHo

勇者「おかえりなさい。どうでした?」

魔王「ふふっ、ぐっすり眠っちゃいましたよ~」

勇者「ご迷惑おかけしました」

魔王「いえ、元はといえば私の所為なのですから……」

魔王「あ、勇者さん。側近ちゃんの件、どうでした?」

勇者「魔王の想像通りですよ。これを聞いてください」




590 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 19:31:13.80 ID:vzLaP/aHo

魔王「あら~、これは、ペン型の録音機かしら?」

勇者「えぇ、会話は一通り録音しましたので……そういえば側近さんは?」

魔王「一応のことを思って牢屋に……」

勇者「そう、ですか。明日、事情でも聞くんですか?」

魔王「……そうね。本当はこんなことしたくないのだけれど……」

勇者「仕方ないですよ。裏切りは裏切りですから」

魔王「…………」

勇者「今日はもう寝ましょう。魔王も疲れましたよね?」

魔王「……はい。勇者さん、おやすみなさい」



591 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 19:37:32.32 ID:vzLaP/aHo

勇者「朝になり、いつもの個室で側近含めて全員集まっています」

勇者「正直息苦しいです」

魔王「側近ちゃん、勇者さんから録音したもの聞かせてもらったわ」

魔王「どうして、裏切るようなことしたの?」

側近「…………」

魔王「怒っているわけじゃないのよ。だから、正直に話して?」

側近「……」

戦士「刑事物のドラマみたいwwwwwwwwwww」



592 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 19:47:25.88 ID:vzLaP/aHo

側近「何を話したところで、魔王様を裏切った事実は変わりません」

側近「私はいまさら弁解するつもりはありません」

側近「どうぞ、魔王様。私を煮るなり焼くなり好きにしてください。そのくらいの覚悟はできています」

魔王「側近ちゃん……」

勇者「でも納得できないですよ。あんなに魔王様ラブの側近さんが裏切るなんて」

戦士「俺たちそこらへんわからないから話についていけないな」

勇者父「せやな」




594 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 19:54:53.97 ID:vzLaP/aHo

魔王「なら側近ちゃん、私にどうして裏切る様なことをしたのか、話して?」

側近「……」

魔王「お願いよ、側近ちゃん……」

側近「…………」

戦士「さっそく煮るなり焼くなり発言をスルーしはじめた側近」

勇者父「運命はいかに!!」

勇者「ちょっと父さん達うるさいよ」



599 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 19:58:37.00 ID:vzLaP/aHo

後見人「側近、魔王様に話したらどうだい?」

側近「……後見人」

勇者父「うわ、だれこれ。まるで今まで普通にメインキャラとしていましたよっていう感じで現れた魔物」

戦士「こーゆーのやな感じだよねぇ。あたしらの今までの活躍全部なかったことにされてるっていうか。なんかむかつくわよねぇ」

勇者父「そうよねぇ」

勇者「だからうるさいってば」



600 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 20:03:16.79 ID:vzLaP/aHo

後見人「どの道、もう君の計画は丸つぶれだよ」

後見人「それなら魔王様にすべてお話しするべきだ。本人もそれを望んでいる」

側近「……」

魔王「側近ちゃん……」

側近「……」

側近「……わかり、ました。お話します」



601 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 20:08:58.74 ID:vzLaP/aHo

側近「魔王様を助けるために、私は……魔王様を裏切りました」

魔王「私を助けるため?」

側近「魔王様に気持ちよく死んでもらうための準備です」

魔王「……!」

勇者「超展開キター!!」

勇者父「ど、どういうことなの……?」

側近「勇者殿の妻が勇者を出産した翌年、私は賢者に声をかけました」

勇者「あ、私たちはスルーの方向性でいくのね」

勇者父「悲しき世の中よ」



602 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 20:16:29.28 ID:vzLaP/aHo

側近「勇者が二人に増えてしまう事態は、魔王様、あなたも想定外でしたよね」

魔王「え、ええ。人間よりも私たちの30年は短いものですし……」

側近「だから貴方の勇者に魔王の代わりになってもらう計画に歪が入りました」

勇者「新情報多すぎて処理できない小卒ですが何か」

勇者父「安心しろ、俺もよくわかってない」




603 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 20:19:21.30 ID:vzLaP/aHo

側近「勇者が二人いれば……どちらかが邪魔をすることは確かでしょう」

側近「実際に、もし、人と魔物の戦争が今起きたとしたら……」

側近「勇者は魔王様を守り、勇者殿は武力で戦争を止めてしまうことでしょう」

側近「そして、いつまでたっても魔王様は死ぬことはできません」

側近「そうなってしまったら、いつまでも魔物は悪いまま」

側近「魔王様が望む世界を作ることができません」

勇者「つまりどういうことなの僧侶さん」



604 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 20:24:23.12 ID:vzLaP/aHo

僧侶「えぇ、私に聞くの? えーと、私もよくわかんないんだけど、うーんと」

僧侶「たぶんなんだけど、魔王と勇者ちゃんは魔物をよく見せようといろんなところでボランティアをしてるんだよね?」

勇者「はい」

僧侶「それで魔物が好きな人が増えたとするでしょ?」

勇者「はい」

僧侶「だけど魔王のイメージはいつまでたっても悪いままだから、心のそこから魔物が好きな人が増えないんじゃないかなあ」



605 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 20:28:08.90 ID:vzLaP/aHo

勇者「どうしてですか?」

僧侶「魔王とか、王様ってその種族の代表だよね。代表のイメージが悪かったら、たとえ個人個人はよくても悪くみえちゃうものなんだ」

勇者「……?」

勇者父「DQNの親から生まれたっぽい心愛姫なんていう名前の女がお前の会社の面接にきたとする」

勇者父「そして受け答えが普通によかったとする。だけど他に恵子って名前の女で受け答えが普通によかった奴がいる」

勇者父「お前はどっちを採る?」



606 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 20:33:16.27 ID:vzLaP/aHo

勇者「……恵子」

勇者父「どうしてだ?」

勇者「だってDQNから生まれた子って、なんか嫌じゃん」

僧侶「勇者ちゃん、そういうことだよ。説明が下手でごめんね」

勇者「いえ。ということは、魔王のイメージが悪いから、魔王を殺して私や父さんみたいな勇者を魔王の代わりにする」

勇者「そして、魔物のイメージをアップアップっていう計画があったってことなんですね」



 
610 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 21:42:49.55 ID:vzLaP/aHo

僧侶「うん、だけど、この世界に強い力を持つ勇者が二人いてしまった……」

僧侶「その所為で魔王を殺す状況が作りにくくなってしまった」

僧侶「だから……賢者ちゃんを使って勇者様を殺そうとしたってことなのかな」

側近「いいえ、僧侶殿。それは違います」

側近「もし勇者のどちらかを殺すのであれば、私は勇者を向かわせていたでしょうね」

勇者「そうですね、私11レベですもんね」



611 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 21:46:32.74 ID:vzLaP/aHo

側近「……三ヵ月たてば、魔物のイメージは今よりもよくなるでしょう」

側近「そのときに賢者、いやオルゴの手先である魔物に人間を襲わせます」

側近「油断、するでしょうね。30年間一度も魔物は人を襲ったことはないのですから」

側近「民は王に怒りをぶつけ、焦った王は勇者もどきをたくさん魔界に派遣するでしょう」

側近「そしてそれを知った勇者殿、あなたもきっと魔界に現れる」

側近「勇者もどきが戦争をしかけてくるのと同時に、勇者殿がオルゴ討伐に出かけてしまえば……」

側近「勇者は実質一人です」



612 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 21:50:25.37 ID:vzLaP/aHo

勇者「…………」

魔王「……」

側近「その状況であれば、魔王様、あなたが望むようなシナリオが絵描けるわけです」

魔王「そのために……賢者様をオルゴさんに……?」

側近「それは彼自身が望んだことです」

魔王「でもその提案をしたのは、貴方なんですよね……?」

側近「……はい」

勇者父「……」



613 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 21:54:59.48 ID:vzLaP/aHo

側近「勇者殿、私はあなたのお仲間を殺した、といっても過言ではないでしょう」

側近「魔王様、勇者殿、もう一度いいます。私はどんな処分でも受け入れる覚悟です」

勇者父「……俺は」

勇者父「……処分は魔王に任せる」

魔王「ゆ、勇者様……、本当に、それでいいんですか?」

勇者父「ああ、構わない」




614 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 21:59:10.21 ID:vzLaP/aHo

魔王「…………」

魔王「……側近」

側近「はい」

魔王「貴方は、とても、ひどいことをしました」

魔王「間接的ですが一人の人間の命を奪い……、利用しました」

魔王「だから私はあなたを……」

魔王「…………」



615 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:02:18.34 ID:vzLaP/aHo

魔王は、迷っているようだった。

私は魔王と側近が実際どのくらいの付き合いなのかを知らないけれど、あの様子じゃ随分と昔から一緒にいたのだろう。

親友ともいえるかもしれない彼女を自らの手で裁かなければいけないその重み。

目を閉じ、考える彼女の顔は悲しみの色が濃く、見ていて悲痛なものだった。

……だけれど少しの沈黙の後、彼女は目を開け、しっかりと側近を見つめなおす。



616 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:05:33.65 ID:vzLaP/aHo

魔王「貴方を百年間、牢屋に閉じ込めます」

魔王「いいですね?」

側近「はい」

勇者「……」




617 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:10:34.87 ID:vzLaP/aHo

勇者「側近さんが魔王につれられて牢屋に行ってしまわれた」

勇者父「百年も閉じ込めておくのか」

後見人「人間よりも魔物の百年という月日は短いものです」

後見人「妥当なものでしょう」

勇者父「そこまでしなくても、おしおきぐらいでよかった気がするんだけど」

勇者「お仕置きのほうがつらいような気がします」

勇者父「デコピンで腕ふっとばすもんな」

戦士「エスタークよりつよいんじゃねーのwwwwwwwww」



618 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:15:07.66 ID:vzLaP/aHo

魔王「ただいま戻りました」

勇者「おかえり、魔王。顔色悪いけど大丈夫?」

魔王「え、ええ……」

勇者父「おっしゃ、次はあんたの番だな」

勇者「へ?」

魔王「え?」

勇者父「この馬鹿やろうがぁああああぁ!!」バチンッ!

魔王「――っ!?」

勇者「うわ、平手打ちした」



619 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:19:55.06 ID:vzLaP/aHo

魔王「ゆ、勇者様……?」

勇者父「傷心のところ悪いが、エスタークの代わりに説教させてもらう」

勇者父「側近がいっていたお前が死んで俺か娘に魔王を代わってもらうというのは、本当だな?」

魔王「……は、い」

勇者父「この馬鹿野郎!! 何度でもいってやろう! 馬鹿! 馬鹿女!」

勇者父「まず自分の命を粗末にするその精神に馬鹿野郎だ! バーロ!!!」



620 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:24:03.69 ID:vzLaP/aHo

勇者父「その上俺や娘にお前なんざの願いをかなえる為に魔王になれだぁ? 馬鹿も休み休みいえ」

勇者父「確かにお前が死ねば、魔物全体のイメージは確実によくなるだろう」

勇者父「だがな、そこからどうする? お前はもういないんだぞ」

勇者父「意思を継ぐ奴はいるかもしれない。しかし完全にお前の願いをかなえてくれる奴はお前自身しかいないんだぞ」

勇者父「他人に任せるほどお前の世界平和ってやらは軽いことなのか?」

魔王「ち、がいます。私は、本当に、心から……」



621 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:28:30.25 ID:vzLaP/aHo

勇者父「自分の命ひとつ守れない奴に世界平和なんて無理なんだよ」

勇者父「俺の父ちゃんも、爺ちゃんも、戦って、勝って、生きてたから、人間界を平和に導くことができた」

魔王「……」

勇者父「それにな、お前が死んだら、エスタークだって、お前の母ちゃんだって、俺だって娘だって悲しいんだ」



622 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:31:27.06 ID:vzLaP/aHo

勇者父「安易に死ぬ選択を考えるな。お前は魔王だが、その前に一人の女だろう」

勇者父「そのでけー胸でも押し付けながら泣きつけば、助けてくれる男は何百人といるぞ」

勇者父「たとえば勇者とか、戦士とか」

勇者「私男じゃない上に戦士さんと同列とかすごく嫌なんですけど」

戦士「傷ついた……」



623 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:35:28.63 ID:vzLaP/aHo

勇者父「うん、まぁ、少なくても俺たちは絶対助ける」

勇者父「戦士はおいといて、お前は一人じゃないんだからさ」

戦士「えーっ」

勇者「そうですよ、魔王。戦士さんとかはともかくとして私たちを信用してください」

戦士「え、ともかくって何? どうして俺、そんなに扱い悪いの?」

魔王「ゆうしゃさん……う……っ……ごめんなさい……わたし……わたし……っ」



624 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:41:45.16 ID:vzLaP/aHo

勇者「魔王、マジ泣きタイム終了しました」

戦士「正直俺も泣きたかった」

魔王「ごめんなさい勇者さん、あなたの服が鼻水だらけに……」

戦士「俺が舐めるから気にしないで」

勇者「いやいや、なに舐めようとしてるんですか。セクハラで訴えますよ」

戦士「殴んないでー!!」



625 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:43:52.83 ID:vzLaP/aHo

勇者父「これからどうやって人間に魔王軍が受け入れられるかの会議を行うー!!」

戦士「ぱふぱふー!」

勇者「どうしましょうね。今までどおりにやっていきながら、何かやる形なんですかね」

僧侶「魔王が受け入れられるようになればいいんだよね……」



626 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:45:25.24 ID:vzLaP/aHo

勇者父「というかそれは簡単だろう」

魔王「あら~」

勇者「というと」

勇者父「おまいらこの魔王をみて、最初になんとおもった」

戦士「おっぱいがでかい」

勇者「巨乳」

僧侶「……えへへ」

魔王「……」

勇者父「胸以外だ!!」



627 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:47:46.45 ID:vzLaP/aHo

戦士「こんな可愛い子が魔王のはずがない」

勇者「普通の人間」

僧侶「優しそうな人……」

魔王「あ、あら~、照れますね~……」

勇者父「と、いうことだ。人間界にいってたくさんの人と交流すればいいだけの話だ」

勇者「じゃ問題はその方法かぁ」

戦士「アイドルになるとか」

勇者「おったまげーしょん!」



628 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:48:49.86 ID:vzLaP/aHo

戦士「俺、プロデューサになるから、一緒にAランク目指そうぜ!!」

勇者父「運命の人に会うためじゃなくて、世界が平和になるために歌うのか。股間が熱くなるな……」

勇者「やばい、ケツカッチンだ!」

魔王「……? でも私、その、歌うのも苦手ですよ」

勇者「ちょっと試しに歌ってみてください。はい、マイク」

魔王「どうして勇者さんマイクなんて持ってるんですか?」

勇者「3、2、1、はい!」

魔王「あわわ……」



629 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:49:17.94 ID:vzLaP/aHo

勇者父「いいじゃん」

勇者「普通にかわいい」

僧侶「わ、私よりうまい……」

戦士「俺の股間がAランク」

魔王「そ、そんなベタ褒めはやめてください……。もうっ……」

勇者「ところで先ほどから空気の後見人さん。魔王がアイドルになったら困ります?」




631 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:50:08.32 ID:vzLaP/aHo

後見人「そうですね、さすがに国のトップがアイドルなのは……」

勇者父「まずいかー……」

戦士「いい案だとおもったんだけどなあ」

勇者「キラッ☆」

僧侶「他になにかあるかなぁ……」



632 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:50:45.48 ID:vzLaP/aHo

キメラ「すいませーん、魔王様。はいってもいいですかー?」トントン

魔王「あ、はい。どうぞー」

キメラ「しつれいしまーす」ガチャ

魔王「キメラちゃん、どうしたのー?」

キメラ「人間界で怪しい動きがあったので報告しまーす」

キメラ「なんだか勇者もどきが王の城に集まっているようでーす」

キメラ「そこで工作員を忍ばせたところ、明日勇者とその仲間たちを集めて王は何かの発表をする、という情報が手に入りましたー」

魔王「まぁ……」



633 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:51:55.32 ID:vzLaP/aHo

勇者父「もしかして賢者が死んだことで錯乱して、魔王城に攻めてくるつもりじゃ……」

勇者「その可能性は高いですなぁ」

魔王「ど、どうしましょう……」

勇者父「明日、俺と勇者で城にいってみよう。一応勇者だし、詳しい話は聞きやすいだろう」

勇者父「ただ大事をとって、準備はしといてくれ」

魔王「せ、戦争の準備ですか? そんな……」



634 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:52:49.38 ID:vzLaP/aHo

勇者父「一応だ、一応。もしなったら俺が全力でとめるから」

魔王「は、はい……」

勇者「もう向かう?」

勇者父「おい、キメラ。その集会は何時ころやるんだ?」

キメラ「明日の正午くらいですねー」

勇者父「なら明日向かおう。それまでは準備をしよう」

戦士「これはまた面倒なことになりそうだぞお」

勇者「父さんが働きすぎて私の立場がない」

僧侶(私の立場のほうが……)



635 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:54:12.49 ID:vzLaP/aHo

勇者「時間が過ぎるのは早い。もう後は寝るだけです」

勇者「そして戦の準備だとかいって魔王城は父親好みの城にされました」

魔王「せっかく観光用にしていたのに……」

勇者「そんな私も父さんに鍛えられて20レベになりました。やったね!!」

魔王「明日、どうなるんでしょう……」

勇者「大丈夫ですよ、たぶんきっと恐らく」



636 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:55:07.53 ID:vzLaP/aHo

魔王「そう、ですよね。こういう時こそ冷静でいないと……」

勇者「そうですよ」

魔王「戦争なんてそんなおったまげーしょんなナウいことは起きませんよね」

魔王「大丈夫です、だんだん落ち着いてきました~」

勇者「本当に落ち着いていますか?」



637 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:55:49.97 ID:vzLaP/aHo

勇者「まあ、魔王も女の人ですからね。不安なのはよくわかります」

勇者「私を安眠用抱き枕として使ってくれて構いませんよ」

魔王「ありがとうございます~。うわあ、これはすごく癒されますね~ふふっ」

勇者「本当にだいじょうぶでふか、いつものまほうじゃなひ……んぐお、む、むねg……」

魔王「うう~……ゆうしゃさ~ん……」ギュー

勇者「ぢぬ!! まほうぢぬ!!」


638 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:56:18.10 ID:vzLaP/aHo

勇者「最初から私が抱きしめればよかったですね」

魔王「ご、ごめんなさい……」

勇者「なるべく痛くないようにしますけど、息苦しかったりしたらいってくださいね」

魔王「はい。ありがとうございます~……ふふっ」

勇者「どうしたんですか、なんだか楽しそうですね?」

魔王「いえ、私のほうが年上なのに……今日は勇者さんのほうがお姉さんにみえるな、って」

勇者(そういえば魔王って何歳なんだろう……)



639 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:57:22.51 ID:vzLaP/aHo

勇者「それなら今日だけお姉さんってことで」

魔王「あら……ふふっ。それならお姉ちゃん、と呼んだほうがいいですか?」

勇者「一回呼んでみてください」

魔王「お、お姉ちゃん~」

勇者「ツボです」

魔王「あ、あら~……それはそれで困ったわ~」



640 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:58:23.91 ID:vzLaP/aHo

勇者「話全然代わっちゃうんですけど、知りませんでしたよ。魔王が死のうとしてたこと」

魔王「……そう、ね。貴方には最後の最後まで言わないでおくつもりだったから」

魔王「ごめんなさい」

勇者「謝らないでください。でも、よかったですよ。早めにわかって、防止できて」

勇者「そんなことになって直前に言われたら私、魔王のこと殺してしまうかも……しれませんし」

魔王「勇者さん……」




641 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/05(月) 22:59:00.01 ID:vzLaP/aHo

勇者「魔王は生きてくださいね。絶対に」

魔王「私がこういうのも変かもしれませんけど、勇者さんもですよ」

魔王「勇者さんも、生きてくださいね。約束ですよ」

勇者「はい。絶対に死にませんので安心してください」

魔王「約束ですよ? 破ったらひどいですからね」

勇者「……はい」




664 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/07(水) 21:11:06.11 ID:KkLQMQHso

勇者「次の日になりました」

勇者父「準備はいいか野郎共」

勇者「野郎つっても私と父さんだけじゃん」

勇者父「気分だ! 気分!!」



665 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/07(水) 21:14:22.12 ID:KkLQMQHso



勇者「城に着きました。勇者もどきがたくさんいますな~」

勇者父「見事に男ばっかりだな」

勇者「一人ぐらいは私以外の女勇者いるだろ!」

勇者父「いたとしても自分にも見えない妖精さんに話しかけるような女の子じゃないかな」

勇者「お近づきになりたくないね」



666 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/07(水) 21:17:33.64 ID:KkLQMQHso

勇者「くっせえ、男くっせえ……」

勇者父「我慢しろ勇者だろ」

勇者「だけどさあ。ああ、くっせぇ。はやく王こないかな」

王『皆のものよく集まった!!』

王『わしは人間の王。王じゃ!!』

勇者もどき「「おおー!」」

勇者「ようやく始まったよ。一時間くらい待たされたっつーの」



667 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/07(水) 21:21:57.81 ID:KkLQMQHso

王『今日はお主ら勇者に言わなければいけないことがあったため、お前らを呼んだ』

王『言わずかもがな。先日、我が神の声を告げてくれる教皇様が天に昇られた』

勇者もどき1「あぁ、あの魔物が教皇だったやつかぁ」

勇者もどき2「俺あれ神が魔物だって聞いたぜ」

勇者もどき3「ひでーwwwwww」

王『…………そう、お主らの言うとおりだ。我が神は……魔物だった』



668 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/07(水) 21:24:13.46 ID:KkLQMQHso

王『神こそ魔物』

王『魔物こそ神、だったのだ』

勇者「へ?」

勇者父「は?」

王『ワシは間違っていたのだ。魔物こそが悪だと信じ、勇者こそが救世主だと信じてきた』

王『お主らの所為でな!』



669 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)[sage]投稿日:2011/09/07(水) 21:26:51.83 ID:5qOhnUS+o
王屑すぎんだろ・・・


670 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/07(水) 21:29:00.30 ID:KkLQMQHso

勇者もどき1「え、なに、どういうこと?」勇者もどき2「どういう理論だよ、それ」

勇者もどき3「はぁ?」勇者もどき4「なになに?」

ザワザワ……

ザワザワ……

ザワザワ……

勇者「なんだこの展開」

勇者父「俺にもよくわからん」



671 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/07(水) 21:32:45.34 ID:KkLQMQHso

王『ワシは気づかなかったのだ。だが、今、はっきりとわかる。それもそうだ、悪くもない魔物を危める勇者などただの殺人狂にしかすぎん』

王『神である魔物を殺す貴様らこそ、悪魔でありすべての元凶だ』

王『よって貴様ら悪魔は処刑する!!』

勇者もどき1「なんだと!? おい、今までの恩を忘れたのか!!」

勇者「はあああああぁぁあ!?」

勇者父「きがくるっとる」



672 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/07(水) 21:39:54.10 ID:KkLQMQHso

王『うるさい、悪魔共め! 貴様らのような屑など元より不要なもの』

王『価値がないただの豚だ!!』

王『捕らえろ』

勇者「兵士がたくさんでてきましたーっ!」

兵士s「貴様らを拘束する!!」

勇者父「王、本気かよ、引くわ」



673 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/07(水) 21:45:13.00 ID:KkLQMQHso

勇者もどき1「うわぁあっ!! 魔法使い大丈夫か!!」

勇者もどき2「リレミト!! ……あれ?」

勇者「これは逃げるしかあるまい。リレミト!」

勇者「……」

勇者「なんだ、これ。魔法が使えない……?」




675 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/07(水) 21:50:19.23 ID:KkLQMQHso

勇者父「リレミト!! ……そうだな。使えないなこれ」

王『逃げようとしても無駄だ!! この町全体に魔法防御壁を作ったからな!!』

勇者「なにそのFFチックなものは」

勇者父「パルスのファルシにルシにされてコクーンのファルシにパルスへパージされたんですね。わかりません」

勇者「かりそめの平和に酔いしれるんですね、わかります」



676 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/07(水) 21:54:38.59 ID:KkLQMQHso

勇者もどき1「だ、誰か、せかいじゅのはを!! 魔法使いが! 魔法使いが!!」

勇者もどき2「かまってやれるか!! うわぁあっ!!」

勇者「なんだかカオス。私たちも逃げないとやられちゃうかもね」

勇者父「俺は負ける気がしないが……魔王に報告せんといかんもんな。逃げるか」

勇者「100レベのご身分はいいものですね!! すたこらさっさ~」スタスタッ

兵士「勇者が逃げるぞー ぐあっ!!」バンッ!

勇者父「峰打ちじゃい」キリッ



677 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/07(水) 21:59:19.32 ID:KkLQMQHso

兵士1「せいやっ!!」

盗賊「うわぁっ!! すいません!! もう悪いことしません!!」

兵士1「お前を拘束する!!」

盗賊「ひぃ!! お願いです! 俺には病気の母さんが!!」

兵士2「うらっ!! おとなしく捕まれ!!」

勇者もどき3「やなこった!! てめぇらみたいなやつらには絶対捕まらん!!」

勇者もどき4「ちくしょう……ゆるせねぇ。ゆるせねぇよ……」



678 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/07(水) 22:07:40.80 ID:KkLQMQHso

兵士3「ははっ、お前ら勇者など皆殺しだ!!」

勇者もどき4「うるせぇ!! お前ら覚えておけよ!! 許さんからな!!」

兵士3「これは王の命令なのだ!! 恨むのなら王を恨むがよい!!」

勇者「これはひどい」

勇者父「そういえば道具袋のなかにそらとぶくつがあったよ」



679 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/07(水) 22:12:05.63 ID:KkLQMQHso

勇者「そういうの先にいうものでしょ」

勇者父「おっし、お前がはいてくれ。俺はお前にしがみつく」

勇者「おk」ゴソゴソ

兵士4「そこの勇者!! 拘束する!!」

勇者父「なんだこいつら。馬鹿のひとつ覚えみたいに拘束拘束って」

勇者「きっと同じセリフしかいえないんだよ」

兵士4「黙れ!! 死ね!!」ビュッ!



680 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/07(水) 22:16:48.00 ID:KkLQMQHso

勇者父「せいやっ!!」バンッ!

兵士4「ぐあっぁ!!」バタンッ……!

勇者父「兵士弱すぎワロタ」

勇者「父さんが強すぎるんだと思うよ。実際に兵士に勇者もどき達やられっぱなしだし」



681 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/07(水) 22:20:16.18 ID:KkLQMQHso

勇者父「もどき共は対人戦になれていないだけだと思うよ」

勇者父「逆に兵士は対人戦になれてるから強くみえるだけだ」

勇者「あー、MMOでのPvPと、モンスター戦並みに違うってことだね」

勇者父「なにMMOって。また変なのやって!! 父さんそういうのよくないとおもうよ」

勇者「私はFF14を続けるよ」



682 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[saga]投稿日:2011/09/07(水) 22:24:17.30 ID:KkLQMQHso

勇者「飛ぶ準備ができました」

勇者父「よっしゃ、じゃ飛んでくれ」ギュッ

勇者「腰とかつかむのやめてくれませんか。セクハラで訴えるぞ」

勇者父「いいじゃん! 父親なんだからいいじゃん!!」

勇者「父親だからこそいやなんだよ。じゃ、飛びよー。びゅーん」

勇者父「あ、これいきできn」



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[ 2012/02/27 23:15 ] 勇者「」or魔王「」 | TB(0) | CM(0)
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