2ntブログ

↑アローズ速報↓/SSまとめ

VIPなどのSSまとめInアロ速

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

男「親父が小学生の女の子を家に連れ込んできた」2/2



男「親父が小学生の女の子を家に連れ込んできた」


134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 00:52:25.88 ID:/25tZuJI0
夜 居間

少女「よっと。じゃあ、お風呂に入ってこようかな」

父「一緒に―――」

少女「あ?」

父「すまん……」

少女「ふんふーん」トコトコ

父「娘は反抗期か……」

男「親父」

父「ん?」

男「あの子、本当に姉ちゃんなのか?」

父「勿論だ。どうしてそんな嘘を吐く必要がある?」

男「脳移植って本当にしたのか?」

父「え?」

男「親父、やっぱり信じられない。あの子は姉ちゃんじゃない気がする」

父「なにを……」



元スレ
男「親父が小学生の女の子を家に連れ込んできた」




137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 01:00:25.13 ID:/25tZuJI0
男「俺と姉ちゃんがよく遊んでたのは知ってるだろ?」

父「そりゃ、お前はお姉ちゃんっ子だったからな。私が心配するぐらいに」

男「だからさ、姉ちゃんのことならなんでも知っているつもりなんだ」

父「……」

男「仕草も口調も遊び道具も」

父「それがどうした?」

男「殆ど一緒だけど違和感がある」

父「違和感なんて……」

男「親父も色々、アイツに質問したんだよな?」

父「そりゃあする。本当に自分の娘なのか確かめるためにな」

男「親父と姉ちゃんしか知らないことも知ってたか?」

父「ああ。昔、運動会で二人三脚することになってこっそり二人だけで練習したこともしっていた」

男「……なあ、親父。ちょっとアイツに聞いて欲しいことがあるんだけど」

父「なにをだ?」

男「誰も経験したことがないこと」


138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 01:02:14.20 ID:igoLZ7nG0
なんかゾクゾクするな


139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 01:06:10.32 ID:/25tZuJI0
父「なんでそんなことを?」

男「だって」

父「母さんも一緒に確認したんだ。間違いようがないだろう」

男「でも!!昔のことを覚えすぎてるし!!」

父「おい」

男「……悪い」

父「どうしたんだ?」

男「部屋に戻る」

父「分かった」

男「……」

男(そうだな。考えてみれば、こんな嘘をつく理由がない)

男(いくらなんでも考えすぎだよな)

男「……」

男「はぁ……」

 
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 01:10:21.36 ID:/25tZuJI0
少女の部屋

男「……」ガチャ

男(最低だとは思うけど)

男(アイツの私物になにか……)ゴソゴソ

男(いや。昔の物なんて殆ど捨てられてるよな)

男(引越しもしたし、思い出の品なんて……)

男「……あ」

男「この人形……」

男「そうだ。これ……なんだ?」

男「姉ちゃん、こんなの持ってなかっただろ……」

男「この汚れた人形……親父に見せてみれば―――」

ガチャ

男「……!!」

少女「なにしてるの?」

男「え……と……」



143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 01:15:53.69 ID:/25tZuJI0
少女「なに?」

男「……姉ちゃん、この人形いつからもってた?」

少女「さぁ?それ、ずっと前から持ってたから」

男「俺、こんなの見たことないぞ」

少女「……それは、あれだよ。あんたに見せたことがないだけで」

男「あんなにずっと一緒にいて、見たことがない姉ちゃん私物なんて……」

少女「返して」

男「お前、誰だ?」

少女「は?私はあんたの姉で、この家の長女だって」

男「脳移植されて、そんな体になってるんだよな?」

少女「そうだよ?まだ信じてないの?」

男「正直」

少女「じゃあ、なんでも質問して。あんたと私にしかわからないことも覚えてるから」

男「教えてもらったの間違いじゃないよな?」

少女「……誰に?」


145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 01:20:55.62 ID:/25tZuJI0
男「それは……」

少女「誰に教えてもらったっていうの?」

男「わから……ない、けど」

少女「……」

男「とにかく、お前は姉ちゃんじゃない……」

少女「まだいうの、お兄ちゃん?」

男「だって……」

少女「あんたが5歳のとき、初めて食べたポテトチップスはうすしお味で、その味にびっくりしておもしろい顔になってたね」

男「……」

少女「あんたが6歳のとき、初めてランドセルをみて、頭を中に突っ込んでたね」

男「知らない。なんだそれ」

少女「それはあんたが覚えてないだけだって。私は覚えてるよ?」

男「……」

少女「お兄ちゃん?顔が怖いよ?」

男「勝手に入って悪かった。部屋に戻るよ……」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 01:24:20.23 ID:/25tZuJI0
自室

男(誰だ……アイツ……)

男(姉ちゃんじゃない……絶対に違う……)

男(そうだ……!!)

男「……」トゥルル

『もしもし?』

男「母さん!!」

『どうかしたの?』

男「病院とか覚えてるか?」

『病院?』

男「姉ちゃんが手術したって病院」

『県立病院だけど』

男「なんて先生が執刀したんだ?」

『えっと……確か……』


155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 01:34:37.81 ID:/25tZuJI0
男「県立病院……執刀医の名前で検索したら……」カタカタ

男「そうだ……思い出してきた」

男(あのとき母さんに連れられてあの県立病院にいった)

男(俺は脳移植なんて話は一切聞かなかった)

男(当時は姉ちゃんが亡くなったことがショックで他のことにまで気が回らなかったけど……今は違う)

男(親父……脳移植手術なんていつしたんだよ……)

男「いた……!!こいつか……」

男「脳医学の権威……?」

男「10年前とは立場が違うのか……?」

男「こいつに話を聞かないと」

男「でも、簡単に会えるかな?」

男「……」

男「とにかく会ってみないとわからないな」

男(俺の姉ちゃんはどこにいったんだよ……)


157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 01:38:55.46 ID:/25tZuJI0
翌日 大学構内

男「で、どうにかしてその医者と会えないかなって」

友「アポとれば?」

男「電話したら、いける?」

友「とりあえずやってみろよ」

男「そうだな……」

友「……」

男「バイト面接の電話より緊張する」

友「へたれめ」

男「……」ピッ

男「……」トゥルルル

友「……」

男「もしもし、あの。是非、お会いしたい人がいるんですけど」

友「……」


158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 01:41:49.98 ID:/25tZuJI0
夜 自室

男「……」

トントン

男「は、はい?」

少女「お兄ちゃん、ご飯できたよ」

男「ああ、今行く」

少女「……どうかした?」

男「え?」

少女「昨日から変だよ?」

男「別になにも」

少女「私はここの長女で、貴方の姉」

男「……」

少女「それは事実だから」

男「分かってるよ」

少女「……」


162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 01:45:06.30 ID:/25tZuJI0
翌朝 大学病院

男「はぁー……」

友「なんで俺まで」

男「暇だったろ?」

友「別にいいけど」

看護師「お待たせしました。こちらにどうぞ」

男「あ、はい」

友「美人だなぁー」

男「はいはい」

看護師「こちらの部屋でお待ちください」

男「わかりました」

友「ありがとうございます」

看護師「それでは、失礼します」

男「どんな奴だろう……」

友「女医さんなんだろ?美人かなー?」



164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 01:50:45.18 ID:/25tZuJI0
女医「お待たせしました」

男「あ、どうも」

友「(すっげー、美人)」

男「(だまれ)」

女医「……それでお話とは?」

男「あの一年前に脳移植手術された経験がありますよね?県立病院で」

女医「ええ。私の初めての脳移植だったから」

男「俺の姉でした」

女医「なるほど。でも、あれは手術ミスではありません」

男「それは分かってます。問題はそのあとです」

女医「……」

男「最近、俺の姉が蘇りました。どういうことでしょうか?」

女医「脳移植したら、不思議な現象がおこった。それだけ」

友「でも、そんなのオカルトじゃあ」

女医「人体のことは殆ど分かっていない。まだまだ謎があるのです。という答えではダメですか?」

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 01:56:19.77 ID:/25tZuJI0
男「納得できません」

女医「体は別物だけど、中身は貴方のお姉さん。確かに最初は困惑されるでしょうが……」

友「あの!」

女医「なんですか?」

友「どうしてそのことを公に発表しないんですか?」

女医「プライバシー保護のためです」

友「違います」

女医「え?」

友「冷凍保存した脳を移植したら意識が戻ったってところです」

女医「だから……」

友「それってすごいことだと思うんですよ。でも、ニュースにもなってないし、BMJとかランセットにも記載されてませんでした」

男「なんだそれ?」

友「医学雑誌」

女医「日本での施術なのでそういった雑誌には載りません」

友「そんなわけないでしょうに」


172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 02:03:16.56 ID:/25tZuJI0
男「載らないってことは……」

友「医学会では発表できないことをしたんじゃないですか?」

女医「そろそろ診察が始まりますので、これで」

男「待ってください!!今、俺の家に姉ちゃんの記憶を持ってるのかどうかよくわからない奴がいるんです!!」

女医「……」

男「そいつが誰なのか教えてください」

女医「貴方のお姉さん」

男「そんなわけ!!」

女医「では、訊ねます。貴方の両親に来てもらい、いくつかの記憶がきちんと共有できているか確認してもらいました」

男「それは、教えただけじゃ」

女医「誰が?どのようにして?」

男「それは……」

女医「それでは失礼します」

男「……くそ」

友「……」


176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 02:14:09.57 ID:/25tZuJI0
病院内 ロビー

男「はぁ……もうなんだよ……」

友「なぁ?」

男「なんだ?」

友「お前も良く知らない記憶まで持ってるんだよな、義妹さん」

男「そう」

友「でも、カマをかけたら記憶にないことも「ある」って言ったんだよな」

男「漫画を全部捨てられた経験なんてないからな」

友「姉の記憶をそっくり貰ってたら、そんなこと言わないよな?」

男「そうだろうな。姉ちゃんの記憶をそのまま持ってるなら、そんなの記憶にないって言うだろうし」

友「……あとお前の見たことのない人形を持ってたんだよな?」

男「ああ。あれだけは見た事がなかった。しかも姉ちゃんが大事にしてたやつなら、絶対に見てる」

友「……」

男「誰なんだ……あいつ……」

友「思ったんだけど。義妹さんを姉か別人かで考えるから混乱するんじゃないか?」

179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 02:22:56.44 ID:/25tZuJI0
男「どういうこと?」

友「例えばだけど、義妹さんには二種類以上の人格があるとか」

男「は?」

友「例えばな。例えば。俺とお前が合体したとするだろ?」

男「気持ち悪いぞ」

友「まあ、聞けよ。で、体は全くの別人になった。その状態で、どちらかの家族にあう」

男「……」

友「家族は本人確認のために思い出を共有できているか訊ねる」

男「……それって」

友「どっちの記憶も持ってるから家族は本人だって思う、だろ?」

男「そんなの本人が一番混乱するだろ」

友「そういう可能性もあるんじゃないかなーって、思っただけ」

男(いや……実際、混乱してたのか……?親父の顔を最初は思い出せなかったみたいだし……)

友「あの女医さんがなんかしたのは間違いないと思うけどなぁ」

男「……」


184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 02:27:25.05 ID:/25tZuJI0
駅 ホーム

友「俺も気になるからちょっと女医さんのこと調べてみる」

男「いいのか?」

友「なんか面白いじゃん」

男「お前がいてくれて助かった」

友「なんのなんの」

男「でも、これからどうしたらいいと思う?」

友「そうだなぁ。義妹さんに色々聞いてみたらどうだ?」

男「色々?」

友「どんどん記憶にあることないことぶつけてみろ。なんか分かってくるかもしれない」

男「分かった」

友「じゃあな」

男「ありがとう」

男(色々か……)


187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 02:31:46.96 ID:/25tZuJI0
夜 少女の部屋

男「……」トントン

少女「はーい?」ガチャ

男「よう」

少女「どうしたの?お兄ちゃん?」

男「少し話そうかなーって」

少女「私は貴方の姉で、ここの長女だよ……?」

男「それは分かってる」

少女「ほんとに?」

男「うん」

少女「ならいいけど」

男(色々……よし)

男「姉さん、俺が卒園するときどんな服着てたか覚えてる?」

少女「確か、紺色のスーツに赤いネクタイをしてたかな」

男「はは……よく覚えてるなぁ」


189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 02:37:35.64 ID:/25tZuJI0
少女「お姉ちゃんだもん」

男「じゃあ、そのあとお寿司を食べに行ったよな?」

少女「えっと、行った行った」

男「なに食べたっけ?」

少女「たまごとエビと……」

男「あれ、マクドナルドだっけ?」

少女「え?えっと……ううん、お寿司であってる」

男「そっか」

少女「でも、マクドナルドも美味しかったよね」

男「……ああ。うん」

少女「えへへ。またいこっか?」

男「うん、行きたいな。そういえばデパートの屋上とかも小さいときはよく連れて行ってもらったよな」

少女「うん。そこでよくたこやき食べたよね」

男「……え?姉ちゃん、何言ってんだ?たこやきは夏祭りに買っただけで、デパートではいつもソフトクリームだっただろ?」

少女「え?そ、そうだっけ?ううん……でも、確か……いつもたこやき食べてたよ……?」


190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 02:43:05.12 ID:/25tZuJI0
男「ソフトクリームだって。覚えてないの?」

少女「ちょっと待って。確かにソフトクリームも食べてたよ……?でも、貴方とはいつもたこやきだった」

男「……そっか」

少女「もう。びっくりさせないで」

男「……じゃあ、そのあと観覧車に乗ったのも勿論覚えてるよな?」

少女「貴方と観覧車……?」

男「うん」

少女「乗った……」

男「誰と?」

少女「誰って……」

男「誰と乗ったの?あのデパート観覧車も屋上にお店もないけど」

少女「は!?」

男「この前、一緒にデパートいったとき確認しなかったの?」

少女「ま、まって……記憶が混乱してるみたい」

男「そう……」


192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 02:48:32.94 ID:/25tZuJI0
少女「私は……観覧車にも乗ったし……たこやきも食べたし……ソフトクリームも食べた……」

男「姉ちゃん、いっぱいしてるな。でも、俺はそんなにしてない」

少女「私は貴方の姉で、ここの長女でしょ?」

男「……姉ちゃん、もしかしてそれ……」

少女「そうでしょ?」

男「俺に言ってたんじゃなくて、自分に言い聞かせてたのか……?」

少女「貴方とは毎日お風呂に入ってた」

男「うん」

少女「初めて遊んだゲームはドカポン……」

男「うん」

少女「あれ……ドンキーコングでも遊んだよね?」

男「それは知らない」

少女「私はここの長女。パパの顔も知ってる。ママの顔も知ってる。貴方の顔も知ってる……」

男「姉ちゃん」

少女「私は貴方の姉……お姉ちゃんなんだから……」


193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 02:54:44.49 ID:/25tZuJI0
少女「あれ……違うの……?私じゃないの……?」

男「おい……」

少女「ううん。私、私は私……。ここの長女で姉……そう……」

男「大丈夫か?」

少女「お姉ちゃんの長女……末っ子じゃない……私にお兄ちゃんなんていない……」

男「あ……」

少女「ううん。お兄ちゃんはいた……いたから、弟の貴方にも抵抗なくお兄ちゃんって呼べた」

男「……」

少女「あれ……あれれ……?なに……なんで……こんなにいっぱい、思い出があるんだろう……?」

男「あの……」

少女「おにいちゃん……私……おねえちゃんだよね……?」

男「それは……分からない……」

少女「えぇ……?なんで……?私のお兄ちゃんのくせに……弟のくせに……」

男「えっと……」

少女「ごめんなさい……もう寝るから……出て行って……」

197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 03:00:25.39 ID:/25tZuJI0
男「悪い。君は俺の姉ちゃんだよ。間違いない」

少女「……ほんと?」

男「俺との思い出とか親父の思い出、いっぱいあるんだろ?」

少女「あるよ……あるよ……」

男「なら、俺の姉ちゃんだ」

少女「そっか……そうだよね……うん……」

男「おやすみ」

少女「おやすみ、お兄ちゃん」

男「……」

男(やっぱり姉ちゃんじゃない)

男(それどころか一人の人間でもないぞ)

男(これ、親父に言うべきか……?)

男(……いや、ダメだ。問い詰ることになったら、大変なことになる)

男「……」

男(俺もあの女医のこと調べてみよう……)

200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 03:08:23.11 ID:/25tZuJI0
自室

男「……」カタカタ

ピリリリ

男「もしもし?」

友『よう。なんか進展あったか?』

男「とりあえず姉ちゃんじゃないことははっきりした」

友『問い詰めたのか?』

男「おかげでパニックになった」

友『やっぱり』

男「なんかわかったのか?」

友『あの女医。そうとうマッドみたいだ』

男「え?」

友『まず、あの人の卒論がエグい』

男「なにをテーマにしたんだ?」

友『二種類以上の記憶野接合で発生する人体への影響について、だ』


203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 03:15:49.01 ID:/25tZuJI0
男「なんだそれ?」

友『勿論、問題になってこれは研究テーマとしては認められなかったみたいだ』

男「いや、なんだよ、そのテーマ」

友『要は脳移植じゃなくて、脳の結合を試みたんだろうな』

男「脳の結合!?」

友『お前、見たことないか?頭がくっついて生まれた双子とか』

男「ある」

友『弟が握ったものを兄が感じとったり、兄が見たものを弟が記憶したりしてるらしい』

男「それで?」

友『あの女医さんはそんな脳を人工的に作ろうとしたかったみたいだ。幾人もの脳を一つにしたら、様々な知識や経験が一気に手に入るかもしれないからな』

男「じゃあ、今うちにいるのは……」

友『そのプロトタイプかもしれない』

男「……」

友『一時期、脳死者の脳をかき集めてたらしいし、間違いないと思う』

男「なんだよ……それ……」


207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 03:24:11.53 ID:/25tZuJI0
友『俺から言わせたら、正直化け物だと思う』

男「これからどうすればいいんだ……?」

友『そうだよな。義妹さんが何なのか分かったところで、どうしようもないよな』

男「……もう一回、話にいこう」

友『え?』

男「とにかく、このことを話そう」

友『否定されて終わるぞ』

男「でも……」

友『なら、義妹さんも連れて行ったらどうだ?もうパニック障害みたいなの起こってるんだろ?』

男「ああ」

友『アンタの実験は失敗だーって言うしかないかもな』

男「一緒に行ってくれるか?」

友『じゃあ、義妹さん紹介してくれ』

男「化け物なのに?」

友『可愛いは正義なんだぜ』


211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 03:28:44.72 ID:/25tZuJI0
数日後 駅

少女「お兄ちゃん、今日はどこ行くの?」

男「ちょっとな」

少女「ふーん」

男(変に刺激しなけりゃ、普通だ。きっと姉ちゃんの記憶を引っ張り出して自我を保ってるんだろうな)

友「おーい」

男「おそいぞ」

友「悪い悪い。―――こんにちは、噂をきいてるよ」

少女「だ、だれ……?」

男「俺の友達。いい奴だけど、近づいちゃダメだ」

少女「わ、わかった……」

友「ひでー」

男「……行くか」

友「おう」

少女「……?」


214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 03:32:18.43 ID:/25tZuJI0
病院 面談室

看護師「では、こちらでお待ちください」

男「はい」

少女「ねえ、ここ……」

男「覚えてるのか?」

少女「うん……私、ずっとここにいたから」

友「そっか。一年ぐらいいたんだっけ?」

少女「うん。多分」

友「なんかされた?」

少女「良く覚えてない」

男「覚えてないほうがいいと思う」

友「だな」

少女「なんの話?」

女医「―――お待たせしました」

男「こんにちは」


215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 03:38:02.20 ID:/25tZuJI0
少女「先生、久しぶりー」

女医「……何か?」

男「この子に見覚えはありますよね?」

女医「当然です。私が脳移植を―――」

男「違う」

女医「……」

友「卒論、読みました。すごいですね」

女医「貴方、医学生だったのですか?」

友「いえ。普通に文系です」

女医「じゃあ、理解なんてできなかったのでは?」

友「いやー、貴女の卒論はすごいですよ。だって、医学とか全然しらない俺でも、アンタの脳がいかれるのは理解できましたから」

女医「……私の崇高な研究を三流大学生が読み解けるわけありません」

男「読み解けなくてもいい。あんたは異常。それが分かれば十分だ」

女医「……」

少女「お兄ちゃん……?」

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 03:48:00.62 ID:/25tZuJI0
女医「……何がいいたいのですか?」

男「俺の姉ちゃんの脳だけじゃなくて、何人の脳を弄ったんだ?」

女医「モルモットの死骸をいちいち数える研究員がいると思いますか?」

男「……!!!」ガタッ

友「おい!!」

少女「え……?え……?」

友「……貴女、脳の結合の研究ずっと続けてきたんですか?」

女医「小学生のときに思いついたことだから、もう30年近いかもしれません」

男「なんでこんなことができるんだ……?」

女医「人間は脳を全て使うことができない」

男「は?」

女医「体重のたった2%の重さしかない脳を人間は殆ど使うことができない。本来なら一瞬だけ見たものでも長期記憶として保持できるのに」

友「……」

女医「私はどうしたら100%脳を使えるか、考えました。そして行き着いた結果が、脳の結合なのです」

少女「先生……?」

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 03:56:57.43 ID:/25tZuJI0
女医「人はそれぞれよく使う部位が違うというのはわかっていました」

女医「なら、その人たちの脳のいいところを結合してしまえば、完璧な脳が出来上がりますよね?」

男「アンタ……」

友「じゃあ……記憶野だけを結合させたわけじゃないんですか?」

女医「それはただの通過点にすぎませんでした。文字通り、全ての脳を結合してこそ私の研究は完成する」

女医「彼女には記念すべき1作目の脳を提供したに過ぎません。記憶野が発達したのも、研究途中での副産物です」

少女「ど、どういうことですか……?」

女医「貴女は完璧な人間というわけです」

友「完璧って……」

女医「記憶にすぐれ、思考力も、インパルスも……全部、人間の頂点です」

男「お前……」

友「この子は誰なんですか?被験者ってことですか?」

女医「この子の肉体は孤児でした。私は結婚もしているので簡単に養子縁組が成立しました」

男「な……!?」

友「養子を弄ったのか……?」

226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 04:04:13.65 ID:/25tZuJI0
女医「そのあとで元の親が来た。それだけの話です」

男「親父か……!!」

友「なんのためにコイツの親父さんを?」

女医「貴方のお姉さんの記憶が一番強かったのですよ。主人格といってもいいかもしれません」

少女「先生……なにを……?」

女医「だから貴方の親御さんに引き取ってもらいました。結合した脳はちゃんと機能し、意識まで保っていたのですから」

男「……」

女医「しかし、ここまで貴方が来たということは違和感を覚えたのでしょうね」

男「ああ……」

女医「所詮は試作品でしたか。そのうちボロがでるとは思っていました」

友「アンタなぁ……」

女医「それで、用件はなんでしょうか?その子を引き取って欲しいという相談でしょうか?」

男「……」

友「……」

少女「なに……なんなの……?おにいちゃん……どういうこと……?」


227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 04:11:03.37 ID:/25tZuJI0
男「元に戻せ」

女医「え?元に?冗談でしょう?」

男「おまえ!!」グッ

女医「くっ……!」

友「やめろ!!」

少女「やめてお兄ちゃん!!」

男「元に戻せ。この子を元に戻せよ!!」

女医「ふっ。これだから文系は。偉大な進歩を倫理観だけで排斥しようとするんですね」

男「なんだと……!!」

女医「彼女は人類の可能性。進化した人間。新人類」

友「……」

少女「せんせい……」

女医「私ならきっとヒトを導ける。そう。進化という希望に」

男「……アンタの奇天烈な文言はどうでもいい。とにかくこの子を元に戻せ」

女医「いいのですか?お姉さんが完全にこの世から死んでしまうということですよ?」


228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 04:16:55.30 ID:/25tZuJI0
少女「死ぬ……?」

男「……っ」

女医「そんなこと無理ですよね?だって、彼女は間違いなく貴方の姉でもあるのですから」

友「それは……」

女医「それに彼女を元に戻すことは不可能です。―――だって、その子の脳どこかにいっちゃいましたから」

男「……!!」ガタッ

女医「……?!」

友「やめろって」ガシッ

男「離せ……」

友「義妹さんが泣きそうだぞ?」

少女「おにい、ちゃん……」

女医「もういいですか?診察の時間ですので」

友「待ってください。―――ふざけんな!!」ドガッ!

女医「ぎっ……!??」

男「お前……!?」


229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 04:20:08.33 ID:/25tZuJI0
友「元に戻せ」

女医「だ、だれかー!!たすけてー!!!」

男「おい!!やばいって!!」

少女「うぅ……」

友「元に戻せよ……!!」

女医「だれかー!!!」

看護師「ど、どうされ―――ひっ!?」

女医「警備員を!!あと警察!!」

看護師「は、はい!!」

男「おい!!逃げるぞ!!」

友「元に戻せ」

女医「だ、だから……もう脳が―――」

友「このやろ!!」ドガッ!

女医「ぐっ!?」

警備員「―――やめろ!!!」


230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 04:23:25.97 ID:/25tZuJI0
警備員「くっ……!!4番だ!!応援を頼む」

友「はなせ!!くそがぁ!!」

女医「はぁ……はぁ……」

男「……」

少女「お、おにいちゃん……」

男「……帰ったら全部話す」

少女「え……?」

男「……」スタスタ

女医「な……!?」

警備員「君……!?」

男「元に戻せよ!!」ドガッ!!

女医「ぎゃぁ!?」

男「このやろう!!!」

少女「お兄ちゃん!!やめてー!!!」

警備員「取り押さえろ!!はやく!!」

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2012/04/15(日) 04:25:04.86 ID:4kJuQhgo0
友がボイスレコーダーを持っていてネット上にアップ


235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 04:27:42.03 ID:/25tZuJI0
警察署 取調室

警官「―――それであの女医さんを殴ったの?」

男「そうです」

警官「……」

男「俺、反省はしてません」

警官「立派な傷害罪だけど」

男「はい」

警官「……君のお友達も同じ事をいっているそうだ」

男「だと思います」

警官「どうしたいの?」

男「裁判してください」

警官「そりゃなるだろうけど」

男「そこで今、話したこと全部いいます。それでどうなるか分からないけど、誰かに知って欲しいから」

警官「……そう」

男「お願いします」


236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 04:30:23.55 ID:/25tZuJI0
自宅

男「ただいま」

父「……」

男「親父、ごめん」

父「おかえり」

男「姉ちゃんは?」

父「もう寝た」

男「話したい事があるんだ」

父「なんでも聞く」

男「怒らないのか?」

父「話をきいてから決める」

男「あっそ」

父「とりあえず風呂はいってこい」

男「うん」


238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 04:35:52.96 ID:/25tZuJI0
父「―――なるほど」

男「……」

父「その話、どうするんだ?」

男「とりあえず俺の友達が色んなところにリークしてみるって」

父「それであの医者を追放できても」

男「うん。何の意味もないだろうな」

父「どうするんだ?」

男「どうしたらいい?」

父「私に聞くな」

男「そうだよなぁ」

父「お前はあの子をどうしたい?」

男「……」

父「このままでいいのか?」

男「とりあえず、妹の寝顔でもみてくる」

父「そうか」


241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 04:52:21.39 ID:/25tZuJI0
ガチャ……

男「……」

少女「……おにいちゃん?」

男「ただいま」

少女「おかえり」

男「……今から全部話す」

少女「うん」

男「……でも、先にこれだけは言っとくな。君は俺の姉であり、妹だ」

少女「そうなの……?」

男「ああ。それは間違いない」

少女「そっか……よかった……」

男「……」

少女「最近、もしかしたら私はお兄ちゃんのお姉ちゃんじゃないかもって思ってて……」

男「そんなことない」

少女「ありがとう……」


244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 05:11:30.98 ID:/25tZuJI0
翌日

男「じゃあ、行って来る」

少女「お兄ちゃん……」

男「すぐ戻ってくるから」

少女「私は……」

男「俺の妹で姉」

少女「……」

男「それさえ分かってればいいから」

少女「うん」

父「いくぞ」

男「おう」

少女「お兄ちゃん!!」

男「ん?」

少女「大好きだから!!」

男「俺も」



 
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 05:23:43.37 ID:/25tZuJI0
数週間後 居間

『すいません。非人道的な研究を長年続けていたことに対して何か』

女医『何もありません』

『例の裁判で貴女の研究が公にされて医学会では―――』

男「おはよう」

父「おはよう」

男「またこのニュースか」

父「無断で脳死者から脳を摘出していたこともあったらしいからな」

男「いい薬だ」

父「じゃあ、そろそろ行って来る」

男「行ってらっしゃい」

『数多くの人命を奪ったことに対してなにか』

女医『私は人間の進化のために―――』

男「俺もそろそろ行くかな」



249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 05:31:55.19 ID:/25tZuJI0
大学構内

友「よっ」

男「謹慎やっととけたな」

友「ま、あれだけのことして退学にならなかったのはラッキーだな」

男「まぁな」

友「で、義妹さんは?」

男「まだ」

友「また、弄くられてるんじゃないだろうな?」

男「しばらく入院して様子を見るってだけだし。俺、毎日見舞いにいってるけど、変わった様子はねえよ」

友「本当か?」

男「ただ、一個だけ。脳への負担が大きいらしい。長くは生きられないだろうって」

友「また脳移植するのか?」

男「いいや。それは多分、アイツが一番嫌がるだろうし」

友「俺たちのやったこと意味あったのか?」

男「あの女医の研究が潰せただけでも意味はあったんじゃないか?」


250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 05:36:46.04 ID:/25tZuJI0
病院

男「よー」

少女「お兄ちゃん」

男「もうすぐ退院できるんだってな」

少女「うん」

男「よかったな」

少女「またお兄ちゃんと一緒に過ごせるね」

男「俺も姉ちゃんがいないと寂しいな」

少女「もう、甘えん坊なんだから」

男「帰ったら何する?」

少女「たこやき一緒に食べたいな」

男「それいいな」

少女「うん。あの夏祭りで食べたたこやき、美味しかったもんね」

男「そうだね、姉ちゃん」

少女「えへへ」


251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 05:42:29.83 ID:/25tZuJI0
少女「……ねえ?」

男「どうした?」

少女「一緒に観覧車に乗ったの、私のお兄ちゃんだった」

男「……」

少女「とっても背が高くて……大好きだった」

男「また乗りたい?」

少女「お兄ちゃんと乗りたいな」

男「観覧車も乗ろうな」

少女「うん……。あとね」

男「なんだ?」

少女「あの人形……。私がお母さんにもらったやつみたい」

男「お母さん?」

少女「うん……。一緒にいれないからって、あれをくれたの」

男「そうなんだ。姉ちゃんは愛されてるな」

少女「色んな人に優しくされたけど、私はお兄ちゃんが一番好きだよ?」



253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 05:46:48.07 ID:/25tZuJI0
男「俺も大好きだよ」

少女「ありがとう……」

男「なんだ、眠いのか?」

少女「うん」

男「姉ちゃん?」

少女「んー?」

男「またゲームしような?」

少女「うん」

男「おやすみ……」

少女「うん……」

男「……」

少女「……」




255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 06:01:47.31 ID:OmVv0/6+0
┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /
  _ノ   _ノ   _ノ ヽ/|    ノ    ノ       。。
       /\___/ヽ
    /ノヽ       ヽ、
    / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ
    | ン(○),ン <、(○)<::|  |`ヽ、
    |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l  |::::ヽl  
.   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .|:::::i |
   /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ  |:::::l |
  /  |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-|:「 ̄
  /   | .|           | .| ,U(ニ 、)ヽ
 /    | .|           | .|人(_(ニ、ノノ



256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 06:03:06.30 ID:sHGKmZKz0
あの人形
お母さん
孤児



コロちゃん!?


257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 06:03:15.19 ID:/25tZuJI0
数ヵ月後 自宅

少女「おにいちゃーん!!あーさー!!」

男「分かってるよ……うっせーなぁ」

少女「なにぉ!?ちゃんと起こしてるんだから文句いうな!!」

男「はいはい」

父「遅刻するぞ、どっちも」

少女「ほら、早く食べる!!」

男「入院してたほうが大人しくて可愛かったのに」

少女「あーん?」

父「こらこら。やめろ」

父(もう少しだけこの光景を見ておきたいな……。姿は違えど、この二人は……)


弟「姉ちゃんは口うるさいんだよ!!それぐらい言われなくてもわかってるって!!」

姉「弟のくせに生意気!!もう朝ごはん作ってあげないんだからね!!」



FIN


258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 06:06:28.29 ID:8cJ+Od7b0

やっと寝れる


259 名前:忍法帖【Lv=40,xxxPT】[]投稿日:2012/04/15(日) 06:08:57.39 ID:LgHXBfDy0
良かった、生きてた!
乙でしたー


260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 06:24:16.07 ID:ESG9V+CNO
乙!よかった



262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 06:29:00.40 ID:oD7AMv0e0
思ったより数段よかった
乙です


263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 06:29:33.13 ID:dCJrHfKIP ?2BP(0)
sssp://img.2ch.net/ico/kossorisan.gif
乙乙


264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 06:48:06.16 ID:mOSLDaaRO
このスレ開いて良かった


そして徹夜乙


265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 06:55:23.00 ID:klECBboH0
ありがとう


266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 07:21:38.72 ID:iUX5gkHlO



267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 07:35:32.40 ID:hckdI2Ioi
よかった


268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 07:41:32.50 ID:rmZsbh3u0
最後まで見入ったよ 面白かった乙


269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 07:44:15.77 ID:MvCsaXz10



270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 08:11:33.45 ID:vSkdKflCi
おっつ


271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 08:18:36.54 ID:WVJL+Ro60
おつ


272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 08:21:45.19 ID:MUYUGcfa0
おつ


273 名前:◆s3DeAlSxyw []投稿日:2012/04/15(日) 09:01:03.03 ID:IwAPW/Rq0
おつ


274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 09:17:03.04 ID:gmcKdN3p0
久しぶりの良SS


275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 09:20:12.06 ID:tFxLem8P0



276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 09:22:52.88 ID:eQIt1N/b0
乙と言わざるを得ない


277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 09:30:54.03 ID:twJN+2Kb0



278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2012/04/15(日) 09:31:50.78 ID:/taf35iJ0



279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 09:34:10.51 ID:PsX78LSu0
気持ちいい終わり方で良かった
乙!


280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 09:38:51.01 ID:8nNuyjVSO



282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 09:45:26.80 ID:RW498g0w0
糞だと思って読んだら面白かった




283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 09:45:56.93 ID:5u+7CS870
なんで腹ボテがないねん


284 名前:忍法帖【Lv=32,xxxPT】[]投稿日:2012/04/15(日) 10:01:16.78 ID:YhMAVuL/0



285 名前:忍法帖【Lv=32,xxxPT】[]投稿日:2012/04/15(日) 10:05:22.65 ID:YhMAVuL/0



286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 10:19:04.88 ID:311MLtoG0
乙乙


287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 10:20:30.62 ID:lJfnyqj8i



288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 10:22:50.39 ID:S0f1cHqu0
おつ


289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 10:26:02.85 ID:bthiqS080
複雑な気分になったわ

>>1


290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 10:43:13.23 ID:9hBC4pQ5i

いい話です


291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 10:48:09.09 ID:n6oSLQl/i
ナケルハナシジャネエカ(;ω;)


292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/15(日) 11:02:10.21 ID:DerwUwgjO

関連記事
[ 2012/04/28 23:16 ] 少女「」 | TB(0) | CM(1)
面白かった
[ 2012/04/29 03:10 ] [ 編集 ]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
この記事のトラックバック URL
http://yajirusiss.blog.2nt.com/tb.php/546-3f270f08

プロフィール

LACK

Author:LACK
うーっす
当ブログはノンアフィリエイトです
何か(不満、ご希望、相互リンク・RSS、記事削除、まとめ依頼)等はコメント及びメールフォームまでオナシャス!
SSよみたいかきたい!!!1
不定期更新で申し訳ない

カテゴリ

アクセスランキング ブログパーツ