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ゾンビ女「キャー!ゾンビ!!」男「えっ」
ゾンビ女「キャー!ゾンビ!!」男「えっ」
ゾンビ女「キャー!ゾンビ!!」男「えっ」
1
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/01/10(火) 20:17:25.80 ID:
mE30a0Ri0
ゾンビ女「きゃあああああ、グロいいいい、超グロいいいいい」
男「・・・・・」
ゾンビ女「きゃあっ、ち、近寄らないで・・・!」
男「おい、よく見ろ。俺は人間だ」
ゾンビ女「ああああああ・・・あああほんとだ」
男「あああほんとだ、じゃねえよ。確かに俺は超グロメンだけど・・・」
ゾンビ女「・・・・・」
男「本物のゾンビが生ある人間に対してキャー!ゾンビ!は、ないだろいくらなんでも」
ゾンビ女「すいません、大変失礼しました!」
男「つかこんな夜中に一体なにしてんだ」
元スレ
ゾンビ女「キャー!ゾンビ!!」男「えっ」
3
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/01/10(火) 20:19:17.25 ID:
mE30a0Ri0
ゾンビ女「よくぞ聞いてくれました!私は今生ゴミを漁っているのです」
男「生ゴミ?いま夜中だぞ」
ゾンビ女「それが朝起きられなくてゴミを出せないからって、夜中に出していく人が結構いるのよ~」
男「ああ、俺とかな」
ゾンビ女「そうそう」
男「よくゴミが散らかってたりするけど、アレ猫とかの仕業じゃなかったんだ」
ゾンビ女「大体ゾンビの仕業です」
男「でも食いもんなんか碌に残ってないぞ」
ゾンビ女「人間の視点から見るとそうかもしれないけど、まだまだ宝の山なのよこれが」
男「へえ・・・」
6
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/01/10(火) 20:20:48.60 ID:
mE30a0Ri0
男「ていうか」
ゾンビ女「はい?」
男「・・・本当にゾンビ?」
ゾンビ女「はい」
男「ほんとにほんとに?」
ゾンビ女「このえぐれた右目、直視してみますか?」
男「・・・いや、やめとく」
ゾンビ女「超グロいですよ」
男「だからやめとくって」
ゾンビ女「前髪長くして某クソコックみたいにして隠してるんです、見られないように」
男「それは気の利いたことで」
10
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/01/10(火) 20:23:47.31 ID:
mE30a0Ri0
男「確かに月明かりの助けを借りてよく体を見ると、そこらじゅう傷とかがあるな」
ゾンビ女「ありますねー、でもほとんどは服着ちゃえば隠せますけど」
男「右目だけは絶対に見たくないね。今日が暴風注意報の日じゃなくてよかった」
ゾンビ女「あははー」
男「ゾンビが街中に生息してるなんてなあ」
ゾンビ女「いっぱいいますよ。来ます?私達ゾンビの住処に」
男「なんか飛んで火にいる夏の虫みたいな・・・。罠の予感が・・・」
ゾンビ女「大丈夫です♪私達共食いとかしませんから」
男「ゾンビって結構やってるイメージだけど・・・つか俺は仲間じゃねーから」
ゾンビ女「ささ、お客様、どうぞ我らが住処へ!」
12
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/01/10(火) 20:25:48.75 ID:
mE30a0Ri0
男「・・・ここって」
ゾンビ女「はい」
男「墓地、だよね」
ゾンビ女「ご名答♪」
男「やっぱり墓場にいるんだ」
ゾンビ女「そりゃあね」
男「・・・なんかさ、合図したら皆一斉に墓石の下からウゴオオオって出てきたりして」
ゾンビ女「あれ?なんで分かったんですか?今から呼ぼうと思ったのに」
男「こわいから、やめてください」
ゾンビ女「そっかー。残念ですねー」
13
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/01/10(火) 20:28:34.59 ID:
mE30a0Ri0
男「ていうか君は、人間と会話するのに慣れてるの?」
ゾンビ女「いえ」
男「もしかしてはじめて?」
ゾンビ女「ほとんどそうですね」
男「ほとんど?」
ゾンビ女「たまに深夜徘徊されてるご老人とは世間話ぐらいしますけど」
男「ああ・・・」
ゾンビ女「若い方とお話したのはこれがはじめてです」
男「まあ・・・生ゴミ漁ってる人型の生物に近寄らんわな普通」
ゾンビ女「あなたは何故私とこうやって話す気になったんです?」
男「なんていうか・・・俺、こんな顔じゃん?」
ゾンビ女「・・・・・」
男「なんか、寂しくてさ。久々にこんな会話したよ。舌が疲弊して今にももつれそうだ」
15
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/01/10(火) 20:30:36.97 ID:
mE30a0Ri0
男「なあ、ゾンビって、やっぱ日の光を浴びたら死んじゃうの?」
ゾンビ女「いえ」
男「え」
ゾンビ女「別に平気ですよ」
男「そうなの?ちょっと意外だな」
ゾンビ女「えー?そうですかー??なんでなんで」
男「いや、ゾンビとかアンデッドって、そういうもんじゃん?」
ゾンビ女「死なないからアンデッドなんですよ~」
男「それはそうかもしれんけど」
ゾンビ女「病気も寿命も、私達の悠久なる生命活動の妨げにはなりません」
16
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/01/10(火) 20:32:55.37 ID:
mE30a0Ri0
男「じゃあ、絶対死なないの?」
ゾンビ女「ああ~、ただ一つ弱点があって」
男「弱点?」
ゾンビ女「外的応力には弱いんです」
男「がいてきおうりょく?」
ゾンビ女「つまり、敵意のある者から、えいって殴られたりしちゃうと、ボロボロっと」
男「くず・・・れちゃうわけね」
ゾンビ女「それでも顔が残ってれば生きてられますけど・・・」
男「あんまり想像したくないな」
ゾンビ女「要は粉々になったら、もう駄目です。再生能力はありません」
男「それ普通に死ぬじゃん」
17
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/01/10(火) 20:35:26.64 ID:
mE30a0Ri0
ゾンビ女「でも滅多なことでは死にませんよ」
男「体中傷だらけの状態でそう言われてもね」
ゾンビ女「男さんだって、なかなか死なないじゃないですか」
男「そりゃまだ高校生だからね。うっかり死んでもいられないよ」
ゾンビ女「それと同じです。車に轢かれちゃったりとかしたら・・・死んじゃいますけど」
男「まあ」
ゾンビ女「それぐらい強い力を与えられない限りは、私達も死にません」
男「ふう~ん」
ゾンビ女「ねえねえ、そんなことより、私達ゾンビのことなんかより、貴方のこともっと教えてください!」
男「えっ」
18
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/01/10(火) 20:38:08.02 ID:
mE30a0Ri0
男「なんで?」
ゾンビ女「え~、だって気になるじゃないですかあ。ここまで長話につきあってくれたのも貴方がはじめてだし」
男「ん~・・・」
ゾンビ女「とりあえず高校生ってことはさっき聞きました!何年生ですか!?」
男「2年だけど・・・」
ゾンビ女「へえ~!いがい~!」
男「1か2か3しか選択肢がないのに意外もないだろ」
ゾンビ女「でも高校生が夜中にゴミ捨てなんて、ダメじゃないですか」
男「え、ま~、うん。いいじゃん。ちょっとゴミ溜まってたし」
ゾンビ女「ゴミ屋敷ですか~!?今度お掃除行ってもいいですか!?」
男「えっ、だ、ダメだよ」
19
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/01/10(火) 20:39:48.04 ID
:mE30a0Ri0
ゾンビ女「男さんって、あんまり話すの、好きじゃない人?」
男「そうだよ・・・」
ゾンビ女「ごめんなさい」
男「いや謝らなくても」
ゾンビ女「しゃべるの好きじゃないんですよね」
男「好きじゃないっていうか、苦手」
ゾンビ女「苦手?」
男「うん。あんまり普段、人と話したりしないし」
ゾンビ女「え・・・」
男「俺友達とかもいないしな。寮でもひとりぼっち」
ゾンビ女「そう、だったんですか」
21
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/01/10(火) 20:41:55.53 ID:
mE30a0Ri0
男「君は友達、いる?」
ゾンビ女「皆ゾンビですけどね」
男「それでも羨ましいな」
ゾンビ女「友達なんて、すぐできますよ」
男「・・・そうかなあ」
ゾンビ女「じゃあ、恋人はいないんですか?」
男「・・・答えるまでもないよ」
ゾンビ女「ご、ごめんなさい!・・・私ちょっとずうずうしかったかな」
男「別にいいよ・・・。恋人なんて、今後一生できないだろうな・・・」
ゾンビ女「じゃあ・・・好きな人は、いないんですか?」
男「好きな人・・・」
23
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/01/10(火) 20:44:15.75 ID:
mE30a0Ri0
男「・・・いる」
ゾンビ女「どんな人ですかぁっ?」
男「・・・同じクラスの子だよ」
ゾンビ女「へえ~!」
男「でも、俺なんかが好きになっても、100%叶わぬ恋だって分かってるから」
ゾンビ女「そんなぁ!」
男「目が合うことすら避けて・・・。遠目で彼女の声に耳を傾けてるだけで、いいんだ・・・」
ゾンビ女「・・・そんなの。せつなすぎる。男さん!諦めないで!」
男「・・・君ってさあ、ゾンビになる前は普通の女の子だったんでしょ?」
ゾンビ女「は、はい」
男「だったらさ、なんとなく分からない?」
ゾンビ女「?」
25
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/01/10(火) 20:46:37.87 ID
:mE30a0Ri0
男「俺みたいなのに好かれても、彼女は迷惑するだけなんだよ」
ゾンビ女「そんなこと・・・」
男「気休めはやめてくれよ。本当に。ただつらくなるだけだ」
ゾンビ女「そんなつもりじゃあ・・・」
男「・・・ごめんな。つまんない話になっちゃって」
ゾンビ女「・・・男さん」
男「はい」
ゾンビ女「相手がどんな顔の人だろうと、人から好きだと思われることを嫌がる人なんていません」
ゾンビ女「もしそれでも嫌がる人がいたら、それはふられて正解。そういう心を持った人だったってだけです」
男「・・・・・」
ゾンビ女「私は、そう思うんです」
26
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 20:49:52.98 ID:
mE30a0Ri0
男「・・・そうかな。綺麗事にしか思えない」
ゾンビ女「ゾンビが綺麗事とはこれ如何に」
男「彼女が嫌な心を持った人だとは思わないけど、本当だったら嬉しいな」
ゾンビ女「きっとそうですよ」
男「・・・・・」
ゾンビ女「男さんが好きになった人だから、きっと純心な人ですよ」
男「・・・ありがとう。そんなふうに言ってくれたの、君がはじめてだよ」
ゾンビ女「今日はお互い、はじめてずくめですね」
男「そうだね。なんか色々話せてスッキリした。ありがとう」
ゾンビ女「こちらこそ♪」
男「・・・また来ていいかな」
ゾンビ女「もちろん!」
27
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/01/10(火) 20:52:49.85 ID:
mE30a0Ri0
男「たとえゾンビとはいえ、女の子のとこに通う生活が待っていたなんてな」
ゾンビ女「ふふふ」
男「そういやもうすぐ期末テストがあるんだ」
ゾンビ女「テストかあ・・・。生きてた頃を思い出すなあ~」
男「全然勉強してないや」
ゾンビ女「帰って勉強したほうがいいんじゃない?」
男「なんだよ、今来たとこだってのに、もう帰れって?」
ゾンビ女「いや、そういうつもりじゃ・・・」
男「はは、ごめんごめん」
ゾンビ女「高校生は大変だね」
28
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 20:56:07.23 ID:
mE30a0Ri0
ゾンビ女「ねえ・・・たまには昼の街を散歩してみたいんだけど」
男「えっ?・・・大丈夫なの?」
ゾンビ女「だいじょーぶ。右目隠して、長袖で、スカートも長いのはけばバレない」
ゾンビ女「それに死臭を消す香水もつけてるから」
男「それ香水ってか薬品の類じゃあ・・・」
ゾンビ女「ね、いいでしょっ?」
男「まあ・・・いいんじゃない?」
ゾンビ女「なんか他人事みたい。2人で行くんだって」
男「えっ!?マジで?」
ゾンビ女「だって私夜でも人気がない住宅地ぐらいしか行ったことないし。案内役が必要でしょ」
男「・・・まあ、いいけど」
30
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 20:59:04.55 ID:
mE30a0Ri0
同級生A「あれっ?おい」
同級生B「あれ男じゃね・・・?」
同級生C「マジだ。あいつ女連れてんぞ・・・。まさか円光とかか?」
同級生A「ちょっと行ってみようぜ」
男「!」
同級生A「よう。お前こんなとこで何やってんの?」
男「・・・別に。てかあんたら誰だよ」
同級生A「知るはずないよな。俺達友達じゃないもんな」
同級生B「でも俺達は知ってるぜ?学年一キモい男君」
ゾンビ女「・・・なに?こいつら」
同級生C「お、結構かわいいじゃん。おいお前この子どうやって知り会ったんだよ?出会い系とかSNSサイトか?」
男「別に話す必要ないだろ、友達じゃないんだから」
33
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:02:06.69 ID:
mE30a0Ri0
翌日、学校―――
男子「え?マジで?そんなことが」
女子「うっそー?マジでー?あの男がー?」
男子「しかも結構かわいかったんだって」
女子「その後も2人仲良くファミレスとか入っていったんだってさー」
男子「へえ~、あの男がねえ・・・」
女子「そういえば、なんかあいつの顔ちょっと変わった、かな?」
男子「そうか?いつものまんまじゃ」
女子「なんかちょっと・・・痩せた?」
男子「痩せた・・・か?お前よく分かるな」
女子「なんとなーくね。なんか雰囲気変わったっていうかぁ、わかんないけど」
男子「ふーん・・・」
37
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:05:00.61 ID:
mE30a0Ri0
ゾンビ女「・・・それで?」
男「いやもう大変だよ・・・。普段は俺存在感消してるし」
男「誰からも話しかけられないからさ、静かなもんだったし、慣れてたんだけど」
男「なんかずっとチラチラ見てくんの。全員。普段は視界にも入れたくない」
男「それどころか同じ空気吸いたくないってまで言われてたのに」
男「なんか急に注目された感じで、すごい疲れちゃったよ」
ゾンビ女「・・・そっかぁ。私のせいだよねえ・・・ごめんね」
男「いや君のせいとかじゃなくて・・・。やっぱ、俺のせいだよ。目立つから」
ゾンビ女「そんなことないよ。別に・・・男君が女の子と歩いてたって、いいじゃない。ね。そんなの個人の自由だよ」
男「まあ・・・」
ゾンビ女「女の子っていうか、ゾンビですけど」
男「誰も気付きやしないさ」
38
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日
:2012/01/10(火) 21:07:14.24 ID
:
mE30a0Ri0
学校―――
男子「なんか最近あいつ、雰囲気マジで変わったよな」
女子「前なんか目やにとかつけてマジ汚なかったのにねw」
男子「朝髪洗ってんだな。気持ち整ってるし」
女子「それでも気持ちw」
男子「まあ・・・不潔なよりは全然マシだけどさ」
女子「まあ・・・ね」
男子「顔は全然変わらないけど」
女子「整形でもしなきゃねー」
男子「明日整形してきてたらどうする?」
女子「えー?めっちゃ笑うーw」
41
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:10:27.92 ID:
mE30a0Ri0
夜―――
男「話したいことがある」
ゾンビ女「ん?なにー?」
男「俺、明日・・・あの子に告白してみるよ」
ゾンビ女「・・・えっ!?」
男「あの・・・俺が好きだって言ってた、同級生の・・・」
ゾンビ女「急にどうしたの!?」
男「なんか、変に自信ついちゃったっていうか・・・それでもなけなしの自信だけど」
男「感覚が麻痺しちゃってるのかなあ・・・最近周囲の態度が変わりすぎて」
男「変わったっていっても、友達ができたとか、女子から話しかけられるとか、そういうのは無いけど」
男「でももう、どうせ無理なら早めにふっきりたくなったっていうか」
ゾンビ女「そうなんだ!頑張ってね!」
男「おう」
44
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:12:56.87 ID:
mE30a0Ri0
女「・・・あれ?」
女友A「どうしたの?」
女友B「ん?なにこれ手紙?」
女「・・・今日の放課後、屋上にきてください。伝えたいことがあります。・・・だって」
女友A「えー?ちょwこれラブレターじゃね?」
女友B「マジでー!?今時、古風じゃん」
女友A「ちょっwwおいBコフーとか難しい言葉知ってんな」
女友B「これでも国語は毎回テストで赤点免れてるからなー・・・」
女友A「見直したぜ友よ」
女友B「で、どうすんの?」
女「・・・うん」
46
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:15:47.86 ID:
mE30a0Ri0
男「・・・・・」
男「・・・・・すげー緊張する」
男「死にそう。帰りたい。やっぱ辞めればよかった」
男「なんか俺勘違いしてたなー・・・変に度胸なんてついちゃって」
男「中途半端に勇気持っちゃって」
男「・・・やっぱダメだ。帰る。30分経ってもこないし」
??「ちょっとーwマジで行くのー?」
男「うわ、誰か来た!」
??「あ、なんか誰かいるよー!ねえねえ女ー」
男「複数・・・?ひとりじゃないんだ」
48
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:20:11.16 ID:
mE30a0Ri0
男「死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ・・・心臓が爆発する」
女「・・・・・」
女友A「えっwちょっとマジー?男じゃん」
女友B「なー、女にラブレター書いたのって、もしかしてお前?」
男「・・・コクリコクリ」
女友A「ちょwきめーなマジで。返事ぐらいしろよ。コクリコクリじゃねーよ」
女友B「おいAよ。コクリコクリじゃないコクリコクリだ」
女友A「いや一緒だからwでもうわー、マジ最悪。なんでお前なんだよ」
女友B「お前なんか最近女の子とデートしてたらしいじゃん?そんで、女もいけるとか勘違いしちゃった?」
女友A「女はなあ、お前なんかと同じ次元にいることすら嫌って思ってるし」
女友B「ジゲンwwwAも難しい言葉知ってるじゃんwwルパンルパーンwww」
女友A「あーあ、B組のイケメンだったらよかったねー、とか思ってたのにさあ。来てマジ時間無駄したわ」
女友B「いこー?女」
女「・・・・・」
49
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:23:33.71 ID:
mE30a0Ri0
男「ふふふふ・・・やっぱな。やっぱこうなるんだよ、へへへ・・・」
男「あー、終わった。色んな意味で終わった。はっはっは」
男「ひひひへへへははははは・・・・・」
夜―――
男「というわけです!完敗でした!はっはっは。我ながら天晴」
ゾンビ女「目、赤いよ?」
男「そりゃ号泣せずにいられるかって。もう家帰ってずっと泣いてたよ」
ゾンビ女「かわいそうに」
男「やっぱダメだ。俺みたいなのは。中途半端に勇気持っちゃうと、挫折したとき倍返しくらう」
男「やっぱ俺みたいなのは、孤独にひっそりとしてりゃよかったんだ」
ゾンビ女「・・・・・」
50
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:25:37.59 ID:
mE30a0Ri0
男「やっぱ俺、普通の女の子とは付き合えないんだなあ・・・」
ゾンビ女「そんなのまだ分からないよ。諦めないで・・・」
男「いや、無理だね。やっぱり」
ゾンビ女「またそうやって決めつける。男君の悪いとこだよー?」
男「時には諦めの早さみたいなもんが必要なこともあるのだ」
ゾンビ女「もう・・・」
男「・・・あのさ」
ゾンビ女「うん?」
男「今度の土曜日、また街に行かない?」
ゾンビ女「えっ?」
男「暇、だからさ・・・」
55
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:29:01.75 ID:
mE30a0Ri0
ゾンビ女「それでねー。ゾンビ女Bったら何て言ったと思う!?」
男「わかんない。なんだろう?」
ゾンビ女「なにその帽子。チャップリンかよ!だってさ!」
男「チャップリンって・・・。全然関係ねーじゃん」
ゾンビ女「でしょー。もうほんとBって馬鹿でさー」
男「・・・なんか、楽しいな。君といると」
ゾンビ女「・・・そう?私も楽しいよ男君と一緒にいると」
男「・・・ありがとう」
ゾンビ女「お礼なんて」
男「本当にうれしい。ほんとに、ほんとに嬉しい」
56
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:31:03.89 ID:
mE30a0Ri0
男「君ってさ、今まで何人ぐらいの人と付き合ってきたの?」
ゾンビ女「うーん、生きてたときの話?」
男「えっ・・・、うん。とりあえず」
ゾンビ女「そうだなー、10人・・・いや、20人ぐらいかな」
男「そんなにっ!?」
ゾンビ女「2日で別れたとかそんなのも含めればねー」
男「ふ、2日・・・」
ゾンビ女「あの頃私もまだ若かったから」
男「じゃ、じゃあ、ゾンビになってからは・・・?」
ゾンビ女「んー・・・。ゼロ」
男「えっ」
57
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:33:14.37 ID:
mE30a0Ri0
ゾンビ女「ゾンビが恋愛なんて、すると思う?」
男「いや・・・わかんないけど。ゾンビ同士で、よろしくやってんじゃないかと」
ゾンビ女「もう、いいかなって」
男「え?」
ゾンビ女「生きてたとき、散々色んな男と付き合って、なんか疲れちゃった」
ゾンビ女「だから、もういいかなって」
男「・・・そ、そうなんだ」
ゾンビ女「・・・ひいた?」
男「えっ?」
ゾンビ女「10人も20人も男と付き合ってた女だって知って、ひいちゃった?」
男「・・・いや」
58
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:35:12.84 ID:
mE30a0Ri0
男「だって、俺から聞いたんだし」
ゾンビ女「でも、もうちょっと少ないかなって、思ってたりした?」
男「・・・まあ」
ゾンビ女「やっぱりー!男君って隠しごとヘタクソだね」
男「え・・・」
ゾンビ女「嘘ついてもすぐバレるタイプでしょ?」
男「・・・そう、だな。うん。嘘自体好きじゃないし、嘘もつけない」
ゾンビ女「・・・それも、嘘」
男「え?」
ゾンビ女「今男君嘘ついたでしょ」
60
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:37:17.13 ID:
mE30a0Ri0
男「嘘ついた?俺が?」
ゾンビ女「・・・うん」
男「・・・どこで?」
ゾンビ女「嘘もつけない、っていう嘘」
男「う、うそじゃ・・・ないけど」
ゾンビ女「今、嘘ついてる。嘘ついた状態で今、普通っぽく振舞ってる」
男「・・・・・」
ゾンビ女「まだ知りあってそんなに長くないけど、なんとなくわかっちゃうんだよ」
男「・・・・・」
ゾンビ女「・・・まあ、今は仕方ないのかな」
61
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:40:22.07 ID
:mE30a0Ri0
男「・・・・・」
同級生「ざわざわざわざわ」
男「・・・・・」
同級生「ざわざわざわざわ」
男「・・・(やっぱり話を広められた)」
同級生「ざわざわざわざわ」
女子「ねー、女さん、大丈夫だったー?なにかされなかったー?」
女子「マジきもいよね、ラブレターとか」
女子「そういや授業中よく女さんのほう見てた気がする!気をつけてね」
男「・・・(女さんにも迷惑がかかるのは、さすがに堪えるな)」
男「・・・(あーあ、しにてえ・・・)」
62
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:43:22.72 ID:
mE30a0Ri0
男「よ」
ゾンビ女「よ」
男「ふう・・・」
ゾンビ女「ここんとこ元気ないね。もう忘れちゃいなよ!」
男「あ?・・・ああ・・・」
ゾンビ女「って言っても簡単に忘れられるわけないか」
男「まあね。地獄だよ、学校だ。まあ、それなりに慣れてるけどさ」
ゾンビ女「あんまり無理しちゃダメよー?ここにも自殺しちゃってゾンビになった人、結構いるから」
ゾンビ男「オレノショクバ、マジブラックダッタ!アリエナイ!サビザンサビザン!アレハシネル!マジシネル!」
男「はあ・・・大変でしたねえ」
ゾンビ女「だから、あまり思い悩まないでね。私でよかったらなんでも相談にのるよ!」
男「・・・うん。ありがとう」
63
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:45:18.84 ID:
mE30a0Ri0
男「・・・あのさ」
ゾンビ女「・・・ん?」
男「俺さあ・・・」
ゾンビ女「なに?」
男「俺、君の事・・・」
ゾンビ女「ダメ!」
男「!?」
ゾンビ女「ダメだよ。それは。だって私はゾンビなんだよ?」
男「でも、こうやって一緒にいてくれるのは君だけ・・・」
ゾンビ女「逃げちゃダメだよ・・・」
男「・・・・・」
ゾンビ女「そうやって嘘ついて逃げちゃダメだよ・・・」
64
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:47:26.34 ID:
mE30a0Ri0
ゾンビ女「まだ、好きなんでしょ?」
男「え?」
ゾンビ女「その・・・女さんのこと」
男「・・・・・」
ゾンビ女「だって、ちゃんと返事もらってないんでしょ!?」
男「・・・・・」
ゾンビ女「一緒に来た友達に捲し立てられて・・・」
男「・・・・・」
ゾンビ女「・・・・・」
男「2回もラブレター書いたら、流石にストーカー扱いされるだろうな・・・」
66
名前:
アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:49:47.93 ID:
mE30a0Ri0
ゾンビ女「NOでもなんでもいいから、とにかく返事貰おうよ」
男「・・・・・」
ゾンビ女「諦めることすら叶わないなんて、つらすぎるよね・・・」
男「・・・でも、どうすれば」
ゾンビ女「とにかく、思いの丈をぶちまけるの」
男「・・・うん」
ゾンビ女「頑張って!当たって砕けろ!むしろ砕けてこい!」
68
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アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:52:15.71 ID:
mE30a0Ri0
学校―――
女「・・・あ」
女「・・・(返事だけでもください)」
女「・・・・・」
女友A「ん?女どうしたのー?」
女「・・・ううん、なんでもない」
女「・・・・・」
69
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以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:53:29.03 ID:q2v0V8mw0
(ファミチキだけでもください…!)
70
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[]投稿日:2012/01/10(火) 21:53:49.37 ID:
mE30a0Ri0
男「・・・・・」
女「・・・やっぱりここね」
男「・・・お、女、さん・・・」
女「・・・男君」
男「・・・あの」
女「・・・はい」
男「返事」
女「・・・・・」
男「せめて一言だけでも・・・返事を、ください。なんでもいいです。死ねとかでも、なんでも」
72
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[]投稿日:2012/01/10(火) 21:56:45.94 ID:
mE30a0Ri0
女「・・・まだ」
男「え?」
女「まだ、何も言われてない」
男「・・・あ、そうか」
女「・・・・・」
男「そもそも、告白すらさせてもらえてなかったんだ・・・!」
女「・・・あの状態じゃ、話すもなにもなかったよね」
男「・・・(女さんが、俺と、普通に会話してくれている!!)」
男「・・・あの、女さん。俺、あなたのことが好きです!」
女「・・・・・」
男「・・・・・」
女「私の、どこが好きなんですか?」
男「・・・えっ」
73
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以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:57:04.87 ID:xqbipWK30
男「どんな言葉でもいいんです。僕を、罵ってください!殴っても構いませんから!!」
75
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[]投稿日:2012/01/10(火) 21:58:15.60 ID:
mE30a0Ri0
男「ど、どこが・・・」
女「・・・・・」
男「あの・・・、えと・・・え、笑顔、がかわいい・・・とか」
女「見た目?」
男「え?」
女「結局見た目なんだね。中身を見て好きになったわけじゃないんだ」
男「だって俺達、全然会話したことないし・・・。俺みたいな奴は、遠くから羨望の眼差しを投げかけるぐらいしか・・・」
女「見た目で判断されたくない人が、相手を見た目だけで判断したって説得力ないよ」
男「・・・・・」
77
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/01/10(火) 21:59:44.50 ID:h9mqO4XR0
正論過ぎだろ
101
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以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/01/10(火) 22:29:37.08 ID:Pydt3spoO
>>77
正論じゃないよ
男からしたら不可能な事
だからな…現に告白しようと
した時に横槍入って
噂になっている
男には好きと思ってる女に自分の気持ちを
優先したがためにおこりえる事が女に
とって迷惑になるなら…でも好き
という葛藤と危惧があったんだろう
78
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アフィブログ転載禁止
[]投稿日:2012/01/10(火) 22:01:28.41 ID:
mE30a0Ri0
男「ほんと、その通りです」
女「・・・・・」
男「俺、なんであなたのことが好きなのか、実はちょっと分からないんです」
女「・・・・・」
男「ただ・・・俺にとっては高嶺の花っていうか。憧れの人っていうか」
女「ただの同級生なのに、高嶺の花とか、憧れ、とか」
男「・・・すいません」
女「・・・それで」
男「あの・・・。えと・・・だから、会話したい、とか」
女「・・・・・」
男「できれば一緒に食事したい、とか・・・もっと知りあいたい、とか・・・」
女「・・・・・」
男「でも、絶対叶わない夢なんだなって、ずっと思って、だから、大して知らないのに一方的に・・・」
79
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[]投稿日:2012/01/10(火) 22:03:15.06 ID
:mE30a0Ri0
女「そうなんだ」
男「・・・・・」
女「君って、一体どういう人なの?」
男「・・・・・」
女「友達は君のことキモいオタクだとか、不潔だとか色々言ってるけど」
男「・・・間違ってはないです」
女「確かに最初は不潔だったけど・・・」
男「言い返す言葉もございません」
女「でも、最近は、普通・・・」
男「ただこの顔がインパクト大なわけで」
女「顔、ね・・・」
81
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[]投稿日:2012/01/10(火) 22:05:26.73 ID:
mE30a0Ri0
男「やっぱり人って見た目も大事じゃないですか」
女「・・・そうね」
男「中身のほうが大事っていうけど、やっぱり初見じゃ外見で判断するしかないじゃないですか」
女「・・・うん」
男「その段階で俺は、致命的な欠陥を持ってしまっているわけで・・・」
女「それで?」
男「だから、俺みたいな奴を好きになってくれる人なんて、いないわけで・・・」
女「それって」
男「はい」
女「それって、女性が皆相手の顔を見て良いか悪いか判断してる、って、思ってる、ってことだよね」
男「・・・・・」
82
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[]投稿日:2012/01/10(火) 22:08:41.39 ID:
mE30a0Ri0
男「最低限の、目標ラインというか。いわゆるイケメン、フツメン、ブサメンのラインというか」
女「・・・例えば、フツメンまではOKだけどブサメンはダメ、とか?」
男「そうですね」
女「・・・ものすごい歪んだ視点で女性を見てるのね」
男「え・・・」
女「あなたがそう思ってるってことを口にするってことは、つまりそういうことでしょ?」
男「それって、どういう・・・」
女「さっき言った。女は男を顔で判断する。顔で決める」
男「・・・・・」
女「顔がダメな人は、無条件でダメ。そういうことだって、思ってる。って、思ってる」
男「・・・さっき言った、ことですね」
女「君が理解してないから2回言ったのよ」
83
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[]投稿日:2012/01/10(火) 22:13:29.21 ID:
mE30a0Ri0
女「ものすごい侮辱された気分。男さんって、私のことそういうふうに見てたんだって」
男「えっ・・・ち、ちが・・・」
女「私がそういう判断をする人間なんだと、思ってたわけでしょ」
男「そ、そうじゃなくて・・・」
女「確かに人は見た目も大事だけど。でも、外見って人の内面を映し出すものじゃないかな」
男「内面を映し出す、もの」
女「分かりやすく言えば、海が好きな人は日焼けしている」
男「・・・うん、まあ・・・そうですね」
女「意地悪な人は、やっぱり顔に書いてあると思うの」
男「てことは、俺って内面も最悪ってことですかね」
女「・・・顔のつくりのことじゃなくて、雰囲気とか・・・」
女「最近の男さん、確かに色々あってちょっと雰囲気変わった気がするし」
84
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[]投稿日:2012/01/10(火) 22:15:42.36 ID
:mE30a0Ri0
男「・・・・・」
女「説教臭くってゴメンね。でも、どうしても言いたかったの」
男「いや・・・。仰ることはごもっともで全然言い返せません」
女「だからね、こうやって色々しゃべってみないと、その人のことなんて何も分からないんじゃないかって」
男「確かに・・・」
女「皆は男さんのこと、碌に知ろうともせず色々貶してたけど、それってどうなんだろうって」
男「・・・・・」
女「この機会に色々と話せて、よかった」
男「え・・・」
85
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[]投稿日:2012/01/10(火) 22:18:07.33 ID:
mE30a0Ri0
女「返事、まだだったよね」
男「え」
女「返事」
男「へ・・・へんじ。ああ・・・告白の?」
女「そう」
男「大体、分かりました」
女「嘘。私まだなにも言ってない」
男「えっ?今までのって」
女「これはただの会話。まだいいともダメとも言ってない」
男「そ、そうですか・・・」
女「じゃあ、言うね」
89
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[]投稿日:2012/01/10(火) 22:20:49.81 ID:
mE30a0Ri0
女「いまは、まだ何も言えない」
女「でも、もし相手の中身が好きだって思ったなら、そのときは・・・」
女「だから、これから少しずつ、お話していこうよ。これが今の私にできる、精一杯の答え」
男「俺なんかには、もったいない言葉です・・・。ありがとう」
後日―――
男「ここが友達のいるところ」
女「キャー!ゾンビ!!」
ゾンビ女「えっ」
おわり