↑アローズ速報↓/SSまとめ
VIPなどのSSまとめInアロ速
トップ
当ブログの説明
全記事一覧
最新記事
SSまとめとして機能していない件 (08/21)
ほ (09/25)
まとめますかまとめませんか... (08/23)
少女「ここは何処?」 日本兵「目が覚めたか」 (03/21)
管理人から (03/19)
パパス「おう 俺!目がさめたようだな」俺「・・・あ?」1/3 (02/09)
RSS
twitter
Mail
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ]
スポンサー広告
| TB(-) | CM(-)
男「ええ!?俺に許嫁!?」2/2
男「ええ!?俺に許嫁!?」
男「ええ!?俺に許嫁!?」
168
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/04(月) 09:29:47.57 ID:C7iAg2tg0
義母「あらおはよう、ずいぶん遅かったわね」
男「お、おはようございます!」
許嫁「もう、なんで起こしてくれないのよ!」
義母「お邪魔かと思って」
許嫁「お邪魔だと思わせるようなことなんてなにもしてないわよ!」
義母「あら、そうなの?」
許嫁「もう、どうしよう…」
男「このままじゃ遅刻…」
許嫁「そうじゃなくて…」
男「?」
169
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/04(月) 09:30:14.60 ID:C7iAg2tg0
許嫁「それじゃ、いってきます」
男「あ、俺も…っと、忘れ物忘れ物」
男「すいません、お弁当…」
義母「あら、今日はないわよ」
男「え?お義母さんも寝坊したんですか?」
義母「うーん、そうじゃないんだけど…」
男「?」
許嫁「ほら、早く行くわよ」
男「ああ、いってきまーす」
元スレ
男「ええ!?俺に許嫁!?」
170
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/04(月) 09:32:02.73 ID:C7iAg2tg0
男友「飯食おうぜ、男」
男「あ、俺今日弁当ないんだ」
男友「あれ?そうなの?じゃあ久しぶりに食堂行こうぜ」
男「いいけど…お前弁当はどうするんだよ」
男友「部活のあとにでも食うよ。行こうぜ」
男「ああ」
171
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/04(月) 09:32:24.75 ID:C7iAg2tg0
男友「お、お前もカレーか」
男「食堂のメニューの中じゃ一番まともなのこれだけだしな…」
男友「まあな…ん?」
チャラ男「……」ドンッ
男「いてっ」ガシャン
男友「お、おい、なんだよお前!わざとだろ!」
チャラ男「チッ…」
男友「おい、待てって!どこ行くんだよ…くそっ」
男「あーあー、もうどうしよう…」
173
名前:
◆cbkujpH7is
[さるったかもしれんので]投稿日:2011/04/04(月) 09:34:47.91 ID:SNgV9vAS0
許嫁「ずいぶん派手に転んだわね」
男「あ、許嫁…」
許嫁「服、汚れなかった?」
男「うん、大丈夫。水かかっちゃっただけ…心配してくれてありがとう」
許嫁「心配なんかしてないわ。汚したものを洗うのは女中さんでしょ」
男「あ、はい…すいません…」ずーん
許嫁「まったく。ほら、立って、拭いてあげるから」
男「う、うわ」
男友「ほお…」
174
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[ID変えました]投稿日:2011/04/04(月) 09:36:15.42 ID:SNgV9vAS0
許嫁「これでいいかしら」
男「ん、ありがと…」
男友(こいつら普通にいい仲なんじゃないの)
許嫁「じゃあ私もう行くから」
友1「あ、許嫁ちゃん、こっちこっち!」
男友「あそこらへん空いてるし、俺たちも一緒に食おうぜ」
男「あ、うん。いい?許嫁」
許嫁「勝手にしなさい」
176
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/04(月) 09:37:21.49 ID:SNgV9vAS0
男友「そういえばお前、急に弁当持ってくるようになったと思ったらまたこれか」
男「うん、まあ」
友1「許嫁ちゃんも珍しいね。お母さん寝坊しちゃったの?」
許嫁「え、ええ、そうね」
男「あれ?お義母さん朝寝坊してないって言ってたよ?」
許嫁「そ、そうだったかしら?」
友1「ん?…ふふーん?」
許嫁「なによっ」
友1「べつにー?」
許嫁「なんなのよ、その変な笑みは!き、気持ち悪いわよ!」
友1「んふふふふふ」
男「…?」
178
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/04(月) 09:38:56.62 ID:SNgV9vAS0
許嫁「今晩は大丈夫よね?あなた」
男「ん?なんのこと?」
許嫁「変な気持ちになってないかってこと」
男「あ、ああ…流石に2日連続はないと思うけど…」
男(本当はずっと変な気持ちだけど…)
許嫁「そう、ならいいわ。また夜中に起こされたらたまらないからね」
男「すいません…」
許嫁「じゃあ明日こそ早起きしないといけないから。おやすみ」
男「おやすみ…」
179
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/04(月) 09:39:32.11 ID:SNgV9vAS0
男「ん…目覚めちゃった…まだ暗いじゃん…」
男「水でも飲みに行こうかな…あれ?」
男「許嫁もう起きてるのか…早すぎだろ…」
男「んっしょ」すたすた
男「あれ?台所に人がいる」
男「んーいい匂いだ…あれ?」
許嫁「ふあぁ…」とんとんとんとん
181
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/04(月) 09:40:30.71 ID:SNgV9vAS0
男「なにしてるの?許嫁」
許嫁「…っ!」
男「おはよ」
許嫁「あ、あなたこそこんな早くからなにしてるのよ」
男「いやあ、喉乾いちゃって。なに作ってるの?朝ごはん?」
許嫁「なんでもいいでしょ」
男「なんでもって…あっ…」
男(弁当箱…?)
許嫁「……」
187
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/04(月) 09:42:11.74 ID:C7iAg2tg0
それからずっと許嫁が料理をつくる後ろ姿を見ていた。
そこから表情を読み取ることができなかっけど、どんな顔をしていたんだろう
たまに小刻みに体を震わせているあたり、相当怒ってたのかもしれない。
許嫁「はい、お弁当できたわ。忘れないうちに鞄に入れておきなさい」ぐいっ
男「あ、うん…」
男(そんなにぶっきらぼうに渡すことないのに…顔もこっちに向けてくれないし)
男「あ、あと許嫁」
許嫁「なに?」
男「毎日ありがとう」
許嫁「っ……」
男(うわ、なんか耳まで赤くなってる…怖いから早く行こ…」
575
名前:
◆cbkujpH7is
[sage]投稿日:2011/04/05(火) 09:22:27.90 ID:WQXBv8lm0
男(ん…あれ、俺寝てたのか…?)
男「(ぽかぽか陽気が気持ちいいなー…)
男(枕も柔らかくていい匂いが…って、あれ?)
男(俺が寝てる所って…)
許嫁「………」ぺらっ
男(い、許嫁の膝の上だよな…)カァァ
許嫁「…………」ぺらっ
男(なんかのほほんと本読んでるけど…)
男(というか、俺なんでこんなことしてるんだ?)
男(たしか…)
576
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:22:57.40 ID:WQXBv8lm0
許嫁「男」
男「な、なに?いきなり教室に入ってきて…」
許嫁「いいでしょう、別に」
許嫁「用があるの。ちょっと顔貸しなさい」
男「いやでも俺これから昼飯…」
許嫁「ならお弁当も持ってきなさい。長くなるから」
男「えー…」
男友「行ってこいよ」
男「悪いな」
577
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:23:34.15 ID:WQXBv8lm0
男(そうだ…許嫁に呼び出されて中庭に連れ出されて…)
男(一緒に弁当食ってたら、本題を聞く前に俺が寝ちゃったんだ…)
男(うぅ…なんか悪いことしたな…)
許嫁「……」ぺらっ
男(というか…)
男(すごい落ち着かないんですけど…)もじもじ
578
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:23:56.38 ID:WQXBv8lm0
男(くそう…もし俺の手が許嫁の足の上に置かれてたら、寝たふりをしながら触りまくってたのに…)
男(もどかしい…せめて顔だけででも)もぞもぞ
許嫁「………」
男(んはぁ…柔らかいぃん…)もぞもぞ
許嫁「…………」ぽいっ
男(っ!!!今わざとだ!絶対わざと本を顔に投げ捨てた!)
男(あ、あれ、というか今の起きないと不自然だよな…)
許嫁「………」
579
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:24:30.58 ID:WQXBv8lm0
許嫁「……」そっ
男(ん、な、なんで急に俺の手に手を重ねて…)
許嫁「………」なでなで
男(うっ、そんな艶かしく撫でられたら…)
許嫁「いつまで寝たフリしてるのよ」ぎゅううう
男「いたたたた!ごめんなさい!!」がばっ
許嫁「この変態。おかげで足に血が回ってないじゃない」ぱたぱた
580
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:24:53.31 ID:WQXBv8lm0
男「いてて、うわ、すごい爪の跡ついてるし…」
許嫁「それで済んで安い方だわ」
男「…というか、なんであんなこと…」
許嫁「何を思い上がっているのか知らないけど、膝の上にいきなり倒れてきたのはあなたよ」
男「え」
許嫁「挙句膝、いえどちらかといえば足の付け根だったわね。そんな所に顔をすり寄せてくるんだもの」
男「う…」
許嫁「ここが銃社会なら私はあなたを躊躇なく殺してるわ」
男「す、すみません…」
581
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:25:16.45 ID:WQXBv8lm0
男「ところで、話ってなんなんだ?まだ何も聞いてないんだが…」
許嫁「あら、話ならとっくにしたじゃない」
男「え、そうだっけ?ごめん、覚えてない…」
許嫁「ひどい話ね。相槌だって打っていたじゃない」
男(そう言えば聞いたかもしれない…横になりながら…)
男「ごめん、もう一回…」
許嫁「あら、もうこんな時間」
男「ん…?何時?」
許嫁「午後の授業に40分遅刻ね」
男「え」
582
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:25:43.95 ID:WQXBv8lm0
男友「なんだよお前、授業サボって。夫婦でいちゃついてたのか?」
男「ち、ちげーよ、昼寝してただけだよ」
男友「はーん?」
男(さっきの話って結局なんだったんだろう…悪いことしたな…)
男(わざわざ呼び出したくらいだしなにか重要な話だったんだろうか)
男(やっぱり後で頭下げてもう一回聞こう…)
583
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:26:14.93 ID:WQXBv8lm0
男「というわけで、この通りです。もう一回話してください」
許嫁「…わざわざもう一回言わなきゃいけないの?」
男「すいません、大事な話みたいなので」
許嫁「ふう、わかったわ」
男「……」
許嫁「今度の日曜日…」
男「日曜日…?」
許嫁「やっぱりいいわ。おやすみなさい」
男「え、ちょっとまっ…えー…」
584
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:26:37.55 ID:WQXBv8lm0
男(ん…俺も寝そう…)うとうと
許嫁「ねえ、もう寝ちゃったかしら」
男「ん、うん?起きてるよ」
許嫁「そう。あ、あのね、こ、今度の…」
男「ん?」
許嫁「今度の日曜日…」
585
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:27:30.25 ID:e6OWI54x0
許嫁「…今度の日曜日、家の外に出ていってくれないかしら」
男「…へ?」
許嫁「もう一度言った方がいい?」
男「いや…え、なんで?」
許嫁「邪魔だから」
男「邪魔だからって…家に人呼ぶのか?」
許嫁「いいえ、そんな予定はないわ」
男「んー?」
586
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:28:16.29 ID:e6OWI54x0
男「他になにか予定でもあるの?」
許嫁「…外でお買い物をしようと思ってるけど」
男「それだったら俺がわざわざ追い出される必要は…あっ」
許嫁「じゃあ今度こそおやすみなさい」
男「お、おい…」
男(これってつまり…)
男(すごい遠回しにデートしろってことだよな!!)
男(あああ、なんか興奮しちゃってなかなあ眠れないなああ)
男(いい夢見れそうだ)
587
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:30:13.73 ID:e6OWI54x0
男「ちゅっ…れろっ…んん」
許嫁「んんぅ…ちゅぅっ…ちゅむ…」
男(あれ、なんで許嫁の上に乗っかってこんなことしてるんだ?)
男(あ、夢か…またこんな夢…いっか)
許嫁「れろっ…ちゅっ…ちゅぱっ…」
男(ああ…いい…夢心地だぁ…)
591
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:34:18.06 ID:e6OWI54x0
許嫁「んちゅっ…れろっ…んふぅ…」ぎゅうっ
男(許嫁が抱きしめてくれて…ああ、いいっ…)
許嫁「ちゅうぅっ…ちゅっ…ちゅっ」
男(柔らかいいぃ…あっ、)
男(また、これで夢精しちゃうのかな…っ…)
許嫁「んんっ…ちゅっ…れろっ…んちゅっ…」
男(ああ、もうこれ出ちゃうっ)
男(あっ…あっ…!)
男「んんううぅぅっ!!」びくっ
592
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:34:46.53 ID:e6OWI54x0
男(はぁ…はぁ…またやっちゃった…)
男(って…え…!?)
許嫁「んっ…ふぅ…」
男「ゆゆ、夢じゃなかったの!?」
許嫁「らによぉ、あなたが寝ぼけて襲ってきたんじゃない」
男「え、ご、ごめんなさ…」
許嫁「しかも嫌な固さと熱を私に伝えるどころか、なんてことをしてくれてるのよ」
男「ひっ…」
許嫁「早くどいて頂戴。汚いし万が一でもシミになってたら殺すわよ」
男「ごめんなさいいい!」
593
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:35:27.35 ID:e6OWI54x0
許嫁「うわ、最悪…私の着物にちょっとついてるわ」
男「俺の着物がはだけてたから…」
許嫁「本当節操がないわね。この万年発情犬が」
男「うう…」
許嫁「ほら、下着脱いで。洗うから」
男「度々すいません…」
594
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:36:28.89 ID:e6OWI54x0
許嫁「やっ…なんかすごい垂れてくるし…」
男「なんか前よりも興奮しちゃって…」
許嫁「どんだけ出してるのよ…もう、最低」
男「うう…」
許嫁「あなたは早くお風呂に入ってきて。青臭くてたまらないわ」
男「……」
596
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:37:47.25 ID:e6OWI54x0
男「許嫁、めっちゃ怒ってたな…そりゃそうか…」
男「でも許嫁だって舌絡ませたり、俺に抱きついたりしたじゃないか…」
男「って、それは俺の都合のいい夢か…」
男「日曜日のこと、まだ話残ってるかなー…」
男「はぁ…」
男「……」
597
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:39:05.65 ID:e6OWI54x0
男「ふー、さっぱりした…って」
許嫁「……」がさごそ
男「なにか探してるの?」
許嫁「洗面台が詰まっちゃったのよ」
男「げ…」
許嫁「それでパイプクリーナーを探してるんだけど…」
男「どこだろう…」がさごそ
許嫁「あー…」イライラ
男「んー…わ、もう明るくなってきてるし…」
許嫁「…もうこれあなたが一人でなんとかして」
男「えっ…」
許嫁「ふんっ」
598
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:40:34.75 ID:e6OWI54x0
男「完璧にブチ切れてたな…どうしよう…」
男「あー…見つからないなあ…」
義母「あら男君、朝から裸でなにしてるの?」
男「うわあああ、おは、おはようございます!!」
義母「お風呂入ってたの?というかそんな低い姿勢でなにしてるのよ」
男「あ、これは…そ、そう!気分悪くなっちゃって!」
義母「あら大丈夫?」
男「大丈夫!もう大丈夫なんで!それじゃあ!」
義母「…?なんだったのかしら」ジャーー
義母「あらやだ、排水溝詰まってるじゃない。パイプクリーナーはどこかしら」
599
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:42:25.67 ID:MW2fKozSi
男「はぁ…」
男友「どうしたんだよ急に」
男「だるい」
男友「ははーん、昨日はお楽しみだったか」
男「死ね」
男友「まあまあそう言うなって。で、なんだ」
男「許嫁と喧嘩した」
男友「いつもそんな感じじゃん」
男「はは…」
602
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:43:36.02 ID:MW2fKozSi
男友「なるほどねえ。デートに誘われたのにそれじゃあね」
男「いや、その話も流れたかもしれないけど」
男友「まあツンケンしてるのはいつものことじゃ…」
バンッ
男「ひっ!」
許嫁「これ、お弁当。朝渡すの忘れてたから」スタスタ
男「…あんな感じだよ」
男友「確かにあれはいつもとは違うわな…」
605
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:44:55.31 ID:MW2fKozSi
男「はああ……」
男友「ま、飯食おうぜ。その弁当毒入ってそうだな」
男「ははっ、まさか」カチャ
男「っ!!」
男友「おい、なんだよ。また蓋とじて」
男「な、なんでもねえって!」
男友「いいから見せてみろ!」
男「やだーーー!!!」
カパッ
男友「…あららー、でっかいハートマークだこと」
男「……」カァァ
男友「でっかいハートマークだこと!!」
男「静かにしろよ!!」
606
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/05(火) 09:45:53.19 ID:MW2fKozSi
友1「なんか隣の教室うるさいね」
許嫁「そうね」
友2「あの声、男友とあんたの旦那じゃないの?」
友1「言われてみればそうかも」
許嫁「ふふっ」
友1「ん?どうかしたの?」
許嫁「なんでも」
842
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:26:47.88 ID:BMo+1r9t0
男(いよいよ明日はデートか)
男(な、なんか落ち着かねえ)
許嫁「なによ、朝からそわそわ落ち着かないわね」
男「あ、いや…」
許嫁「ずいぶん挙動不審ね。なにか隠し事でもあるのかしら」
男「いや、そんなことないけど…」
男(照れ臭くて顔見れないんだよ…)
844
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:27:26.81 ID:BMo+1r9t0
男「ん、こんな所に縁側なんてあったのか」
男「日当りもいいし、ここで日向ぼっこでもしようかな。暇だし」
男「んー、陽射しが気持ちいい…」
許嫁「あら、私の読書スポットに先客がいるなんて」
男「あ、許嫁…」
許嫁「いいわよ、ここにいて」
男「あ、うん…」
846
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:28:14.43 ID:BMo+1r9t0
男(な、なんかこういうのキンチョーするな…)
許嫁「……」ぺらっ
男(ドキドキする…)じーっ
許嫁「……」ちらっ
男(やべ、目合っちゃった…さっきからずっとこれじゃ不自然すぎるよ…)
許嫁「あなたぼーっとし続けるのによく飽きないわね」
男「え?ああ、まあ…」
許嫁「つまらない人間ね」
男「あ、はは…」
849
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:28:44.53 ID:BMo+1r9t0
許嫁「ふあぁ…ねむいわ…」
男「そうだな…ぽかぽか陽気だし…」
許嫁「……」うとうと
男「って、聞いちゃいないか」
許嫁「………」くたっ
男「っ!」
男(い、許嫁が俺の肩に…うおおおぉ……)ドキドキ
男(全身の神経が肩に集中してるぜ…)
850
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:29:33.17 ID:BMo+1r9t0
男「最終的に俺の膝の上で寝てるし…」
許嫁「すぅ…すぅ…」
男「撫でたい…頭を…すっごく…」
男「…い、いいよな…寝てるし…」そぉー
女中「男さん、男さん!お父さんから電話ですよ!男さん!」
男「父さんから?はあーい!」
851
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:30:15.98 ID:BMo+1r9t0
男「もしもし?父さん?」
父「ああ、久しぶりだね。元気でやってるか?」
男「ああ、うん。ぼちぼち」
父「そうかそうか。そっちでの生活も落ち着いてきただろうし、今晩家族でご飯食べに行こうと思っててね」
男「あー、うん。遅くならないなら別にいいよ」
父「そうかそうか、よかった。ちょうど姉も留学先から帰っててな」
男「姉さん帰ってきてたの?そりゃ楽しみだ。すぐ準備するから」
父「ああ」
854
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:30:53.23 ID:BMo+1r9t0
許嫁「あら、いつの間に寝ちゃってたのかしら」
許嫁「もう夕方…さむ…」
許嫁「…男は?」
許嫁「お母さん、男は?」
義母「男君は向こうの家族と食事しにいってるみたいよ」
許嫁「あ、そう。急にいなくなっちゃうから…」
義母「急にって、もう2時間も前に出て行ったわよ。あんた寝てたでしょ」
許嫁「うん。…っ」ぶるっ
義母「やだ、風邪?ちゃんと布団で寝ないから」
許嫁「そうかな…」
prrrrrrr
義母「あら、また電話。今日はなんだか電話がかかってくることが多いわねぇ」
856
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:31:22.52 ID:BMo+1r9t0
男「ん…ここは……」
許嫁「男?起きたの?」
男「んん…許嫁…?」
許嫁「ずいぶんお寝坊さんだったわね」
男「ん…ああ、ごめん…今日デートだっけ…」
許嫁「ちょっと待ってなさい。動かないでいいから」
許嫁「っ…」タッタッタ
男「なんだ…?駆け足で部屋出てって…」
男「というかここって…」
許嫁「すいません!男が、男が目をさましました!」
男「病室?」
858
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:31:49.56 ID:BMo+1r9t0
医師「おお、目をさましたのかね!男君」
男「…?」
医師「君は二週間近く眠り続けていたんだよ」
男「え…?どうして…」
看護師「何か覚えていませんか?」
男「何って…んん…?なんだ?俺に何かあったのか、許嫁…?」
許嫁「………………」
医師「記憶が曖昧なようだね。まあいい、もう一回脳に異常がないか検査するから」
男「???」
860
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:32:15.57 ID:BMo+1r9t0
許嫁「それで、男は…」
医師「うむ。脳に異常は見られなかった。目立った外傷は腕の骨折だけだね」
許嫁「じゃあ…」
医師「二週間も眠っていたのも、やはりショックからきていたんだろうね。記憶も少し飛んでいるようだし…」
許嫁「…………」
義母「あの…このことは本人に伝えた方がよいのでしょうか…」
医師「今はまだ…そっとしておいた方がいいでしょう…」
863
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:32:45.67 ID:BMo+1r9t0
男「脳にはどこにも異常なかったってさ」
許嫁「らしいわね。とりあえず明日には退院できるらしいわよ」
男「いいのか?そんなんで。俺2週間ずっと寝てたんだろ?」
許嫁「いいんじゃないの。お医者様が言っているんだから」
男「うーん…まあなんにせよ心配かけて悪かったな」
許嫁「思い上がりもいい加減にして頂戴」
男「…」
許嫁「今日はたまたま学校帰りに病院寄ったら、あなたが起きてしまったんだもの」
男「なんだよその言い方…ひでえ…」
866
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:33:15.47 ID:BMo+1r9t0
許嫁「それじゃあ、また明日来れたら来るから」
男「いいよ、そんな無理しなくても。俺どうせ明日退院できるんだし」
許嫁「無理なんかするわけないじゃない。必要ないと思ったら来ないわ」
男「あ、そう…」ずーん
許嫁「じゃあね」
男「……」
男「2週間か…そんなに寝てたなんて信じられないな…」
男「2週間前…俺はなにやってたんだ…?」
男「……」
867
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:33:49.41 ID:BMo+1r9t0
父「家族でこうしているのも久しぶりだなあ」
姉「あんたいつの間に婚約者こしらえたんだって?むかつくぅ」
男「そ、そんなんじゃないって…」
父「向こうでの生活はどうだ?」
姉「ラブラブぅ?」
男「うっせ」
868
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:34:23.78 ID:BMo+1r9t0
姉「相手の人ってどんな人なの?」
母「可愛い子よ」
男「でもおっかないぞ」
父「将来尻にしかれるなーこりゃ」
男「ははは…」
姉「ねえねえ、もう毎晩しっぽりしちゃってる仲なの?ねえねえ」
男「おま…ちげーよ!」
姉「はーん?」
母「なによ後ろでこそこそ話してー」
870
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:34:47.95 ID:BMo+1r9t0
父「あれ、なんか後ろのトラックの様子がおかしいぞ」
姉「え…なんかフロントガラスなヒビが入ってるよ!」
父「あ、危ない!!」
姉「キャーーーーー!!!」
男「っ!!はぁ、はぁ、はぁ!」
男「ゆ、夢か?」
男「……」
男「…………」
872
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:35:23.79 ID:BMo+1r9t0
看護師「あら、男さん起きましたか?」
男「……」
看護師「どうかしましたか?」
男「なんで俺の家族は見舞いに来ないんですか?」
看護師「え、えっと…」
男「どうして…ねえ、どうして!!」
看護師「男さん、落ち着いてください!」
男「なんで何も言ってくれないんですか!!あああああああ!!!!」
873
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:35:46.92 ID:BMo+1r9t0
許嫁「っ!」
許嫁「男、落ち着きなさい」ぎゅうっ
男「い、許嫁…」
許嫁「大丈夫だから…ね」ぎゅっ
男「……」ぎゅうっ
許嫁「落ち着いたかしら」
男「うん…あ、あの」
許嫁「なに?」
男「もうちょっとこうしてていい…?」
許嫁「ええ」ぎゅっ
876
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:36:17.96 ID:BMo+1r9t0
義母「おはよ。男君」
男「すいません…朝から呼び出して…」
義母「いいのよ。それより許嫁、あなた学校サボったのね?」
許嫁「いいじゃない今日くらい。あ、お父さんには言わないでね」
義母「はいはい…それじゃあどこから話そうかしら」
男「あの…俺の家族は…」
義母「……」
877
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:36:52.15 ID:BMo+1r9t0
義母「あなた達家族は、2週間前事故にあったの」
男「えっ…」
許嫁「っ…」ぎゅっ
義母「その事故で…お父さんとお母さんは…」
男「そ、そんな…嘘ですよね?」
義母「……」
男「うそだ…そんな…」
義母「ふたりの葬儀もこの前取り行ったわ」
男「うそだ…うそだうそだ……」
許嫁「男…」ぎゅうっ
878
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:37:18.07 ID:BMo+1r9t0
男「姉さんは…姉さんは生きてるんですか!?」
義母「お姉さんは…生きているわ。かろうじて…」
男「っ!!どこにいるですか!」
義母「お姉さんもこの病院に入院しているわ」
男「よ、よかった…」
義母「ただ」
男「へ…?」
義母「お姉さんは植物状態で…それで今も危ない状態よ…」
男「は、はは…は……」
884
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:38:27.59 ID:BMo+1r9t0
男「ただい…ま…」
女中「アラ男さん、お元気になったのですね」
男「ええ、まあ…」
義父「おお、男君じゃないか。退院おめでとう」
男「どうも…」
義父「……」スタスタ
男「…?」
許嫁「お父さん、最近ずっとカリカリしてるのよ」
許嫁「あなたも病み上がりの身なのに申し訳ないけど、あんまり触れないであげて」
男「あ、うん…」
許嫁「それより、あなたなんか臭いわ」
男「病院生活でろくに風呂入ってなかったから…」
許嫁「今すぐ入ってらっしゃい。不快だわ」
男「あ、はい…」
885
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:38:55.44 ID:BMo+1r9t0
男「にしても…利き手が骨折してるから脱ぎにくいな…」
男「ああ…せめて包帯だけでも外してもらえばよかった」
許嫁「あら、ずいぶん時間がかかってるみたいね」
男「ぎゃあああ!!入って来ないでよ!!」
許嫁「なによ、今更裸見られたくらいで」
男「いや…でも…」
許嫁「その手じゃやりにくいでしょ。手伝ってほしい?」
男「え、も、もちろん…」ドキドキ
890
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:41:19.42 ID:BMo+1r9t0
許嫁「それじゃあ女中さん呼んでくるわね」
男「え…ちょ…ちょっと…」
許嫁「なによ」
男「いや…なんでも…」ずーん
許嫁「そう。それじゃ」スタスタ
男「……はぁ」
許嫁「ねえ、本当に女中さんでいいの?」ひょこ
男「うわ!びっくりした!」
許嫁「どうなの?」
男「え、えっと…」
許嫁「……」
男「い、許嫁にしてもらいたい…です…」
892
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:41:50.85 ID:BMo+1r9t0
男「うおお…許嫁とお風呂だなんて…」
男「やばい…興奮がおさまらない…」
しゅるしゅる
男「すりガラス一枚の向こうで許嫁が服を脱いで…」
許嫁「男、入るわよ」
男「ひゃ、ひゃい!」
897
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:42:31.61 ID:BMo+1r9t0
男「……」
許嫁「なによ」
男「いや、裸じゃないんだなって…」
許嫁「当然よ。濡れてもいい服だし」
男(期待して損した…)
899
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:42:58.34 ID:BMo+1r9t0
男(でも…)
許嫁「頭にお湯かけるわよ」
男(薄着だし…いいか…許嫁の薄着は貴重だ…)
男(いかんいかん…こんなことばっかり考えてたら…)
許嫁「シャンプーするわよ」しゃこしゃこ
男「んっ…気持ちいい…」
許嫁「そう。…あら」
男「なんだ?」
許嫁「あなた将来ハゲそうね。突然ズルっときそう」
男「嫌なこと言わないでよ!」
901
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:43:29.66 ID:BMo+1r9t0
許嫁「体も洗うわよ」
男「あひっ」
許嫁「変な声出さないで」
男「だ、だって…」
男(たまにタオルからはみ出る許嫁の指がくすぐったくて…)
許嫁「あら。背中にすごい長いほくろ毛」
男「ああ、それ育てて…」ブチッ
男「いって!」
許嫁「見て、こんなに長かったのよ」
男「ひどい!」
903
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:43:57.02 ID:BMo+1r9t0
許嫁「じゃあ前も洗うから」
男(ついにきたか…)
許嫁「~♪」しゃこしゃこ
男(変なこと考えちゃだめだ変なこと考えちゃだめだ)
許嫁「手、どかして。下の方洗えないわ」
男「で、でも…」
許嫁「そっちの毛もずいぶん長いわね。全部で何本くらいあるのかしら」
男「ひっ!どけるから怖いこと言わないで!」
904
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:44:20.67 ID:BMo+1r9t0
男(どかしたものの…股間はわざと避けて洗ってるのか?)
男(そりゃそうか…)
男「あっ!」
許嫁「だから変な声出さないで」
男「オトコはみんな内股は弱いんだよ!」
許嫁「そんなこと知ったこちゃないわ」ぬりゅ
男(くっ…我慢だ我慢だ…)
905
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:44:40.23 ID:BMo+1r9t0
男「んっ…くっ…」
許嫁「なによ、そんなにダメなの?だらしないわね」
男「そんなこと言われたって…ひゃっ」
男(変なこと考えちゃだめだ変なこと考えちゃだめだ)
男(考えちゃだめだ…許嫁の指が細くて柔らかいなんて…)
男(許嫁の細くて柔らかい指が…俺の股間の間際を…)
男「あっ…だめっ…!」むくむく
許嫁「…っ!」
906
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:45:02.35 ID:BMo+1r9t0
男(許嫁の冷やかな視線がつらい…)
男「あの…これは…)
許嫁「いいわよ、見逃してあげる。病院生活長かったものね」
男「……」
許嫁「じゃあ、最後にそこ洗うから」ぬりゅ
男「うっ…くっ…はぁ」
男(そんな優しく撫でるように洗われたら…変な声出ちゃう…っ)
許嫁「…はい、おしまい」
男「…え」
許嫁「あとは石鹸流すから」
男「ま、待って!」
920
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:48:07.80 ID:BMo+1r9t0
許嫁「なによ。手離しなさい」
男「あ、あの…えっと…」
許嫁「いつまでもこんな所に触っていたくないんだけれど」
男「そ、その…」
許嫁「………」
男「………」
許嫁「はぁ、いいわよ」
男「えっ?」
許嫁「もう少しだけ『洗って』あげるだけだからね」
921
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:48:28.78 ID:BMo+1r9t0
男「んっ…くっ…」
許嫁「こうかしら」
男「もっと強くしてくれても…あっ…」
許嫁「はぁ、絶対こうなると思ってた」
男「…すいません」
男(タオルが柔らかくて…いいっ…)
男(手じゃしてくれないのかな…それでも…)
男「うぅっ…はぁっ…」
923
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:48:56.33 ID:BMo+1r9t0
許嫁「腰そんなにくねくねさせないで。洗いにくい」
男「そんなこと…言われたって」
許嫁「この辺もよく洗ったほうがいいかしら」
男「うわあっ!そ、そんな先っぽばっかり責められたらっ!」がくがく
許嫁「……」
男(許嫁が恥ずかしそうにしてる顔…すごく可愛い…)
許嫁「ひ、人の顔じろじろ見ないでよ。ばか。」くちゅくちゅ
男「あっ、あっ!」
925
名前:
◆cbkujpH7is
[id変えれる]投稿日:2011/04/06(水) 01:49:49.89 ID:BMo+1r9t0
男「あっ…許嫁…そろそろいきそう…っ」
許嫁「えっ…えっ?」
男「もっと速くっ」
許嫁「っ…」ぬりゅぬりゅ
男「くっ…許嫁っ…許嫁ぇ…」
許嫁「……………ちゅっ」
男「っ!!」
許嫁「んちゅっ…れろっ…ふっ…」
男(そんな…今キスされたら…あっ…!)
男「んっ…んううぅぅ!!!」
927
名前:
◆cbkujpH7is
[さるよけしなくて平気]投稿日:2011/04/06(水) 01:50:21.84 ID:BMo+1r9t0
許嫁「ちゅっ…ちゅぷっ…れろっ…」
男(んはあぁ…脳がとろけそう……)
許嫁「…はい、今度こそおしまい。石鹸流すわよ」
男「……」ぼぉぉ
許嫁「湯舟で温まって、お風呂から出たらまた呼んで頂戴。体拭いてあげるから」
男「…うん」
男「………はあぁ」
929
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:51:18.67 ID:BMo+1r9t0
男「寝る前に水飲んでから寝るかな…」
男「ん…?居間から声が…」
義父「向こうの会社は乗っ取られたよ」
男(うちの…?)
義父「もともと社長のワンマン経営だったからな。亡くなってから社内でごたごたがある内に…」
義母「それじゃあ…」
義父「最善を尽くしてるがね…」
男「………」
930
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:51:46.74 ID:BMo+1r9t0
男「ただいまー」
男「父さん?母さん?いるんでしょ?」
父「やぁ、おかえりなさい」
男「う、うわあああぁぁっ!!」
父「私の腕が見つからないんだ…私の腕がぁ…」
男「うわあああぁぁぁぁっ!!」どんっ
男「って…母さん…?」
母「男、私の目がないのぉ…探してくれないかしらぁ…」
男「わあああぁぁぁぁっ!!」
932
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:52:14.38 ID:BMo+1r9t0
男「ね、姉さん!よかった、無事だったのか」
姉「………」
男「父さんも母さんもなんか変なんだ!ふたりとも…」
姉「………」
男「姉さん…?」
姉「………」
男「こっち見てないでさ…なにか喋ってよ…ねえ…」
………と…こ……
姉「…………」
男「う、うわあああああああああああ!!!」
……とこ…
男「なんで…なんでこんなことに!」
男「あああああああああああああああああああ」
許嫁「男!」
933
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:52:35.58 ID:BMo+1r9t0
男「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
許嫁「男?」
男「はぁ、はぁ…夢…?」
許嫁「かなりうなされていたわよ」
男「はぁ…はぁ…」
許嫁「お水飲みにいきましょ。落ち着くから」
男「うん…」
935
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:52:57.08 ID:BMo+1r9t0
男「ごく…ごく…」
許嫁「どう、落ち着いた?」
男「…うん」
許嫁「そう。寝れそう?」
男「…寝たくない」
許嫁「じゃあ一緒に朝まで起きてましょ」
939
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:53:36.82 ID:Rz3j49Hzi
許嫁「今日からもう学校行ける?」
男「うん…家にいたってしょうがないし」
男(居辛いし…)
許嫁「そう。それなら久しぶりにお弁当つめなきゃね」
男「あ、ありがと…」
許嫁「なにか入れてほしいおかずはある?」
男「うーん…ハンバーグ?」
許嫁「じゃあそれは外しておくわ」
男「なんだよそれ…」
940
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:54:06.96 ID:Rz3j49Hzi
男友「お、男!」
男「おっす」
男友「よかったぁ…心配したんだぞ、お前お見舞いに行っても全然起きねえし」
男「はは…」
男友「あ、安心しろ。クラスでお見舞いに行った奴ほとんどいないから」
男「そんなこと聞きたくなかった…」
男友「クラスで作ってた千羽鶴も結局間に合わなかったしな。ドンマイ!」
男「はあ、なんかショックだ…許嫁も学校帰りにたまにしか来なかったって言うし…」
男友「ははは」
942
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:54:33.98 ID:Rz3j49Hzi
友1「あ、許嫁ちゃんじゃん!」
友2「超久しぶり!2週間くらい学校来てなかったじゃんあんた!」
許嫁「ちょっと…声大きいって…」
友1「旦那は?よくなったの?」
許嫁「ええ、まあ…」
友2「そっかぁ。よかったねぇ。付きっ切りで見たかいがあったわけだ」
男友「聞きました、今の?」
男「……」カァァ
男友「いやぁ、通りで最近許嫁さんを見なかったわけだ。くうぅ、なんか無性に腹立って来たぞ俺」
943
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:55:08.84 ID:Rz3j49Hzi
男友「さ、飯にするか」
男「おう」
男友「って、お前その手でどうやって食うんだ?」
男「左手でスプーンで…って箸しか入ってないし…」
男友「なら俺が食わせてやろうか?あーん」
男「やめろきもい」
許嫁「男、いる?こっちの教室きなさい」
男「っ!」
男友(あっ、なるほど…)
944
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:55:41.85 ID:Rz3j49Hzi
許嫁「ほら、あーん」
男「あ、あのさ、食べさせてくれるのは嬉しいんだけどさ」
許嫁「なに?」
男「ここ教室じゃん…」
許嫁「仕方ないでしょ。外で食べようにもさっきから雨降ってきちゃったんだから」
男「は、恥ずかしい…」
許嫁「あなたに恥ずかしいなんて感情があったなんて驚きだわ」
男「ひどい!」
945
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:56:07.47 ID:Rz3j49Hzi
男「………」ぷしゅー
男友「おお、燃え尽きてるなー」
男「穴があったら入りたい…」
男友「人集りができてたもんな。俺も見てたぞ^^」
男「はああぁ……」
男友「童貞どもは悶えるわ、さっきまで調子に乗ってたチャラ男はキレて出ていくわ、見てて飽きなかったぞ」
男「もうやだ…」
946
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:56:43.90 ID:Rz3j49Hzi
男(はぁ…帰ってきてしまった…)
男(家、居辛いんだよなぁ…)
男「はあぁ…」
許嫁「なによ、元気ないわね」
男「いや…うん…」
許嫁「…そうだ。お風呂に入りましょ」
男「えっ」
許嫁「今なら誰もいないし…家族がいるときじゃ入りづらいでしょ?」
男「う、うん…」
947
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:57:10.36 ID:Rz3j49Hzi
男(こんなに気が滅入ってるのに、こういうのには期待しちゃうなんて、俺人間として最低だな…)
男(いや、こんなときだからこそ誰かに甘えたいのかな…はは」
許嫁「入るわよ」
男(どうせまた服を着て…ぶっ!?」
男「な、なんで裸なんだよ!」ぷいっ
許嫁「なんでって…一緒に入る方が効率いいじゃない」
男「それは…そうだけど…」
許嫁「昨日あのあと入り直したらのぼせちゃったんだから」
男「ごめん…」
許嫁「とにかく、さっさと洗って出るわよ」
948
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:57:41.76 ID:Rz3j49Hzi
許嫁「……」しゃこしゃこ
男(昨日もしてもらったのに…なんかドキドキが全然違う…というか…)
男(胸が…度々直にくっついて…あっ、またっ…!)
許嫁「ちょっと、鼻息荒いわよ。気持ち悪い」
男「は、鼻息なんてしてねえよ!」
許嫁「はいはい流すわよ」ジャーーー
男「がばぼがぼぼぼ」
949
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:58:05.09 ID:Rz3j49Hzi
許嫁「ほら、ばんざいして」
男「ん…」
男(夢にまで見た許嫁の胸が…俺の目の前に…)
男(さ、触りたい…)
許嫁「ちょっと…そんなに舐め回すように見ないでくれる?」ぱっ
男「て、手で隠すくらいなら最初からタオルとかまいてよっ…」ぷいっ
許嫁「そんな手間かけるくらいなら、あなたの目に石鹸を入れた方が早いけど」
男「ごめんなさいやめてください石鹸近づけないで」
954
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 01:59:59.73 ID:Ye/pzuCg0
男(昨日みたいにまたしてくれるのかな…)びくっ
許嫁「あなたのそれ、さっきから何もしていないのに跳ね回ってるけど」
男「これは…だって…」
許嫁「悪いけど今日はなしね。体に障るから」
男「そ、そんな…」
許嫁「ほら、石鹸流すわよ」
男「うう…」
955
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 02:00:23.96 ID:Ye/pzuCg0
許嫁「先に湯船に浸かってなさい。出たいなら体拭いてあげるから、そのときは言って」
男「うん…」
許嫁「……」しゃこしゃこ
男(女の子が体洗ってるところを見るのってなんか不思議だな…)
男(というかやっぱりまじまじと見てしまう…)びんびん
許嫁「ん…」
男(抜きたい抜きたい抜きたい…)
956
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/06(水) 02:01:09.53 ID:BMo+1r9t0
男(女の子の風呂って長いんだなぁ、やっぱ…)
許嫁「ずいぶん長湯ね。のぼせるわよ」
男「あ、うん…」
男(せっかく許嫁の裸を見れるチャンスなのに、途中で出るなんてもったいない…)
許嫁「そろそろ私も入るわね」
男「っ!」
許嫁「…」ちゃぷ
957
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/06(水) 02:01:30.52 ID:BMo+1r9t0
男「……」ぎらぎら
許嫁「どう、少しは気分が晴れた?」
男「え…?」
許嫁「お風呂入るまでずっと陰鬱としていたから」
男「あ、うん…お陰様で」
許嫁「そう。よかった」てれっ
男「っ!!!」
958
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/06(水) 02:01:51.61 ID:BMo+1r9t0
男「許嫁っ!!」ぎゅっ
許嫁「え、ちょ、ちょっと、なに?」
男「っ…」ぎゅうっ
許嫁「なんなのよ…」
男「お、俺…許嫁が…」
許嫁「…私がほしくなっちゃったの?」
男「っ…」ぎゅうっ
許嫁「男…」
959
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/06(水) 02:02:14.44 ID:BMo+1r9t0
男「ごちそうさま…」
義母「あら、もういいの?」
男「はい、なんか食欲がなくて…」
義母「そう…」
義母(やっぱりショックなのかしら…それに…)
義母(もう、二人が結婚する必要なんてないんだものね…)
961
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/06(水) 02:02:37.38 ID:BMo+1r9t0
男「ここは…車の中…?」
姉「………」
男「ね、姉さん…?」
父「………」
母「………」
男「父さん、母さんも…」
父「なんだい…男」ぐちゃっ
母「どこにいるの、男」ぐちゃぐちゃっ
男「うわああああぁぁぁっ!!」
962
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/06(水) 02:03:08.93 ID:BMo+1r9t0
男「明かりもなにもついてない高速道路…」
男「ど、どこへ連れて行くんだよ!」
姉「………」
男「おいっ!おいってば!」
キキーーーーーッ
男「わあああああぁぁぁぁぁっ!!」
男「はぁ、はぁ、はぁ、また変な夢…」
許嫁「男…?」
963
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/06(水) 02:03:34.63 ID:BMo+1r9t0
許嫁「またうなされていたわよ」
男「うん…」
許嫁「またお水飲みに…」
男「許嫁、話があるんだ…」
許嫁「…何?」
男「俺たち…別れよう…」
964
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/06(水) 02:04:03.71 ID:BMo+1r9t0
許嫁「……」
男「俺の父さん…死んじゃっただろ」
許嫁「そうね」
男「社長もう関係ない人に変わっちゃった」
許嫁「そうだったわね」
男「だから、お互いが人質になる必要なんてもうないんだ…」
許嫁「……」
男「多分俺が何も言わなくても、お義父さんが何か言ってくると思うよ」
許嫁「……」
男「はは…よかったじゃん…許嫁ももともと嫌だったんだろ、この結婚」
許嫁「よくない…」
967
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/06(水) 02:04:28.48 ID:BMo+1r9t0
男「え…?」
許嫁「あなたはそれでいいの?私と別れたらあなたはもうほんとに一人きりなのよ?」
男「……」
許嫁「黙ってないでなんとか言いなさいよ」
男「許嫁とは離れたくないけど…でも許嫁が…理由だって…」
許嫁「じゃあ言うわ。私はあなたのことが…」
許嫁「あなたのことが好きだったわ。結婚の話が出る前から」
970
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/06(水) 02:04:59.11 ID:BMo+1r9t0
男「え…でも…」
許嫁「あなたはどうなのよ。ぐちぐち言い訳ばっかりして」
男「お、俺だって…」
男「俺だって許嫁のことが好きだよ!」
許嫁「それならお父さんに頭でもなんでも下げなさい。私もそうするから」
男「はい…はい……」
許嫁「なに泣いてるのよ…ばか」ぎゅっ
男「うっ…ううっ…」
973
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2011/04/06(水) 02:05:47.38 ID:y5X2YUZc0
許嫁「落ち着いた?」
男「…うん」
許嫁「…だいたい言ってることが無茶苦茶なのよ」
男「ごめん…」
許嫁「私の体をさんざ弄んだくせに、後ろ向きな気持ちになったらそれ?」
男「うっ…だってあれは…」
許嫁「赤ちゃんだってできたかもしれないのに」
男「……」
許嫁「初めては固いタイルの上じゃなくて、ちゃんとお布団でしたかったわ」
男「ごめん…」
許嫁「悪いと思うなら、これから私を、あなた自身も全力で幸せにしなさい」
981
名前:
◆cbkujpH7is
[]投稿日:2011/04/06(水) 02:08:42.56 ID:y5X2YUZc0
終わりました
レスの進み具合に泣きそうになりながら書いたんで、
オチも弱いしおかしいところだらけだと思います。すいません
途中でID変わりまくってるけど、多分全部自分です
さるさんに引っかかりまくったんで変えてました