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男「ええ!?俺に許嫁!?」2/2


男「ええ!?俺に許嫁!?」


男「ええ!?俺に許嫁!?」




168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/04(月) 09:29:47.57 ID:C7iAg2tg0
義母「あらおはよう、ずいぶん遅かったわね」

男「お、おはようございます!」

許嫁「もう、なんで起こしてくれないのよ!」

義母「お邪魔かと思って」

許嫁「お邪魔だと思わせるようなことなんてなにもしてないわよ!」

義母「あら、そうなの?」

許嫁「もう、どうしよう…」

男「このままじゃ遅刻…」

許嫁「そうじゃなくて…」

男「?」


169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/04(月) 09:30:14.60 ID:C7iAg2tg0
許嫁「それじゃ、いってきます」

男「あ、俺も…っと、忘れ物忘れ物」

男「すいません、お弁当…」

義母「あら、今日はないわよ」

男「え?お義母さんも寝坊したんですか?」

義母「うーん、そうじゃないんだけど…」

男「?」

許嫁「ほら、早く行くわよ」

男「ああ、いってきまーす」




元スレ
男「ええ!?俺に許嫁!?」







170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/04(月) 09:32:02.73 ID:C7iAg2tg0
男友「飯食おうぜ、男」

男「あ、俺今日弁当ないんだ」

男友「あれ?そうなの?じゃあ久しぶりに食堂行こうぜ」

男「いいけど…お前弁当はどうするんだよ」

男友「部活のあとにでも食うよ。行こうぜ」

男「ああ」


171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/04(月) 09:32:24.75 ID:C7iAg2tg0
男友「お、お前もカレーか」

男「食堂のメニューの中じゃ一番まともなのこれだけだしな…」

男友「まあな…ん?」

チャラ男「……」ドンッ

男「いてっ」ガシャン

男友「お、おい、なんだよお前!わざとだろ!」

チャラ男「チッ…」

男友「おい、待てって!どこ行くんだよ…くそっ」

男「あーあー、もうどうしよう…」


 
173 名前:◆cbkujpH7is [さるったかもしれんので]投稿日:2011/04/04(月) 09:34:47.91 ID:SNgV9vAS0
許嫁「ずいぶん派手に転んだわね」

男「あ、許嫁…」

許嫁「服、汚れなかった?」

男「うん、大丈夫。水かかっちゃっただけ…心配してくれてありがとう」

許嫁「心配なんかしてないわ。汚したものを洗うのは女中さんでしょ」

男「あ、はい…すいません…」ずーん

許嫁「まったく。ほら、立って、拭いてあげるから」

男「う、うわ」

男友「ほお…」


174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[ID変えました]投稿日:2011/04/04(月) 09:36:15.42 ID:SNgV9vAS0
許嫁「これでいいかしら」

男「ん、ありがと…」

男友(こいつら普通にいい仲なんじゃないの)

許嫁「じゃあ私もう行くから」

友1「あ、許嫁ちゃん、こっちこっち!」

男友「あそこらへん空いてるし、俺たちも一緒に食おうぜ」

男「あ、うん。いい?許嫁」

許嫁「勝手にしなさい」



 
176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/04(月) 09:37:21.49 ID:SNgV9vAS0
男友「そういえばお前、急に弁当持ってくるようになったと思ったらまたこれか」

男「うん、まあ」

友1「許嫁ちゃんも珍しいね。お母さん寝坊しちゃったの?」

許嫁「え、ええ、そうね」

男「あれ?お義母さん朝寝坊してないって言ってたよ?」

許嫁「そ、そうだったかしら?」

友1「ん?…ふふーん?」

許嫁「なによっ」

友1「べつにー?」

許嫁「なんなのよ、その変な笑みは!き、気持ち悪いわよ!」

友1「んふふふふふ」

男「…?」



 
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/04(月) 09:38:56.62 ID:SNgV9vAS0
許嫁「今晩は大丈夫よね?あなた」

男「ん?なんのこと?」

許嫁「変な気持ちになってないかってこと」

男「あ、ああ…流石に2日連続はないと思うけど…」

男(本当はずっと変な気持ちだけど…)

許嫁「そう、ならいいわ。また夜中に起こされたらたまらないからね」

男「すいません…」

許嫁「じゃあ明日こそ早起きしないといけないから。おやすみ」

男「おやすみ…」


179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/04(月) 09:39:32.11 ID:SNgV9vAS0
男「ん…目覚めちゃった…まだ暗いじゃん…」

男「水でも飲みに行こうかな…あれ?」

男「許嫁もう起きてるのか…早すぎだろ…」

男「んっしょ」すたすた

男「あれ?台所に人がいる」

男「んーいい匂いだ…あれ?」

許嫁「ふあぁ…」とんとんとんとん



 
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/04(月) 09:40:30.71 ID:SNgV9vAS0
男「なにしてるの?許嫁」

許嫁「…っ!」

男「おはよ」

許嫁「あ、あなたこそこんな早くからなにしてるのよ」

男「いやあ、喉乾いちゃって。なに作ってるの?朝ごはん?」

許嫁「なんでもいいでしょ」

男「なんでもって…あっ…」

男(弁当箱…?)

許嫁「……」




 
187 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/04(月) 09:42:11.74 ID:C7iAg2tg0
それからずっと許嫁が料理をつくる後ろ姿を見ていた。

そこから表情を読み取ることができなかっけど、どんな顔をしていたんだろう

たまに小刻みに体を震わせているあたり、相当怒ってたのかもしれない。

許嫁「はい、お弁当できたわ。忘れないうちに鞄に入れておきなさい」ぐいっ

男「あ、うん…」

男(そんなにぶっきらぼうに渡すことないのに…顔もこっちに向けてくれないし)

男「あ、あと許嫁」

許嫁「なに?」

男「毎日ありがとう」

許嫁「っ……」

男(うわ、なんか耳まで赤くなってる…怖いから早く行こ…」



 
575 名前:◆cbkujpH7is [sage]投稿日:2011/04/05(火) 09:22:27.90 ID:WQXBv8lm0
男(ん…あれ、俺寝てたのか…?)

男「(ぽかぽか陽気が気持ちいいなー…)

男(枕も柔らかくていい匂いが…って、あれ?)

男(俺が寝てる所って…)

許嫁「………」ぺらっ

男(い、許嫁の膝の上だよな…)カァァ

許嫁「…………」ぺらっ

男(なんかのほほんと本読んでるけど…)

男(というか、俺なんでこんなことしてるんだ?)

男(たしか…)


576 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:22:57.40 ID:WQXBv8lm0
許嫁「男」

男「な、なに?いきなり教室に入ってきて…」

許嫁「いいでしょう、別に」

許嫁「用があるの。ちょっと顔貸しなさい」

男「いやでも俺これから昼飯…」

許嫁「ならお弁当も持ってきなさい。長くなるから」

男「えー…」

男友「行ってこいよ」

男「悪いな」


577 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:23:34.15 ID:WQXBv8lm0
男(そうだ…許嫁に呼び出されて中庭に連れ出されて…)

男(一緒に弁当食ってたら、本題を聞く前に俺が寝ちゃったんだ…)

男(うぅ…なんか悪いことしたな…)

許嫁「……」ぺらっ

男(というか…)

男(すごい落ち着かないんですけど…)もじもじ


578 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:23:56.38 ID:WQXBv8lm0
男(くそう…もし俺の手が許嫁の足の上に置かれてたら、寝たふりをしながら触りまくってたのに…)

男(もどかしい…せめて顔だけででも)もぞもぞ

許嫁「………」

男(んはぁ…柔らかいぃん…)もぞもぞ

許嫁「…………」ぽいっ

男(っ!!!今わざとだ!絶対わざと本を顔に投げ捨てた!)

男(あ、あれ、というか今の起きないと不自然だよな…)

許嫁「………」


579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:24:30.58 ID:WQXBv8lm0
許嫁「……」そっ

男(ん、な、なんで急に俺の手に手を重ねて…)

許嫁「………」なでなで

男(うっ、そんな艶かしく撫でられたら…)

許嫁「いつまで寝たフリしてるのよ」ぎゅううう

男「いたたたた!ごめんなさい!!」がばっ

許嫁「この変態。おかげで足に血が回ってないじゃない」ぱたぱた


580 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:24:53.31 ID:WQXBv8lm0
男「いてて、うわ、すごい爪の跡ついてるし…」

許嫁「それで済んで安い方だわ」

男「…というか、なんであんなこと…」

許嫁「何を思い上がっているのか知らないけど、膝の上にいきなり倒れてきたのはあなたよ」

男「え」

許嫁「挙句膝、いえどちらかといえば足の付け根だったわね。そんな所に顔をすり寄せてくるんだもの」

男「う…」

許嫁「ここが銃社会なら私はあなたを躊躇なく殺してるわ」

男「す、すみません…」


581 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:25:16.45 ID:WQXBv8lm0
男「ところで、話ってなんなんだ?まだ何も聞いてないんだが…」

許嫁「あら、話ならとっくにしたじゃない」

男「え、そうだっけ?ごめん、覚えてない…」

許嫁「ひどい話ね。相槌だって打っていたじゃない」

男(そう言えば聞いたかもしれない…横になりながら…)

男「ごめん、もう一回…」

許嫁「あら、もうこんな時間」

男「ん…?何時?」

許嫁「午後の授業に40分遅刻ね」

男「え」


582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:25:43.95 ID:WQXBv8lm0
男友「なんだよお前、授業サボって。夫婦でいちゃついてたのか?」

男「ち、ちげーよ、昼寝してただけだよ」

男友「はーん?」

男(さっきの話って結局なんだったんだろう…悪いことしたな…)

男(わざわざ呼び出したくらいだしなにか重要な話だったんだろうか)

男(やっぱり後で頭下げてもう一回聞こう…)


583 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:26:14.93 ID:WQXBv8lm0
男「というわけで、この通りです。もう一回話してください」

許嫁「…わざわざもう一回言わなきゃいけないの?」

男「すいません、大事な話みたいなので」

許嫁「ふう、わかったわ」

男「……」

許嫁「今度の日曜日…」

男「日曜日…?」

許嫁「やっぱりいいわ。おやすみなさい」

男「え、ちょっとまっ…えー…」


584 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:26:37.55 ID:WQXBv8lm0
男(ん…俺も寝そう…)うとうと

許嫁「ねえ、もう寝ちゃったかしら」

男「ん、うん?起きてるよ」

許嫁「そう。あ、あのね、こ、今度の…」

男「ん?」

許嫁「今度の日曜日…」


585 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:27:30.25 ID:e6OWI54x0
許嫁「…今度の日曜日、家の外に出ていってくれないかしら」

男「…へ?」

許嫁「もう一度言った方がいい?」

男「いや…え、なんで?」

許嫁「邪魔だから」

男「邪魔だからって…家に人呼ぶのか?」

許嫁「いいえ、そんな予定はないわ」

男「んー?」


586 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:28:16.29 ID:e6OWI54x0
男「他になにか予定でもあるの?」

許嫁「…外でお買い物をしようと思ってるけど」

男「それだったら俺がわざわざ追い出される必要は…あっ」

許嫁「じゃあ今度こそおやすみなさい」

男「お、おい…」

男(これってつまり…)

男(すごい遠回しにデートしろってことだよな!!)

男(あああ、なんか興奮しちゃってなかなあ眠れないなああ)

男(いい夢見れそうだ)


587 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:30:13.73 ID:e6OWI54x0
男「ちゅっ…れろっ…んん」

許嫁「んんぅ…ちゅぅっ…ちゅむ…」

男(あれ、なんで許嫁の上に乗っかってこんなことしてるんだ?)

男(あ、夢か…またこんな夢…いっか)

許嫁「れろっ…ちゅっ…ちゅぱっ…」

男(ああ…いい…夢心地だぁ…)


 
591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:34:18.06 ID:e6OWI54x0
許嫁「んちゅっ…れろっ…んふぅ…」ぎゅうっ

男(許嫁が抱きしめてくれて…ああ、いいっ…)

許嫁「ちゅうぅっ…ちゅっ…ちゅっ」

男(柔らかいいぃ…あっ、)

男(また、これで夢精しちゃうのかな…っ…)

許嫁「んんっ…ちゅっ…れろっ…んちゅっ…」

男(ああ、もうこれ出ちゃうっ)

男(あっ…あっ…!)

男「んんううぅぅっ!!」びくっ


592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:34:46.53 ID:e6OWI54x0
男(はぁ…はぁ…またやっちゃった…)

男(って…え…!?)

許嫁「んっ…ふぅ…」

男「ゆゆ、夢じゃなかったの!?」

許嫁「らによぉ、あなたが寝ぼけて襲ってきたんじゃない」

男「え、ご、ごめんなさ…」

許嫁「しかも嫌な固さと熱を私に伝えるどころか、なんてことをしてくれてるのよ」

男「ひっ…」

許嫁「早くどいて頂戴。汚いし万が一でもシミになってたら殺すわよ」

男「ごめんなさいいい!」


593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:35:27.35 ID:e6OWI54x0
許嫁「うわ、最悪…私の着物にちょっとついてるわ」

男「俺の着物がはだけてたから…」

許嫁「本当節操がないわね。この万年発情犬が」

男「うう…」

許嫁「ほら、下着脱いで。洗うから」

男「度々すいません…」


594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:36:28.89 ID:e6OWI54x0
許嫁「やっ…なんかすごい垂れてくるし…」

男「なんか前よりも興奮しちゃって…」

許嫁「どんだけ出してるのよ…もう、最低」

男「うう…」

許嫁「あなたは早くお風呂に入ってきて。青臭くてたまらないわ」

男「……」



 
596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:37:47.25 ID:e6OWI54x0
男「許嫁、めっちゃ怒ってたな…そりゃそうか…」

男「でも許嫁だって舌絡ませたり、俺に抱きついたりしたじゃないか…」

男「って、それは俺の都合のいい夢か…」

男「日曜日のこと、まだ話残ってるかなー…」

男「はぁ…」

男「……」


597 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:39:05.65 ID:e6OWI54x0
男「ふー、さっぱりした…って」

許嫁「……」がさごそ

男「なにか探してるの?」

許嫁「洗面台が詰まっちゃったのよ」

男「げ…」

許嫁「それでパイプクリーナーを探してるんだけど…」

男「どこだろう…」がさごそ

許嫁「あー…」イライラ

男「んー…わ、もう明るくなってきてるし…」

許嫁「…もうこれあなたが一人でなんとかして」

男「えっ…」

許嫁「ふんっ」


598 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:40:34.75 ID:e6OWI54x0
男「完璧にブチ切れてたな…どうしよう…」

男「あー…見つからないなあ…」

義母「あら男君、朝から裸でなにしてるの?」

男「うわあああ、おは、おはようございます!!」

義母「お風呂入ってたの?というかそんな低い姿勢でなにしてるのよ」

男「あ、これは…そ、そう!気分悪くなっちゃって!」

義母「あら大丈夫?」

男「大丈夫!もう大丈夫なんで!それじゃあ!」

義母「…?なんだったのかしら」ジャーー

義母「あらやだ、排水溝詰まってるじゃない。パイプクリーナーはどこかしら」


599 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:42:25.67 ID:MW2fKozSi
男「はぁ…」

男友「どうしたんだよ急に」

男「だるい」

男友「ははーん、昨日はお楽しみだったか」

男「死ね」

男友「まあまあそう言うなって。で、なんだ」

男「許嫁と喧嘩した」

男友「いつもそんな感じじゃん」

男「はは…」



 
602 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:43:36.02 ID:MW2fKozSi
男友「なるほどねえ。デートに誘われたのにそれじゃあね」

男「いや、その話も流れたかもしれないけど」

男友「まあツンケンしてるのはいつものことじゃ…」

バンッ

男「ひっ!」

許嫁「これ、お弁当。朝渡すの忘れてたから」スタスタ

男「…あんな感じだよ」

男友「確かにあれはいつもとは違うわな…」


 
605 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/05(火) 09:44:55.31 ID:MW2fKozSi
男「はああ……」

男友「ま、飯食おうぜ。その弁当毒入ってそうだな」

男「ははっ、まさか」カチャ

男「っ!!」

男友「おい、なんだよ。また蓋とじて」

男「な、なんでもねえって!」

男友「いいから見せてみろ!」

男「やだーーー!!!」

カパッ

男友「…あららー、でっかいハートマークだこと」

男「……」カァァ

男友「でっかいハートマークだこと!!」

男「静かにしろよ!!」


606 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/05(火) 09:45:53.19 ID:MW2fKozSi
友1「なんか隣の教室うるさいね」

許嫁「そうね」

友2「あの声、男友とあんたの旦那じゃないの?」

友1「言われてみればそうかも」

許嫁「ふふっ」

友1「ん?どうかしたの?」

許嫁「なんでも」



 
842 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:26:47.88 ID:BMo+1r9t0
男(いよいよ明日はデートか)

男(な、なんか落ち着かねえ)

許嫁「なによ、朝からそわそわ落ち着かないわね」

男「あ、いや…」

許嫁「ずいぶん挙動不審ね。なにか隠し事でもあるのかしら」

男「いや、そんなことないけど…」

男(照れ臭くて顔見れないんだよ…)


 
844 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:27:26.81 ID:BMo+1r9t0
男「ん、こんな所に縁側なんてあったのか」

男「日当りもいいし、ここで日向ぼっこでもしようかな。暇だし」

男「んー、陽射しが気持ちいい…」

許嫁「あら、私の読書スポットに先客がいるなんて」

男「あ、許嫁…」

許嫁「いいわよ、ここにいて」

男「あ、うん…」



 
846 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:28:14.43 ID:BMo+1r9t0
男(な、なんかこういうのキンチョーするな…)

許嫁「……」ぺらっ

男(ドキドキする…)じーっ

許嫁「……」ちらっ

男(やべ、目合っちゃった…さっきからずっとこれじゃ不自然すぎるよ…)

許嫁「あなたぼーっとし続けるのによく飽きないわね」

男「え?ああ、まあ…」

許嫁「つまらない人間ね」

男「あ、はは…」


 
849 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:28:44.53 ID:BMo+1r9t0
許嫁「ふあぁ…ねむいわ…」

男「そうだな…ぽかぽか陽気だし…」

許嫁「……」うとうと

男「って、聞いちゃいないか」

許嫁「………」くたっ

男「っ!」

男(い、許嫁が俺の肩に…うおおおぉ……)ドキドキ

男(全身の神経が肩に集中してるぜ…)


850 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:29:33.17 ID:BMo+1r9t0
男「最終的に俺の膝の上で寝てるし…」

許嫁「すぅ…すぅ…」

男「撫でたい…頭を…すっごく…」

男「…い、いいよな…寝てるし…」そぉー

女中「男さん、男さん!お父さんから電話ですよ!男さん!」

男「父さんから?はあーい!」


851 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:30:15.98 ID:BMo+1r9t0
男「もしもし?父さん?」

父「ああ、久しぶりだね。元気でやってるか?」

男「ああ、うん。ぼちぼち」

父「そうかそうか。そっちでの生活も落ち着いてきただろうし、今晩家族でご飯食べに行こうと思っててね」

男「あー、うん。遅くならないなら別にいいよ」

父「そうかそうか、よかった。ちょうど姉も留学先から帰っててな」

男「姉さん帰ってきてたの?そりゃ楽しみだ。すぐ準備するから」

父「ああ」



 
854 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:30:53.23 ID:BMo+1r9t0
許嫁「あら、いつの間に寝ちゃってたのかしら」

許嫁「もう夕方…さむ…」

許嫁「…男は?」


許嫁「お母さん、男は?」

義母「男君は向こうの家族と食事しにいってるみたいよ」

許嫁「あ、そう。急にいなくなっちゃうから…」

義母「急にって、もう2時間も前に出て行ったわよ。あんた寝てたでしょ」

許嫁「うん。…っ」ぶるっ

義母「やだ、風邪?ちゃんと布団で寝ないから」

許嫁「そうかな…」

prrrrrrr

義母「あら、また電話。今日はなんだか電話がかかってくることが多いわねぇ」



 
856 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:31:22.52 ID:BMo+1r9t0
男「ん…ここは……」

許嫁「男?起きたの?」

男「んん…許嫁…?」

許嫁「ずいぶんお寝坊さんだったわね」

男「ん…ああ、ごめん…今日デートだっけ…」

許嫁「ちょっと待ってなさい。動かないでいいから」

許嫁「っ…」タッタッタ

男「なんだ…?駆け足で部屋出てって…」

男「というかここって…」

許嫁「すいません!男が、男が目をさましました!」

男「病室?」



 
858 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:31:49.56 ID:BMo+1r9t0
医師「おお、目をさましたのかね!男君」

男「…?」

医師「君は二週間近く眠り続けていたんだよ」

男「え…?どうして…」

看護師「何か覚えていませんか?」

男「何って…んん…?なんだ?俺に何かあったのか、許嫁…?」

許嫁「………………」

医師「記憶が曖昧なようだね。まあいい、もう一回脳に異常がないか検査するから」

男「???」




 
860 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:32:15.57 ID:BMo+1r9t0
許嫁「それで、男は…」

医師「うむ。脳に異常は見られなかった。目立った外傷は腕の骨折だけだね」

許嫁「じゃあ…」

医師「二週間も眠っていたのも、やはりショックからきていたんだろうね。記憶も少し飛んでいるようだし…」

許嫁「…………」

義母「あの…このことは本人に伝えた方がよいのでしょうか…」

医師「今はまだ…そっとしておいた方がいいでしょう…」


 
863 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:32:45.67 ID:BMo+1r9t0
男「脳にはどこにも異常なかったってさ」

許嫁「らしいわね。とりあえず明日には退院できるらしいわよ」

男「いいのか?そんなんで。俺2週間ずっと寝てたんだろ?」

許嫁「いいんじゃないの。お医者様が言っているんだから」

男「うーん…まあなんにせよ心配かけて悪かったな」

許嫁「思い上がりもいい加減にして頂戴」

男「…」

許嫁「今日はたまたま学校帰りに病院寄ったら、あなたが起きてしまったんだもの」

男「なんだよその言い方…ひでえ…」



 
866 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:33:15.47 ID:BMo+1r9t0
許嫁「それじゃあ、また明日来れたら来るから」

男「いいよ、そんな無理しなくても。俺どうせ明日退院できるんだし」

許嫁「無理なんかするわけないじゃない。必要ないと思ったら来ないわ」

男「あ、そう…」ずーん

許嫁「じゃあね」

男「……」

男「2週間か…そんなに寝てたなんて信じられないな…」

男「2週間前…俺はなにやってたんだ…?」

男「……」


867 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:33:49.41 ID:BMo+1r9t0
父「家族でこうしているのも久しぶりだなあ」

姉「あんたいつの間に婚約者こしらえたんだって?むかつくぅ」

男「そ、そんなんじゃないって…」

父「向こうでの生活はどうだ?」

姉「ラブラブぅ?」

男「うっせ」


868 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:34:23.78 ID:BMo+1r9t0
姉「相手の人ってどんな人なの?」

母「可愛い子よ」

男「でもおっかないぞ」

父「将来尻にしかれるなーこりゃ」

男「ははは…」

姉「ねえねえ、もう毎晩しっぽりしちゃってる仲なの?ねえねえ」

男「おま…ちげーよ!」

姉「はーん?」

母「なによ後ろでこそこそ話してー」



 
870 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:34:47.95 ID:BMo+1r9t0
父「あれ、なんか後ろのトラックの様子がおかしいぞ」

姉「え…なんかフロントガラスなヒビが入ってるよ!」

父「あ、危ない!!」

姉「キャーーーーー!!!」


男「っ!!はぁ、はぁ、はぁ!」

男「ゆ、夢か?」

男「……」

男「…………」



 
872 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:35:23.79 ID:BMo+1r9t0
看護師「あら、男さん起きましたか?」

男「……」

看護師「どうかしましたか?」

男「なんで俺の家族は見舞いに来ないんですか?」

看護師「え、えっと…」

男「どうして…ねえ、どうして!!」

看護師「男さん、落ち着いてください!」

男「なんで何も言ってくれないんですか!!あああああああ!!!!」


873 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:35:46.92 ID:BMo+1r9t0
許嫁「っ!」

許嫁「男、落ち着きなさい」ぎゅうっ

男「い、許嫁…」

許嫁「大丈夫だから…ね」ぎゅっ

男「……」ぎゅうっ

許嫁「落ち着いたかしら」

男「うん…あ、あの」

許嫁「なに?」

男「もうちょっとこうしてていい…?」

許嫁「ええ」ぎゅっ



 
876 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:36:17.96 ID:BMo+1r9t0
義母「おはよ。男君」

男「すいません…朝から呼び出して…」

義母「いいのよ。それより許嫁、あなた学校サボったのね?」

許嫁「いいじゃない今日くらい。あ、お父さんには言わないでね」

義母「はいはい…それじゃあどこから話そうかしら」

男「あの…俺の家族は…」

義母「……」


877 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:36:52.15 ID:BMo+1r9t0
義母「あなた達家族は、2週間前事故にあったの」

男「えっ…」

許嫁「っ…」ぎゅっ

義母「その事故で…お父さんとお母さんは…」

男「そ、そんな…嘘ですよね?」

義母「……」

男「うそだ…そんな…」

義母「ふたりの葬儀もこの前取り行ったわ」

男「うそだ…うそだうそだ……」

許嫁「男…」ぎゅうっ


878 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:37:18.07 ID:BMo+1r9t0
男「姉さんは…姉さんは生きてるんですか!?」

義母「お姉さんは…生きているわ。かろうじて…」

男「っ!!どこにいるですか!」

義母「お姉さんもこの病院に入院しているわ」

男「よ、よかった…」

義母「ただ」

男「へ…?」

義母「お姉さんは植物状態で…それで今も危ない状態よ…」

男「は、はは…は……」


884 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:38:27.59 ID:BMo+1r9t0
男「ただい…ま…」

女中「アラ男さん、お元気になったのですね」

男「ええ、まあ…」

義父「おお、男君じゃないか。退院おめでとう」

男「どうも…」

義父「……」スタスタ

男「…?」

許嫁「お父さん、最近ずっとカリカリしてるのよ」

許嫁「あなたも病み上がりの身なのに申し訳ないけど、あんまり触れないであげて」

男「あ、うん…」

許嫁「それより、あなたなんか臭いわ」

男「病院生活でろくに風呂入ってなかったから…」

許嫁「今すぐ入ってらっしゃい。不快だわ」

男「あ、はい…」


885 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:38:55.44 ID:BMo+1r9t0
男「にしても…利き手が骨折してるから脱ぎにくいな…」

男「ああ…せめて包帯だけでも外してもらえばよかった」

許嫁「あら、ずいぶん時間がかかってるみたいね」

男「ぎゃあああ!!入って来ないでよ!!」

許嫁「なによ、今更裸見られたくらいで」

男「いや…でも…」

許嫁「その手じゃやりにくいでしょ。手伝ってほしい?」

男「え、も、もちろん…」ドキドキ


890 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:41:19.42 ID:BMo+1r9t0
許嫁「それじゃあ女中さん呼んでくるわね」

男「え…ちょ…ちょっと…」

許嫁「なによ」

男「いや…なんでも…」ずーん

許嫁「そう。それじゃ」スタスタ

男「……はぁ」

許嫁「ねえ、本当に女中さんでいいの?」ひょこ

男「うわ!びっくりした!」

許嫁「どうなの?」

男「え、えっと…」

許嫁「……」

男「い、許嫁にしてもらいたい…です…」



 
892 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:41:50.85 ID:BMo+1r9t0
男「うおお…許嫁とお風呂だなんて…」

男「やばい…興奮がおさまらない…」

しゅるしゅる

男「すりガラス一枚の向こうで許嫁が服を脱いで…」

許嫁「男、入るわよ」

男「ひゃ、ひゃい!」



 
897 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:42:31.61 ID:BMo+1r9t0
男「……」

許嫁「なによ」

男「いや、裸じゃないんだなって…」

許嫁「当然よ。濡れてもいい服だし」

男(期待して損した…)



899 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:42:58.34 ID:BMo+1r9t0
男(でも…)

許嫁「頭にお湯かけるわよ」

男(薄着だし…いいか…許嫁の薄着は貴重だ…)

男(いかんいかん…こんなことばっかり考えてたら…)

許嫁「シャンプーするわよ」しゃこしゃこ

男「んっ…気持ちいい…」

許嫁「そう。…あら」

男「なんだ?」

許嫁「あなた将来ハゲそうね。突然ズルっときそう」

男「嫌なこと言わないでよ!」



 
901 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:43:29.66 ID:BMo+1r9t0
許嫁「体も洗うわよ」

男「あひっ」

許嫁「変な声出さないで」

男「だ、だって…」

男(たまにタオルからはみ出る許嫁の指がくすぐったくて…)

許嫁「あら。背中にすごい長いほくろ毛」

男「ああ、それ育てて…」ブチッ

男「いって!」

許嫁「見て、こんなに長かったのよ」

男「ひどい!」



 
903 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:43:57.02 ID:BMo+1r9t0
許嫁「じゃあ前も洗うから」

男(ついにきたか…)

許嫁「~♪」しゃこしゃこ

男(変なこと考えちゃだめだ変なこと考えちゃだめだ)

許嫁「手、どかして。下の方洗えないわ」

男「で、でも…」

許嫁「そっちの毛もずいぶん長いわね。全部で何本くらいあるのかしら」

男「ひっ!どけるから怖いこと言わないで!」


904 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:44:20.67 ID:BMo+1r9t0
男(どかしたものの…股間はわざと避けて洗ってるのか?)

男(そりゃそうか…)

男「あっ!」

許嫁「だから変な声出さないで」

男「オトコはみんな内股は弱いんだよ!」

許嫁「そんなこと知ったこちゃないわ」ぬりゅ

男(くっ…我慢だ我慢だ…)


905 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:44:40.23 ID:BMo+1r9t0
男「んっ…くっ…」

許嫁「なによ、そんなにダメなの?だらしないわね」

男「そんなこと言われたって…ひゃっ」

男(変なこと考えちゃだめだ変なこと考えちゃだめだ)

男(考えちゃだめだ…許嫁の指が細くて柔らかいなんて…)

男(許嫁の細くて柔らかい指が…俺の股間の間際を…)

男「あっ…だめっ…!」むくむく

許嫁「…っ!」


906 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:45:02.35 ID:BMo+1r9t0
男(許嫁の冷やかな視線がつらい…)

男「あの…これは…)

許嫁「いいわよ、見逃してあげる。病院生活長かったものね」

男「……」

許嫁「じゃあ、最後にそこ洗うから」ぬりゅ

男「うっ…くっ…はぁ」

男(そんな優しく撫でるように洗われたら…変な声出ちゃう…っ)

許嫁「…はい、おしまい」

男「…え」

許嫁「あとは石鹸流すから」

男「ま、待って!」

920 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:48:07.80 ID:BMo+1r9t0
許嫁「なによ。手離しなさい」

男「あ、あの…えっと…」

許嫁「いつまでもこんな所に触っていたくないんだけれど」

男「そ、その…」

許嫁「………」

男「………」

許嫁「はぁ、いいわよ」

男「えっ?」

許嫁「もう少しだけ『洗って』あげるだけだからね」


921 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:48:28.78 ID:BMo+1r9t0
男「んっ…くっ…」

許嫁「こうかしら」

男「もっと強くしてくれても…あっ…」

許嫁「はぁ、絶対こうなると思ってた」

男「…すいません」

男(タオルが柔らかくて…いいっ…)

男(手じゃしてくれないのかな…それでも…)

男「うぅっ…はぁっ…」



 
923 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:48:56.33 ID:BMo+1r9t0
許嫁「腰そんなにくねくねさせないで。洗いにくい」

男「そんなこと…言われたって」

許嫁「この辺もよく洗ったほうがいいかしら」

男「うわあっ!そ、そんな先っぽばっかり責められたらっ!」がくがく

許嫁「……」

男(許嫁が恥ずかしそうにしてる顔…すごく可愛い…)

許嫁「ひ、人の顔じろじろ見ないでよ。ばか。」くちゅくちゅ

男「あっ、あっ!」



 
925 名前:◆cbkujpH7is [id変えれる]投稿日:2011/04/06(水) 01:49:49.89 ID:BMo+1r9t0
男「あっ…許嫁…そろそろいきそう…っ」

許嫁「えっ…えっ?」

男「もっと速くっ」

許嫁「っ…」ぬりゅぬりゅ

男「くっ…許嫁っ…許嫁ぇ…」

許嫁「……………ちゅっ」

男「っ!!」

許嫁「んちゅっ…れろっ…ふっ…」

男(そんな…今キスされたら…あっ…!)

男「んっ…んううぅぅ!!!」



 
927 名前:◆cbkujpH7is [さるよけしなくて平気]投稿日:2011/04/06(水) 01:50:21.84 ID:BMo+1r9t0
許嫁「ちゅっ…ちゅぷっ…れろっ…」

男(んはあぁ…脳がとろけそう……)

許嫁「…はい、今度こそおしまい。石鹸流すわよ」

男「……」ぼぉぉ

許嫁「湯舟で温まって、お風呂から出たらまた呼んで頂戴。体拭いてあげるから」

男「…うん」


男「………はあぁ」




 
929 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:51:18.67 ID:BMo+1r9t0
男「寝る前に水飲んでから寝るかな…」

男「ん…?居間から声が…」

義父「向こうの会社は乗っ取られたよ」

男(うちの…?)

義父「もともと社長のワンマン経営だったからな。亡くなってから社内でごたごたがある内に…」

義母「それじゃあ…」

義父「最善を尽くしてるがね…」


男「………」


930 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:51:46.74 ID:BMo+1r9t0
男「ただいまー」

男「父さん?母さん?いるんでしょ?」

父「やぁ、おかえりなさい」

男「う、うわあああぁぁっ!!」

父「私の腕が見つからないんだ…私の腕がぁ…」

男「うわあああぁぁぁぁっ!!」どんっ

男「って…母さん…?」

母「男、私の目がないのぉ…探してくれないかしらぁ…」

男「わあああぁぁぁぁっ!!」



932 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:52:14.38 ID:BMo+1r9t0
男「ね、姉さん!よかった、無事だったのか」

姉「………」

男「父さんも母さんもなんか変なんだ!ふたりとも…」

姉「………」

男「姉さん…?」

姉「………」

男「こっち見てないでさ…なにか喋ってよ…ねえ…」

………と…こ……

姉「…………」

男「う、うわあああああああああああ!!!」

……とこ…

男「なんで…なんでこんなことに!」

男「あああああああああああああああああああ」


許嫁「男!」


933 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:52:35.58 ID:BMo+1r9t0
男「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」

許嫁「男?」

男「はぁ、はぁ…夢…?」

許嫁「かなりうなされていたわよ」

男「はぁ…はぁ…」

許嫁「お水飲みにいきましょ。落ち着くから」

男「うん…」



935 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:52:57.08 ID:BMo+1r9t0
男「ごく…ごく…」

許嫁「どう、落ち着いた?」

男「…うん」

許嫁「そう。寝れそう?」

男「…寝たくない」

許嫁「じゃあ一緒に朝まで起きてましょ」




 
939 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:53:36.82 ID:Rz3j49Hzi
許嫁「今日からもう学校行ける?」

男「うん…家にいたってしょうがないし」

男(居辛いし…)

許嫁「そう。それなら久しぶりにお弁当つめなきゃね」

男「あ、ありがと…」

許嫁「なにか入れてほしいおかずはある?」

男「うーん…ハンバーグ?」

許嫁「じゃあそれは外しておくわ」

男「なんだよそれ…」


940 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:54:06.96 ID:Rz3j49Hzi
男友「お、男!」

男「おっす」

男友「よかったぁ…心配したんだぞ、お前お見舞いに行っても全然起きねえし」

男「はは…」

男友「あ、安心しろ。クラスでお見舞いに行った奴ほとんどいないから」

男「そんなこと聞きたくなかった…」

男友「クラスで作ってた千羽鶴も結局間に合わなかったしな。ドンマイ!」

男「はあ、なんかショックだ…許嫁も学校帰りにたまにしか来なかったって言うし…」

男友「ははは」



942 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:54:33.98 ID:Rz3j49Hzi
友1「あ、許嫁ちゃんじゃん!」

友2「超久しぶり!2週間くらい学校来てなかったじゃんあんた!」

許嫁「ちょっと…声大きいって…」

友1「旦那は?よくなったの?」

許嫁「ええ、まあ…」

友2「そっかぁ。よかったねぇ。付きっ切りで見たかいがあったわけだ」


男友「聞きました、今の?」

男「……」カァァ

男友「いやぁ、通りで最近許嫁さんを見なかったわけだ。くうぅ、なんか無性に腹立って来たぞ俺」


943 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:55:08.84 ID:Rz3j49Hzi
男友「さ、飯にするか」

男「おう」

男友「って、お前その手でどうやって食うんだ?」

男「左手でスプーンで…って箸しか入ってないし…」

男友「なら俺が食わせてやろうか?あーん」

男「やめろきもい」

許嫁「男、いる?こっちの教室きなさい」

男「っ!」

男友(あっ、なるほど…)


944 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:55:41.85 ID:Rz3j49Hzi
許嫁「ほら、あーん」

男「あ、あのさ、食べさせてくれるのは嬉しいんだけどさ」

許嫁「なに?」

男「ここ教室じゃん…」

許嫁「仕方ないでしょ。外で食べようにもさっきから雨降ってきちゃったんだから」

男「は、恥ずかしい…」

許嫁「あなたに恥ずかしいなんて感情があったなんて驚きだわ」

男「ひどい!」


945 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:56:07.47 ID:Rz3j49Hzi
男「………」ぷしゅー

男友「おお、燃え尽きてるなー」

男「穴があったら入りたい…」

男友「人集りができてたもんな。俺も見てたぞ^^」

男「はああぁ……」

男友「童貞どもは悶えるわ、さっきまで調子に乗ってたチャラ男はキレて出ていくわ、見てて飽きなかったぞ」

男「もうやだ…」


946 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:56:43.90 ID:Rz3j49Hzi
男(はぁ…帰ってきてしまった…)

男(家、居辛いんだよなぁ…)

男「はあぁ…」

許嫁「なによ、元気ないわね」

男「いや…うん…」

許嫁「…そうだ。お風呂に入りましょ」

男「えっ」

許嫁「今なら誰もいないし…家族がいるときじゃ入りづらいでしょ?」

男「う、うん…」


947 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:57:10.36 ID:Rz3j49Hzi
男(こんなに気が滅入ってるのに、こういうのには期待しちゃうなんて、俺人間として最低だな…)

男(いや、こんなときだからこそ誰かに甘えたいのかな…はは」

許嫁「入るわよ」

男(どうせまた服を着て…ぶっ!?」

男「な、なんで裸なんだよ!」ぷいっ

許嫁「なんでって…一緒に入る方が効率いいじゃない」

男「それは…そうだけど…」

許嫁「昨日あのあと入り直したらのぼせちゃったんだから」

男「ごめん…」

許嫁「とにかく、さっさと洗って出るわよ」


948 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:57:41.76 ID:Rz3j49Hzi
許嫁「……」しゃこしゃこ

男(昨日もしてもらったのに…なんかドキドキが全然違う…というか…)

男(胸が…度々直にくっついて…あっ、またっ…!)

許嫁「ちょっと、鼻息荒いわよ。気持ち悪い」

男「は、鼻息なんてしてねえよ!」

許嫁「はいはい流すわよ」ジャーーー

男「がばぼがぼぼぼ」


949 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:58:05.09 ID:Rz3j49Hzi
許嫁「ほら、ばんざいして」

男「ん…」

男(夢にまで見た許嫁の胸が…俺の目の前に…)

男(さ、触りたい…)

許嫁「ちょっと…そんなに舐め回すように見ないでくれる?」ぱっ

男「て、手で隠すくらいなら最初からタオルとかまいてよっ…」ぷいっ

許嫁「そんな手間かけるくらいなら、あなたの目に石鹸を入れた方が早いけど」

男「ごめんなさいやめてください石鹸近づけないで」




 
954 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 01:59:59.73 ID:Ye/pzuCg0
男(昨日みたいにまたしてくれるのかな…)びくっ

許嫁「あなたのそれ、さっきから何もしていないのに跳ね回ってるけど」

男「これは…だって…」

許嫁「悪いけど今日はなしね。体に障るから」

男「そ、そんな…」

許嫁「ほら、石鹸流すわよ」

男「うう…」


955 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 02:00:23.96 ID:Ye/pzuCg0
許嫁「先に湯船に浸かってなさい。出たいなら体拭いてあげるから、そのときは言って」

男「うん…」

許嫁「……」しゃこしゃこ

男(女の子が体洗ってるところを見るのってなんか不思議だな…)

男(というかやっぱりまじまじと見てしまう…)びんびん

許嫁「ん…」

男(抜きたい抜きたい抜きたい…)


956 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/06(水) 02:01:09.53 ID:BMo+1r9t0
男(女の子の風呂って長いんだなぁ、やっぱ…)

許嫁「ずいぶん長湯ね。のぼせるわよ」

男「あ、うん…」

男(せっかく許嫁の裸を見れるチャンスなのに、途中で出るなんてもったいない…)

許嫁「そろそろ私も入るわね」

男「っ!」

許嫁「…」ちゃぷ


957 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/06(水) 02:01:30.52 ID:BMo+1r9t0
男「……」ぎらぎら

許嫁「どう、少しは気分が晴れた?」

男「え…?」

許嫁「お風呂入るまでずっと陰鬱としていたから」

男「あ、うん…お陰様で」

許嫁「そう。よかった」てれっ

男「っ!!!」


958 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/06(水) 02:01:51.61 ID:BMo+1r9t0
男「許嫁っ!!」ぎゅっ

許嫁「え、ちょ、ちょっと、なに?」

男「っ…」ぎゅうっ

許嫁「なんなのよ…」

男「お、俺…許嫁が…」

許嫁「…私がほしくなっちゃったの?」

男「っ…」ぎゅうっ

許嫁「男…」


959 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/06(水) 02:02:14.44 ID:BMo+1r9t0
男「ごちそうさま…」

義母「あら、もういいの?」

男「はい、なんか食欲がなくて…」

義母「そう…」

義母(やっぱりショックなのかしら…それに…)

義母(もう、二人が結婚する必要なんてないんだものね…)



961 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/06(水) 02:02:37.38 ID:BMo+1r9t0
男「ここは…車の中…?」

姉「………」

男「ね、姉さん…?」

父「………」

母「………」

男「父さん、母さんも…」

父「なんだい…男」ぐちゃっ

母「どこにいるの、男」ぐちゃぐちゃっ

男「うわああああぁぁぁっ!!」


962 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/06(水) 02:03:08.93 ID:BMo+1r9t0
男「明かりもなにもついてない高速道路…」

男「ど、どこへ連れて行くんだよ!」

姉「………」

男「おいっ!おいってば!」

キキーーーーーッ

男「わあああああぁぁぁぁぁっ!!」


男「はぁ、はぁ、はぁ、また変な夢…」

許嫁「男…?」


963 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/06(水) 02:03:34.63 ID:BMo+1r9t0
許嫁「またうなされていたわよ」

男「うん…」

許嫁「またお水飲みに…」

男「許嫁、話があるんだ…」

許嫁「…何?」

男「俺たち…別れよう…」


964 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/06(水) 02:04:03.71 ID:BMo+1r9t0
許嫁「……」

男「俺の父さん…死んじゃっただろ」

許嫁「そうね」

男「社長もう関係ない人に変わっちゃった」

許嫁「そうだったわね」

男「だから、お互いが人質になる必要なんてもうないんだ…」

許嫁「……」

男「多分俺が何も言わなくても、お義父さんが何か言ってくると思うよ」

許嫁「……」

男「はは…よかったじゃん…許嫁ももともと嫌だったんだろ、この結婚」


許嫁「よくない…」




 
967 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/06(水) 02:04:28.48 ID:BMo+1r9t0
男「え…?」

許嫁「あなたはそれでいいの?私と別れたらあなたはもうほんとに一人きりなのよ?」

男「……」

許嫁「黙ってないでなんとか言いなさいよ」

男「許嫁とは離れたくないけど…でも許嫁が…理由だって…」

許嫁「じゃあ言うわ。私はあなたのことが…」

許嫁「あなたのことが好きだったわ。結婚の話が出る前から」




 
970 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/06(水) 02:04:59.11 ID:BMo+1r9t0
男「え…でも…」

許嫁「あなたはどうなのよ。ぐちぐち言い訳ばっかりして」

男「お、俺だって…」

男「俺だって許嫁のことが好きだよ!」

許嫁「それならお父さんに頭でもなんでも下げなさい。私もそうするから」

男「はい…はい……」

許嫁「なに泣いてるのよ…ばか」ぎゅっ

男「うっ…ううっ…」




 
973 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/04/06(水) 02:05:47.38 ID:y5X2YUZc0
許嫁「落ち着いた?」

男「…うん」

許嫁「…だいたい言ってることが無茶苦茶なのよ」

男「ごめん…」

許嫁「私の体をさんざ弄んだくせに、後ろ向きな気持ちになったらそれ?」

男「うっ…だってあれは…」

許嫁「赤ちゃんだってできたかもしれないのに」

男「……」

許嫁「初めては固いタイルの上じゃなくて、ちゃんとお布団でしたかったわ」

男「ごめん…」

許嫁「悪いと思うなら、これから私を、あなた自身も全力で幸せにしなさい」



981 名前:◆cbkujpH7is []投稿日:2011/04/06(水) 02:08:42.56 ID:y5X2YUZc0
終わりました
レスの進み具合に泣きそうになりながら書いたんで、
オチも弱いしおかしいところだらけだと思います。すいません

途中でID変わりまくってるけど、多分全部自分です
さるさんに引っかかりまくったんで変えてました


 
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