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エルフ「ふう、やりすごせたかしら」少年「ん、何か動いたような」1/5



エルフ「ふう、やりすごせたかしら」少年「ん、何か動いたような」




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2012/04/02(月) 16:22:48.99 ID:ZfhydsPY0
エルフ「……誰っ!?」バッ

少年「うわっ!?」

エルフ「――な、なんだ、子供かぁ」フゥ

少年「ご、ごめん。驚かせちゃったみたいで」アセアセ

エルフ「べ、別にいいわ。それと、驚いてなんてないし」プィ

少年「お姉さん、見ない顔だけどこの辺りの人なの?」

少年(……耳長いな。それに、銀色の髪なんて初めて見た。僕よりは年上っぽいけど)

少年(服も体も泥だらけだし、お風呂入ってないのかな――って)

少年「その手と足……どうしたの?」

エルフ「……これ、は」

少年(……鉄の鎖。……このお姉さん、一体?)



元スレ
エルフ「ふう、やりすごせたかしら」少年「ん、何か動いたような」





2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2012/04/02(月) 16:25:00.20 ID:ZfhydsPY0
???「どこにいる! 聞こえているだろう! この辺りに隠れているのはわかってるんだぞ!」

エルフ「……っ!」ビクン

少年「ん、誰だろ?」

エルフ「……ぁ……ぁ」ガチガチ

???「今のうちに大人しく出てきた方が身のためだぞ! ひどい目に遭いたくなければ早く出てこい!」

少年「……ねぇ、あの人たち知り合いなの?」ヒソヒソ

エルフ「……行って」

少年「……え」

エルフ「早くここから離れなさい。厄介事に巻き込まれたくないでしょ」

少年「……もしかして、追われてるの?」

エルフ「……子供には関係ないわ」


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 16:28:37.37 ID:ZfhydsPY0
???「貴様のような亜人の居場所などどこにもないぞ! それともここで一人寂しく野垂れ死にたいのか!」

エルフ「……くっ」

少年(……うるさいなぁ)ムカ

少年「さっきからなんなんだろうね、あいつら。いい大人が怒鳴り散らして――って」

エルフ「……」ブルブル

少年(……完全に怯えちゃってる。気、強そうなのに、よっぽど怖い思いをしたのかな)

???「どこにいるんだぁ? 早く出てくればそれだけお仕置きが軽くてすむぞぉ?」

エルフ「……や。こ、声、少しずつ近づいてくる」カタカタ

少年「……お姉さん、こっちきて」ギュ

エルフ「……ちょ、ちょっと!?」ヒソ

少年「大丈夫、隠れるのに絶好の場所があるから」


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 16:32:04.08 ID:ZfhydsPY0
男2「くそ、どこにいきやがったあの雌ガキ」

男1「焦るな。あの状態でそう遠くまでいけるはずは――」

男2「……しっ!」バッ

 ――ガサ

男1「……木の上だ! ――って、なんだ、子供かよ」

少年「……よいっしょ! ふぅ、やっと届いた」モギモギ

男2「大方近くの村民だろう。一応見かけたか聞いておくか?」

男1「そうだな。――おい、そこの木登り小僧!」

少年「……ん、それって僕のことー!?」ガサ

男2「おまえ以外に誰がいる! この辺りでおまえより少し歳上くらいのガキを見なかったか!? 銀髪の女だ!」

少年(……やっぱり、あの子を探してるのか)


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 16:33:35.57 ID:ZfhydsPY0
少年「ええ? 女の子ぉ? こんな森の奥深くにいるはずないじゃん」

男1「……ち、本当に知らなそうだな」

男2「おい、そこからどこかに女が隠れているのが見えないか!?」

少年「めんどいなー、ちょっと待ってね。――うーん、この辺りにはいないみたいだけど?」

男1(こっちには来ていないか)

男2(そのようだな、もう少し山側の方へ迂回するか)

男2「知らんならいい、邪魔したな!」クルリ

少年「――行ったか」ヨジヨジ

少年(これだけ離れていれば平気かな)スタッ

 ――さて、早速捥ぎ立ての
>>10を持っていこう

①水分補給には蜜柑だよね
②ここはワイルドに林檎でしょ
③バナナンバナナンバ・ナ・ナ♪
過ぎたら次番

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 16:35:44.34 ID:xA8pT3bh0
僕のバナナをあげるよ!ボロン


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 16:37:31.50 ID:K/j7Bg7rP
エルフ「どうして私の事を話さなかったの?」

少年「フン。わけなんているのかよ?」

エルフ「えっ?」

少年「人が人を殺す動機は知ったこっちゃねーが、人が人を助けるのに論理的な思考は存在しね~だろ!?」

エルフ「…あなたは」

少年「need not to now 僕はただの小学生だよ。」




14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 16:39:05.61 ID:ZfhydsPY0
 ――大樹の洞

エルフ「……っ!」ビクン

少年「あ、僕だよ」

エルフ「……み、見ればわかるわよ! それより、連中は?」

少年「今は見当違いの方を探してるけど、まだしばらくは探し回る気みたいだね」

エルフ「……でしょうね、手足がこの状態では、そう遠くには逃げられないことがバレてるもの」

少年「ま、ここで大人しくしていればそのうち諦めるでしょ」

エルフ「……だといいけど」

少年「その手の板は、道具なしで壊すのは難しそうだね」

エルフ「……そうね」

少年(でも、材質はほとんどが木で出来ているみたいだし、村に戻ればどうにでもなるかな)

少年「――あ、そうだ。お姉さん、お腹空いてない?」

エルフ「お腹? そ、そうね。空いてないこともないわね」

少年「ならちょうどよかった。バナナ見つけたから捥いできたんだ――ほら」ボロン


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 16:39:29.32 ID:es2LyJ260
>>13
英文が小学生じゃねーぞww


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 16:40:23.18 ID:MzYL7Ocy0
少年「あれれ~おかしいな~?」

つまり未来少年コナン


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 16:41:12.54 ID:ZfhydsPY0
少年「食べる? 熟してるから美味しいと思うんだけど」

エルフ「……う、その」チラ

少年「――っあ、ごめん、気が利かなくて。その手じゃ食べられないよね」ムンズ

エルフ「……」ゴクリ

少年(と、とても食べたそうだ)

少年「ちょ、ちょっと待ってね。皮剥くから」ムキムキ

エルフ「……わ、悪いわね」

少年「ううん、じゃあ口開けて。はい、アーン」

エルフ「……ぁー」アーン


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 16:43:45.78 ID:ZfhydsPY0
エルフ「……はむ」ムグムグ

少年「どぉ? 美味しい?」

エルフ「……ええ。ちょっと大きいけど、甘くておいしいわ」

少年「ほんと? よかった!」

エルフ「……ぁー」アーン

少年「あ、ごめんね。――はい」グイ

エルフ「……あむ」ムグムグ

少年(えへへ、よかった。美味しそうに頬張って――)

エルフ「……う」ブワァ

少年「え、あ、あれ……?」アセアセ


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 16:46:45.41 ID:ZfhydsPY0
少年(やっと泣きやんでくれた。……泣きながらでも食べてたけど)

エルフ「ごめんね、取り乱したりして。四日ぶりの食事だったから」

少年「よ、四日ぶり!?」

エルフ「……ええ」クス

少年「な、なんでそんな酷い扱いを受けてるのさ」

エルフ「……奴隷、だから」

少年「ドレイって、なんなの?」

エルフ「家畜や愛玩動物と一緒。労働力だったり、慰みものだったりね」

少年「……ナグサミモノって?」

エルフ「そ、それは……その///」ボッ

少年「うん」マジマジ

エルフ「わ、私も詳しくは知らないから、自分で辞書引いて調べなさい」プィ


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 16:53:27.82 ID:ZfhydsPY0
少年「外見てきたけど、さっきの人たちどこにもいなかったよ」

エルフ「……そう」ホッ

少年「ただ、少し雲行きが怪しくなってきたから」

エルフ「移動した方がよさそう?」

少年「うん、とりあえずその手枷とかは外した方がいいでしょ?」チラ

エルフ「そ、それはもちろんだけど」チラ

少年「じゃあ、そろそろ行こう」


 ――歩きにくそうだから、僕が
>>25で手伝ってあげなきゃ。

①背はお姉さんの方が高いし、無難に肩を貸そう
②体力には自信があるから、オンブかな
③いっそ、お姫様だっこっていうのもあり?
過ぎたら次番


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 16:55:02.90 ID:K/j7Bg7rP
キック力増強シューズ


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 16:57:27.63 ID:+ORDjcex0
おんぶ


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 16:59:37.10 ID:ZfhydsPY0
エルフ「……ねえ、どうして屈んでいるの?」

少年「背中に乗ってよ。おんぶしていくから」

エルフ「……じょ、冗談でしょ?」モジ

少年「村まで結構あるし、その足でいくのは大変だから、ね?」

エルフ「……おぶっていく方が大変でしょ!」

少年「遠慮しないでよ。こう見えても毎日のように川まで水汲み行かされてるから」

エルフ「……だ、だって」クンクン

少年(ん、そっか、自分の臭いが気になるんだ)

少年「大丈夫、全然臭わないよ」ニコ

エルフ「……べ、別にそういうことを言いたいんじゃなくて!///」

少年(あは、耳まで真っ赤になっちゃった)



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 17:15:31.26 ID:ZfhydsPY0
 ――ゴロゴロゴロ

少年「ほら、雨降りそうだし早くいこ?」

エルフ「……ご、強引ねぇ。子供のくせに」

少年「じゃあ、持ち上げるよ」

エルフ「わ、わかったわ。……ん、これでいい?」ピト

少年「うん、よいしょ」グッ

少年(――うわ、痩せてるとは思ってたけど、すごく軽いや)

エルフ「……お、重くない? もし無理そうだったら」

少年「大丈夫だよ。じゃあ、しっかり掴まっててね」グイ

エルフ「……え、ええ」ギュウ

少年(ちょ、ちょっと胸押しつけすぎかな///)アセアセ

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 17:22:48.16 ID:ZfhydsPY0
 ――ザアアアア

エルフ「……この川、流れが速いわね」

少年「ここさえ超えればすぐ村だよ。飛び石に乗ってくから、しっかり掴まってて」

エルフ「……ぅ」ブル

少年「よし、一気にいくよ――うわ!」ギュウ

エルフ「……ちょ、ちょっと待って!」アタフタ

少年「きゅ、急にどうしたの、お姉さん?」

エルフ「……ぅ、その」モジモジ


 ――足を擦り合わせてる。これは
>>38

①まあトイレだよね、常識的に考えて
②服がボロボロで寒いのか、僕のを貸そう
③落ちちゃわないか心配なんだ、安心させる言葉を

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 17:23:04.70 ID:1ebUJdHDi
はよ…はよぅ…このままでは


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 17:23:44.59 ID:1ebUJdHDi
>>38すまん
3で


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 17:32:02.58 ID:ZfhydsPY0
少年「心配しないで、僕、ここ何度も渡ってるから」

エルフ「へ、へえ。そう、なんだ」モジモジ

少年「じゃあ、今度こそいくよ」

エルフ「……わ、わかった――きゃっ!」

少年「ふっ――ほっ、よっ、とりゃっ」ピョンピョンピョン

エルフ「ぁっ! んっ、くぅ!」ガクガク

少年「はい、到着っと。もうすぐ着くから――ん?」

少年(なんだ、背中が少し温かいけど)

エルフ「……う、うぅ///」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 17:40:09.34 ID:ZfhydsPY0
少年「見えた、あの村だよ」

エルフ「……そ、そうなんだ」フィ

少年(なぜか少しよそよそしくなってしまった)

少年「後で聞きたいことがあるんだけど、訊いていい?」

エルフ「……ええ」

少年「よかった。じゃあ、行こうか」

少年(まずは匿っておく場所を決めよう。これは重要だ)


①家の納屋
②村はずれの廃屋
③近くの洞くつ


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 17:40:37.54 ID:ZfhydsPY0
添付ミス
>>50

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 17:41:27.38 ID:y8Gd1K8p0
3

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 17:46:55.28 ID:ZfhydsPY0
エルフ「洞窟、か」スタ

少年「少し不便だけど、誰も近寄らないから見つかる心配はないと思う」

エルフ「ええ、そうみたいね」

少年「僕は一旦大工道具を取ってくるから」

エルフ「あの、本当にありがとう」

少年「ううん。じゃあ、行ってくるね」ニコ

エルフ「……ええ、待ってるわ」ニコ


56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 17:51:47.17 ID:ZfhydsPY0
少年「ただいまー、って、叔父さん!?」

叔父「糞ガキが、今までどこをほっつき歩いていやがった。日課の山菜採りは済んだのか? ええ?」

少年「あ、いや、その――ぐっ!」バシィ

叔父「ただ飯食らいを置いておく余裕はここにはねぇ」

少年「……は、はい、ごめんなさい」ズキズキ

少年(……酒臭い。……また飲んでるみたいだ)

叔父「ふん、今度同じことを言わせたらこの家を出て行ってもらうぞ。覚えとけ」バタン

少年「……ま、今回ばかりは僕が悪いか」グイ



 ――さてと、必要なもの。タオルとノコギリと、
>>60だな


①濡れちゃった服を乾かす薪が欲しい
②ボロボロの服を着てたら可哀想だから着替えにしよう
③なにか起きたときのために、武器を持っていこう


60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 17:53:08.96 ID:y8Gd1K8p0
ksk


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 17:57:47.18 ID:y8Gd1K8p0
1


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 18:04:21.65 ID:ZfhydsPY0
エルフ「あ、おかえりなさい!」

少年「ただいま。誰も来なかった?」

エルフ「ええ、大丈夫よ――っ」

少年「ノコギリと薪持ってきたんだ。まずは火起こすからちょっと待ってて」

エルフ「……顔、腫れてる。一体どうしたの?」

少年「え、ああ、これ? 大したことないよ」カッカッ

エルフ「……そ、そう」

 ――パチパチパチ

少年「よし、点いた。濡れて体冷えてるでしょ? 一緒に温まろう」

エルフ「うん……ありがと」チョコン


67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 18:10:18.31 ID:ZfhydsPY0
少年「もう少しで切れるから、指ちゃんと握っててね」

エルフ「ええ、お願いね」

 ――ゴリゴリゴリ

少年「よし、これくらいでいいかな――ふんっ」パキン

エルフ「……っ!」

少年「やった、外れた! よかったね、お姉さ――うわっ!?」ドサッ

少年(お、お姉さん!? い、いきなり抱きついてくるなんて!)

エルフ「……あり……ひっく……ありが……とっ」ボロボロ

少年(……泣いてる。……でも、すごくうれしそうだ)


 ――泣き止んだら何を聞こう、
>>70かな

①あの男たちは何者なのか
②これからどうしたいか
③スリーサイズ
過ぎたら以降次番

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 18:11:57.36 ID:kSTBbXv20
2


73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 18:17:56.92 ID:ZfhydsPY0
 ――パチパチパチ


少年「服、大分乾いたみたい。もう少しで着れそうだよ」

エルフ「……うん」

少年「お姉さんは、これからどうしたい?」

エルフ「……よく、わからないわ」

少年「え、でも、今まではどうしてたの?」

エルフ「二年前までは、里で暮らしてた。今は、帰る場所がないの。だから」

少年「じゃあ、村長さんに頼んでみようか? きっと力に――」

エルフ「ダメっ! 誰かに話せばあなたにまでとばっちりが及ぶわ」

少年「え、とばっちり?」

エルフ「私は、買われてきたの。この国の貴族に」


75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 18:28:03.61 ID:ZfhydsPY0
少年「買うって、どういうこと?」

エルフ「文字通りよ。長寿で容姿が整っているとなれば、長く遊べるってわけ」

少年「遊ぶ?」

エルフ「私を玩具にするってこと」

少年「オモチャにする?」

エルフ「……その辺は、あまり深くは考えないでくれると助かるわ///」

少年(耳まで真っ赤に。やはりあまりよくない意味みたいだ)

少年「じゃあ、この辺に留まるのもよくないんだね」

エルフ「ええ。でも、あなたには十分助けられたわ。あとは自分で何とかする」

少年「え、お姉さん?」

エルフ「これ以上、恩人に危険な橋を渡らせるわけにはいかない。もう私のことは忘れなさい」


 ――僕は、
>>80しよう

①なにがなんでも協力すると言い張る
②お姉さんの頬をぐにぐに抓る
③危険だから、手を引いた方が
過ぎたら以降次番


80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2012/04/02(月) 18:29:59.95 ID:+rTrY8km0
2


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 18:37:51.48 ID:ZfhydsPY0
少年「……お姉さん」ズイ

エルフ「……早く行きなさ――ひゃっ!?」

 ――ぐにぐにぐに

エルフ「い、いひゃい! 痛たたたた!」

少年「よっと」ピッ

エルフ「い゛――たぁ、なにするのよ!」ジンジン

少年「今更そんなツレないこと言うなんてひどくない?」

エルフ「だ、だから、これ以上関わったらあなたの身にまで……」

少年「……いいよーだ、だったら勝手に傍にいるもん」プィ

エルフ「……も、もう。本当に知らないから///」ツン



121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 21:21:12.73 ID:ZfhydsPY0
戻り、すまん。予想外の客がきた

エルフ「あなた、年の割にはしっかりしているって言われない?」

少年「まぁ、ときどき」

エルフ「いくつなの?」

少年「15」

エルフ「嘘っ、同い年!?」タジ

少年「うん、嘘。ほんとは12歳」

エルフ「そ、そうよねぇ」ホッ

少年(……年齢なんて関係ないじゃないか)プンプン

エルフ「あら、ふふ。そんなむくれることはないじゃない」

少年「むくれてないです」ムスッ


 ――とはいえ、これからどうしよう。協力者が必要かな? 
>>125


①いや、むしろ単独の方が動きやすいか
②いつも相談に乗ってくれる女教師に頼んでみよう
③こういうときくらいは、叔父さんを頼ってもいいか


125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 21:22:37.80 ID:yaoEpCIO0
1

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 21:30:17.77 ID:ZfhydsPY0
少年(追手がいる以上、あまり話を漏らすのはまずいな)

少年「よし、僕はいったん家に戻るね」

エルフ「え――あ、そ、そうね」

少年「明日の昼になったらまた来るから」

エルフ「べ、別に気を遣わなくてもいいのに……」

少年「火の後始末は大丈夫?」

エルフ「あ、当たり前でしょ? あなたこそ子供扱いしないで」

少年「あは、そうだね。ノコギリ以外の荷物は全部置いていくから。それと、寒くなったら薪継ぎ足してね」

エルフ「わかったわ、そうする」

少年(今日はもう遅いから、明日になったら図書館へ行ってお姉さんが身を寄せられそうな場所を探そう)


132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 21:39:18.38 ID:ZfhydsPY0
少年「た、ただいま」パタン

従兄「なんだおまえ、ずいぶん遅かったじゃないか」

少年「う、うん。ちょっとね」

従兄「親父が超カンカンだったぜぇ? 今日は金入れてないんだってな」

少年「……ごめん、少し疲れてて――ぐっ」グイ

従兄「疲れてるだぁ? 甘ったれてんじゃねよ。誰のおかげで生活していけると思ってんだ? あぁ?」グイグイ

少年(少なくとも、君のおかげじゃないことは確かだよ)ジィ

従兄「んだその目つきは? ガキが、気に入らねえなぁ。――プッ」

 ――ピチャ

少年「……っ!」ググ

従兄「ま、俺は優しいからこんくらいにしといてやるよ。ちゃんと洗っとけよ?」


 ――このままで、済ますのか?

①我慢、我慢だ。今はやるべきことがある
②唾吐きかけられて我慢してられるか、ぶん殴ってやる
③賢いやつは後でこっそりと仕返しだな、罠に嵌めてやろう

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 21:41:26.41 ID:ZfhydsPY0
>>140
アンカつけ忘れ


140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 21:42:20.68 ID:XgrNpzmK0
3

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 21:47:06.12 ID:ZfhydsPY0
少年「ほんと、ごめんね」ニコ

従兄「はぁ? マジなっさけねえ。男が唾吐きかけられて、よく笑えるな」

少年(スープに入れるの、ハエにしようかな。それとも蛾がいいかな)ニコニコ

従兄「あーやだやだ、卑屈なやつ見てるとこっちにまで伝染っちまうぜ」テクテク

少年「……汚いな」ゴシゴシ

少年(さてと、どうせご飯も用意されてないだろうし、今日は早めに寝よう)

少年(明日以降は忙しくなるぞ……もしかしたら、この先もずっと)


144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 21:56:39.52 ID:ZfhydsPY0
少年「図書館に来るなんて久しぶりだな」キョロキョロ

少年(学校やめてから、もう一年になるのか)

少年「このカビ臭さが溜まらないなぁ」クンクン

少年「って、アホなことやってる場合じゃないね」

少年「よし、早速文献を片っ端から当たろう」


 ・・・・・・・・・・・・3時間後

少年「とりあえず一通り見てみたけど、候補は三箇所かな」


 ――どこに向かうのを検討しようか 
>>148

①国内にある未開の森
②隣国の高山地帯
③海の向こうにあるというエルフの島国


148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 22:00:12.82 ID:+ORDjcex0



150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 22:07:54.04 ID:ZfhydsPY0
少年(国内は絶対にまずいな。できればちゃんと同族が大勢いる国に連れて行ってあげたい)

少年「ただ、問題はお金だよね。港町まではなんとかなると思うけど、船に乗るとなると」

少年「お姉さん、ちゃんといるかな?」

エルフ「……すぅ……すぅ」

少年「あれ、寝ちゃってるか」

少年(よっぽど疲れてたみたいだな)

エルフ「……ぅ……ぃゃ」モゾ

少年「……お姉さん?」

エルフ「……やめ、……誰か……助……て」ポロポロ

少年(うなされてる。こ、こういう時はどうしたらいいだろう)


 ――どう行動するのがお姉さんのためかな? 
>>154

①疲れているみたいだし、そっとしておこう
②気休めかもしれないけど、手を握ってあげようか
③悪夢にうなされてるんだから、起こすべきだ


154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2012/04/02(月) 22:13:46.27 ID:bWFrY3R/0



156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/04/02(月) 22:22:05.56 ID:ZfhydsPY0
少年「手を握ってあげれば、少しは気が紛れるかも」ギュ

エルフ「……う……や……だ」グイ

少年「……嫌がってる。……失敗したかな。……いや、手の力を緩めれば」

エルフ「……う……ん」ニギ

少年(……うん、よかった。握り返してきた)

エルフ「……ぐす……ん」

少年「落ち着いたみたいだ。涙、拭っても大丈夫かな」スッ

エルフ「……すぅ……すぅ」

少年(……お姉さん、もっともっと笑えるようになってくれればいいな)


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