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神「おめでとうございます!あなたで一億人目の魔王です!」1/2

神「おめでとうございます!あなたで一億人目の魔王です!」


神「おめでとうございます!あなたで一億人目の魔王です!」



1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/22(木) 22:33:56.45 ID:Z4sD8uWE0
どこぞの荒野

魔王「ふう……くくく、ようやく復活を果たした……」

魔王「勇者の奴めに封印させられてから……長かった……長かったぞ!」

魔王「フフハハハ!今度こそこの世界を絶望の底へと」

神「おめでとうございます!あなたで一億人目の魔王誕生でーす!」パンパカパーン

魔王「はい?」



元スレ
神「おめでとうございます!あなたで一億人目の魔王です!」




2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/22(木) 22:35:30.94 ID:dKR7jLrc0
魔王「復活したのに誕生なの?」


3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/22(木) 22:40:27.10 ID:Z4sD8uWE0
神「こちら記念の100万Gと特別装備になりまーす♪」

神「いやー、やりましたね!普通の初回得点だと精々100Gと棍棒程度なのに……」

魔王「おい貴様」

神「さて、それでは貴方は世界の命運をかけた魔王達と勇者達の戦いに巻き込まれることになります」

魔王「おい」

神「果たして最後に世界を掴むのは誰なのか……」

神「さあ!これからあなたの物語がスタートします!どうぞお楽しみください!」

魔王「おい」

神「なお不明な点などございましたら、こちらの取扱説明書を参照して下さい、では!」 シュパンッ

魔王「あっ」


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/22(木) 22:43:21.94 ID:Z4sD8uWE0
魔王「……消えたか、一体奴は何だったんじゃ」

魔王「まあよい、とりあえずは魔物を見つけんとな、まあ人でも構わんが情報収集を……」

「おーい……」

魔王「む、あちらの方に人影が……ふん、願ったり叶ったりじゃな、おいそこの!」

勇者「おーい!あはは!いや良かったよ!こんな荒野に人が……」

魔王「あっ」

勇者「あっ」


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/22(木) 22:48:19.28 ID:Z4sD8uWE0
勇者「ま、魔王!」

魔王「勇者!何故貴様がここに!!」

勇者「うっ」

魔王「確か貴様は確かに伝説の剣で余を封じ込めたはず……」

魔王「その貴様が何故に果てしない時を越えた今ここに!!」

勇者「……よ」 ボソッ

魔王「む?何だ?聞こえんぞ」

勇者「あんたの封印する時に一緒に巻き込まれたんだよ!言わせんな恥ずかしい!!」

魔王「……やはり阿呆か貴様」

勇者「うっさい!!!!」


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/22(木) 22:51:17.29 ID:Z4sD8uWE0
魔王「はあ……余もこのような阿呆に封印されるとは全く恥ずかしいにも程が」

勇者「おいちょっとジジィ、あんた今ここで決着着けてやっても良いんだけど?」

魔王「粋がるな馬鹿め、余としても貴様を消し去りたいのは山々だが……」

魔王「勇者よ、貴様どこまで現状を把握しておる?」

勇者「全然できてないわよ、なんか起きたときに変な子供が目の前に出てきて……」

勇者「『あなたが一億人目の勇者様です!』とか言われて剣と金貰った」

魔王「ふむ、余と同じだな、全くワケが分からん」

勇者「なによー、使えねーわね、クソが」

魔王「ほほう……よほどここで消し飛びたいと見えるな勇者よ……」 ビキビキ

勇者「あぁ?偉そうな口叩いてんじゃないわよ、斬り殺すぞコラ」 ビキビキ

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/22(木) 22:56:12.68 ID:Z4sD8uWE0
魔王「まあ良い、時にこの取り扱い説明書とやらは読んだか馬鹿」

勇者「読んでねーわよ、あと馬鹿じゃないしクソ野郎、ちょい待ち、えーっと」

『勇者と魔王の陣営で天下を取り合うタクティクスアドベンチャー!』

『勇者となった君は自分の国を率いて魔王や他の勇者を殲滅しよう!』

『倒した敵は仲間にするも良し!殺すも良し!様々な手段を用いて頂点を目指せ!』

『最初は味方0からのスタートだが、他の勇者や魔王に取り入って仲間に入れてもらおう!』

『ある程度力を付けたら仲間と一緒に自分の国を建国しよう!』

『さぁ!君の国取りゲームのスタートだ!』

勇者「だってよ」

魔王「くだらんなー」


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/22(木) 23:00:05.75 ID:Z4sD8uWE0
勇者「あんたこれどう思う?」

魔王「別にどうでも良いが、余以外の連中が魔王と名乗っておるのが気に食わん」

勇者「だね、まあ勇者は何人もいたって構わないけど、勇者同士で戦争しろってなぁ」

魔王「……しかしな、今の余は恥ずかしながら裸一貫の状態だ」

魔王「奴の言うがままなのは気に食わんが、まずは国の一つや二つでも奪い取る他あるまいて」

勇者「私の前で国の奪取宣言とか良い度胸してるわね」

魔王「ふん、気に食わんのなら貴様はそこらの誰かに媚びへつらって雇い入れて貰うが良いわ」

勇者「やだよ、私なんか人の下で働ける気がしないもん」

魔王「社会不適合者め」

勇者「あんたに言われたくない」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/22(木) 23:06:28.38 ID:Z4sD8uWE0
勇者「とにかくどっか町か何か目指そっかな」

魔王「そうじゃな」

勇者「……」 トテトテ

魔王「……」 ドスドス

勇者「ちょっと、着いてこないでよキモイ」

魔王「貴様が余の行き先に歩いとるだけじゃろうが」

勇者「うわー、ないわー、ストーカーとかマジないわー」

魔王「はっ、これはまた異なことを、貴様のような不細工をストーキングする男などいるものか」

勇者「……本っ気でここで決着つけてやろうかしら」 チャキ

魔王「元から敵同士だろうに何を今更」 ザッ


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/22(木) 23:10:21.58 ID:Z4sD8uWE0
勇者「くたばれジジィィィ!!!」 ザンッ

勇者の攻撃!魔王は身をかわした!

魔王「フハハ!そんなものか糞ビッチめ!!死ねぇ!!」 ブンッ

魔王の攻撃!勇者は身をかわした!

勇者「はっ、この程度で私を殺すとか片腹痛いわ!オラッ!!」 ゴスッ

勇者が魔王へと蹴りかかる!

魔王「ぐっ、この程度が当たったからといってどうということはないわ!!」 ゴォッ

魔王は灼熱の息を吐き出した!辺り一面が燃え盛る灼熱に覆われる!

勇者「あっつぅ!!くそっ!舐めんなクソジジィ!!」 キュンッ

勇者は電撃呪文を唱えた!凄まじい雷が魔王へ落ちる!

魔王「っづう!きっさまぁぁぁ!!」

勇者「うっせぇぇ!!死ねぇぇぇぇ!!!」 バリバリ


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/22(木) 23:15:14.33 ID:Z4sD8uWE0
数十時間後

勇者「ハァ……ハァ……」

魔王「ゼェ……ゼェ……」

勇者「ねぇ……ちょっと……はぁ……少し休戦しない?」

魔王「ゼェ……ふふふ……怖気づいたか勇者め……ごほっ」

勇者「ああ…?爺さんの体の調子を労わってやったんでしょうが……このままやりゃあ私の楽勝だわ」

魔王「ふふん……年寄りだからという先入観が貴様の命取りよ……ゼェ……だ、だが少しだけ休むか……」

勇者「やっぱ無茶してんじゃない……ごほっ、このクソジジィ」

魔王「口の減らん女じゃのう……なんなら今すぐその汚い顔を……」 ギュルルルル……

勇者「……くそっ、ジジィに構ってたせいで腹減ったわね……」 ギュルルル……

魔王「回復してから町を探すか……」

勇者「くそっ……ムカつくけど賛成したげる」


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/22(木) 23:20:08.89 ID:Z4sD8uWE0
勇者「お、見て馬鹿、城が見えたわ」

魔王「やったなクソビッチ、とりあえず飯だ」

騎士「待て、そこの怪しげな二人!」

勇者「あ、人がいた」

魔王「第一町人発見」

騎士「私はこの城の魔王に仕える騎士!」

勇者「あんた人間なのに魔王に仕えてるのね」

騎士「ふん、貴様こそ魔王と一緒にいるではないか」

勇者「状況さえ分かればこんな老害の首すぐかっきって海に沈めてやるわ」

魔王「余の方こそ今すぐ貴様のはらわたを引きずり出して魔物共に食わせたいくらいだわ」

勇者「チッ」

魔王「死ね」

騎士(なんで一緒にいるんだろう)


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/22(木) 23:24:39.30 ID:Z4sD8uWE0
騎士「ともかく、通行手形を持っておらんものはこの国一の騎士である私が通さん!!」

勇者「そっかー、どうするクソムシ?」

魔王「殺してでもまかり通る」

騎士「ふん……やれるものならやってみるがよい!」

勇者「だからあんた私の前でそういう」

騎士「かかってこないのならばこちらから行くぞ!はぁぁぁっ!!」 ダッ

勇者「おっと」 ザクーッ

騎士「 」

勇者「あっ、やばっ、つい条件反射で」

魔王「酷い勇者だな」

勇者「うっさいなーもう!今のは正当防衛だよ!」


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/22(木) 23:29:26.93 ID:Z4sD8uWE0
勇者「まいっか、命に別状は無さそうだし通っちゃおう」

魔王「余は別に構わんがしかし酷い勇者だな」

勇者「勇者だからこそ勝手に家に入ってタンス開けたりしても構わないのよ」

魔王「まるで勇者とは思えんな全く、くたばれクズめ」

勇者「はっ、魔王のくせに綺麗事言ってんじゃないわよ、僧侶にでも転職すればいいのに」

魔王「ほほう……よっぽど死にたいらしいな、別に余は今ここで貴様をバラバラにしてやっても……」 ゴゴゴゴゴ…

勇者「あんまり大きなこと言って自分がバラバラにされちゃ世話ないわね……?」 ゴゴゴゴゴ……

騎士「うぐぐ……ま、待て貴様ら!勝手に通るなと!!」

魔王「石化魔法」

騎士「 」 カチーン

勇者「うっわあ最低」

魔王「貴様に言われたくないわ」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/22(木) 23:32:35.86 ID:Z4sD8uWE0
魔王の間

勇者「ここが魔王の間か……あんたの時を思い出すわ

魔王「あの時は貴様ら余が話してる時に斬りかかってきおったな」

勇者「あんた話長いんだもん、学校の校長かっつーの」

魔王「ふん、まあ余の話は貴様の小さな脳味噌ではとうてい理解できんということか」

幼女「あれー?おじちゃんたちだれー?」

勇者「あらロリっ娘」

幼女「ロリっこじゃないよ!私はね、幼女魔王っていうの!」

魔王「幼女が魔王か、世も末だな」

幼女「えらいんだぞー、えっへん!」

魔王「そうかそうか、じゃあ死ね」

幼女「えっ」

勇者「えっ」


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/22(木) 23:36:49.68 ID:Z4sD8uWE0
勇者「やめなってジジィ、こんな小さい子に」

魔王「これは異なこと、よもや勇者ともあろう人間が魔王をかばうとは」

勇者「魔王とはいえ幼女が殺されんの見過ごすわけにいかないでしょうが、その勇者としては」

魔王「ふん、幼女とはいえ魔王を名乗る以上見過ごせぬわ、それに国も欲しいしな」

幼女「あわわわわ……き、騎士ーー!!」 オロオロ

魔王「呼んでも無駄だぞ幼女、この城の兵どもは全員石にしてやったからのう」

幼女「ふぇぇぇ……」

勇者「やれやれ、別にあんたとここで決着つけてもいいんだけど……要は国が欲しいわけでしょ?」

魔王「まあな」

勇者「じゃあ幼女ちゃん、あのフナムシみたいな爺さんに国譲ってやりなさい」

魔王「やはり捻り潰されたいか貴様」

勇者「器ちっさいわね、お里が知れるわよ」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/22(木) 23:41:42.04 ID:Z4sD8uWE0
幼女「うう……で、でも騎士さん達が……」

勇者「後で治してあげるから、はい飴ちゃんあげる」

幼女「んんー……分かった……いいよ!」

勇者「よし、これで良いでしょクソ老害野郎」

魔王「ああ、後は貴様のその口を治してやるだけだな」

勇者「治してもらいたきゃ私の好感度を上げるように必死に努力するのね」

魔王「誰が貴様のような下衆なんぞに、それより貴様こそ余に媚びへつらうのだな」

勇者「あ?」 チャキ

魔王「やるか?」 ザッ

幼女「飴ちゃんおいしい」 ペロペロ


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/22(木) 23:44:22.72 ID:Z4sD8uWE0
魔王「というわけでこれからは余が貴様らの王となる、必死に尽くせ」

騎士「魔王様……これは……」

幼女「だって飴ちゃんくれたから……」

魔王「魔王ではない、そちらのチビは最早単なる幼女だ」

勇者「さて、んじゃ早速ちょっと世界の状況とか教えてくれる?」

魔王「しゃしゃり出るな腐れ脳味噌」

勇者「うっせぇ黙れゴキブリ野郎」

魔王「ほう……」 ジリジリ

勇者「……」 ジリジリ

騎士「話しますから二人で間合いを計るのやめてくれますか」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/22(木) 23:48:21.09 ID:Z4sD8uWE0
騎士「えー、では……」

神「おめでとうございます!」 パンパカパーン

騎士「!?」

魔王「ぬ、貴様はさっきの」

神「早くも国を手にしたようですね!流石です!」

神「これによって魔王様には国獲りゲームへの参加権が与えられました!」

神「これからも頑張って更に領地を増やしてくださいね!」

神「あ、ちなみにこちら特典の軍資金500万Gとなっておりまーす♪」

魔王「消えろ」 ボッ

魔王は火炎呪文を唱えた!しかし効果は無いようだ!

神「それでは以降もゲームをお楽しみください!さようなら!」 ポンッ

魔王「ちっ」


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/22(木) 23:52:42.29 ID:Z4sD8uWE0
騎士「な、なんですか今の人」

魔王「知らんが何か出てきた」

幼女「あ、でもあの人、私が魔王になったときも会ったよー」

勇者「うーん、私の時はもっと全体的に黒い人だったけどなー」

騎士「黒いって何ですか」

魔王「なんにしろあの餓鬼共が何者なのか確かめたいところだのう」

勇者「このまま放っとくのも何かムカつくしね」

幼女「おねーちゃん、飴ちゃん無くなっちゃったー」 グイグイ

勇者「あんまり食べると虫歯になるわよー」

魔王「それより貴様の話が途中だったろう、何をしておる、さっさと話せ」

騎士「解せぬ」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/22(木) 23:57:15.05 ID:Z4sD8uWE0
騎士「えー、まず数えられぬ程の超古代に最初の勇者が誕生し、魔王を倒したとされています」

勇者「それ私達のことじゃない?」

魔王「超古代か、具体的にはどのぐらいだろうな」

騎士「それからとてつもない時が流れ、数千年程前から再び新たな魔王と勇者が誕生したそうです」

勇者「あれ?こっちが私達かな?」

魔王「余が戦ってた頃にも前の魔王の話とかはあったからのう、こっちかもしれん」

騎士「それから数年毎に勇者と魔王が誕生し続けているのです」

騎士「ちなみに今は魔王の治める国が67、勇者が治める国は59ありますね」

騎士「最も、国を持っていない魔王と勇者も数え切れない程いますが」

魔王「ふん、見たことか、やはり我が魔族の勝利だ」

勇者「よく自分がやったわけでも無いことね喜べるわね、無いわー」

騎士「ああもう、お互いに挑発しないでください」


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 00:00:19.57 ID:tE9fk83Y0
勇者「ちなみに勇者と魔王ってどうやってそんなポンポン生まれてんの?」

勇者「私の時は単純に父さんが勇者だったとかだけど」

騎士「なんでも神と魔神によって選ばれているらしいですよ?」

騎士「選ばれた者には不老不死の力とカリスマ性を授けられるとか」

魔王「不老不死とか別段良いものでも無いんだがなあ」

勇者「死んでも毎回生き返ってた身としては何とも言えないなー」

魔王「貴様一度だけ一日に何度も生き返ってボスに挑んだことあったろう」

勇者「あー、確か炎かなんかの四天王が強くって精神的に攻めようとした気はする」

魔王「あいつ一日に何度も勇者が来て心休まらないって泣いてたんだぞ」

勇者「地獄で会ったら甘ったれんなって言っておいて」

魔王「貴様が地獄に落ちて自分で言え」

勇者「私あんたらと違って天国行けるからwwwwwwwwww」

魔王「よーし、望み通り今すぐその頭をもぎとってやる」

騎士「だからやめてってもうなんかもう」



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 00:04:49.39 ID:tE9fk83Y0
勇者「ていうか不老不死なら陣取り合戦もクソも無いんじゃないの?」

騎士「いえ、不死とは言えど一度死んだら復活に数年を要しますし」

騎士「それに灰になって肉体が完全にロストしたら駄目みたいですよ」

勇者「ふうん、私は魔物相手なら灰になっても教会で復活できたけどなー」

魔王「我らの時代とはシステムが違うんだろう」

騎士「私の知っていることは以上ですね、ちなみに幼女様もこう見えて数十年前からの魔王なんですよ」

幼女「へへへー、すごいでしょー?」

勇者「そういえば何であんた幼女に仕えてたの?」

騎士「いやその、だ、だって可愛いじゃないですか」

魔王「ロリコンか」

勇者「私の半径5メートル以内に近寄らないで」

騎士「ひどい!!」


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 00:08:09.25 ID:tE9fk83Y0
魔王「さて、では国も獲ったところで自軍と他国の把握といくか」

騎士「我が国の近くには大体同程度の国力の国が2つ程ありますよ」

魔王「なるほど、今まではどうやってきたのだ?」

幼女「うーんとねー、毎年お歳暮とかお中元とかあげてたら優しくしてくれたよー」

騎士「実際のところ戦になって国力が落ちたらすかさずもう一国が攻め込んでくる調子ですね」

騎士「それで三国なんとか味方を増やそうと画策したりしているのです」

幼女「うん、よく分かんないけどそんな感じで騎士が色々してくれてたのー」

勇者「苦労してたのね」

騎士「ええまあ」

魔王「ふうむ……ま、いいか、とりあえず側近よ、その隣国とやらに書状を頼む」

勇者「誰が側近だ」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 00:13:11.09 ID:tE9fk83Y0
魔王「余が王であるならば貴様は余の部下となるだろう、折角だからナンバー2の座に……」

勇者「ヘイヘイヘイヘイ、冗談はそこまでにしときなさいよ」

魔王「ほほう、ならば何だ?余を倒して王としての座に座ろうとでも?」

勇者「なるほど良い考えね」 チャキ

魔王「かかってこい」 スゥ……

騎士「だからやめてください!王様が速攻で怪我でもしたら……」

魔王「安心するが良い、一撃も食らわずこやつの息の根を止めてみせる」 ゴゴゴゴ……

勇者「あらあら、あんま強がんない方がいいんじゃない?また封印されちゃうわよ?」 ゴゴゴゴ……

騎士「だからもう!貴方達はもー!!」

幼女「騎士がんばって!」


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 00:17:29.57 ID:tE9fk83Y0
魔王(……確かにここで奴を消しておきたいのは事実だが、そうなると余も無傷では済まんのも事実)

魔王(王が入れ替わってしかも重症ともなれば隣国の奴らとやらも放ってはおくまい)

勇者(私は別に国がどうとか気にしないで戦えるけど……そうなると幼女ちゃん達が大変なのよね)

勇者(でもこいつの下につくのは死んでも嫌だし……ここは……)

勇者「っだあ!!」 ブンッ

魔王「ぬっ!」 ガキィンッ

勇者「とりあえずここは引いてあげる!でも覚えてなさい!絶対そのうちあんたをブッ殺す!」

魔王「ふん、尻尾を巻いて逃げるのか!勇者ともあろうものが情けないものよな!」

勇者「やっかましいわ!雷撃呪文!!」 バリバリ

魔王「おっと、防御呪文」 バシュウッ

騎士「ごほっ、あっ、ゆ、勇者さんは……」

魔王「逃げおったな、ふふん根性の無い奴め」

幼女「みんな仲良くすればいいのにね」

魔王「男には引き下がれぬ時というものがあるのだ」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 00:23:20.61 ID:tE9fk83Y0
勇者「よっと、ここまで来れば大丈夫かな」

勇者「逃げるのは嫌だけどあいつと一緒にいるのはもっと嫌だしね」

勇者「ってわけで、さーて、確か近くに他の国があるっつってたわよね」

勇者「まあ王様がどんな奴かによるけど雇い入れてもらおっかな」

勇者「そんであわよくば魔王の奴をブチ殺せるチャンスを狙いましょうっと」

魔王「へっくし」

騎士「王様就任直後に風邪ですか?」

魔王「いや、多分あの脳味噌カラッポ娘が余の悪口でも言っとるんだろ」

騎士(本当は仲良いんじゃないかこいつら)

勇者「へっきし!くそっ、あのジジィ悪口言ってる!死ね!」

魔王「へっくし」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 00:29:43.24 ID:tE9fk83Y0
勇者「というわけで隣の国に着いたわね、こんにちわー」

ゴーレム「こんにちわー、通行手形見せてね」

勇者「持ってない」

ゴーレム「じゃあ可哀想だけど通せないなー」

勇者「そっか、どうしても駄目?」

ゴーレム「駄目だねー」

勇者「そっか、そんじゃ仕方ないわね……でやっ!」 バキィッ

ゴーレム「はぐっ!なっ、何を……」

勇者「悪いけど私ね、ロリかショタでもなきゃ魔物に遠慮しないのよ、勇者だから」 ザンッ

ゴーレム「 」

勇者「うっし、んじゃちょっと通させてねーっと」 スタスタ


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 00:37:29.99 ID:tE9fk83Y0
戦士勇者「あれ?なんだお嬢ちゃん見ない顔だな!」

勇者「あ、なんだ人間もいるんじゃん、こんにちはー!」

戦士勇者「おうよ!へへへ、俺はこの国の王で戦士勇者だ!よろしくな!」

勇者「戦士なのか勇者なのかよく分からない名前ね」

戦士勇者「はっはっは!まあ戦士以上の鋼の肉体を持つ勇者だよ!お嬢ちゃんは?」

勇者「私?私もまあ勇者だけど」

戦士勇者「へー!何だ嬢ちゃんも勇者か!へへっ、こりゃ俺にもツキが回ってきたな!」

戦士勇者「とりあえず俺の城まで来いよ!ゆっくりしようぜ!」

勇者「ご飯くれる?」

戦士勇者「好きなだけ食えよ!はっはっはー!」

勇者「っしゃあ!」


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 00:42:21.12 ID:tE9fk83Y0
戦士勇者「いやー、実のところ最近は忙しくてよー、とにかく人手がほしかったんだよな!」

勇者「そうなの?」 モグモグ

戦士勇者「おうよ、ほら隣の国の奴らとはいつ戦争になるかも分かんねーしよ」

戦士勇者「あとまあ別に隣じゃなくったって他の大国とかは警戒しとかねーとアレだしな!」

勇者「ふーん」 モグモグ

戦士勇者「それにこないだからウチの領内で天候が乱れてるとこがあってよー」

戦士勇者「なーんか知らないけど一部だけずっと雷鳴ってたり凍り付いてたり燃えてたりしてんだよ!」

戦士勇者「まあ魔術師連中とかが言うには超すげー奴らが魔法合戦したんだろってことだけど、にしても迷惑な」

勇者「ごほっ!ごほっ!げふぅっ!」

戦士勇者「うおっ!だだ、大丈夫か!?」

勇者「ごめん……少しむせた……げほっ」


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 00:47:26.52 ID:tE9fk83Y0
勇者「ごちそうさまー」

戦士勇者「うっし!飯食ったんなら一つ運動しようぜ!」

勇者「運動?」

戦士勇者「へへへ、戦士の性分か強い奴がいると我慢できなくってよ」

戦士勇者「ひとつ手合わせしてくれよ!な!」

勇者「んー、まあいいよ」

戦士勇者「うっし!んじゃ後で闘技場まで来いよ!待ってるからな!」

勇者「あいよー」

勇者(どうしよ、素手で十分かなあ、あーでも相手のプライドが……)

勇者「ま、いっか、お風呂行ってこよーっと」


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 00:51:30.44 ID:tE9fk83Y0
勇者「うーっす」 ホカホカ

戦士勇者「湯上りかよ!!」

勇者「知らないの?湯上りの方が体が柔らかくなって防御力が上がるんだよ?」

戦士勇者「マジか!知らんかったわ!!」

勇者(あ、アホなタイプだこの人)

戦士勇者「ま、いいか、試合は三本勝負!武器はこの木刀だ!」

審判「もちろん相手を殺してしまっては負けですよ」

戦士勇者「っつーわけだ!怪我しても審判が治してくれるから安心しろよ!!」

勇者「ん、おっけー」

審判「では試合始め!」


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 00:54:56.11 ID:tE9fk83Y0
戦士勇者「おりゃあああ!!先手必勝!!行くぜぇぇぇ!!!」ダッ

勇者「よっと」 バキーーーンッ

戦士勇者「 」

審判「あっ」

勇者「げっ、木刀折れちゃった……すいません代わりの貰えます?」

審判「あ、はいどうぞ」

勇者「さて、じゃあ二回戦始めるよー、ほら戦士立って立って」

戦士勇者「 」

勇者「あれ?ちょっと戦士ー?」 ユサユサ

戦士勇者「 」

勇者「……死んでる」

審判「お、王様ぁぁぁーーーーっ!!!!」


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 01:00:46.21 ID:tE9fk83Y0
戦士勇者「いやー、マジで死ぬかと思ったぜ!はっはっは!」

審判「ていうか死んでましたよ、笑い事じゃないです」

勇者「いやー、私が蘇生呪文覚えてて良かったわねー」

戦士勇者「全くだぜ!世の中にはすげー呪文があるもんだな!!」

勇者「あ、そうそう、ところで戦士に頼みがあるんだけど……」

審判「この流れで頼み事できる神経が凄まじいですよ」

勇者「いやその、試合には負けちゃったけど良かったらここで私のこと雇ってもらえないかなーって」

勇者「ほ、ほら!私これでも結構強いと思うしさ!魔王ぐらいだったらパパッと……」

戦士勇者「おいおい、なんだそんなことかよ!」

勇者「いいの!?」

戦士勇者「いいも何も」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 01:05:22.83 ID:tE9fk83Y0
戦士勇者「むしろこっちからも頼み事があるぐらいだぜ、いいか?」

勇者「ん?なになに?私なんでもやっちゃうよ?」

戦士勇者「俺の代わりに王様になってくれないかな」

勇者「ごめんちょっと聞き取れなかった」

審判「王様!!?」

戦士勇者「いやー、俺も自分に自信はあったんだけど、ああまでアッサリ殺されちゃあな……」

戦士勇者「俺は強い奴のことは素直に認めるんだ!いいか勇者!俺はただの戦士に戻って自分を鍛えなおす!!」

戦士勇者「だから、この国はお前に任せる!!是非とも受け取ってくれ!!」

勇者「ちょっと待ってよ!そんな飴ちゃんじゃあるまいし気軽に受け取れないよ!!」

戦士勇者「何でもやるって言っただろ!!受け取ってくれよ!!」

勇者「いえいえそんな!!」

戦士勇者「いいからいいから!!」

勇者「いえいえそんな!!」

審判「いいからいいから」

勇者「審判さんまで!!」


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 01:10:23.00 ID:tE9fk83Y0
勇者「ああ……じゃあもう良いわよ!分かったわよ!」

戦士勇者「うっし任せた!俺はお前にならできるって信じてるぜ!!」

勇者「でも私さー、政治とか難しいのは分からないからその辺はフォローしてよね?」

戦士勇者「おうとも!任せとけ!」

魔神「おめでとうございまーす!」 パンパカパーン

勇者「あ、黒い人」

戦士勇者「おお、魔神じゃねえか」

勇者「あ、こいつが魔神だったの?じゃああっちが神様だったんだ」

魔神「勇者様にはこれより国獲りゲームへの参加権が与えられました!」

魔神「へへっ、これからも頑張って更に領地を増やしてくださいね!」

魔神「あ、ちなみにこちら特典の軍資金500万Gとなっております!」

魔神「っつーわけで、それじゃまた!」 ポンッ

勇者「あっ、消えた」

戦士「あいつ毎回そういう感じだからなあ」


52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 01:19:09.51 ID:tE9fk83Y0
勇者「で、女王様って何すればいいの?」

戦士勇者「まあぶっちゃけ俺も適当にやってたから詳しいことは審判改め側近に聞いてくれよ」

側近「昔から面倒なことは私が一手に引き受けていました」

勇者「じゃあ女王様事態は別段難しいことしなくていいのね!やーりぃ!」

側近「いや、ある程度の仕事はありますよ!当然じゃないですか!」

勇者「ちっ」

側近「例えばほら、えーと、隣国とのこの緊張状態をどうにかする方法とか」

勇者「ああ、そういえば睨み合ってるって言ってたっけ、つってもなあ……」

勇者(……つっても、とりあえず魔王と組むことは絶対に無いし、ここは……)

勇者「よし、それじゃ今から3つ目の国の王様と会って来よう」

側近「今から!!?」


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 01:25:08.87 ID:tE9fk83Y0
勇者「だって二国が手を組んで一つをアレしちゃえば少なくとも三つ巴ではなくなるでしょ?」

側近「いやまあ、それはそうですが」

勇者「だから他の国と組んで魔王んところ潰しちゃおっかなーって、まあ戦しないに越したことはないんだけど……」

側近「しかし手を組んだ国が裏切る事もありますが……」

勇者「そしたら反撃すれば良いじゃん」

側近「いや、しかし……」

勇者(魔王の奴も同じようなことを考えてたらむしろ私がヤバい……)

勇者(ここは先手を打って他の相手と手を組んでおくのが手!!)

勇者「っつーわけでさっさと行ってくるから留守中は任せたわよ!」

戦士「任せたぜ!!」

側近「元王様まで!!」


55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 01:32:03.87 ID:tE9fk83Y0
3つ目の国

紳士勇者「これはこれは!よくぞおいでくださいました!」

勇者「はじめまして、新女王の勇者です」

戦士「元王様の戦士勇者です!!」

紳士勇者「知ってます」

戦士「ですよねー」

勇者「紳士勇者さん、私が今日来たのは……」

紳士勇者「いえいえ、話は後で、丁度他にも客人がいらっしゃるのでまずは食事と行きましょう」

勇者「んー、分かりました、それじゃ話は後で」

紳士勇者「ほっほ、それではこちらでお待ちください、後ほど食事をお持ちしますので」

勇者「はーい、んじゃ戦士、おとなしくこっちで待っ……」

魔王「あっ」

勇者「うわ」


56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 01:36:50.42 ID:tE9fk83Y0
魔王「何故に貴様が来るかなあ……」 ハァー

勇者「それはこっちの台詞よ、何しに来たのあんた」

魔王「ここの王と組んで貴様を潰そうと思ってな」

勇者「うわあ、予想通りなんだけど、最悪なんだけど」

戦士「うーっす、騎士ちゃん久しぶり!」

騎士「せ、戦士勇者様!?な、何でこんなところに……」

勇者「あれ?知り合いだったの?」

戦士「こいつ元々うちの国民だからなあ、でも本人の希望もあってゴーレムと交換してもらったんだよ」

勇者「あ」

戦士「どうした?」

勇者「い、いや別に……」

戦士「?」

勇者(ゴーレムって接着剤で直るかなぁ……)


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 01:45:11.68 ID:tE9fk83Y0
紳士勇者「どうも皆さん!お待たせしました!」 ガラッ

奴隷「お食事をお持ちしました」

勇者「うわー、おいしそー!」

魔王「少し量が少ないが味は良いな」

勇者「あんたまたそういう……」

紳士勇者「ほっほ、では少々お待ちを……おい」 ジャラッ

奴隷「ひっ……や、やだやだやだ!待って、待ってくださ……」

紳士勇者「いいから来い!!!」 グイッ

奴隷「ぐっ……うぅぅ……」

勇者「ちょ、ちょっとあんた!」

紳士勇者「おっと、申し訳ない、すぐに料理をお持ちするので少々お待ちを」 バタン

勇者「あいつ……」

魔王「サラダうめぇ」 モシャモシャ


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 01:51:19.61 ID:tE9fk83Y0
紳士勇者「いやぁ申し訳ない!これだけあれば足りるでしょう!」

奴隷B「ど……どうぞ……」 ガタガタ

勇者(あれ?さっきの奴隷の子じゃない……)

魔王「ほほう、これは……うむ、中々旨いな……だが……」

紳士勇者「なにか?」

魔王「これは人肉だろう、人間である貴様が躊躇無く差し出せるものかと思ってな」

紳士勇者「ほっほ……魔族は人肉を好むと聞いた事がありましてね」

紳士勇者「しかし残念ながら違いますね、それは家畜の肉ですよ、決して人間の肉ではありません」

奴隷B「……」 ガタガタガタガタ

勇者「……」

勇者(まさかこいつ)

戦士(相変わらず引くわ)

騎士(う……ちょっと吐きそう……)

魔王「肉うめぇ」 モニュモニュ

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 01:57:23.19 ID:tE9fk83Y0
紳士勇者「ほっほ、では片付けの後で本題へと入りましょうか、しばしお待ちを……」

魔王「うむ」

騎士「……ちょっとトイレ入って来ます」

戦士「いってら」

勇者「……」

魔王「ふふん、珍しく突っかかってこんな、哀れな小娘は最早余の胃の中だぞ?」

勇者「……原型無くなってる時点で私の回復魔法じゃどうしようもないもの」

魔王「だが貴様が迅速に行動しておれば防げた事態ではあるな」

勇者「……あんたって奴は」

魔王「ふふん、余は別に人間共がどうなろうが知ったことではないのでな、それに人間の味は嫌いじゃない」

勇者「……やっぱ魔物って最低だわ」

魔王「ふっふっふ、だが料理を作らせたのは勇者だぞ、この事実はどうしようもあるまい」

勇者「……トイレ行ってくる」

魔王「自慰なら早めに済ませるが良いぞ」

勇者「誰がするか」


63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 02:06:38.93 ID:tE9fk83Y0
紳士勇者「いやあ、お待たせ致しました、ではお話を……」

魔王「待て、貴様その後ろは何だ?」

紳士勇者「ん?ああ、淫魔共ですよ、ふふふ、折角なのでこういうものがあった方が良いでしょう?」

紳士勇者「特にこちらの淫魔なぞは淫魔でありながら元は一国の魔王でありまして」

紳士勇者「没落して売りに出されたところを私が奴隷として購入したのですな、ははは全く良い買い物でした」

淫魔王「……」

魔王「……」 ビキッ

騎士「ま、魔王様、少し抑えてください」

勇者「貴様と言う奴は……」

紳士勇者「おや、そういえば勇者殿は女性でしたな、何なら綺麗どころの男性型の魔物を……」

勇者「いらないわよ!!」

戦士(やべぇ、右から二番目の淫魔ちゃんかわええ)

勇者「戦士ぃっ!!!!」

戦士「ななな、何も考えてねーよ!!ごめんなさい!!」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 02:11:47.65 ID:tE9fk83Y0
勇者「くそっ、私は帰らせてもらうわ!気分が悪いからね!!」

魔王「ならば余も帰るとするか、話は次の機会にさせてもらう」

紳士勇者「おや、それは残念ですね……ではまたの機会を……」

戦士「……」

勇者「戦士!!こっち来なさい!!!早くしろボケ!!!」

戦士「わわわ、悪いって!!でも本当にあの右から」

騎士「……」 ゴスッ

戦士「いてぇ!!なんだよ畜生!!」

騎士「なんでもありません」

勇者「……ところでバカ、ちょっと後で話があるんだけど」

魔王「奇遇だなクズめ、丁度こちらからも話をしようと思っていたところだ」


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 02:25:17.13 ID:tE9fk83Y0
勇者「オヤジ!ビール!!」

戦士「おいおい、飲み過ぎだって!お前まだ10代だろ!」

騎士「うぇへへへwwwwお酒っておいしいねぇwwwwwwwwwww」

魔王「で、勇者、話のことだがな」

勇者「うん、死ぬほどムカつくし出来れば組みたくないけど手を組もう」

魔王「最初は例の勇者と組むつもりだったが、いかんせん奴は許せん、我ら魔族をあのように扱われてたまるか」

勇者「そりゃこっちの台詞だっつーの、あいつ奴隷だからって殺しても何ともないと思ってるわ」

戦士「あそこじゃ大分前から奴隷制が残ってるからなー、他にもそういう国多いみてーだけど」

勇者「……聞いた?ふふふ、ねえちょっと、ああいう国がもっと他にもあるってよ」

魔王「らしいな、くっく、よもや余の支配する世界でそのような愚行を行う者共がいようとは」

勇者「魔物がどうなろうと知ったこっちゃないけど、あんな人道から外れた行為は許しておけないわ」

魔王「そうだな、貴様との決着の前にそのような国を全て潰して魔族を救い……そして……」

勇者・魔王「新世界の神になる!!!」

騎士「いよっ!だいとうりょー!」


69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 02:35:08.86 ID:tE9fk83Y0
数日後

魔王「というわけで自軍の戦闘準備と敵の戦力の把握だな」

騎士「軍隊の準備は進めさせていますよ」

側近「敵の戦力はおおよそ5000といったところですね」

側近「そして勇者軍3500、魔王軍4000と言ったところで数の上では我々が有利です」

勇者「つまり正面から突撃してりゃ勝てるってことね」

魔王「数だけでは勝てんのが戦だ阿呆め、だがまあ今回に限ってはそれで問題あるまい」

魔王「余の今度の戦の目的はそもそもの奴隷魔族解放以外に無いからな」

勇者「あとはあのエセ紳士ブッ殺してコンクリ詰めにして沈める感じね」

騎士「そ、そこまでしなくても灰にして燃やし尽くすとかすれば倒せますよ?」

勇者「ただ死ぬだけで許せないでしょあんな奴」

魔王「コンクリで埋めることによって数年毎の復活の度に死の恐怖を繰り返させてやる」

騎士(なんでこの人達こういうところで相性合うんだろう)


73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 02:48:01.98 ID:tE9fk83Y0
兵士A「たたた、大変です!紳士様!」

紳士勇者「何事ですか?」

兵士A「あ、あの、例の魔王と勇者が手を組んで進軍を!」

紳士勇者「なんですと!?」

兵士A「既に砦が一つ落とされ、後は平原の砦を落とされたら……」

紳士勇者「ばっ……何をしていたのですか兵隊共は!」

紳士勇者「ええいもう!いいですか!何としても奴らをここには近づけさせ……」

兵士B「紳士様!申し上げます!」

紳士勇者「何ですかこんな時に!!」

兵士B「平原の砦が落とされました!!」

紳士勇者「もう!!?」


74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 02:56:20.40 ID:tE9fk83Y0
勇者「弱っ」

魔王「弱っ」

騎士「お二人が弱すぎるだけです」

勇者「だって隊長格だっていうから割と中ボスレベルの強さは期待してたのに」

魔王「こんなもんうちじゃ最初の町の周辺に配置されるレベルだぞ」 モシャモシャ

騎士「うっ、そ、その倒した相手のはらわた食べるのやめてください!!」

魔王「肉うめぇwwwwwwwwww」 モシャモシャ

戦士「おーい、やっぱ奴隷の子達いたぜ!さっさと開放しちまおう!」

勇者「なーんかどこの砦にも何十人かいるわね、この国ちょっと盛り過ぎじゃない?」

騎士「慰安婦とかそういう感じなんでしょうかね、ウチにはそういうのいない割に士気が高いですけど」

魔王「まあ我が軍の奴らには活躍した奴に幼女魔王の全裸写真配っとるからな」

騎士「私それ聞いてないんですけど」

魔王「なんか知らんが我が軍にはロリコンが多いんじゃな、だからこそ幼女魔王が今までやれてたんじゃろうが」

騎士「私それ聞いてないんですけど」


75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 02:59:18.91 ID:V+HxuaVv0
ダメだこの騎士


76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 03:05:44.50 ID:tE9fk83Y0
勇者「あっという間に敵地に着いたわね」

側近「魔王様を見習って武勲賞に勇者様のパンツを配ることにしたのが効きましたね」

戦士「なんか知らねーけどスゴイ士気の高さだもんな!!」

勇者「私それ聞いてないんだけど!!?」

<ウオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!

側近「ほら聞いてください、勇者様大人気ですよ、さて、それで作戦は?」

魔王「こちらの陣形は長蛇の陣だ、敵を突っ切って余が敵城まで辿り着ければ良い」

勇者「私も行くけどね」

魔王「はっ、ここまで来れば貴様は別に来なくてもいいわい、戦闘に巻き込まれて死ね」

勇者「けっ、一人で余裕ぶっこいて奴隷になってホモに掘られて死ね」

魔王「……我慢だ余よ、戦さえ終わればこやつはすぐに……」

勇者「耐えるのよ私……国さえ統一すればこんなクソジジィはすぐに……」

側近「はい、では皆さん突撃ー!!!」

<ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!

勇者「あっ、それ私がやりたかったのに!!!」


77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 03:14:06.71 ID:tE9fk83Y0
ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!

騎士「でやああああああっ!!!」 ズバーン

魔王「おお、騎士の奴いつにも無く張り切っとるな」

騎士「幼女様の写真が貰えるとあれば武勲を立てる他ありませんからね!!ガンガンいきます!!」 ズバン

戦士「俺は別に勇者のパンツ欲しくねーから適度でいいや」 ズバン

勇者「くそっ、それはそれで悔しい!」

竜魔王「くくく、来たな愚かな奴らめ!だがここから先はこの竜魔王が通さん!!」

騎士「げっ、ドラゴン……!」

魔王「ドラゴンか、誇り高いとか何とか言ってた竜族が勇者の手下とはな」

竜魔王「ふふん、世の中金よ!!金が物を言うのよ!!」

騎士「竜の台詞とは思えませんね」

魔王「まあしかし腐ってもドラゴンだ、少しは楽しめるかもしれんな」

竜魔王「うおらあああああっ!!!」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 03:23:13.28 ID:tE9fk83Y0
紳士勇者「ええい、我が軍はどうなってるんですか!?」

兵士A「お、押され気味です!お、王様……ここは逃げる事を考えた方が……」

紳士勇者「何を言いますか!私は絶対にこの富を手放しませんよ!!」

淫魔王「……」

紳士勇者「ええい!貴様らも何をやっているのか!腐っても魔王だろう!戦って来い!!」 ドカッ

淫魔王「うっ……は、はい……」

紳士勇者「ええい、どいつもこいつも……くそっ……」

バキィィィィィィィィィンッ

紳士勇者「ひっ!」

勇者「見つけたわよ!この外道!!」


86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 03:27:20.25 ID:tE9fk83Y0
勇者「銀の翼に望みを乗せて、灯せ平和の青信号!!」

勇者「勇者特急マイトガイン、定刻通りに只今到着!!!」 ガキーン

紳士勇者「き、貴様は……!」

兵士A「マイトガインではないですよね」

勇者「見つけたわよ変態!人間って言っても絶対に許さない!」

勇者「二度と再び生き返らぬようはらわたを食らい尽してくれるわ!!(魔王が)」

紳士勇者「く……そんなことをされてたまるか!!」

勇者「ふふん、抵抗するつもり?いいわよ、少しは楽しませてくれるのよね?」

紳士勇者「……ふふふ」

勇者「?」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 03:33:56.20 ID:tE9fk83Y0
紳士勇者「不思議に思わなかったかね、この私が淫魔王を始め多数の奴隷をどうして扱っているか」

勇者「どうしてったって、そりゃ首輪とかで逃げられなくして……」

紳士勇者「普通の小娘ならともかく高レベルの魔物ならばあんな首輪ぐらい引きちぎれるさ」

紳士勇者「それがどうして素直に言う事を聞いているのかと言うと……」

勇者「……うっ」 クラッ

紳士勇者「ふっふ、効いてきたようですね……」

勇者「くっ……あっ……な、なにこれ……あっつ……」 ビクンッ

紳士勇者「ふっははは!この部屋に炊いてある香と私の魔法により洗脳することが出来るのだよ!!」

勇者「う……くそっ……頭が……」 ドサッ

紳士勇者「ふはは!貴様も私に従順な奴隷へと仕立て上げてやる!光栄に思え!はっはっは!!」

兵士A(エロゲみたいな能力持ってんなーこいつ)


90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 03:40:42.73 ID:tE9fk83Y0
勇者「くそっ……こ、この変態が……」 クラッ

紳士勇者「変態じゃないよ、紳士だよ、ふふふ、そろそろ……」

勇者(あ……だ…ダメだ……頭が……)

魔王「はいドーン」 キュンッ

魔王は爆発呪文を唱えた!爆風が全てを吹き飛ばす!!

紳士勇者「うぐああああああ!!き、貴様は……!!」

魔王「ふふん、情けない奴め、余であれば状態異常など全て効かぬものを」

魔王「やはり貴様より余の方が優れた存在だと戦わずして明らかになったようだな!!フハハハ!!」

勇者「あ……ぅ……ひ……人が動けないのをいいことに……言いたい放題……くっ……」 ビクンッ

魔王「ふはは!写真に撮ってバラ撒いてやろう、光栄に思え!!ふははははは!!!」 パシャパシャ

勇者(ブッ殺してぇ)


93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 03:47:18.97 ID:tE9fk83Y0
紳士勇者「くっ……き、貴様ら竜魔王はどうした……奴は相当な強さの……」

魔王「竜魔王ならここにおるが」

竜魔王「うーっすwwwwww今度から魔王様に仕えますわwwwwwwwww」

紳士勇者「な、何故だ!!」

魔王「100万で買収した」

竜魔王「悪いなオッサンwwwwwwww世の中金なんだよwwwwwwwwwwwwwww」

紳士勇者「き、きっさまあああああ!!!!」

竜魔王「ヒュー怖ぇぇwwwwwwwwちょっと魔王様やっちゃってくださいよーwwwwwwwwww」

魔王「命令するな、黙れ」

竜魔王「あ、すいません、黙りますね」


95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 03:52:31.57 ID:tE9fk83Y0
魔王「さて」ザッ

紳士勇者「く……ち、近寄るな!お、おい兵士!!」

兵士A「え、俺っすか」

紳士勇者「貴様以外に誰がいる!魔王を止めろ!そして私を逃がせ!!」

魔王「向かってくるなら貴様から消してやるが」

兵士A「ですよねー」

紳士勇者「い、いいから早く行け!私は王様だぞ!私は……」

ドスッ

紳士勇者「……あ?」

兵士A「いや、俺も自分の命は惜しいんで、すんません」

紳士勇者「きっ、きっさm」 ザシュ

紳士勇者「 」


……紳士勇者を倒した!

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 04:01:11.58 ID:tE9fk83Y0
側近「というわけで今回のMVPは敵の大将を討ち取った兵士Aさんでーす」

戦士「おめでとう兵士A!景品として勇者のパンツと幼女の写真をくれてやろう!」

兵士A「うーーーい」ォライッ ォライッ

騎士「解せぬ」

戦士「さーて、敵将も討ち取って戦も終わったわけだけどよー……」

勇者「んっ……くぅ……はっ…ぁ……」 ビクンッ

戦士「なんで勇者はあんなに艶かしいことになってんの?」

魔王「かくかくしかじかで発情しとるだけだわい」

戦士「ふーん、じゃあ今なら勇者を景品にしてもイケそうだな!」

勇者「はぁ……んっ……あ、あんた……ブッ殺すわよ……」 ビクッ

戦士「悪い悪い、ほらさっさとトイレ行って抜いて来い」

騎士「女性の場合は抜くとはいわないんじゃ」

戦士「……濡らしてこい?」

魔王「でもとっくにビショ濡れだからのー」

騎士(ひどいセクハラだ)


100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 04:06:03.01 ID:tE9fk83Y0
騎士「で、こちらの紳士(笑)さんだったものはどうするんです?」

魔王「コンクリ詰めにして海に沈めとこう」

側近「……確か放っておいたら数ヶ月か数年で生き返れるんですよね?」

騎士「そういう話ですね」

側近「ならコンクリ詰めも良いですけど絶対に出られない密室に閉じ込めて復活の度に餓死させるのは」

魔王「……おー」

戦士「へぇー……」

側近「え?わ、私何か変な事言いましたか?」

戦士「いや、その発想は無かったわと思ってよ」

魔王「人間だが貴様は良い魔王になれるな、よし、こやつはどこか適当な場所に閉じ込めよう」

側近(なんか褒められたのにあんま嬉しくないな)

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 04:24:05.59 ID:tE9fk83Y0
数週間後・魔王の城

魔王「よう、もうオナニーはいいのか」

勇者「あんたいつまでそのネタで引っ張るつもりよ」

魔王「くくく、貴様の痴態は思いのほか部下に好評だったぞ、光栄に思え」

勇者「……まさか会って速攻で喧嘩売られるとは思わなかったわウジムシ野郎」

魔王「おや、やる気か丁度良い、ここしばらく馴れ合ってたが、そろそろ決着を着けたいと思っていたからな」

勇者「そうね、もう戦争の後片付けとかも大分片付いたし……あんたもういなくても問題無いわよね……!!」 ゴゴゴ……

魔王「くくく……そんなに例の痴態が恥ずかしかったのか?ん?どうだ?本当に自慰で満足できたのか?」 

勇者「うるっせぇ、歯ぁ食いしばれ」 ゴゴゴ……

魔王「冗談の通じん奴め、まあ良い、今度は貴様のはらわたを……」 ゴゴゴゴ……

騎士「魔王様ー!大変ですー!」


103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 04:31:28.79 ID:tE9fk83Y0
魔王「どうした?」

騎士「それが……どうも他国の軍勢が旧紳士領へ進軍しているらしく」

魔王「なんと、余の領地を断り無く踏み荒らすとは……」

勇者「は?いやちょっと、あそこ私の領地でしょ?」

魔王「何を言っておる、竜魔王を味方にしたのも紳士を追い詰めたのも余だぞ」

魔王「貴様は媚薬で惨めにもイキかけていただけではないか、客観的に見て我々の領地とすべきだろう」

勇者「いやでも私の軍が無かったらそもそも勝てたかどうか分からないでしょ?」

勇者「3分の1ぐらいならともかく全部があんたの領土とか言われたら流石の私もブチ切れるよ」

魔王「……面白い、ならば貴様がいなくなれば全てが余の領地となるわけだ」 ゴゴゴ……

勇者「ああ、それは随分とシンプルな答えね、まあ消されるのはあんただけど」 ゴゴゴゴ……

騎士「だから喧嘩しないでくださいってば!!相手はエセ紳士とは比べ物にならないんですよ!?」

勇者「何人ぐらい?」

騎士「軍勢はざっと2万人程度です」

魔王「oh...」


105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 04:34:44.37 ID:tE9fk83Y0
魔王「……ちっ、仕方あるまい、ここはまた一時休戦だ」

勇者「命拾いしたわね」

騎士「ていうか領土が増えるほど侵略の脅威も増えるのでー……」

騎士「これから先もそんな喧嘩ばかりされてると私達が困るんですが……」

魔王「む……」

勇者「でも……」

騎士「でもじゃありません!」

魔王「……ちっ、決着は世界征服が終わってからになりそうだな」

勇者「そうね、その方がどっちが世界を支配できるか分かりやすいわ」


106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 04:49:49.52 ID:tE9fk83Y0
それから数年、勇者・魔王連合軍は戦い続け……そして……

外道魔王「はーっはっは!よもや我等が四天王に戦いを挑むとはマンモスあわれな奴!」

戦車魔王「グオゴゴゴゴゴ!!」

武道勇者「俺にやらせてくれ、お遊びはここらでいい加減にしろってとこを見せてやりたい」

波紋勇者「いや、先陣はこの俺に任せてもらおう!」

魔王「よし、誰でも良いがかかってこい」

波紋勇者「では行かせてもらおう……」 ユラァ…

魔王「フンッ!のろいのろい!そんな眠っちまいそうなのろい動きでこの魔王が捉えられるかーッ!!」 ブンッ

波紋勇者「かかったなアホめ!!」 バッチィーーーン

魔王「むっ!」

波紋勇者「稲妻十字空烈刃!!!」 ズバァーーッ

魔王「はいドーン」 ガッシャアアアン

波紋勇者「ぐあああああああああああ!!!!」

魔王の攻撃!波紋勇者は倒れた!

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 04:54:01.02 ID:tE9fk83Y0
外道魔王「くっ……つ、次!次峰出ろ!」

戦車魔王「次峰!レオパルドンいきます!」 サッ サッ

戦車魔王「グオゴゴゴゴゴゴゴ!!!」

勇者「ノーズフェンシングーッ!!」 グサーッ

戦車魔王「ウギャアーーーーーッ!!」

外道魔王「……!」

武道勇者「や、やろう……ぶっ飛ばしてやる!!」 ダッ

魔王「足元がお留守ですよ」 ガッ

武道勇者「べっ!」 ベチーン

外道魔王「お、おのれ貴様らーっ!!」

勇者「エクスカリバーーーー!!!」 ズッギャアアアアアアアン

外道魔王「ぐぴぃぃっ!!」 ドッザーン


110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 04:58:44.56 ID:tE9fk83Y0
勇者「勝ったー」

魔王「元ネタのファンの人達に怒られそうだな」

戦士「いや俺は蟹座好きだぜ、山羊座の方が好きだけど」

側近「はいはい、とにかくこれで残す国はあと一つとなりましたね」

勇者「とうとう後一つかー、なんか感慨深いな」

魔王「余が世界征服しようとしてた時は必死に止めようとしてきたくせにな」

勇者「だってあんた人間滅ぼそうとするじゃん」

魔王「人間と共存なんぞ出来んからな、貴様だって魔物を散々ブチ殺しとったじゃろ」

勇者「まあそりゃそうだけどー」

騎士「で、最後の国ってどんなとこなんですか?」

側近「なんか魔法がすごい国らしいですよ」


111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/03/23(金) 05:07:20.72 ID:tE9fk83Y0
勇者「魔法大国?」

側近「ええ、魔法でとても豊かな国を作り上げ、かつ侵略者は大規模の魔法で遠距離から消し去るそうです」

戦士「うわあ、超こえー、魔法ってそういうとこ卑怯だよなあ」

魔王「まあ余も魔法には自信があるし大丈夫だとは思うがな」

側近「まあ、こちらの戦力もかなりの物ですし……どうにかはなるでしょうね」

勇者「ちなみに相手のトップは何ていうの?」

側近「博識勇者というらしいです、名前の通りの博識っぷりだとか」

魔王「ふーむ、ま、とにかく準備をしたら出発だ!このまま全世界を我が手中に収めるぞ!!」

勇者「あんたの手じゃないしなあ」

魔王「貴様は本当にそういう揚げ足取りにかけては一流だよな、死ね」

勇者「この世を我が世とか思ってる人って大概は滅びるんだってよ、あんたが死ね」

魔王「あ?」 ビキビキ

勇者「あ?」 ビキビキ

騎士(本当にいつまで経っても仲良くならないなあ)


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[ 2012/03/25 13:26 ] 勇者「」or魔王「」 | TB(0) | CM(0)
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