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姫「こんにちはー!」魔王「……は?」3/3



姫「こんにちはー!」魔王「……は?」



591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 02:56:35.52 ID:xv1jUL1qO

従者3「王様、魔王とその側近が参りました!」

王「…ああ、通せ」

従者3「はっ」

二姫「……ついに」

姫「来たわね……!」

姫「魔王、様!」






元スレ
姫「こんにちはー!」魔王「……は?」



592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 03:04:34.49 ID:xv1jUL1qO

側近「……案内の方、ありがとうございました」にっこり

従者3「い、いえ……!」

魔王「……」

王「……」


姫(ふ、ふわ~…今さらだけど緊張するなぁ……)

側近「魔王様、私が……」 スッ

魔王「いや、良い。下がれ」

側近「は、失礼しました」

魔王「……王様、お初にお目にかかります。魔の国の王、魔王です。以後お見知りおきを」

王「!……あ、ああ……初めまして。遠路はるばる訪ねていただき、ありがとう」




593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 03:11:30.18 ID:xv1jUL1qO
魔王「そちらのお嬢様方も、ご機嫌麗しゅう」

二姫「……」 ぺこり

姫「……お久しぶりでございます」 ぺこり

魔王「先日は丁寧なお返事ありがとうございました。突然の来訪の願いの手紙だったので、受け入れていただけるか心配だったのですよ」 くすくす

姫(キャ、キャラが違う……! 何あの外面モード!)

魔王「ですが、流石或国の王ですね。噂に聞いた通りの優しいお方だ」

王「……前置きはもう良いではないかの? 本題に入ってはいかがだろうか? 手紙には詳しく書かれていなかったが…」

魔王「……これは失礼いたしました。そうですね、話を始めましょう」



595 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 03:17:41.71 ID:xv1jUL1qO
魔王「私は魔界と人間界での和解を結びたく、こちらに参ったのです」

王「! 和解を……? 随分突然な話ですな……ここ数百年そんな話はなかったらしいが…」

魔王(数百年……) ぴくっ

側近(魔王様、駄目です……!)

魔王「っ……ええ、私も今までは全く考えていなかったのですがね……」 チラッ

姫「……」

魔王「……彼女、勇者とお呼びすべきでしょうか、姫とお呼びすべきでしょうか、とにかく彼女から和解を申し込まれて、和解について考えるようになったのです」

王「ああ、その報告は確かに勇者から聞いております。だが、魔王様は確かお断りしたのでは……?」

魔王「……」


596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 03:32:03.13 ID:xv1jUL1qO
魔王「彼女が去ってから、考え直したのですよ。この国とそちらの国は長い間接触のないままである。これではいけないと」

王「そうかな? 例えば、こちらと和解したところでそちらにどんな利益があるだろうか?」

魔王「……それは、」

側室「……魔王様、前に言いましたでしょう。こちらでは無限のように採れる植物が、魔界ではもう咲かなくなってきています。そのため、ある種族が食糧難にあっていると」

魔王「あ、ああ。それと、もう一つ。私の国は科学の発達が遅いのです。原始的な暮らしをするのにそれほど問題はないのですが、こちらの進んだ科学の技術を学ぶことは私の国にとって悪いことではない。むしろ住みやすい暮らしになるでしょう」




600 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 03:40:13.15 ID:xv1jUL1qO
王「ふむ、そちらの言い分は分かった。だが、こちらにとっての利益は何もないと思われるのだが?」

魔王「……そのことを話す前に一つ、王様に謝らねばならぬことがあります」

王「ううむ、何かね?」

魔王「実は一度、魔界と人間界の境界で、二姫にお会いしたことがありまして……」

王「な、何!? まことか二姫よ!?」
姫(……よし。ここまでは順調だわ…二姫、お願いね…!)

二姫「は、はい……。私、お姉さまが行った魔界というものが気になって……。お姉さまが牢に入れられたあの日、魔界の一歩手前まで散歩に出たのです」

二姫「お父様も知っていらっしゃる通り、最近ある原因不明の病気が流行っていて、私もその病気にかかっておりました」

王「……そういえば、最近発作を起こさぬようになったな?」

二姫「はい。それもこれも、魔王様のおかげなのです……」


601 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 03:48:05.98 ID:xv1jUL1qO
王「ど、どういうことじゃ!?」

二姫「私、境に来た時急に発作を起こしてしまいまして……しかもいつもより酷くて……!」

二姫「そんなとき、丁度、同じく境を散歩していた魔王様に見つかったのです……」

魔王「謝りたいのは、その時国境を無断で越えてしまったことです。あとは……、病気を見るためとはいえ、嫁入り前の二姫の身体に触ったことでしょうか」

姫「こ、国境を無断で越えたのは私もだから……文句は言えないですよ…! ね、お父様!」

王「……ぐぬぬ。そ、それで?」

二姫「私は、魔王様に病を治していただいたのです! 病は病蟲というものらしく…身体の中に入り込んでは、私の身体の養分を吸いとっていたらしいのです。それを魔王様が取り除いてくださった…!」

王「し、信じられん……しかし、身体の中のものをどうやって取ったというのだ…!?」



603 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 03:53:58.28 ID:xv1jUL1qO
魔王「それは、魔力です」

魔王「強い魔力を持つものは、その病蟲を取り除くことができます」

魔王「この国には、今も病蟲にとりつかれている方がいらっしゃるようですね?」

魔王「例えば、そちらの従者さんとか……」

従者2「…!!な、なぜ分かる…!?」

魔王「見えるのですよ。胸の中に黒く渦巻くものが、ね」

従者2「う……うう! 頼みます!治してください!」ザッ

従者2「毎日毎日、夜中に苦しみ出して、眠れないのです! 頼む…お願いしますっ!!」

魔王「……側近」

側近「よろしいので?」

魔王「ああ」


604 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 04:02:09.00 ID:xv1jUL1qO

魔王「あまり、見て気持ちいいものではないとだけ言っておきます」

側近「……」 つつ…ずるっにゅるんっ

従者「ううっ……!?」

王「ひっ……!? て、手が!! 刺さっとる…!」

二姫「うっ……」

姫「二姫、大丈夫?」

二姫「え……ええ…お姉さまは?」 こそこそ

姫「う~ん。一度見たから慣れちゃったなぁ」 こそこそ

二姫「さ、流石お姉さまです…! ううっ…」

従者「あっあがぁっ…!?」

側近「ああ。これですね」 ずぷ…ずずずずるっ ずるんっ



606 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 04:04:45.35 ID:xv1jUL1qO
ピチッ ピチチチチッ

王「おっおぞましい!! こんなものが二姫や他の者を苦しめていたというのか…!?」

魔王「……そうなりますね」

魔王(元凶は側近だけどな……)

側近「"凍れ" "砕けよ"」

バキンッ バキバキッ

側近「……お粗末様でした」にっこり




607 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 04:07:44.44 ID:xv1jUL1qO
側近「具合はどうです?どこか痛いところは?」

従者2「いっいえ!! すごく清々しい気分だ……!ありがとうございます…!本当にありがとうっ…」

従者4「お、俺も!俺も苦しいんだ!助けてくれぇ!」

従者5「いいや!俺の方が酷いんだ! 頼むぅうう!!」

側近「おやおや……」

魔王「……どうでしょう? そちらにとっても悪くない取引だと思いませんか?」

王「ぐ……!」


608 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 04:10:20.83 ID:7AB0gKVM0
従者全員グルだろwww



 
660 名前:保守ありがとうございました[]投稿日:2010/10/16(土) 17:35:57.86 ID:3P2l1MkQ0
魔王「それとも、何か不都合でも?」

王「……私は、私は……」 カタカタ…

姫「……いっそ、伝えたたらどうです、お父様。わだかまりを残したままでは、和解など成功しないでしょう」

王「姫……だが…」 チラッ

魔王「どうぞ。何か言いたいことがあるのならば、存分にお話ください」

王「……」


663 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 17:42:14.67 ID:3P2l1MkQ0

王「わ、私は……」 グッ

王「私は魔王が、怖い…!」

魔王「……」

王「あなたは覚えているのだろう!? 私の父が、そのときの勇者が、魔族にしてきたことを……!
  なのに、何故その話題に触れぬのじゃ…! 何か腹に一物を抱えているとしか思えぬ!」

魔王「……覚えていますよ。昨日あったことのように、鮮明にね」

王「……!」 ビクッ

魔王「…王様、あなたは私を怖いと仰った。ですがそれは私も同じなのです」

王「何…?」



664 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 17:52:22.06 ID:3P2l1MkQ0
魔王「私だって、怖い。数百年前のように、また魔族が裏切られることになるのではないかと」

魔王「だから和解など、彼女に頼まれたときも、考えることなく断ってしまった」

魔王「私は弱いのです。今だって、落ち着いてるように見せているけれども、体中冷たい汗が流れている」

王「では、何故……何があなたに勇気を与えたのだ」

魔王「はは、勇気なんてそんな大層なものじゃあありません。ただ私は、本当の平和が欲しくなった。忌まわしい過去に、終止符を打ちたかったのです。それは、勇気からじゃない。弱さからだ」

王「弱さ、から…」

魔王「ですが、考えさせてくれる機会を与えてくれたのは、彼女ですね。そして、私の話を親身になって聞いてくれた側近だ」

姫「魔王様……」

側近「……ふふ」


666 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 18:06:53.53 ID:3P2l1MkQ0
王「恨んでは、おらぬのですか……! あんなこと、許せることではないでしょう!?復讐しようとは思わないのですか!?」

魔王「…恨み…ですか。当然、恨みましたよ。こちらはただ和解を望んでいたのに、成功したと思ったのに、裏切られ、父や兄や家来を殺され…その上…」

姫「……この剣の、飾りの一部にされた」

魔王「腹ただしかった、殺してやりたかった。すぐに戦争でも何でもして、あなたの国を滅ぼしてやろうと思ったこともありました

王「……」

魔王「でも、考えたんです。私が戦争をすると言えば、確かに魔界のものは喜んで手伝ってくれるでしょう。しかし、自分の憎しみを優先して、魔界のものを巻き込むのが、国を統べる者として、本当に正しいのかと。
   戦争になれば、魔界の者だって何人も命を落とすことになる。私怨で他人の命をどうこうできるほど、果たして私は偉いのかと」

魔王「それに、もう誰かを失う悲しみは、知りたくないし、誰かに味合わせたくもないんだ…」


668 名前:携帯に移動します[]投稿日:2010/10/16(土) 18:16:54.04 ID:xv1jUL1qO
魔王「だから私は戦争だけは起こさないと誓った。無下に人を殺すこともしないと。そして考えて、平和に近付くための一番良い選択はやはり和解だと思ったため、こちらに参ったのです」

王「…私は、何て愚かなんだ……!」

魔王「……」

王「私は自分のことばかり…いや、自分のことしか考えていなかった! 国民のことはおろか、国のためにと考えてくれた姫の言葉を無視して…自分の意思を優先させた……!」

姫「お父様……」

王「今日だって! あなたが本当に和解をしたいと申しておるのに、疑って、怯えていた!」




669 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 18:24:24.49 ID:xv1jUL1qO
王「その上、過去のことを謝りもしないで……本当に、申し訳なかった…! 私は自分が恥ずかしくて仕方がない……!」 バッ

魔王「……顔を上げてください、王様。昔のことはもう過ぎたことです。それにあのことは、あなたが関与したことではない。あなたは悪くありません」

王「だが、それでは私の気がすまぬ……! あなたの話を聞き、あなたの懐の大きさと真摯な言葉に感動いたしました! 許していただけるなら、許していただきたい! だが、そのためにも償いをしたいのです…!」

魔王「……償い、ですか…」

王「ええ……! 償いをして、そして魔族との和解をしたい……!」

 
672 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 18:33:37.68 ID:xv1jUL1qO
魔王「和解していただけるだけでもありがたいのですが……そうですね…では、3つだけお願いがあります」

王「は!」

魔王「一つは、国民に昔あったことの本当のことを知らせてください。魔族が歩み寄ろうとしたこと。そしてこれは、あなたには酷というものかも知れませんが……当時の王と勇者がしたことを」

王「……!」

魔王「できますか?」

王「必ず……必ずさせていただく!」

魔王「もう一つは、この勇者の剣の飾りになった、私の父と兄の目を返していただきたい」

姫「あ……それもそうよね。お父様、外してもいい?」

王「ああ……とってくれ」


673 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 18:34:46.91 ID:xv1jUL1qO
姫「……」 ぐ、ぐ

魔王「……」

姫「はい……」

魔王「……ありがとう」

魔王「……」

魔王「お帰りなさい、お父様……お兄様」

側近(魔王様……あんなに優しい微笑みは…初めて見ました…) じわ…



675 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 18:45:17.72 ID:3P2l1MkQ0
魔王「最後に一つですが……」 ちらっ

姫「?」

魔王「あなたは素晴らしい姫君をお二人お持ちでいらっしゃる。どうか、お二人とも同じように大事にしてあげてください。彼女達は、この国にとってかけがえのない存在になるでしょう」

姫「ま、魔王様……!」

魔王「……これで、私の願いは終わりです」

王「ほ、本当にそれだけでよいのですか!?」

魔王「ええ。あなたが本当に守ってくれるのならば」

王「それはもちろんですが……そうだ!」

魔王「?」

王「どうぞ、二姫をあなたの妃にしてくださいませ!」

魔王「は……」

二姫「なっ」

姫「えええええええええええええええ!?」


676 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 18:52:32.38 ID:3P2l1MkQ0
魔王「あ、あの。それはいくらなんでも急な話じゃないかと!?」

王「なに、この二姫はまだまだ若いが器量の良い娘です。親の私が言うのもなんですが、見た目も申し分なく育った」

魔王「それは否定しませんが……! そもそも私は嫁を娶るつもりはないのです!」

王「でも…」

魔王「ああああ!! なれば、私はこちらの姫をいただきたく存じます!」 バッ

姫「!! ままままままま魔王様!?」 カアアアア

側近「おやおや」にこにこ

王「おお、それはいい考えであるの! 姫も年頃じゃ、ちょうど良い」

魔王(…この王は何を考えているんだ……俺は魔物だぞ…!?)

 
679 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2010/10/16(土) 18:55:49.33 ID:9nCk66UW0
勇者と魔王の子供ってどうなるんだろうね?
女勇者は女しか産まないってことは…


680 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2010/10/16(土) 18:56:50.34 ID:LPbR4I3V0
二姫着たああああああああああああああああああ

 
682 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 18:59:16.97 ID:3P2l1MkQ0
魔王「と、とにかく。お互いの意見も一致したことですし、和解はこれで決まりということでよろしいですね…?」

王「ああ。すぐに過去の話を新聞にして配ろう。そして、明日には城の外で国民に謝り、和解の件を話す」

魔王「……これから、どうぞよろしく」 さっ

王「こちらこそ…!」 ぎゅっ

姫「……良かった。本当に…良かった!」

二姫「おめでとうございます!お姉さま……!」




683 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 19:06:55.14 ID:3P2l1MkQ0


―――…

姫「魔王様、本当にありがとうございました」

魔王「ああ、姫も。よくやった」

姫「……お帰りに、なるのですか?」

魔王「ああ。俺も魔界の者に和解の話をしなければならないからな」

姫「さみしくなりますね」

魔王「なあに、いつでも会えるさ。和解したんだから」

姫「…魔王様」

魔王「うん?」

姫「私、本気で魔王様が好きなの……! さっきの話はうやむやのまま終わったけれども、私は本気なの!」

魔王「姫……」

姫「魔王様は…?さっきの、私をいただくっていうのは……?」

魔王「……」

魔王「姫。駄目なんだ。俺は魔物で、お前は人間だ。…許されない」



684 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 19:15:30.42 ID:3P2l1MkQ0
姫「そ、そんなの関係ないよ! 大切なのは気持ちじゃないの!?」

魔王「俺は、お前らと違って年をとるのも遅い。死ぬのだって何百年後だ。俺は確かにお前に魅かれているよ。だからこそ、駄目なんだ。分かってくれ」

姫「……私はあきらめないよ! 和解だってできたんだもの! ずっとあきらめない!絶対あなたと結ばれてみせる!」

魔王「……お前ならやりそうで、怖いな」 くすっ

姫「……」

魔王「時間だ…帰らねばならん」

魔王「元気でな。二姫にもよろしく」

姫「魔王様ァ…」 ぐすんっ

魔王「お前の泣き顔は、愛くるしくて困るな…」 ちゅっ

姫「……!」

魔王「じゃあな」 フッ

姫「あ、魔王様…!」



685 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 19:19:12.98 ID:3P2l1MkQ0

姫「………」

二姫「…お姉さま? 魔王様は帰られたのですか?」

姫「っ二姫……う、う、うあ…うああああああああああんっ!」ぎゅうっ

二姫「お、お姉さま!?」

姫「魔王様のアホー! ばかあああああ!」 ぐすぐす

二姫「お姉さま…」


―――…



687 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 19:29:07.95 ID:3P2l1MkQ0

―――…

側近「よろしかったのですか」

魔王「…うん?」

側近「あのまま姫をさらっても、何の問題もなかったでしょうに」

魔王「だから、言ったろ。俺はあいつと違って長く生きるんだ。俺はこれ以上誰かの死で悲しみたくないんだよ」

側近「…本当に弱虫ですね、ちょっとあきれましたよ」

魔王「なんとでも言え。どうせ、すぐに忘れるさ」

魔王「……いい男なんて、五万といるからな」

姫「魔王様ほどの良い人そうそういないよ」 ぬっ

魔王「そんなことは…って、何でいるんだよ!?」

側近「あら、こんにちは姫様」 にこにこ



691 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 19:33:48.48 ID:3P2l1MkQ0
姫「お、お忘れかしら? 私は魔法学校主席の姫よ! 転移魔法くらいよ、余裕よ」 ぜーはーぜーはー

魔王「言葉と身体があってないぞ」

姫「その言葉はぜひベッドの中でいやらしく言ってもらいたいですね!」

魔王「死ね」

姫「やだもう過激ぃ☆」

魔王「…何しに来たんだよ?」

姫「言ったでしょ、私はあなたをあきらめないと! だから私は今日からここで暮らします!」

魔王「なんだかすごくデジャヴなんだが…」

姫「ふふふ、覚悟してね、魔王様!」

魔王「……手加減してくれよ、お姫さま」 ふっ




end


702 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 19:40:15.11 ID:3P2l1MkQ0
長い間本当に保守や支援ありがとうございました
皆様には感謝してもしつくせません
なにか質問等あれば受け付けます
本当にありがとうございました



一旦休憩したら簡単な短いおまけの話(サイドストーリー的な)を書きます
側近のキャラが激しく崩壊しているのと、下ネタが多くなると思われますので、苦手な方は御遠慮ください



713 名前:同性愛?的な要素があるので注意です[]投稿日:2010/10/16(土) 20:16:06.99 ID:xv1jUL1qO
こんにちは。私の名前は側近です。日々魔王様のお世話をする、頭脳明晰温厚篤実の無敵側近キャラクター。
魔王様の成長を見ることに命をかけています。
ああ、私の魔王様はなんて素晴らしいのでしょう!

そんな私ですが、最近悩みがあるのです。それはーー…

姫「魔王様、はいアーン♪」

魔王「自分で食えるからいらん」

側近「……」

いい加減、この二人くっつけよ!って事なのです。
最近は人間と魔族の恋愛も増えてきました。それなのに…この二人は!

姫「魔王様、この下着どうです? ムラムラしませんか?」

魔王「寒そうだな、服を着ろ」


あああああ!もどかしいもどかしい!もどかしすぎます!
あの二人の姿を見てはぎりぎりと歯を鳴らす日々です
どうやったらこの二人はくっつくのか……!
私は早く魔王様の子供をお目にかかりたいのですよ!
そして魔王様をお世話しつつ、魔王様の子もお世話する。
ああ、なんてハーレム!


717 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 20:21:49.34 ID:xv1jUL1qO
こほん。取り乱して申し訳ありませんでした……
大事なことを忘れていました。私実はもう一つだけ、悩みがあります

二姫「こんにちは……」

側近「……おや、これはこれは。二姫様ごきげんよう。今日はどうなされました?」

そう、それはこの二姫様のことなのです

二姫「あの、今日は側近様にお会いしたく参りましたのです」 ポッ

側近「あ、あ~……それはありがとうございます……」

二姫「……はい」

このお姫様、どうやら私のことを好きなご様子なのです
散々魔王様と姫君の恋愛を応援している私ですが、自分のこととなれば別!
私は生涯独身のまま魔王様にお仕えしたいのです
しかし、二姫を傷付けることなく私を諦めていただくにはどうすれば良いのでしょうか



719 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 20:26:36.97 ID:xv1jUL1qO

二姫「あの……側近様は、お好きな方はいらっしゃるのでしょうか……私、その…」

側近「……!」びくっ

側近「あ、あの、二姫様! 美味しい茶葉が手に入ったのですが、いかがです?」

二姫「あ、はい……いただきます」

ふっ…あぶないあぶない。
こうやって告白されそうになる度、話をそらしているのですが……いくらなんでも限界ですね

姫「魔王様~~」

魔王「あんまりしつこいと押し倒すぞ」

姫「えっ」

うわああああ!あちらは良い展開になってるじゃありませんか!
くそ……二姫がいなければビデオカメラを持って撮りにいったというのに…!ギリギリギリギリ…!



721 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 20:31:17.89 ID:xv1jUL1qO
二姫「わ、これ本当に美味しいです!」

側近「それは良かった! それでいつ二姫様はお帰りになられるのでしょう?」にっこり

二姫「えっ……?」

側近「あ……!」

し、しまった。
私ったら何てことを!
いくら魔王様と姫様の様子が見たいからってつい本音を言ってしまうなんて…!
私らしくない!

二姫「あ、あの……私邪魔でしょうか?」

側近「(そうだなんて言えるわけない…)そ、そんなことないですよ! ただ……」

二姫「ただ?」

側近「あなたがすぐに帰られてしまっては、寂しいので……今日はどれくらい長くいてくださるのだろうかお聞きしたかったのです……」

二姫「ま、まぁ…!」 ぽー

ああああ私の馬鹿…!
もっと惚れさせるようなことを言ってどうするのです!
二姫の顔をご覧なさい。あの今にも抱いて…!と言いかねない顔を!


726 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 20:39:23.21 ID:xv1jUL1qO
二姫「……側近様、お話がありますわ!」

側近「え……」

ほら、ほーら来ちゃった!
私がとどめの一発をさすような事を言ったから、二姫様本気モードに入られてしまったではないですか…!

二姫「私……昔はお姉さまが大好きでしたの。強くて美しい、王子様のようなお姉さまが」

側近「はい……?」

二姫「というより、男性が苦手だったのです…! あ、汗臭くて筋肉質で…とにかく昔の私はお姉さまが大好きで、結婚したいと思ってました…!」

うわー…この子モノホンですよ!
前々からそっちの気があるとは思っていましたが、まさかモノホンだったなんて…と、鳥肌が…!



727 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 20:44:40.47 ID:xv1jUL1qO
側近「そ……それで?」

ぶっちゃけもう聞きたくないのですが…。

二姫「はい。私、絶対男性には恋しないだろうと思っていました…ですが…!」チラッ

側近「……」に、にこっ

二姫「……!」 キュンッ

二姫「私、あなた様に恋してしまったのです……!」

側近「…そ、それは……光栄の極みですね…」 ゾゾッ…

二姫「本当ですか!?」ぐいっ

側近「ヒッ…!!」

二姫「あ、すみません私ったら興奮して……失礼しました!」

側近「い、いえ……」



730 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 21:05:42.65 ID:xv1jUL1qO
何なんでしょう。姫といいこの方といい。魔族に恋なんてしてしまって…お父様が知ったら泣きますよ。
っていうかなんか呪われているんじゃないですかこの姉妹は。

側近「……私が男だと、貴女はそう思うのですか」

二姫「あ……違うのですか…?」

側近(まー違うわけではありませんがね……ですがここは嘘をついた方がいいでしょうね)

側近「残念ながら私は女なのです……貴女の期待に答えられず申し訳ありません」

二姫「そんな……」

側近(あながち嘘でもないですからね。私には性別がありませんから。男の体になりたかったらなれるし女の体になりたかったらなれる。便利~)

二姫「最高じゃないですかぁ……!」

側近「……え、えー?」


742 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 22:15:02.82 ID:xv1jUL1qO
二姫「私益々あなたを好きになりました!」

側近(か、勘弁してください……!)

こうなったら姫様に相談すべきでしょうか…!
いやそんなことしたら……

姫『え! 二姫、側近さんのことを好きになっちゃったの!?』

二姫『え、ええ……』

姫『そうなんだ……でも側近さんなら二姫をまかせられるよ!』

二姫『お、お姉さま!』

姫『幸せにね!』


駄目だ、悪い結果しか思いつきません……!
こうなれば……なるべく当たり障りないように本音を申すしかないでしょう!


749 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 22:27:37.48 ID:xv1jUL1qO
側近「……二姫」

二姫「はい?」

側近「私は、どなたとも付き合う気はございません」

二姫「……」

側近「私の幸せは、魔王様が幸せになること。魔王様が幸せになるまでは、私だけ幸せになることは私が許しません」

二姫「そうなんですか……じゃあ」

側近「はい。二姫には申し訳ありませんが、」

二姫「お姉さまと魔王様がくっつけば、私達も愛を育むことができるってわけですね!」

側近「……」

どうしてこうなるのですかー!



751 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 22:31:09.28 ID:xv1jUL1qO
二姫「なれば私もあの二人の恋路をより一層応援しなければなりませんね!!」

側近「あ…あの、二姫様……?」

二姫「頑張りましょう!側近様!」

……あれ、もしかしてこれって最悪な状態なんじゃあ…。
姫と魔王様にはくっついていただきたいですが、くっつけばもれなく我々も……!?

二姫「色々作戦を練りましょう!側近様!」

側近「か……勘弁してくださいよ…」

私の受難は、まだまだ続きそうです……。



おまけ:END

692 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 19:34:48.30 ID:8s7Fz4UB0
面白かったです
お疲れでした


693 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2010/10/16(土) 19:36:24.70 ID:cAydaX5Y0
おつ!


694 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2010/10/16(土) 19:36:33.13 ID:9nCk66UW0
魔王様マジ イケメン


695 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 19:36:42.49 ID:px/+abRJ0
おもしろかった
>>1乙!


696 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2010/10/16(土) 19:37:18.41 ID:ahJWf8OH0

良かったぜ


697 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2010/10/16(土) 19:37:34.90 ID:E2yeTg1vO



698 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 19:37:50.68 ID:i6kroBtxP
乙乙


699 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 19:38:03.76 ID:BjqEqpwKO

王様もなかなか良い奴だったな

でもやっぱり魔王△


700 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2010/10/16(土) 19:38:11.59 ID:lp6Z2ItU0



701 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2010/10/16(土) 19:38:39.25 ID:7ASJ8Uk/0
追いついたと同時におわった楽しませていただいた乙





 
752 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 22:32:36.43 ID:px/+abRJ0
乙!よかった!


753 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 22:32:48.91 ID:6Ob7x89/O
さてはお前おまけを書くためにスレを立てたなww乙www


754 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 22:37:10.71 ID:xv1jUL1qO
今度こそ終わりです!
皆さんありがとうございました!
色々展開迷ったりごちゃごちゃしたりしましたが、楽しかったです!


>>753
実は魔王が姫をぶん殴るシーンとおまけが書いてて一番楽しかったwww
シリアスよりギャグの方が書きやすいよね!


755 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2010/10/16(土) 22:39:02.86 ID:vpHfFkuBO
乙!本当面白かった!


756 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2010/10/16(土) 22:41:34.79 ID:7ASJ8Uk/0
おつ
またSS見れることを期待する


757 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 22:42:46.17 ID:9zP50eVMO
超乙!
最近見たSSスレで一番良かったぜ!


よしちょっと側近で抜いてくる


758 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 22:45:37.63 ID:eY8TWT520
乙!すごくよかった!


759 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 22:46:27.42 ID:pqdpvBqHO


側近と魔王は俺の嫁


760 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2010/10/16(土) 22:47:00.53 ID:E2yeTg1vO



761 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 22:48:55.51 ID:ed5Jfaz8O
これはいいSS
1乙


762 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 22:49:16.77 ID:7AB0gKVM0
おつ


763 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 22:50:27.81 ID:I7t+C9R80
おもしろかった!乙!!


764 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 22:55:57.49 ID:iG7FbfZU0
かなりおもしろかったよ!お疲れ!!


765 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 22:57:08.57 ID:ahJWf8OH0
乙!


766 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 23:04:56.94 ID:BjqEqpwKO



767 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/16(土) 23:05:04.39 ID:hHKU62aU0
乙!


768 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2010/10/16(土) 23:07:21.45 ID:LPbR4I3V0
すいぶん長い期間だったが完結したのは評価する
おつ


769 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2010/10/16(土) 23:09:17.35 ID:EFc+gwy/0

よかったよ!


785 名前:ブログから来てくれた人もありがとうでした[]投稿日:2010/10/17(日) 00:39:04.39 ID:nHi92ht1O
魔王SSはまたいつか違うお話を書きたいと思っているので、もし出会えたときはよろしくお願いします
今度はもう少し計画的に立てたいです
流石に一週間は長すぎたね
ありがとうございました



786 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/17(日) 00:40:34.05 ID:bql9FOCZO
乙!

次はもっと書き溜めてくれ


789 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2010/10/17(日) 00:58:28.75 ID:TdQykBA40
お疲れ!
面白かったよw

次回は第三勢力の「鬼族」とお話ですね
楽しみにしてますw


790 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/17(日) 01:19:11.33 ID:CJPEowte0
危ない!落ちてなくてよかった

>>1乙!
次回作やるときは電話してね


791 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2010/10/17(日) 01:46:17.61 ID:4ydcBE9VO
乙!



794 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2010/10/17(日) 03:03:54.13 ID:JB29TpObO
1週間も乙
最後まで書いたの本当にすごいと思う
次回作期待


798 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2010/10/17(日) 07:33:44.86 ID:Au++HPERO
これはニヨニヨが止まらんかった乙


799 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/17(日) 08:36:55.22 ID://HNVPnzO
乙です


800 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/17(日) 08:47:47.87 ID:L4X8cBnB0
今読み終わった
>>1乙 面白かったぜ


801 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/17(日) 09:41:54.89 ID:/IkU9joUO
>>1
面白かったぞ
ただ次はちゃんと書き貯めしろよ粕



803 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/17(日) 10:48:09.01 ID:+4UB4MeE0

シリアスSSはあんま好きじゃなかったけど面白かった
次も期待


805 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/17(日) 12:06:29.88 ID:T/UfB9oZQ
乙!


807 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/17(日) 13:54:01.32 ID:FFjv9xaf0



808 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/17(日) 14:17:07.93 ID:Jqs3N8pwO
乙!

面白かった
待ったかいあったわ

まあ次は皆を待たさないよう頑張ってくれ


811 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/17(日) 15:23:10.00 ID:nHi92ht1O
魔王「和解から5年がたつのか」

姫「魔王様にとっては5年なんて1日みたいなもんだよね~」

魔王「……」 じっ

姫「……?」

魔王「お前今いくつだ?」

姫「……2○だけど」

魔王「初めて会ったときが1○か…成長しないなお前」

姫「ちょ!? 失礼じゃないそれ!?」

魔王「ああ悪い。老けないって意味で言ったんだよ」

姫「魔女の血かな! あはは!」

魔王「5年か……」




812 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/17(日) 15:25:48.26 ID:nHi92ht1O
魔王(こいつも本当にしつこいな。俺ばっか追いかけて……婚期逃すだろうに)

魔王(……)

魔王「姫」

姫「はい?」

魔王「お前、男作らないのか」

姫「えっ……それはまさか魔王様との間にってこと……!? やだもう!気が早いんだから!」

魔王「……真面目に聞いているんだよ」

姫「え……」



814 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/17(日) 15:33:08.39 ID:nHi92ht1O
魔王「結婚して、子を産むのは女の幸せだろう? お前もいつまでも俺を追いかけてないで、良い旦那を見つけろ。……っ!? おい、何で脱いでるんだ!?」

姫「私の幸せは魔王様の側にいることだよ! いつも言ってるのに、どーして分かってくれないのよ!?」

魔王「それと服を脱ぐことに何の関係があるんだ……おい下着にまで手をかけるな」

姫「悔しいから既成事実でも作ってやろうかと思ったのよ……!馬鹿魔王様!鈍感!サディスト!エロテロリスト!」 ぐすっ

魔王「ああもう……」 ぎゅっ

姫「……!」

魔王「悪かった。悪かったよ。だがな、俺はお前とは……」

姫「知ってるよ……」

魔王「……」

姫「知ってるけど、側にいたいの……それじゃダメなの…?」 ぎゅうう

魔王「……すまん」

姫「……私こそ、ごめんなさい」


815 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/17(日) 15:38:29.63 ID:nHi92ht1O
側近(押し倒してしまえば良かったのに……!魔王様の子供!魔王様と子供!)

二姫(ああ…素敵……私も側近様とあんな風に…) すり…

側近「二、二姫様!?」 ぎょっ


二姫「あ、すみません! つい……」 ぱっ

側近「あ、あは……あはははは…」 ぞわぞわぞわ…

二姫(側近様ったら優しく微笑んでくださるなんて…!素敵すぎますわ…!)



魔王「何だあいつらできてるのか?」

姫「えー本当に!? 応援してあげなくちゃね!」わくわく

魔王「お節介な姫君だなぁ?」

姫「魔王様も一緒に応援してあげるの! 二人には幸せになってほしいでしょ!」

魔王「はいはい……姫君には敵わんよ」

姫「ふふふ!ありがとう魔王様!」


816 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2010/10/17(日) 15:39:57.52 ID:nHi92ht1O
終わってからも乙や保守をいただいて嬉しかったので、ちょっと書いちゃいました
感想等ありがとうございました!では!



817 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/17(日) 15:42:19.26 ID:aUp8ktrl0
乙!


818 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/17(日) 15:43:20.46 ID:/iJSM1I5O
>>816

またかくよな?


819 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2010/10/17(日) 15:43:23.28 ID:l4lNgbLw0




823 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2010/10/17(日) 17:46:41.34 ID:02HBQMo50

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