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死神「こんばんは、しにがみです」2/2


死神「こんばんは、しにがみです」


死神「こんばんは、しにがみです」



81 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/02(月) 02:41:46.72 ID:NDhlSWUm0
死神「それでは始めましょうか」スルッ

男「…え?こ、ここでするのか?」

死神「そうですよ?貴方が地縛霊化してしまっている以上、ここから動くことはできませんからね」

男「いや、でもこんな通りに面した路地じゃ…」

死神「問題ありませんよ。私たちの姿は生きてる人間には見えないんですから」

男「でも、気持ちの問題と言うか…」

死神「余計なことを言ってる暇があったら早くしてください」

男「…わかったよ……ああ、服はそのままの方が…」

死神「なんですか、そういう趣味ですか」

男「違うって!…えっと霊体?だから、寒さは感じないけどさ。こんな真冬に裸でいられると見てるだけで寒いからさ」

死神「…別にただするだけなのですから、そんな気遣いなど必要ないでしょうに……」




元スレ
死神「こんばんは、しにがみです」
SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)@VIPService掲示板- VIP Browser



82 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/02(月) 02:58:45.10 ID:NDhlSWUm0
男(まずは、キスか?…するだけって言っても、やっぱり雰囲気は必要だよな…?)
 「えっと…それじゃあ……」ギュッ

死神「っ」ビクッ

男(えっ…)

死神「…すみません、急に肩を掴まれたので驚いてしまいました。気にせずに続けてください」

男「そ、そうか…それじゃあ……」スッ

死神「…」ギュッ

男(…そんな、強く目をつぶって体を固くしてて、気にするなってのは…)

死神「」ブル…ブル…

男(……よく見れば震えてるし……もしかして…)
 「えっと、死神さん?」

死神「…なんですか、するのならさっさと」

男「死神さんもひょっとして、はじめてだったり?」

死神「……そうですよ」


83 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/02(月) 03:13:35.19 ID:NDhlSWUm0
男「そ、それじゃあ!なおさら俺なんかとこんなことしたらダメなんじゃ…」

死神「うるさいですね、余計なことは考えなくていいですから。せっかくやる気になったのでしょう?」

男「いや、だって……仕事とか言っていたから、てっきり死神さんはそういうのもう経験済みなのかと…」

死神「……」

男「…死神さん?」

死神「…わるいんですか」

男「え」

死神「未経験のどこがわるいんですか。だいたい、死神として生まれてから年中無休365日昼も夜もいつだって勝手に死ぬ貴方たち人間の魂を回収するのが仕事なんですから出会いなんてあるわけ無いじゃないですか。しにがみなめんな」

男「え…あ……はい……すみません」


84 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/02(月) 03:33:15.63 ID:NDhlSWUm0
男「……」

死神「……」

男(……き、気まずい…)

死神「……なんなのですか、貴方は」

男「え?」

死神「見ず知らずの人を助けて命を落とし、」
  「そのことを忘れてしまっていたから死んだ理由を知りたいと言う」

男「…」

死神「死んでからも赤の他人を助けようとして、」
  「それなのに生きていた時の自分のことを何もしない『幽霊』などと言って…」

男「……」

死神「連れて逝くときになってくだらない理由で地縛霊になったり、」
  「いざ行為をするときになると相手の事を優先したり……本当に、なんなのですか」

男「……すみません」

死神「貴方は、出会ってからずっと謝ってばかりです…」

男「…たしかに、そうですね」


85 名前:訂正 ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/02(月) 03:41:38.51 ID:NDhlSWUm0
男「……」

死神「……」

男(……き、気まずい…)

死神「……なんなのですか、貴方は」

男「え?」

死神「見ず知らずの人を助けて命を落とし、」
  「そのことを忘れてしまっていたから死んだ理由を知りたいと言う」

男「…」

死神「死んでからも赤の他人を助けようとして、」
  「それなのに生きていた時の自分のことを何もしない『幽霊』などと言って…」

男「……」

死神「連れて逝くときになってくだらない理由で地縛霊になったり、」
  「いざ行為をするときになると相手の事を優先したり……本当に、なんなのですか」

男「……すみません」

死神「貴方は、出会ってからずっと謝ってばかりです…」

男「…たしかに、そうだな」


86 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/02(月) 03:42:54.50 ID:NDhlSWUm0
死神「謝るくらいなら、さっさと成仏してください……私は別に良いですから」

男「……いや、やっぱり、無理矢理にでも切り離してくれ。そうすれば、死神さんも」

ギュッ

男「ぁ」

死神「…私が、良いと言っているんです……これ以上、女に恥をかかせないでください」

男「……分った」


87 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/02(月) 04:02:56.11 ID:NDhlSWUm0
男「それじゃあ…」

死神「はい……んっ」

男「んんっ…(…やわらかい……)」

死神「ん…ふぅ……意外と上手いですね」

男「……一応、歯が当たらないようには気をつけた」

死神「ふふっ……これで満足などとは言いませんよね?」

男「ああ……んっ」

死神「んふっ……ふぁ…ちゅ……ぅん……」

男(ぅぁ…これヤバイ……自分から舌入れておいてなんだが、こんなに気持ちいいものなのか…?)

死神「ふぁ……んん…ちゅ……くちゅ……」

男(死神さんも舌を出してきた……お互いのが絡まると…なんか、もう…!)
 「ふう…くちゅ……ぅ……んんっ!」グイッ

死神「ぁふ…んちゅ……ん……ぁっ!?」

ゴツッ


88 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/02(月) 04:15:15.85 ID:NDhlSWUm0
死神「ッ痛った!?」

男「あっ、ご、ごめん!つい、夢中になって……大丈夫か?頭打たなかった?」

死神「えぇ…髪留めに当たって痛かっただけですから…」

男「あぁ……してる間は外したほうがいいか……取るよ?」

死神「はい…」

ファサ…

男「…髪、結構長かったんだ……なんというか…綺麗、デス」

死神「ぷっ…なんで片言なんですか」

男「いやぁ、つい見惚れてしまって……」

死神「……そういうこと、よく恥ずかしげもなく言えますね///」


89 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/02(月) 04:27:46.24 ID:NDhlSWUm0
死神「言葉もいいですが……ちゃんと行動でも示してくださいよ?」

男「ああ、わかってますって」

死神「んっ……ちゅ…ふ…ん……」

男「ちゅっ…うん……ちゅぱ……」

死神「……んふ…ちゅ……ぁ…首筋はっ……」

男(ぉぉ…死神さんの匂いが……霊体でも匂いはあるんだな……)

死神「ふぁ…ん……くすぐった…いですよ…」


90 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/02(月) 04:34:14.95 ID:NDhlSWUm0
男「死神さんの匂い……すごい、いい匂いです」

死神「なっ……そ、そういう…ふぁ!……こと、はぁ……」

男「すみません、言われたりするのはいやだろうけど……ホントに、いい匂いだから…」

死神「くぅっ……やぁ……そんなに嗅いでは……」

男(下ろした髪からのと首筋からのが合わさって……こんなに匂いが濃いと……)

死神「あ…ひゃぁっ……んん……」

男(…すごい…くらくらスル……もっト……死神さンヲ……)

死神「んぁぅ…あ……んんっ…お、男さ…ん……」

男(モット……すベテを…メチャクチャになるマデ……)


91 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/02(月) 04:55:29.18 ID:NDhlSWUm0
死神「――いいですよ」

男「っ!?」

死神「大丈夫です……貴方のしたいように、していいんですよ」

男「あッ…ウぐッ……ぁ…あれ?……俺は…一体何を…」

死神「…正気に戻ったようですね」

男「…死神、さん?」

死神「……霊体はその人の精神そのものです。だから、強い感情が湧き起これば自然とそれに突き動かされるんですよ…」

男「ぁ…俺、死神さんのこと……」

死神「……言ったでしょう?大丈夫だと」
  「そうなるかも知れないと、わかっていたんです。どうされようと、ちゃんと覚悟はしてますから」

男(……嘘だ。…だって……だって、こんなに震えてるじゃないか……)

死神「だから、貴方は貴方のしたいように――」

男「っ!死神さん!」

死神「!?は、はい…」

男「俺、ちゃんとしますから!ちゃんと、俺自身がしますから!」

死神「……はい」フッ






96 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/04(水) 00:45:41.23 ID:xt28CzGl0
男「んっ……」

死神「ぅん…ちゅ……ちゅぱ…ふっ……んちゅ…」

男「…ふぅ……胸、触るよ……」

死神「いちいち聞かなくてもいいですから……んっ」モミッ

男(これは……大きすぎず小さすぎず…やわらけー…)モミモミムニムニ

死神「んふぅ……あっ…ん……もう少し強くしても、だいじょう、ぶ、です…」

男(…そう言われても…死神さん細いから、あまり強くするとこわれちゃいそうなんだよな……よしっ)スルッ

死神「はぁ…ん……ふぁ……ぁっ……んんっ!あっ!やっ……先の…ほう…は……ぁん!」

男(感じてる…のかな?暇つぶしに読んだエロ本の知識が役に立つとは……)モミモミ、クニクニ、ムニュムニュ

死神「ぁっ…んん……ぅ……ひゃんっ…つ、摘むのは…んっ…ふぅん!あ、あぁ……んっ!…っ!」ビク…ビクンッ


97 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/04(水) 00:46:44.60 ID:xt28CzGl0
死神「はぁ…はぁ…」

男「…あ、あの…死神さん、大丈夫…?」

死神「はぁ…んっ…はい……あの、本当に初めてですか…?」

男「残念ながら、女の人と付き合ったことすらないよ…」ハハッ…ハァ…

死神「…本当ですか?……なんだか、すごく…その……」

男「え?」

死神「……///」カァッ

男「えっと…気持ち、よかった?」

死神「ぅ…」…コクン


98 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/04(水) 00:48:03.41 ID:xt28CzGl0
男「…それじゃあ、死神さんが敏感なんだな」

死神「……それは私が淫乱だとでも?」

男「違う?」

死神「…知りません」プイッ

男「あはは……あぁ、機嫌直して。ほら、ね?…ん」

死神「んっ…ちゅぅ……ぷはっ…………貴方、けっこう、ずるいですね」

男「そうかな?」

死神「そうですよ」

男「すみません…」

死神「…またそうやって、すぐ謝るんですから……そんな口は塞いでしまいましょう…んっ」

男「えっ…んむっ……」

死神「ちゅ…んん……」


99 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/04(水) 00:49:54.65 ID:xt28CzGl0
男「んぐ…む……ふっ…」

死神「んぁ…はふ……ん…ちゅ……ぷはっ…はぁ…はぁ…」

男「……ははっ」

死神「……ふふっ」

男「……そろそろ、こっちの方も…いいですか?」

死神「…聞かなくてもいいと、さっき言ったではないですか…」

男「…それじゃあ…」スッ

死神「…んっ!」クチュッ

男(濡れてる…)

クニュ…ヌチャ…ヌチュッ…

死神「んっ…ふぁ……あっ…」

男「…痛くは、ない?」

死神「はい…んっ……ぁっ!んんっ……あ!ぁん!」


100 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/04(水) 00:51:33.78 ID:xt28CzGl0
男「死神さん、ちょっと声が…」

死神「ん、どうせ…んぁ……聞こえ…はぁん!…ないんですから、抑える…んっ…必要もないでしょう……あっ、や、ぁ、んっ…!ひゃあっ!」

男「…まあ、そうですね……」
 (……それじゃあ…もうちょっと激しくしても大丈夫かな……)ドキドキ

死神「はぁ…はぁ……男、さん?」

男(たぶん…これかな……?)クリュッ

死神「へっ…あ!?ん、んぁっ!?い、やっ…な、に……あ、あぁっ!」ビクンッ

クチャ……コリッ…クチッ…クニュクニュ…コリコリ…クチャッ…

死神「やっ…だ、めぇ!?ひぁ!ま、待って!待ってくだ…あっあぁん!」ビクッビクッ!

男(うわぁ…死神さんの顔、トロトロだ……ちょっとやりすぎたかな…一旦とめるか…)

死神「ん……ぁ、はあ…はぁ……」

男「…あー…死神さん?」

死神「はぁ……はぁ…」

男「えっと、大丈夫?」

死神「はぁ…はぁ……誰の…んっ…せいですか……はぁ…はぁ…」

男「うっ、ごめん…さすがにやりすぎた……」


101 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/04(水) 00:53:42.81 ID:xt28CzGl0
死神「はぁ…ふぅ……もう、大丈夫ですから…その……」

男「…あ……は、はい……って、えーと…」
 (あれ、どうしよう……地面に寝るっていうのはちょっと…立ったままするのか…?)

死神「…はぁ…はぁ……なに、してるんですか…?」

男「そ、その、えっと…」

死神「……あぁ、わかりました」

スッ

死神「……これで、どうですか…?」

男(……まさか初めてが後ろからになるとは……)
 「死神さん……意外と大胆なんだな…」

死神「うるさいです…これでも随分と恥ずかしいんですから、早くしてください……」

男「は、はい」


102 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/04(水) 00:56:50.93 ID:xt28CzGl0
男(薄暗いけど、死神さん、肌が白いからわかりやすいな……かなり赤くなってるけど綺麗で…それに、めちゃくちゃ濡れてる…)

死神「…見てるだけで、満足なんですか?」

男「い、いや、そんなことは!……そ、それじゃあ…いきます」

死神「はい……んっ!」

ズチュッ

男「うっ……ぅあ…これ、やばっ……やわらかいのに…キツいっ…!」ズブゥッ

ブチィッ

死神「ッ…ぁ…いっ…!」

男「くっ……死神、さんっ…」

死神「…はあ…はぁ……だい、じょうぶで…す……そのまま、奥まで……」

男「っ!…できるだけ、ゆっくりいきますから…」

死神「はい……くぅっ!」

ズ…ズズッ…

男(……といっても…まずい、腰が勝手に動きそうだ……なんとか、死神さんが慣れるまでは抑えないと…)


103 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/04(水) 00:59:22.30 ID:xt28CzGl0
男「くっ…ふっ……は、はっ…」

死神「んんっ!…あ、ふ…ん……ぁん!」

男「はっ…はっ……奥まで…きましたね……」

死神「はぁ…はぁ……はい…」

男「はあ、はあ……死神さ、ん…」

死神「…だいじょうぶです…優しくしてくれたので、だいぶ慣れてきました……ですから、貴方の動きたいように…」

男「…それじゃあ、いきます…!」ズズッ

死神「どうぞ……んっ…あっ…!」

ズチュ……グチュッ…ズプッ、ヌプッ!

死神「あっ!んはっ!ぅんっ…あ、はっ…んん!」

男「くっ!うっ…ぅあっ!これ、す、ごい…!」グチュッ!ニュルッ…スブッ!

死神「んあ!あ、ふぁあ…!あぅんっ!?」


104 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/04(水) 01:01:19.48 ID:xt28CzGl0
男(やばい…腰が止まらない。死神さんの内側が絡みついてきて…うぁなんかザラッて…)

死神「ひゃあんっ!んっ!んっ!あ、ぁぁっ!」ジュプッ!グチュズチュッ!ヌチャッ!

男(…こんな、人目につくような、くっ、路地の入口で、こんなことするなんてな……)

死神「はっ、んあ!男、さぁん!」

男(…そんな顔で、そんな声をかけられたら……ちょっといじめたくなるっての…)ゾクゾクッ

死神「あん!はっ…あ、男さん?」

男(……アレ出来るかな…)


105 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/04(水) 01:02:20.62 ID:xt28CzGl0
男「ちょっと…片足、上げるよ」グイッ

死神「え、そんなっ…あっ…やっ!」

男「どうして?もっと、奥まで繋がりたいんだ…どうせ誰にも見えないんだからいいでしょ?」

死神「で、ですが、こんな格好は……んんっ!」ズブゥッ

男「こんな路地の入り口で…生きてる人間だったら丸見えだよね…」

死神「あっ、やっ、ん!ふぁっ、んくぅ!」ゾクッ

男「ほら、さっきとは違うところに当たってるし、さっきより奥までいってるよ?」

死神「やっ…はんっ!こんなっ…格好…んあっ!恥ずかしい、です、ひゃん!」ズブッ、ヌチュッ、ズブッ

男「恥ずかしいって言ってる割には、さっきより感じてない?」

死神「そんなっ、んん!…ことは、はぁん!」グチュッ!ズブッ!


106 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/04(水) 01:03:07.49 ID:xt28CzGl0
死神「んっ!や、ひゃぁん!…ぐすっ…ぁん!」

男「あっ……ごめん、また調子にのって…」

死神「はぁ…はぁ…ぐすっ……いえ…貴方がいじわるだということは、もう、充分にわかってますから…」

男「……本当にごめん…」

死神「……」クスッ

男「…また笑いました?」

死神「いえ……それでは最後は、貴方の顔を見せてください」

男「えっ?」

死神「前から抱きしめて、してください」

男「…わかった」


107 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/04(水) 01:08:21.91 ID:xt28CzGl0
男「それじゃあ…」クチュッ

死神「はい…」

ズプッ

死神「んん!」

男「くっ、ふっ…うくっ…はっ!くぅっ!」

死神「あっ、ふあ…んん!あっ!ぁっ!」

男「死神さん……んっ…くちゅ…ふっ…」

死神「男さん……ちゅっ…あふ……ん…」

ヌプッ、グチュッ、ジュプッ!グチュグチュッ、ズプッ!

男「はっ、はっ…死神さんっ」ギュッ

死神「んっ、くっ…男さん…」ギュッ

男「くっ!」

死神「ぁ、あ、ひうっ、ん!あ、ふぁああん!」ビクッ、ビクッ!ビクンッ!!



男(……すごい…腰が、抜けそうだ……気持よすぎ、て…頭が……真っしろ…に……このまま……あの世に…)


――――――

――――

――


109 名前: ◆dUccESCegJM5[saga]投稿日:2012/01/04(水) 03:29:14.55 ID:xt28CzGl0

――

――――

――――――



ピッ、ピッ、ピッ…


男(…………目の前が真っ白だ……ここが、あの世?)

ピッ、ピッ、ピッ…

男(……あれ…天井、か?…真っ白な天井……)


シュコー…シュコー…


男「……ここ、は…?」


「あ、気が付かれましたか?」


男「……?」

看護師「ここは病院ですよ。今、先生呼んできますね」

タッタッタッ…

男「……ゆ、め?」



110 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/04(水) 03:50:56.83 ID:xt28CzGl0


医師「――傷口は大丈夫なようですね。明日もう一度、精密検査をしますので」

男「わかりました。えっと、ありがとうございました」

医師「いえいえ。それでは、お大事に」

男(……たまたま運ばれた大学病院に、たまたま世界的名医がいたとか……ちょっと、出来すぎだろ…)


コンッコンッ

男「はい?」

刑事「失礼します…男さんですね?今回の事件について、いくつかお伺いしたいのですが」

男「あ、えっと…」

刑事「ああ、担当医からは了解を得ています。今は簡単に経緯だけお聞かせ願えますか」

男「分かりました、えっと――」


111 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/04(水) 04:04:05.47 ID:xt28CzGl0

男「――という感じです」

刑事「分かりました。詳しいことは、後ほど署の方でお伺いいたします。それでは、これで…」

男「はい…あ、あの!襲われてた女の人ってどうなりました?」

刑事「安心して下さい、無事ですよ。今日はもう遅いので、後日署の方で話しを伺うことになっています」

男「無事…よかった…」ホッ
 「あ、あと、俺を刺した人は?」

刑事「…犯人は事件直後に近くをうろついていたところを逮捕しました。不当な理由で会社を解雇され、その憂さ晴らしに犯行に及んだようです」

男「そう…ですか…」

刑事「それでは、失礼します」



112 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/04(水) 04:25:08.91 ID:xt28CzGl0
男「…」チラッ
 (……もう、25日……結局、ケーキも無く一人寂しく病院で過ごすクリスマス、か……笑えねえ…)

ボスンッ

男「……はぁ…」
 (…ベッドの感触…現実……全部、夢だったのかな…死神さんとのことも…)


コンッ…コンッ…


男「…?はい、どうぞ…」

ガラガラッ

「…あ、あの…失礼、します……」

男「なっ…死神さん!?」ガバッ

「えっ!し、しにがみ!?ど、どこですか、え、ええ!?」

男「……あ、あれ…?」


113 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/04(水) 04:34:59.91 ID:xt28CzGl0
男「えーと…女さん、ですか」

女「はい…あのっ、先程は助けていただいて、本当に、ありがとうございました!」フカブカ

男「ああ、いや、そんな…顔を上げてください。俺が勝手にしたことですし…」

女「いえ…私なんかの所為でこんな大怪我を……」

男「気にしないでくださいよ。…あれ?というか、なんでこんな時間に…もう面会時間も終わってるんじゃ…」

女「ええと、その……看護師さんに、事情を話して特別に少しだけならって…」

男「ああ、そうだったんですか」

女「はい…」

男(…ホントにそっくりだな…性格とかは、大分違うようだけど……この人を助けたから、あんな夢を見たんだろうか…)



 
118 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/07(土) 00:24:35.29 ID:yPG//xWJ0
女「……」チラッチラッ

男「?どうかしました?」

女「あっ、その……お、お怪我の具合は…」

男「ああ、医者の話では2~3週間くらいは入院が必要みたいです」

女「そ、そうなんですか……あの、本当に、私なんかの所為で大変な目に合わせてしまって…」

男「いや、もう良いですから…命も助かったんだし、気にしないでください」

女「でも…こんな私なんかのせいで…」

男(…随分とネガティブな思考だな……ん?なんだろう、この感覚……違和感…いや、親近感…?)

女「あの、わ、私なんかでも…その…出来ることがあればしますから、何でも言ってください……」

男(……あ、そうか)

女「男さん…?」

男「…女さんは、なんで自分のことをそんな風に言うんですか?」


119 名前: ◆dUccESCegJM5[saga]投稿日:2012/01/07(土) 00:25:45.77 ID:yPG//xWJ0
女「え?」

男「『私なんか』って…別に貴女が悪いわけじゃないでしょう?」

女「……いえ、私が、悪いんです…」

男「どうしてですか…」

女「…私は、『幽霊』、だから……」

男「……なぜ、そんなことを?」

女「……私、ずっと自分の居場所がなかったんです……」

男「…」

女「…そこにいても、どこにもいなくて…自分が何をしたいのかも分からなくなって…何もしなくなって…ただ、生きてるだけで、それだけで…」

男(やっぱり……妙な感じがしたのは、俺と似ていたから…)

女「そんなの…ただの幽霊じゃないですか……そんな『幽霊』が余計なことをしたから、男さんは怪我を…」


120 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/07(土) 00:33:09.22 ID:yPG//xWJ0
男「余計なこと?」

女「『助けて』って……ふふっ…おかしいですよね、幽霊のくせに……死にたくないって、思っちゃったんです…」

男「そんなの、当然じゃないですかっ」

女「…」フルフルッ
 「……生きていても、私なんか、何の役にも立たないんです……それならいっその事、あの時殺されていた方が…」

男「そんなことはないっ!」

女「!?」ビクッ

男「あ…すみません、突然……でも、それは違うと思います」

女「……なぜ、そんなことが言えるんですか」

男「俺も、幽霊でしたから…」

女「男さんも…?」


121 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/07(土) 00:39:27.48 ID:yPG//xWJ0
男「ただ毎日を生きてるだけで、死んでいないだけ……俺もそんな『幽霊』だったから、貴女の気持ちは分かります」

女「男さん…」

男「それまでの俺だったら、目の前で誰かが困っていても助けなかった…『俺なんかじゃ何もできない』って勝手に思いこんで…」
 「でもあの時、女さんの『助けて』って声を聞いて、動こうって思ったんです」

女「…」

男「それは、ただの偶然で、ほんの気まぐれだったのかもしれません…それでも、俺は女さんを助けることができた」
 「何もしない、何も出来ない『幽霊』が、初めて『人間』になれた気がしました」

女「『人間』…」


122 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/07(土) 00:40:33.70 ID:yPG//xWJ0
男「偶然でも、気まぐれでもいい。自分の意志でも、誰かの意思でもいい」
 「ほんの少し、何かのきっかけがあれば『幽霊』だって『人間』になれるんです」

女「きっかけ…」

男「そのきっかけも、死んだら掴めないまま終わっちゃいます。『幽霊』のまま…何も出来ないままで…」
 「だから、殺されていたほうが、とか間違っています…」

女「…でも、このまま生きていても…そのきっかけは掴めるんでしょうか…」

男「もう、掴んでますよ」

女「え?」


123 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/07(土) 00:44:23.20 ID:yPG//xWJ0
男「さっき言ってたじゃないですか。『出来ることがあればします』って…」
 「それって、"何もしない『幽霊』"ではないってことですよね?」

女「あっ…」

男「どうですか?」

女「……そう、かも…しれません……あのっ、私にできることだったら何でもします!私に、何かさせてください!」

男「…うーん……なんでも、か…」ジー…

女「…あ、あの、その…あまり難しいこととかは…」

男「……ちょっと、耳を貸してもらえますか?…内緒にしたい頼み、なので…」

女「え、内緒って……ぁっ///…あの、何でもって言っても、その、そういうこととかは…///」

男「…お、女さん?」

女「あっ……えっと、なんですか…?」スッ

男「その、ですね…」

女「は、はい…」ドキドキ



男「…………ケーキ、買ってきてもらえませんか?」

女「……は?」


124 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/07(土) 00:47:26.00 ID:yPG//xWJ0
男「いやー、俺が買ったケーキ…まあ、一人用なんですけど…」

女「はぁ…」

男「事件のゴタゴタでどこかにいってしまって…結局、食えてないんですよ」

女「う…すみません…」

男「ああ、いや女さんを責めてるわけではなくて…それで、当分は病院食でそういうのも食えなくなるので、こっそり差し入れしてくれたら嬉しいんですけど…」

女「あの…それだけで、いいんですか?」

男「ダメですか?あ、もちろんお金は俺が出しますから」

女「い、いえ、それなら私が払います…でも、命を助けていただいたお礼が、そんなことでいいんでしょうか…」

男「いいんですよ。言ったでしょう?きっかけだって」
 「貴女は何かしたいって思って、俺は何かして欲しいって思った。きっかけなんて、それだけで良いんです」

女「…わかりました」クスッ
 「それじゃあ、次のお見舞いの時に持ってきますね」

男「はい、お願いします」


125 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/07(土) 00:51:59.02 ID:yPG//xWJ0
女「あ、もうこんな時間…すみません、お疲れのところに長話を…そろそろお暇しますね」スクッ

男「いえいえ、俺の方こそ…帰り道、気をつけてくださいね」

女「はい、それでは…」

カツンッ

女「…あら?」

男「?どうかしました?」

女「これ……男さんのですか?」

男「え?」

女「髪留め…みたいですけど…」スッ


126 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/07(土) 00:54:42.77 ID:yPG//xWJ0
男「…これは……ははっ、そっか、そっか…グスッ…よかった…」ギュッ

女「…大切なものなんですか?」

男「はい……大切な人からの、預かり物です…」

女「そう、なんですか……それじゃあ、返しにいくまで、大切にしないといけませんね」

男「えぇ…」
 (そう…いつかきっと、返しにいくことになる……だから、その時が来るまでは、『人間』として精一杯生きていこう…)

女「…あ、雪……ほら、窓の外、見てください」

男「あぁ…本当だ……」





男(……その時は、もう一度、迎えに来てくれるかな…死神さん…)


127 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/07(土) 00:57:26.81 ID:yPG//xWJ0




――

――――

――――――


死神「…なぁにが、迎えに来てくれるかな、ですか。貴方みたいな人のところへ、誰が行くものですか」

「フォッフォッフォッ、そういう割には嬉しそうじゃのう」

死神「どこがですか、やり逃げされた様なものですよ。しかも、あっさり他の人に鼻の下を伸ばして…」

「わしにはそうは見えんがのう……じぇらしー、というやつか?」

死神「違います」

「まあ、若いうちにそういうことを経験しておくのは良いことじゃよ。この降っている雪のように積もり積もってお主らの役に立つんじゃ」

死神「だいたい、こんなことになったのは誰のせいだと思ってるんですか。人が苦労してる時に勝手なことをして…」

「フォッフォッフォッフォッ」

死神「笑ってごまかさないでください」



128 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/07(土) 01:04:58.03 ID:yPG//xWJ0
死神「貴方は黙って子供たちにプレゼントを配っていればいいんですよ」

「ホホッ、じゃからわしは、ほんの少しの奇跡というプレゼントを彼にしたのじゃよ。彼が運ばれた病院にたまたま名医がいた程度のささやかなものをのう」

死神「そんなの、ただの屁理屈じゃないですか…はぁ、あれだけ面倒を見てあっさり生き返られたら死神としての立場がないですよ…」

「それもまた、良い経験じゃよ。それに、わしが何かをする前に無理矢理にでも彼を連れていかれていたら、どうしようもなかったのじゃよ?」

死神「……なにが言いたいのですか」



129 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/07(土) 01:05:44.21 ID:yPG//xWJ0
「フォッフォッ、なに難しいことではない。お主が彼と心を通わせていた間に、わしは彼に奇跡を届けることができた。つまりは、彼を助けたのはお主自身ということじゃな」

死神「……そんなわけ、ないです」

「ホホホッ、照れるな照れるな」

死神「照れてません。もう日付も変わったんですからさっさと帰ったらどうですか、というか帰れ」

「むう、手厳しいのう。まあ、たしかにそろそろ行かねばならん時間じゃな。それでは、初々しい二人の今後を祝福しておるよ。フォーッフォッフォッ!」

 シャンッ シャンッ シャンッ シャンッ…


130 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/07(土) 01:07:25.43 ID:yPG//xWJ0
死神「はぁ、まったくもう…」

死神「……まあ、どのみち髪留めは返してもらわなくてはなりませんか…」

死神「…その時が来るまで、精一杯生きれるといいですね…なんて」フフッ



男「…ん?」

女「どうしました?」

男「…いや、なんでもないです。…多分、気のせい…だよな…」







死神「さて、そろそろ次へ向かいますか…ええと、次の死者は……」



おわり


131 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]投稿日:2012/01/07(土) 01:23:23.42 ID:AB9Q0yaDO

なんかほっこりした


132 名前: ◆dUccESCegJM5[saga sage]投稿日:2012/01/07(土) 01:25:00.79 ID:yPG//xWJ0
以上です。拙い文章に長々とお付き合いいただき、ありがとうございました

当初、50スレもいかないかなーとか思ってたのにどうしてこうなった…
年も明けたっていうのにこのオチとか、ね
ネタを思いついたのが24日だったので仕方が無いですが…

まあ、当初書きたかった冒頭のかけあいと幽体擬似露出プレイが書けたので満足(ぇ
エロパートはやっぱりムズい…地の文の描写にしようかと思うも文章力足りなくて諦めたorz
いっそエロなしも考えてましたが、練習も兼ねて書けるだけ書いてみました
どこかにエロい擬音まとめられてないかな…

途中の死んだ理由探しは思いつきで書き始めたのでgdgdだとか、
幾つか描写を書き忘れたせいでラストの整合性が微妙だとか、
3点リーダ多すぎとか、
…いつかリベンジしたいな



133 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]投稿日:2012/01/07(土) 05:49:13.79 ID:OVq+3DLJo
乙!


134 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]投稿日:2012/01/07(土) 08:13:23.08 ID:odDDCvBfo
乙でした!
素敵な話だった
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[ 2012/02/10 21:11 ] 神様SS | TB(0) | CM(0)
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