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女神「よし、君が勇者だ!」2/2

女神「よし、君が勇者だ!」


女神「よし、君が勇者だ!」



92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:30:08.12 ID:Huz5oKa10
勇者「・・・!」ガバッ

エルフ「あら、目が覚めました?」

勇者「こ、ここは?」

エルフ「世界樹の根本、エルフの村ですわ、勇者様」

勇者「エルフの・・・」

エルフ「隣で寝ている女性、つきっきりで看病してくれてましたから、少し寝かせて差し上げて」

勇者「あ、はい」

エルフ「二日も目を覚まさないんですもの、心配しましたわ」

勇者「二日!?」



元スレ
女神「よし、君が勇者だ!」




93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:31:14.62 ID:Huz5oKa10
勇者「そういや、女神が寝るの初めてみるな」

女神「・・・・・・」

勇者「・・・ホントに寝てんのか?死んでるんじゃないだろうな」

女神「・・・・・・!」ガバッ

勇者「うわ!」

女神「あ、勇者起きたんだ」

勇者「ああ、まぁな」

女神「ふむふむ、特に異常なさそうでよかった!」




 
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:32:50.60 ID:Huz5oKa10
女神「へー、こんなふうに村が発展してるのか」

勇者「来たことなかったのか?」

女神「うーん、じっくり見るのは初めてかな」

女神「これは勇者のおかげかな!」

勇者「あー、あそこでドラゴンに気球をおじゃんにされたおかげだな」

女神「じゃあドラゴンのおかげだね!」

勇者「そう、なのかな?」




97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:34:10.08 ID:Huz5oKa10
勇者「お?」フラッ

女神「だいじょぶ?やっぱりまだ本調子じゃないみたいだね」

勇者「スマン、宿で休んでるから自由にしててくれ」

女神「りょーかい!」

女神「・・・・・・」

女神「さぁーって、なにしよっかな?」


98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:35:15.37 ID:Huz5oKa10
魔神「魔王さんに、久しぶりの連絡ですよ」

魔神「勇者は世界樹に引っ掛かって一命を取り留めたぜ」

魔王「!」

魔神「残念だったな、わざわざドラゴンまで送ったってのに」

魔王「・・・ふん」

魔神「もう無駄な足掻きはやめろ、見苦しい」

魔神「自分の運命を受け入れろ、俺が言いたいのはこれだけだ」

魔神「じゃあな」

魔王「運命・・・か・・・」


99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:36:46.84 ID:Huz5oKa10
勇者「さて、もうしばらく寝――」

ドォン!

勇者「んなっ!」

エルフ「あら、勇者様、戻られてましたか」

勇者「な、何があったんです?」

エルフ「えっと・・・私達種族と、世界樹を狙う人間の襲撃です」

勇者「人間の、襲撃・・・?」

エルフ「はい・・・あ、でもおいかえしましたから安心してくださいね」


100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:38:22.89 ID:Huz5oKa10
勇者「詳しく聞かせてくれませんか」

勇者「何故人間が、エルフを狙うのか」

エルフ「・・・お気を悪くされます」

勇者「構いません、同族として知りたいんです」

エルフ「・・・・・・」

エルフ「私達エルフは、人間よりも賢く、長生きです」

エルフ「しかもエルフは男女ともに人間の美的感覚の上部に位置する顔立ちをしております」

エルフ「中には私達の知識を求めて来られる方もいますが・・・」

エルフ「ほとんどは、人間とエルフでは子孫をもうけられないという特徴を活かすために来られる方です」


101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:39:35.35 ID:Huz5oKa10
勇者「ひどい・・・・・・」

勇者「性奴隷、かよ・・・・・・」

エルフ「勇者様が気に病む事ではございませんよ」

エルフ「中には対等以上に接してくださる方もいます、勇者様のように」

勇者「でも」

エルフ「いいのです」

エルフ「それがエルフというものですから」


103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:40:38.82 ID:Huz5oKa10
勇者「そんなの、無いですよ・・・」

エルフ「え?」

勇者「エルフさん達は、そんなモノ以下で良いわけありません!」

エルフ「でも」

勇者「でもじゃありません、こんなの絶対にあってはいけない事です」

エルフ「・・・・・・では、何か打開策がありますか?」

勇者「・・・あー」

エルフ「・・・・・・ふふっ、そうです、私達が考えても何も出てこないんですよ」

エルフ「ここでひっそり暮らすほか、ないんです」


104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:41:41.07 ID:Huz5oKa10
勇者「だったらせめて、俺に何かできませんか?」

勇者「罪滅ぼしって訳じゃありませんが・・・いや、罪滅ぼしにはならないと思いますが」

エルフ「そうですね」

エルフ「でしたら、最近世界樹に住み着いてしまった魔物を退治してくれませんか?」

エルフ「私達では倒せなくて」

勇者「わかりました、では今から」

エルフ「ダメです」

エルフ「体の調子が戻ってからですよ」




 
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:42:41.15 ID:Huz5oKa10
勇者(・・・人間は、醜いな)

勇者(それに引き換えエルフは・・・)

勇者(・・・・・・・・・)

女神「勇者、寝てるのかな?」

勇者「ん、起きてるよ」

女神「だいじょぶ?すっごい怖い顔してたよ」

勇者「そうか・・・」

女神「・・・エルフと人間のこと、聞いた?」

勇者「・・・ああ」

女神「そっかぁ」


107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:43:24.67 ID:Huz5oKa10
勇者「よっしゃ!世界樹の魔物、倒してくっか!」

エルフ「お願いしますね、勇者様」

勇者「任せてください」

女神「いってきまーす!」

エルフ「温かいスープを用意しておきますねー」



 
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:44:23.00 ID:Huz5oKa10
女神「罪滅ぼしだなんて、お人よしだね」

勇者「そんな大層なもんじゃないよ」

女神「そだねー、勇者やるほうがよっぽど大変か!」

勇者「まぁな」

勇者「・・・・・・なぁ」

女神「エルフのこと、知りたいの?」

勇者「・・・ああ」

女神「どうせ魔物は1番上だろうし、いーよ!」



 
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:45:23.84 ID:Huz5oKa10
女神「エルフは魔法に秀でた種族で、人間との二種族で地上を治めるために作ったの」

女神「でもひとつだけ人間と根本的に異なる部分ができちゃったんだ」

女神「なんだと思う?」

勇者「・・・寛容さ?」

女神「ぶー、エルフにも短気はいます」

女神「正解はね・・・エルフには性欲がないんだ」


110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/08(日) 00:45:11.37 ID:V3RMEyD20
テンポ良すぎるな


113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:46:53.58 ID:Huz5oKa10
>>110よくも悪くもそれがウリです

女神「性欲ができなかったエルフと、性欲ができた人間」

女神「いったいどこで差がついたかわからない」

勇者「性欲って・・・」

女神「かなり重要なんだよ?」

女神「性欲のある人間は、爆発的に個体数を増やした」

女神「対するエルフは、必要最小限の個体数を保ち続けてる」

女神「性欲がなければ性行為なんて疲れるだけだろうからね」

女神「儀式として行ってるだけなんだよ」


114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:48:05.02 ID:Huz5oKa10
女神「その個体数の差が、今みたいな状況を生んでるの」

勇者「なるほどな・・・」

女神「勇者にも性欲はあるはずなのになー」

勇者「宦官って知ってるか?」

女神「知ってるけど・・・・・・・・・まさか」

勇者「元々俺は宦官だ」

女神「・・・・・・ホントだ」ペタペタ

勇者「触るな・・・」


115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:49:03.57 ID:Huz5oKa10
勇者「ん、話してる内にそろそろ1番上か」

女神「うわぁ、葉っぱの絨毯だー!」

勇者「おい、遊びに来た訳じゃないんだぞ」

女神「わかってるよ!」

勇者「まったく」

魔物「お転婆も過ぎると大変だねぇ」

勇者「ええ、本当で・・・・・・」

魔物「ん?おぉ!勇者だったか!」

勇者「そぉら」バキィ



 
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:50:09.36 ID:Huz5oKa10
女神「余裕だったね」

魔物「人間は久しぶりに見たもので、つい声を掛けちまったら、よもや勇者とは」

女神「あ、生きてた」

勇者「ふんっふんっ」ビシッビシッ

魔物「いたい、いたい」

勇者「えい、えい」ドスッドスッ

魔物「ちょ、突きはだめ!突きは!」



120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:51:14.80 ID:Huz5oKa10
女神「勇者、うぃん!」

勇者「何だったんだ、あのふざけた魔物は・・・」

女神「あ!勇者勇者、景色きれーだよ!」

勇者「おぉ・・・!」

女神「あそこの地平線らへん、あれ魔王城だよね」

勇者「あれが・・・」

女神「あそこが勇者のゴールだね」

勇者「・・・ああ」



 
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:52:33.57 ID:Huz5oKa10
エルフ「まぁ、本当に倒してくださったの?」

勇者「はい」

エルフ「さすが勇者様です」

エルフ「御礼といっては何ですが、気球を直しておきました」

女神「すごい!ちゃんと直ってるよ!」

勇者「そんな!御礼なんて」

エルフ「勇者様みたいな人もいる、それがわかっただけでも私達には大きな希望です」

勇者「エルフさん・・・」

エルフ「今晩やすんだら、すぐにでもおいきなさいな」

エルフ「あなたの役目をまっとうしに」


123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:53:51.62 ID:Huz5oKa10
勇者「あれでいいのかな?」

女神「いいの、他人の強がりをほじくっちゃダメだよ」

勇者「強がりっていっちゃってるし」

女神「それ言ったら勇者だって強がってるじゃん」

女神「本当はここに残ってエルフ達を守りたいんでしょ?」

勇者「うっ、それは・・・」

女神「ほら、強がってた!」

勇者「う、うるさい!おやすみ!」

女神「ふふっ、おやすみぃ!」


124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:55:09.01 ID:Huz5oKa10
魔神「ついに勇者が世界樹を後にするぜ」

魔神「次に来るのは、ここ、魔王城だろうな」

魔王「そうしたら、ワシは勇者と戦う」

魔神「そうだな、けど正直今の勇者じゃあ、お前を倒すのはきついかもな」

魔王「・・・・・・」

魔神「はっはっは!せいぜい足掻いてみろよ」

魔神「本気のお前が勇者に負けるところ、俺に見せてみろ!」

魔神「じゃあなぁ」

魔王「・・・・・・言われるまでもないわ」

魔王「そうしなければならんのならな」


125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:56:15.99 ID:Huz5oKa10
女神「おっきろーぃ!」バサリ

女神「なに!?枕だと!」

勇者「甘いな女神、いつまでも起こされ続ける俺じゃないぜ」

女神「勇者、その服後ろ前」

勇者「なにぃ!?」

女神「うっそだよ!寝ぼけてるから騙されるのだー!」

勇者「ぐっ・・・・・・」



 
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:57:05.13 ID:Huz5oKa10
エルフ「では勇者様方、頑張ってくださいね」

勇者「はい」

女神「おっけー!」

勇者「・・・・・・また、ここに来れるかな」

女神「勇者次第、だねぇ」

女神「とにかくまずは魔王を倒さないとね!」

勇者「だな」



128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:58:23.52 ID:Huz5oKa10
勇者「そろそろ海、か・・・」

女神「あ、やっぱり海猫がいるよ!」

女神「にゃーにゃー!」

海猫「にゃー!にゃー!」

勇者「・・・・・・」

勇者「にゃー!」

海猫「・・・・・・」

女神「・・・・・・」

勇者「・・・・・・なんか言ってくれ」

女神「たこやき」

勇者「そうじゃなくて・・・」




 
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:59:22.43 ID:Huz5oKa10
女神「魔王城が近づいて来ましたなー」

勇者「ああ、気を引きしめていくぞ」

女神「お?魔王城からなんかくるよー?」

勇者「なんか?」

女神「魔法の類じゃないけど・・・」

勇者「・・・・・・もしかして?」

女神「あ、ドラゴンだ!」

勇者「やっぱ――」

ゴゥッ!・・・


132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:00:32.00 ID:Huz5oKa10
女神「うひゃーぁ!速いよ速いよ!」

勇者「こいつ!どこにつれてく気だ!?」

女神「あっ!勇者、あれあれ!」

勇者「北の大陸に・・・村ぁ!?」

女神「あそこに向かってんじゃない?」

勇者「まさかな」

ブンッ!

勇者「――は?」


133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:01:37.51 ID:Huz5oKa10
魔王「魔神、勇者はそろそろか」

魔神「お、来訪に気づいて貰えるとはな」

魔神「でも、残念」

魔神「勇者はまだしばらく来ないぜ」

魔王「む?なぜだ」

魔神「やっぱり魔王と勇者の戦いっつったら、死闘だろ?」

魔神「今のままだと魔王の圧勝だ、そんな展開つまんねぇ」

魔神「だから勇者にはもうちょい強くなってもらうことにした」


134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:02:33.83 ID:Huz5oKa10
魔王「それで、勇者は今どこに?」

魔神「奴隷の村」

魔王「!」

魔神「おや?目論みに気付かれちゃったかなぁ?」

魔神「まぁとにかく、ここに来る頃には勇者も強くなってるはずだ」

魔神「じゃあ俺は用事があっから、またな」

魔王「・・・・・・外道めが」


135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:03:45.83 ID:Huz5oKa10
勇者「・・・・・・んかっ!」ガバッ

勇者「あー、気絶ばっかだな俺」

老人「おやおや、起きましたか」

勇者「あ、はい」

老人「驚きましたぞ、空から降ってくるのですから」

勇者「あはは、まあ・・・」

老人「外の霧が晴れるまでは休めます、その間だけでもお休みください」

勇者「あの、ここは?」

老人「・・・この村は、奴隷の村」

老人「魔王の奴隷として働く者の村です」




 
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:05:14.09 ID:Huz5oKa10
勇者「奴隷・・・だって?」

老人「そうです・・・・・・おっと、霧が晴れます」

老人「仕事の時間ですぞ」

魔神「いいよじいさん、そいつは俺がもらってく」

勇者「お前は!」

老人「わかりました、受領様」

魔神「という訳だ、来い勇者」

勇者「嫌だね」

魔神「てめぇに拒否権はねぇよ」

魔神「この村の連中・・・人質だ」ボソッ

勇者「!」

魔神「勇者様は素直でいいねぇ!」

勇者「こいつ・・・!」


138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:06:16.35 ID:Huz5oKa10
魔神「まぁ座れよ」

勇者「・・・何の用だ?」

魔神「答には辿り着いたか?」

勇者「・・・あんなヒントじゃ、何もわからないな」

魔神「んじゃあもう一個ヒントやるよ!」

魔神「俺ぁ、生と死も両方持ってる」

勇者「何が言いたいんだよ」

魔神「それを考えろよ」

魔神「答が出れば、後々楽になるかも知れないぜ?」


139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:07:19.40 ID:Huz5oKa10
勇者「楽に・・・?」

魔神「精神がブッ壊れないくらいには楽になるさ」

勇者「・・・・・・?」

魔神「まぁせいぜい考え・・・・・・ちっ、女神が近づいてやがる」

勇者「!」

魔神「んじゃあ、俺はこれで」シュンッ

女神「――勇者!」バンッ

勇者「女神・・・」


140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:08:28.96 ID:Huz5oKa10
女神「今魔神いなかった?」

勇者「いた、けど」

女神「やっぱりかー、そんな気配したからまさかとは思ったけどね」

勇者「魔神って何なんだ?」

女神「魔神も神様だよ、私と一緒」

女神「魔神に変なこと言われなかった?」

勇者「世界の秘密のヒントだとか言われた」

勇者「俺は両利きだとか、生も死も持ってるだとか」

女神「なんだそれ」

勇者「知らねえよ・・・」




 
142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:09:20.25 ID:Huz5oKa10
勇者「ここって、奴隷の村らしいな」

女神「うん、魔王の奴隷の村」

勇者「・・・・・・行こう」

勇者「見ていたくない」

女神「どうかーん、あんまりいい気しないんだよねー」

女神「さっさと出発しようか!」


143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:10:18.78 ID:Huz5oKa10
老人「行かれるのですか?」

勇者「はい、魔王城まではもう少しですから」

老人「・・・お願いです、勇者様」

老人「どうか魔王を、倒してください・・・!」

老人「もう、こんな生活は耐えられないのです・・・・・・」

老人「またかつてのように、自由になりたいのです・・・・・・!」




 
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:11:17.98 ID:Huz5oKa10
女神「・・・勇者、正直さ」

女神「さっきまであんまり魔王倒す気なかったでしょ」

勇者「は?お前、何を言って・・・」

女神「神様を騙そうなんて考えないことだよー!」

女神「ちょいちょいって読めちゃうんだから!」

勇者「・・・・・・むぅ」




 
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:12:35.17 ID:Huz5oKa10
女神「エルフに優しい世界を作る事を約束して、魔王に負けちゃおうかとか考えてたよね」

勇者「まぁ・・・」

女神「・・・そういう訳にも、いかなくなったよね?」

女神「エルフもだけど、あの村も助けたくなったでしょ」

勇者「・・・うん」

女神「エルフ達は強いよ」

女神「自分で自分を守れる」

女神「でもあの村の人達は、そうはいかないよ」

勇者「わかってる」


148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:13:46.55 ID:Huz5oKa10
勇者「何が正しいかはわかんねえけど、あの人達は助けたい」

勇者「俺は、魔王を倒す」

勇者「何としてもな」

女神「うん、そうだよ」

女神「じゃあもーっと強くなんないとね!」

勇者「えっ!?まだかよ!」

女神「まだまだ全然よわーい!」

女神「魔王倒すにはもっとレベル上げなきゃね!」

勇者「うわー・・・」




 
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:14:43.12 ID:Huz5oKa10
勇者「そろそろいいんでない?」

女神「この辺の魔物が余裕ならそろそろおっけぃかなぁ?」

勇者「あくましんかんなら目を突けば確実に勝てる」

女神「勇者のセリフじゃないねぇ」

勇者「なりふり構ってられないの」

女神「ま、そろそろいいと思うよ」

勇者「よし、じゃあ魔王城、行くか」


151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:15:38.34 ID:Huz5oKa10
勇者「これが、魔王城か・・・」

女神「門がでっかいねー!」

ゴォォ・・・ン

勇者「ぅお!勝手に開いた!」

女神「誘ってるねぇ、魔王」

勇者「・・・待ってろよ、魔王」

勇者「すぐに行ってやる!」


152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:16:52.92 ID:Huz5oKa10
執事「そんな決意表明に水を差すようで申し訳ありませんが」

勇者「なっ!」

執事「そうさせないのがわたくしめの仕事でしてね」

執事「はじめまして、わたくし、魔王様に仕えるしつ――」

勇者「えい」ドスッ

執事「・・・自己紹介くらいはさせていただきたいですね」ギリギリ

勇者「止めた!?」

執事「わたくしをその辺のザコと一緒にはしないでいただきたい」

執事「せっかちな勇者様が待ちきれないようなので、始めましょうか」


153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:17:58.68 ID:Huz5oKa10
執事「凍結魔法!」

勇者「あっぶね!」バッ

勇者「おらぁ!」

執事「ふっ」ガッ

勇者「素手で・・・!」

執事「雷撃魔法!」

勇者「ぬお!」

執事「つかまえましたよ」ガシッ

勇者「がっ・・・!」


154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/08(日) 01:19:12.34 ID:V3RMEyD20
まだひのきのぼうか


155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:19:16.27 ID:Huz5oKa10
執事「おや、大して力がないんですね」

執事「このまま首をへし折るとしますか」ググッ

勇者(これで奴の両手が塞がった・・・)

勇者(くらえ、滅武士!)注:ただの目潰しです ドスッ

執事「!?」

執事「くっ、目が・・・!」

勇者「せい!」ズドッ

執事「ごがっ!」

勇者「喉さえ潰せば、魔法は使えねえだろ」




 
157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:20:20.52 ID:Huz5oKa10
執事「お゛、まえ゛・・・」

勇者「なんて言ってるかわかる?」

女神「お前それでも勇者かー!って感じのこと言ってる」

勇者「そっか」

勇者「悪いな、もうなりふり構ってらんないからさ」

勇者「それじゃあ、な」


158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:21:15.93 ID:Huz5oKa10
勇者「そろそろか?」

女神「うん、そろそろ玉座の間だよー」

勇者「無駄に広いな」

女神「罠いっぱいだしね」

勇者「・・・やっぱメイドさんとかいるのかな」

女神「魔王の趣味は知らないよー」

女神「・・・あ、ここだよ」



 
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:22:12.73 ID:Huz5oKa10
ギィ・・・バタン

勇者「・・・お前が、魔王か」

魔王「ああ、いかにも」

魔王「待ち侘びたぞ、勇者」

勇者「お前に言いたい事はたくさんあるが・・・・・・」

勇者「俺がお前を倒す」

魔王「期待しているぞ」

魔王「お前がワシを倒せるだけの力をもっている事をな!」



162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:23:31.36 ID:Huz5oKa10
勇者「はぁぁあ!」ブンッ

魔王「ふん」キィィン

勇者「なっ!?」

魔王「はっ!」ゴゥッ

勇者「ぐあっ!」ドサッ

魔王「なんだ勇者、その程度の力なのか!」

勇者「う、るせぇ!」ガバッ


163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:24:28.49 ID:Huz5oKa10
魔王「業火魔法!」

勇者「うわぁ!」

勇者「っと、あっぶねぇ」

魔王「凍結魔法!」

勇者「ぬお!」

勇者「あ、やべえ・・・・・・逃げ道、が・・・」

魔王「・・・雷撃魔法!」


164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:25:24.37 ID:Huz5oKa10
勇者「ぐっ・・・・・・がはっがはっ!」

魔王「ここまでか、勇者」

勇者「勝手に、決めんなよ・・・」

魔王「そんなんで何ができる」

勇者「お前を・・・倒せる」

魔王「どれ、やってみろ」

魔王「好きな所に打ち込むがよい、そのひのきのぼうでな」

勇者「後悔すんなよ・・・・・・神聖魔法!」

魔王「!」



166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:26:31.26 ID:Huz5oKa10
魔王「魔法で、ひのきのぼうを強化したか!」

勇者「おらぁ!!」ドスッ

魔王「くっ、・・・だが、もう食らわなければ!」

勇者「はっ!」ヒュッ

魔王「この程度防げるわ!」

勇者「フェイントだよ!」ズドッ

魔王「ぐおぁぁ!」


167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:27:35.23 ID:Huz5oKa10
魔王「ぬぐぅ、目が・・・!」

勇者「なりふり構って、やれないからな!」ズドドド

魔王「ぐ、がっ!・・・ごぁっ!」

勇者「これで・・・」

勇者「ラストォ!!」ズドォン




 
170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:28:52.94 ID:Huz5oKa10
勇者「はぁっ!はぁっ!・・・・・・」

勇者「終わった、か・・・?」

魔王「・・・暗黒魔法」ズォ

勇者「しまっ――」パキィィン

魔王「ふん、魔法同士が相殺されたか」

魔王「だがこれで互いに互角」

勇者「だったらなんだ!」タタッ

魔王「こい!次で終わらせてやる!」

・・・
・・



171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:30:04.55 ID:Huz5oKa10
魔王「・・・ぐっ!」ガクッ

勇者「何か・・・言い残す事は・・・?」

魔王「・・・・・・」

魔王「ありがとう、勇者」

勇者「え?」

魔王「俺を苦しみから救ってくれて、ありがとう」

魔王「そしてすまない」

魔王「次は・・・お前だ・・・・・・」

勇者「・・・・・・」


172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:31:01.89 ID:Huz5oKa10
女神「勇者ー!やったね!!」

勇者「女神・・・」

女神「魔王倒しちゃうなんてすごいよ!」

女神「たわしで額擦られてた頃とは大違いだねー!」

勇者「それはお前が・・・」

女神「うんうん、めでたいから、早速始めよっか!」

ズズズズ・・・

勇者「――え?」

魔神「継承の儀をな」



 
174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:32:09.76 ID:Huz5oKa10
勇者「え、めが・・・み・・・・・・え?」

魔神「おいおい、顔が変に固まってんぞ」

魔神「なんだ?結局気付かなかったのか」

勇者「なんで・・・・・・?」

魔神「なんで、はこっちのセリフだよ」

魔神「あんなにヒントあげたのによぉ」

魔神「あまつさえ女神の時には答もちゃんとあげたじゃねぇか」

魔神「『私と一緒』ってな!」




 
176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:33:03.33 ID:Huz5oKa10
勇者「どういう、事だ」

魔神「ん?しょーがねぇな、頭撫でてくれたら教えてやるよ」

勇者「ふざっ――」

ズズズズ・・・・・・

女神「――けてないよ?」

勇者「っ!」

女神「まぁ可哀相だから教えたげる!」


177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:34:13.67 ID:Huz5oKa10
女神「言ったよね、私は雌雄同体で両性具有」

女神「右も左も、生も死も持ってる」

女神「もいっこ言うと、善も悪も持ってる」

女神「そんな両極を持つのが、神様・・・つまり私であって魔神」

女神「そして勇者を生むのが私で、魔王を生むのが魔神なの」

勇者「・・・じゃあ、継承の儀って・・・・・・」

女神「そっ!勇者を魔王に変える儀式だよ!」


178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:35:12.80 ID:Huz5oKa10
勇者「そんなこと!魔王になるくらいなら・・・」

女神「死なせると思う?」

女神「別に死んでもいいよ、生き返らせるから」

女神「体から離れた魂が体に戻る苦痛、味わってみるのもアリだよね」

勇者「・・・・・・なんなんだよ・・・」

勇者「俺には選択肢はないのかよ!」

ズズズズ・・・

魔神「その通りさ」


179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:36:17.24 ID:Huz5oKa10
勇者「ぅう・・・!」

魔神「はっはっは!そんな嫌な顔すんなよ」

魔神「今のは冗談だ」

魔神「ひとつだけ選ばせてやるよ」

勇者「ひとつ・・・だけ・・・・・・」

魔神「そうだ、解答権は一回のみ」

魔神「間違えんなよ!」

勇者「それは・・・?」

魔神「魔王になってこの世界を続けるか、魔王にならずにこの世界を滅ぼすか・・・だ」


180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:37:14.77 ID:Huz5oKa10
勇者「魔王にならないと、世界が滅ぶ?」

魔神「わかんねぇか?」

魔神「お前が魔王にならなきゃ、俺が世界を滅ぼすっつってんだよ!」

勇者「そんなっ・・・!」

魔神「正確には、作り直すが正しいか」

魔神「神の塔に、必要なだけの人、魔物、動植物を詰め込んで」

魔神「洪水と津波で地上をまっさらにするのさ」


181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:38:10.25 ID:Huz5oKa10
勇者「もしそうなったら、俺は殺されるのか?」

魔神「そんなんしねぇよ」

魔神「お前には、世界樹になってもらう」

勇者「・・・は?」

魔神「お前には世界樹になって、世界の滅びまで生きてもらう」

魔神「世界を滅ぼした罪としてな」

魔神「言っただろ?世界樹の場所に来れるかは『勇者次第』だってな」


182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:39:04.98 ID:Huz5oKa10
勇者「だったら、仕方ないじゃないか・・・・・・」

勇者「魔王になるしか・・・」

魔神「先に釘を刺してやるよ」

魔神「さっさと勇者に負けちまおうとかしてもダメだ」

魔神「額の紋章、こいつが少しでも手抜きを感知したら・・・」

魔神「その時点で世界の滅びがスタートだからな」

勇者「・・・くっ!」


183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:39:52.38 ID:Huz5oKa10
ズズズズ・・・・・・

女神「さ、選んで!勇者!」

女神「魔王になる?それとも世界樹?」

勇者「俺は・・・・・・」

女神「まぁじっくり考えるといいよ」

勇者「・・・魔王になったら、どうなる?」

女神「魔王になるよ!・・・っていうんじゃないよね」


184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:41:17.33 ID:Huz5oKa10
女神「ある程度は自由に動けるよ」

女神「勇者の成長に影響を及ぼさない範囲ならね」

女神「つまりはあの国から魔王城までに立ち寄ったところ以外には基本自由だよ」

勇者「それじゃあ、エルフは」

女神「あ、エルフの村と奴隷の村はイレギュラーだからおっけーだよ」



 
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:42:37.44 ID:Huz5oKa10
女神「さて、そろそろ決まった?」

勇者「・・・・・・ああ」

女神「それで、君の答は?」

勇者「俺は、魔王になる」

勇者「この世界を滅ぼすことが正解だとは思えない・・・」

勇者「それに、エルフを救えるかもしれない・・・」

ズズズズ・・・

魔神「もう、変えさせねえからな」

魔神「始めるぞ」


187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:43:45.92 ID:Huz5oKa10
勇者「最後にひとつ、教えてくれ」

勇者「どうしてこんなことを?」

魔神「そんなん簡単だろ」

魔神「退屈だからだよ」

魔神「ただただ長い時間を過ごすってのは退屈なんだ」

魔神「その退屈凌ぎに適当な人間を魔王と勇者にして戦わせる事にした」

魔神「そしたらこれが中々面白くてな、この世界ではもう三万年も続いてるのさ!」

勇者「そう、か・・・・・・」



 
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:45:07.24 ID:Huz5oKa10
勇者「じゃあ、始めてくれ」

魔神「あいよ」ペタ

魔神「多分意識飛ぶだろうけど、気にすんなよ」

バチィッ!

勇者「!!・・・・・・」ドサッ

魔神「さぁて、一丁上がり!」

魔王「・・・・・・」

魔神「はっ!シケたツラしてんなぁ」

ズズズズ・・・



 
191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:46:26.93 ID:Huz5oKa10
女神「んー、結局今回も気付かなかったかー」

女神「『最初の世界』を創ったのが三万年前で、この遊びが『この世界』では三万年も続いてる」

女神「要は、一度も世界は作り直されてないんだよねー」

女神「さぁて、どれだけ先の勇者は気付くのかな?」

女神「そこに気付けたら、この遊びもおしまいにしてあげるのになー!」

女神「・・・まぁいいや、次の勇者探しに行こーっと!」


-END-




 
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:48:05.46 ID:Huz5oKa10
お疲れ様でした
読んでくれた方、ありがとうございます

矛盾はないよう頑張ったつもりです
尻すぼみになるのが俺のSSの特徴ですww



195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/08(日) 01:48:11.54 ID:b8aa93C70

なんという性質の神だ



 
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2012/01/08(日) 01:50:03.77 ID:M2hFOaTf0
一度も作り直されていない世界
作り直されていない世界樹の人柱とは
使われていない方舟とその伝承は

面白かった、乙


203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 01:53:26.37 ID:Huz5oKa10
>>199
世界樹の人柱は神様のおどし

神の塔は、過去に人間が異様に発展したときがあって、そのときに使われた
だから歌の言語が廃れたっていう裏設定です



209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2012/01/08(日) 02:11:41.05 ID:BTVVTcDi0
>>203
脅しのせいで気づいてはいても選べなかった勇者もいただろうし、若干不条理な感じはするけどね



 
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