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女神「よし、君が勇者だ!」1/2

女神「よし、君が勇者だ!」


女神「よし、君が勇者だ!」



1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 22:57:06.34 ID:4GpiTezp0
勇者「・・・・・・」キョロキョロ

女神「・・・・・・」チョイチョイ

勇者「・・・俺?」

女神「そうだよ!」

勇者「あー・・・なんで?」

女神「厳正な審査の結果なのだよ」

勇者「審査?」

女神「しっくすせんすって奴?」

勇者「いや、ダメだろ・・・」




 


元スレ
女神「よし、君が勇者だ!」



3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 22:58:40.16 ID:4GpiTezp0
勇者「普通こういうのって、神官様通じてお告げるんじゃないの?」

女神「あのエロおやじは嫌!」

女神「それにめんどくさいから直接来ちゃったよ」

勇者「じゃあなんだって急に」

女神「先代の勇者が魔王に負けちゃったからだよ」

勇者「マジか!」

女神「うん、もー惨敗?」


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 22:59:44.80 ID:4GpiTezp0
女神「という訳で、よろしくねー!」

勇者「神様が言うなら仕方ないか」

女神「一応装備はこっちで準備したげる」

勇者「1番いいのを頼む」

女神「まかせてよ!1番いい『ひのきのぼう』をあげるからね!」

勇者「・・・・・・」


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:00:57.83 ID:4GpiTezp0
魔王「・・・・・・」

魔神「よ!魔王、久しぶり」

魔王「む、魔神か・・・」

魔神「どーだい?勇者の相手はもう慣れたか?」

魔王「・・・・・・」

魔神「はっはっは!まぁおいおい慣れるさ」

魔王「そんなものか?」

魔神「先代も最後はそんなもんだと言ってたぜ」

魔王「そうか・・・」


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:02:09.20 ID:4GpiTezp0
魔王「それで、何の用だ?」

魔神「おっと、そうだったな」

魔神「新しい勇者が生まれた」

魔王「!」

魔神「よかったな、しばらく暇だろうが、また暴れられるぜ?」

魔神「んじゃ俺はもう行くわ」

魔王「・・・何がよいものか」


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:03:33.93 ID:4GpiTezp0
勇者「・・・ん」

勇者「夢・・・か?」

勇者「・・・・・・」

勇者「どうして枕元にひのきのぼうが・・・」

勇者「『でぃあ勇者』?」

勇者「・・・・・・まじかよ」


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:04:40.30 ID:4GpiTezp0
女神「おっはよ!」

勇者「うお!いきなり出てくんな!」

女神「へっへー、どうどう?ひのきのぼう気に入った?」

勇者「いや、確かにこんな真っ直ぐなのは珍しいけど」

女神「頑張ったんだよ、褒めて褒めて!」

勇者「んで何の用?」

女神「ひどっ!」


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:06:01.99 ID:4GpiTezp0
女神「んっとね、忘れてた事があったんだ」

勇者「忘れてた事?」

女神「俗に言う神の加護?」

勇者「へぇ、そんなんあるのか」

女神「この紋章だよ」ポワン

女神「ていっ!」バチン

勇者「いて!」




 
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:07:26.61 ID:4GpiTezp0
勇者「い、いきなり何すんだ!?」

女神「はい、これで紋章が額に入ったよ」

勇者「え?」

女神「はい鏡」

勇者「うおおおお!なんかすっげえ恥ずかしい事になってるうう!」

女神「中学二年生みたいでカッコイイよ!」

勇者「やめろおおおお!」


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:08:53.13 ID:4GpiTezp0
勇者「結局旅に出ることになるのか」

女神「紋章の効果は絶大だったでしょ?」

勇者「お前が神官様通さないせいでさんざん疑われたけどな」

女神「たわしで額擦られてたねっ!」

勇者「まだ痛いよ・・・」

女神「真っ赤だよー」アハハ

勇者「それでも光る紋章恐るべし」


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:10:22.35 ID:4GpiTezp0
勇者「おらぁ!」バシィ

魔物「ぎゃあ」

女神「おー、強い強い」パチパチ

勇者「まぁな・・・」

勇者「てかいつまで居るんだよ」

女神「居ちゃダメ?」

勇者「ダメじゃあないけど」

女神「たまにちょっと抜けるけど、基本は一緒にいるよ」

勇者「暇人め」


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:11:55.45 ID:4GpiTezp0
勇者「ここが隣町か」

女神「あっ駄菓子屋!」タタタ

勇者「ちょっと!」

女神「えへへ、お菓子だぁ」

勇者「・・・なんか、買ってやろうか?」

女神「いいの!?」

女神「じゃあこのガブリチュウ・・・は高いから、フエラムネ!」

勇者「中途半端に遠慮しやがって・・・」


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:12:52.32 ID:4GpiTezp0
勇者「では、西の塔に巣くう魔物を倒せばいいのですね?」

村長「よろしいのですか!?」

勇者「おま――」

女神「おまかせくださいっ!」

勇者「・・・・・・」

女神「じゃあ早速行ってきます!」

勇者「・・・行ってきます」


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:14:30.56 ID:4GpiTezp0
女神「ねぇ勇者」

勇者「ん?」

女神「他の武器は使わないの?」

勇者「んー、なんかこのひのきのぼうがすげぇしっくりくるんだ」

勇者「まさにおあつらえ向きってやつ?」

女神「ほぅほぅ」

勇者「それにやたら強いし」

女神「まぁ天界のひのきだしね」

勇者「天界の?」

女神「しかも私が削りだしたのだー」

勇者「そりゃ素直にすげぇ」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:15:52.55 ID:4GpiTezp0
勇者「ここが最上階か」ギィ

魔物「ゆ、勇者か!?」

勇者「人間の言葉を!」

女神「気をつけてねー、それなりに強いはずだよ」

魔物「お、おれらの住み処を荒らさせるかぁー!」

勇者「この塔は返してもらうぞ!」




 
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:18:18.60 ID:4GpiTezp0
女神「結果は辛勝だね」

勇者「なんとかな・・・」

勇者「ん?このステンドグラス・・・」

女神「あ、気付いた?」

勇者「これ、女神か?」

女神「そうだよ」

勇者「・・・付いてる?」

女神「神は雌雄同体で両性具有なの!」

女神「あっ、安心して?今は男女の体使い分けてるから」

勇者「じゃあ男の体もあるのか?」

勇者「見てみたいな」

女神「うーん・・・今はダメー!」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:19:31.40 ID:4GpiTezp0
勇者「・・・・・・綺麗だな」

女神「・・・勇者、この塔の名前知ってる?」

勇者「西の塔じゃないのか?」

女神「ううん、ここは神の塔」

女神「世界を創ったときに人間を乗せる方舟にした塔なんだ」

女神「その時にこのステンドグラス作ってくれたんだ」

勇者「そうなのか」

女神「そ、だから結構思い出深い場所でもあるんだよ!」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:21:07.18 ID:4GpiTezp0
村長「本当にありがとうございました」

勇者「いえ、できる事をしたまでです」

村長「これでお祈りに行けまする」

勇者「お祈り、ですか?」

村長「はい、あの塔は神の塔でしてね、毎週末お祈りを捧げていたのです」

勇者「そうでしたか」

村長「勇者様と一緒にいた女性、神様にそっくりでしてなぁ」

勇者(その女神様は駄菓子屋で100円分豪遊してるけどな)


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:22:21.74 ID:4GpiTezp0
魔神「魔王、元気か?」

魔王「魔神、また来たのか」

魔神「まぁな」

魔神「そうそう、勇者が神の塔を突破したぞ」

魔王「・・・早いな」

魔神「俺もビックリだ!」

魔神「今回ばかりは危ないんじゃねぇか?」

魔王「・・・ふん」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:23:31.50 ID:4GpiTezp0
魔神「ん?どした?」

魔王「ワシとしては早く倒してもらいたいくらいだがな」

魔神「はっはっは!いつの間にか魔王らしい話し方になってんじゃねえか!」

魔王「ふん、もう魔王など飽きたわ」

魔神「そうかいそうかい、でも最期までやってもらうぜ」

魔王「ああ、命尽きるまで戦おう」

魔神「頼もしいねぇ、それじゃあな」

魔王「・・・・・・どうせそれしか道はないのだろう」


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:24:47.49 ID:4GpiTezp0
勇者「おーい、女神!」

女神「お、終わったー?」

女神「あ、はいこれ」

勇者「なんだこれ?」

女神「イカソーメンだよ!」

女神「二本あげる」

勇者「ああ、ありがとう」

女神「どーいたしまして!」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:26:20.26 ID:4GpiTezp0
勇者「次はどこへ向かうか」バサリ

女神「あ、地図もらったの?」

勇者「村長が御礼にってな」

勇者「南にある砂漠の国かな?」

女神「馬がいないと砂漠越えはキツイよー」

勇者「そうなのか?」

女神「うん、だからちょっと戻るけど東の村を目指すのが妥当かな」

女神「なんたってその村は酪農が盛んだしね」



 
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:27:39.92 ID:4GpiTezp0
勇者「ここが東の村か」

勇者「・・・草原ばっかりだな」

女神「裏から入っちゃったみたいだねー」

勇者「立派な壁に騙された・・・」

女神「いやいやー、壁は大切なんだよ?」

女神「酪農が盛んだってことは、牛馬が命綱でしょ?」

女神「でも牛馬は魔物の恰好の餌なのさ」

勇者「なるほど、魔物除けって訳か」

女神「そーそー、傭兵を雇う金もないからね」


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age]投稿日:2012/01/07(土) 23:27:13.86 ID:OWm7fklvO
これほど外野が静かなSSも珍しい


 
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:29:15.65 ID:4GpiTezp0
>>26ちょっとさびしいです

勇者「やっと居住スペースについた」

女神「お疲れ!」

勇者「お前は疲れないのか?」

女神「そこはほら、女神様だし?」

勇者「そうだったな」

勇者「てか人がいねえ」

女神「時間が時間だし放牧してた馬を戻してるんだよ」

勇者「そっか」


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:30:41.22 ID:4GpiTezp0
勇者「ここが村長の家?」

女神「良く言えば質素、悪く言えばしょぼいね」

勇者「しょぼいゆーな」

村長「お?そこにいるのはもしかして」

勇者「え?」

村長「おー!やっぱ勇者様だ!」

村長「その紋章は間違いねぇな!」

勇者「ぬぉおお、また恥ずかしくなってきたぁ!」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:32:17.29 ID:4GpiTezp0
村長「なるほどなるほど、魔王退治ねぇ」

勇者「はい・・・」

村長「そのくせそんな綺麗な女性連れてんのか?」

勇者「いや、コイツはその・・・」

村長「言わなくてもわかってるって!」

村長「でもあぶねぇこたぁさせんなよ?」

勇者(ぜってぇ何もわかってねぇ)

村長「まぁなんもねぇ村だけどよ、ゆっくりしてってくれや」


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:34:05.01 ID:4GpiTezp0
勇者「村長わけぇな」

女神「言ったじゃん、傭兵も雇えないって」

勇者「ん?それって・・・?」

女神「魔物が壁を越えて来た時、戦うのは村人なんだよ」

女神「村長は村の長、誰よりも前で、誰よりも勇敢に戦わなきゃいけない」

女神「だから村長は結構すぐ死んじゃうんだ」

勇者「そういうことか」

女神「だから村長は、村一番で強い人がなるしきたり」

勇者「よく知ってんな」

女神「偉いでしょ!」




 
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:35:31.40 ID:4GpiTezp0
勇者「あー、ワラのベッドがきもちぃー!」ボフン

女神「ふわー、疲れてるねぇ」

勇者「まぁ、な・・・」

女神「あれだけ歩けばそーなる・・・・・・あ、寝てやんの」

勇者「ぐーぐー・・・」

女神「・・・・・・」ニヤッ



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:36:46.04 ID:4GpiTezp0
魔王「・・・む、寝ておったのか」

魔神「おっ、おはようさん」

魔王「・・・・・・いつからおった」

魔神「ついさっき来たばっかりだ」

魔神「それにしてもまぁ無邪気な寝顔しちゃってぇ」

魔王「ふん」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:37:59.67 ID:4GpiTezp0
魔神「そういうトコは昔のまんまじゃねぇの」

魔王「それでもよかろう」

魔神「はっはっは!悪いとは言ってねぇよ!」

魔王「・・・用事はなんだ?」

魔神「んーにゃ、特にねぇから帰るわ」

魔神「いいもん見せてもらったぜ、じゃあな」

魔王「・・・ふん」




 
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:39:51.50 ID:4GpiTezp0
勇者「・・・んぐぅ・・・ぐー」

女神「おっきろー!」バサッ

勇者「んわぁ!な、なんだ!?」

女神「寝てる場合じゃないよ!」

女神「魔物が攻め込んで来たの!」

勇者「まじかよ!」

女神「今村長達が戦ってる、勇者も早いとこ行ってあげないと!」

勇者「わかった!すぐにいく!」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:41:36.78 ID:4GpiTezp0
村長「ぐあっ!」

魔物「ヒャハハ!よえぇなぁ、人間!」

魔物「おら、とどめだ!」ブンッ

勇者「ふんっ!」ガッ

魔物「ヒャハ!?勇者か!」

勇者「調子乗んのも、大概にしとけよ!」バキィ


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:42:55.25 ID:4GpiTezp0
女神「なんとか撃退せいこーう!」

勇者「あー、いてぇ」

女神「まーまー、若いんだしすぐ治るよ」

勇者「でもいてぇモンはいてぇよ」

村長「ありがとうな、勇者」

村長「おかげで村も俺も助かった」

勇者「気にしないでくれ、俺も好きでやった事だ」


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:44:05.55 ID:4GpiTezp0
村長「とは言われてもなぁ」

村長「なんかしら御礼しねぇと気が済まない」

勇者「うーん、だったらさ」

勇者「一匹だけ馬をくれないか?」

村長「あ?そんなんでいいのか?」

勇者「あとは、朝までゆっくり寝かせてくれ」

村長「はー、なんつーか心が広いなぁ」

村長「わかった!とびきり速い馬を用意しとくぜ!」


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:45:16.58 ID:4GpiTezp0
女神「うー・・・朝だー!」ガバッ

勇者「うわ!」

女神「おはよー諸君、ねぼすけくんはいないかな?」

女神「さぁ朝の点呼の時間だよ、番号!」

勇者「え、いち」

女神「声がちっちゃい!番号もとへ、番号!」

勇者「いち!」

女神「よし、揃ってるね」

勇者「いや、まぁ・・・」


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:46:45.15 ID:4GpiTezp0
村長「おう、起きたか勇・・・」

勇者「ん?どうした?」

村長「・・・ほら、鏡」

勇者「な、なんじゃこりゃあ!」

勇者「なぜ俺にこんな立派なおひげが!?」

女神「ふっふーん、自信作だよ!」

勇者「落書きしやがったのかぁー!」

女神「ヒゲだけと思うなー」

女神「額をよくみやがれぇ!」ビシッ

勇者「肉か!?肉なのか!?」

『まおー』

勇者「誰がじゃあ!!」


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:48:06.44 ID:4GpiTezp0
勇者「・・・・・・どう?」

村長「うん、落ちた落ちた」

村長(ヒゲ以外・・・)

勇者「よかった・・・」

女神「それで馬はー?」

村長「コイツだ」

勇者「赤いな」

村長「レッドラビットって種類の馬だ」

村長「速さも体力も全種類中トップなのさ!」

女神「ほぇ~、おっきぃー!」


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:49:19.89 ID:4GpiTezp0
女神「すごいすごい!速いよー!」

勇者「確かにこれはすごいな」

勇者「もう村が見えない」

女神「いけいけー!」

勇者「二人乗せてるとは思えないスピードだな」

女神「失礼な、私は人じゃないぞー」

勇者「それはそうだけど」

女神「私には質量なんてものはないのだよ!」



 
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:50:50.87 ID:4GpiTezp0
勇者「砂漠暑い、喉渇いたー・・・」

女神「文句言わない」

勇者「ガリガリくん食べたい・・・」

女神「うっ、食べたい・・・」

勇者「アイスボックスもいーなー・・・」

女神「あー、アイスボックスいーねー・・・」

女神「・・・お、城壁が見えてきた」

勇者「よっしゃ!飛ばすぞ女神!」

女神「ぁう!」




 
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:52:09.08 ID:4GpiTezp0
勇者「すげー、これがオアシスか・・・」

女神「オアシスってね、実は結構危ない土地なんだよ」

勇者「え、そーなの?」

女神「多雨のオアシスなら問題ないけど、ここみたいな湧水のオアシスは危ないね」

女神「砂漠ってほら、木とか草がないから砂漠なわけで」

女神「それってつまり水の流れを妨げる物がないって事なわけよ」

女神「じゃここで問題です、もしも砂漠で大雨が降ったらどーなる!?」

勇者「みんな喜ぶ」

女神「・・・・・・うん、それも正解」


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:53:32.16 ID:4GpiTezp0
女神「まぁ用は、その雨が全部!同時に!染み込んでいくんだよ」

女神「そしてそれが地下水脈に流れ込んで・・・」

勇者「流れ込んで?」

女神「地下で洪水はっせい!エマージェンシー!エマージェンシー!」

女神「そしてそれが地上に染み出してきた!」

女神「はい、恐怖の鉄砲水のかんせー!」

勇者「あー、イマイチ怖いのかわかんね」

女神「砂漠の一番の死亡原因は、この鉄砲水による水死でーす!」

勇者「まじかよ・・・」




 
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:54:35.29 ID:4GpiTezp0
勇者「なんか居るのが怖くなってきたよ」

女神「まぁそうそう起こることじゃないって!」

女神「それにこのオアシスを直撃する確率なんて茶柱が30本立つようなもんだよー」

勇者「それならいいけど・・・ん?足元がゆるい?」

女神「・・・・・・ぐっどらっく」

勇者「は?」

ドシャァア・・・・・・!



 
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:55:39.09 ID:4GpiTezp0
魔神「おい魔王!朗報だぜ!」

魔王「なんだ?」

魔神「勇者がオアシスの国で鉄砲水に巻き込まれた!」

魔王「!」

魔神「全くどうしてこう勇者ってやつは運がないんだろうなぁ?」

魔王「・・・・・・」

魔神「よかったじゃねえの、これで直接手を下さなくて済むかも知れんぜ?」

魔神「はっはっは!ま、そんだけだよ、じゃあな!」

魔王「・・・どうせ助かるさ」


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:57:02.03 ID:4GpiTezp0
勇者「・・・うっ」

兵士「おぉ、意識が戻られたか」

勇者「ん・・・俺は・・・」

兵士「まだ無理はなされぬよう、あれだけの規模の鉄砲水に呑まれて、生きてるだけでも奇跡なのです」

勇者「そうか・・・」

女神「あ、勇者起きてる!」

兵士「勇者様のお仲間ですか?」

勇者「ああ、連れだ」

兵士「そうでしたか、では私は王を呼んで来ます」

女神「いってらっしゃーい」フリフリ


59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:58:00.03 ID:4GpiTezp0
女神「いやはやビックリですなぁ」

女神「まさかちょうど話してる時とは」

勇者「本当だよ、誰かさんがちゃんと教えてくれればそれなりには動けたものを」

女神「ちゃんと言ったじゃん!」

女神「ぐっどらっくって!」

勇者「それだけじゃあ何もわからんだろ・・・」


60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/07(土) 23:59:00.51 ID:4GpiTezp0
国王「ほう、起きたか」

勇者「あ、えと・・・」

国王「そのままでよい、まだ寝ていろ」

勇者(誰?この綺麗な人)

女神(ん、ここの国王様)

勇者(へぇー・・・)

女神(ちなみに、男性だよ)

勇者「男っ!?」


61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:00:01.36 ID:4GpiTezp0
国王「おぉ、よく分かったな」

国王「これはわざわざこんな話し方をするようにした甲斐があったかな?」

勇者「はは、いやども」

国王「まあ体力が戻るまではゆっくりしていってくれて構わん」

国王「ただし、それ以降はお前の飲み食いした分たっぷり働いてもらうぞ」

勇者「うっ・・・まぁ仕方ないか」

国王「それでは失礼する」




 
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:01:27.65 ID:4GpiTezp0
女神「御夕飯もらってきたよー!」

勇者「悪いな」

女神「えへへ、勇者のためにいいお肉焼いてくれたんだってさ」

勇者「・・・・・・あの国王、したたかだな」

女神「だったら負けてられないじゃん?」

女神「私、頼み込んで高級ワインも開けてもらったんだー!」

勇者「おまっ!」

勇者「それはめぐりめぐって俺が体で払う事になんだよ!」

勇者「ダメ!そんな泣きそうな目しても許さない!」



勇者「くうぅ、そんな切なげな目でこっちを・・・見るなぁ・・・」


64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:02:57.67 ID:4GpiTezp0
女神「勇者もうすっかり元気だね!」

勇者「おかげさまでなー・・・」

国王「という訳で早速労働だ」

国王「ほれ、これを持て」

勇者「・・・スコップ?」

国王「お前には鉄砲水の時に流れ込んできた土砂の掻き出しをやってもらう」

勇者「それはまた骨の折れる・・・」


65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:04:17.83 ID:Huz5oKa10
魔神「残念だったな、魔王」

魔神「勇者、生き延びたぜ?」

魔王「どうせそんな事だろうと思っとったわ」

魔神「ふーん、つまんねぇ反応だなぁ」

魔王「お前を楽しませる義理などない」

魔神「おいおい、何年の付き合いだと思ってんだよ」

魔王「時の長さじゃない、質が大切なんだ」

魔神「・・・へぇへぇそーですね」

魔神「ったく、興が削がれた、帰る」

魔王「・・・勇者、ここまで来るのか?」


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:05:49.08 ID:Huz5oKa10
勇者「よっ、ほっ」ザクッザクッ

国王「悪いな、勇者」ザックザック

勇者「ん?」

国王「ここら辺はもともと工業が盛んな地域でな」

国王「若い男の多くが住んでた」

国王「でも今回の鉄砲水で、結構な人数が死んじまってな」

国王「人手不足が深刻なんだ」


67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:07:06.68 ID:Huz5oKa10
国王「本来ならこんなこと、勇者にさせるわけにはいかないけど、非常時だから堪忍な」

勇者「あー、俺は構わんよ」

国王「お?」

勇者「そんな話聞かされたら、むしろ進んで手伝うさ」

勇者「さすがに目の前でこんなんなってんのは、見過ごせな・・・」

国王「・・・・・・」ニヤニヤ

勇者(しまったああああ!)

勇者(この男?のしたたかさを忘れていたあああああ!)


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:08:35.95 ID:Huz5oKa10
女神「うわ、泥だらけ」

勇者「どこ行ってたんだ・・・?」

女神「噴水広場でやってた地固め祭見てきた」

勇者「祭ぃ?」

女神「そそっ、みんなが地面を力強く踏んで固めるんだよ!」

女神「なんでも鉄砲水の被害があるたびにやってるとか」

女神「歌を歌いながらやるんだよ!一週間くらい続くらしいから、終わったら勇者も見てみなよ!」

勇者「わかったから、とりあえず寝かせて」

女神「はいはい、おやすみなさーい」



70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:10:30.60 ID:Huz5oKa10
勇者「はー!やっと終わった!」

国王「ご苦労さん、おかげで助かったよ」

勇者「ふん、まあそれが勇者としての使命であり、勇者が勇者たる由縁よ・・・」

国王「実はね、よく働いてくれたことだし、御礼の品を用意しといた」

勇者「なんだと!?」

国王「試作品として作った気球をやろう」

国王「さすがに完成品はまだふたつしかないから無理だけどな」

勇者「いやいや、助かるよ!」

国王「それと、今日明日と宿代から食費までなんでもタダにしてやろうじゃないか」

国王「祭もやってるし、楽しんでいってくれよ」


71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:11:41.93 ID:Huz5oKa10
勇者「おー、結構迫力あるんだな」

女神「でしょでしょ?すっごいよねー」

勇者「・・・歌、歌詞が聞き取れんのだが」

女神「仕方ないよ、今は使われてない言語だもん」

女神「多分歌ってる人も意味理解してないんじゃないかなー?」

勇者「お前はわかるのか?」

女神「まがりなりにも神様ですから!」

勇者「訳してもらってもいいか?」

女神「褒めてくれたらいーよ!」

勇者「・・・・・・さすが女神だ、偉いぞ」

女神「よかろう!」


72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:13:08.90 ID:Huz5oKa10
女神『我々が何をしたのか、我々は何をしたのか』

女神『考えてもわからぬ、わからぬから考えぬ』

女神『できる事をただやるだけだ』

女神『男よ、地を踏み仕打ちに耐えよ』

女神『女よ、歌って気を紛らせよ』

女神『いずれか来たる方舟が、我々を救う時までは』

女神「ってところかな?」


73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:14:12.03 ID:Huz5oKa10
勇者「それって・・・」

女神「うん、本来はこんなに楽しんでやるものじゃなかったんだよ」

女神「地面踏むのは男だけ、歌うのは女だけ」

女神「言葉の風化とともに、いろんな物も忘れられたんだよ」

勇者「それをこの人達は?」

女神「知らないでしょ」

女神「知ってたら、笑顔なんかで歌える歌じゃないよ」

勇者「・・・うん」




 
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:15:39.85 ID:Huz5oKa10
女神「他に気になる事は?」

勇者「最後の方舟って、神の塔のことか?」

女神「おー!よく覚えてたね」

女神「多分そうだと思うよー」

女神「この歌は創世期の歌だしね、神の塔が伝説として伝わっててもおかしくはないね」

勇者「・・・我々を救う、か」

女神「方舟に乗れば、その先にあるのは新たな世界」

女神「鉄砲水の恐怖からも逃げられる、かもねー」

勇者「ってことなのか?」

女神「たぶん」


76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:17:09.96 ID:Huz5oKa10
国王「いいのかい?こんないい馬もらっちゃって」

勇者「どうせ気球には乗せられないんだろ?」

勇者「だったら連れてけないからな」

国王「そうか、ならありがたく受け取る」

女神「いやー、ちゃっかりこんな気球手に入れるなんて、さっすが勇者だね!」

勇者「別にちゃっかりってわけじゃ」

女神「照れなくていーよ!それじゃいこっか!」


77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:18:14.61 ID:Huz5oKa10
勇者「操縦も慣れれば簡単だな」

女神「西の大陸に行くの?」

勇者「いきなり北の大陸だと、魔物が強いからな」

女神「へぇ、結構考えてんね」

勇者「・・・考えれば、わかる事だからな」

女神(あの歌を引っ張ってんのかな?)

女神「ちゃんと考えるのは偉いよー!」




 
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:19:12.23 ID:Huz5oKa10
女神「おー!海!海!」

勇者「そーいや海初めてだな」

女神「じゃあいいこと教えたげる!」

勇者「いいこと?」

女神「あの鳥に、にゃー!って言ってごらん?」

勇者「に、にゃー?」

女神「そーそー、そんな風に」


82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:20:22.68 ID:Huz5oKa10
女神「恥なんか捨てちまえー!どうせ私しか見てないぞー!」

勇者「・・・・・・にゃー」

女神「ちっちゃい!もっかーい!」

勇者「・・・にゃー!!」

勇者「言ったぞ・・・」

女神「うーん、勇者才能ないね」

勇者「んなっ!」

女神「にゃー!」

トリ「にゃー!にゃー!」

女神「・・・ね?」


83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:21:18.35 ID:Huz5oKa10
勇者「と、鳥がにゃーって・・・」

女神「あれは海猫っていってね、猫みたいに鳴くんだ」

女神「うまく真似すると返事してくれるんだよ!」

勇者「はー、なんかすげぇな」

女神「世界はまだまだ君の知らない事で溢れているのだよ、勇者くん」

勇者「さすがです、女神教授」


84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:22:27.35 ID:Huz5oKa10
女神「おっ、海を越えたねー」

勇者「ほんとだ、陸が見える」

勇者「・・・ん?あのでかい木、まさか世界樹か?」

女神「ほうほう、世界樹は知ってるんだ」

勇者「まぁ本で読んだくらいだが」

女神「じゃあ解説はいらないね」

勇者「いや、できればお願いしたい」

女神「しょーがないな、頭撫でてくれたらいーよ!」

勇者「・・・・・・」

女神「えへへ・・・」


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:23:57.44 ID:Huz5oKa10
女神「あれは世界樹だよ、世界最大の木」

女神「最大だけあって一番長生きしてる生き物でもあるんだよ!」

勇者「いや、それは知ってるからさ、女神くらいしか知らないような事を教えてよ」

女神「うーん、じゃあ」

女神「実はあの世界樹、私が植えたんだー」

女神「最初の世界作ると同時に植えたから、樹齢は世界の年齢なんだよ」

勇者「え、じゃあ樹齢は・・・」

女神「三万年だよ」

勇者「おぉー」


86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:25:15.89 ID:Huz5oKa10
女神「あとは、根本にはエルフが住んでるとか、葉っぱには死者を生き返らせる力があるとかそんな感じ」

勇者「なるほど、ありがとうな」

女神「いやいやどーも」

女神「どうする?よってみ・・・・・・」

勇者「いや、とりあえずは先に・・・って女神?」

女神「・・・・・・」チョイチョイ

勇者「ん?」

勇者「・・・・・・ドラゴン?」

ドガアァァアン・・・・・・




 
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:26:34.25 ID:Huz5oKa10
勇者「・・・・・・ん、ここは?」

魔神「おはよう、勇者」

勇者「お前は・・・?」

魔神「俺か?俺は魔神」

魔神「女神が勇者の後見人だとしたら、俺は魔王の後見人といったところだな」

勇者「魔王の・・・!」

魔神「まぁ落ち着け、ひのきのぼうを納めろ」

魔神「それにどうあがいたってお前は俺に勝てねぇ」

魔神「神様はよーく知ってんだろ?」




 
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:27:39.94 ID:Huz5oKa10
勇者「・・・・・・ここはどこだ?」

魔神「お前の夢の中、だ」

魔神「神様だしよ、夢枕に立つことぐれぇ簡単なもんさ」

勇者「俺に何の用だ」

魔神「ちょいと様子を見に来ただけさ」

魔神「なかなかいいツラしてやがる」

勇者「用がすんだなら、帰れ」

魔神「おーこわい」


91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします []投稿日:2012/01/08(日) 00:28:53.80 ID:Huz5oKa10
魔神「んじゃ最後にヒントをくれてやる」

勇者「ヒント?」

魔神「世界の真実に関係するヒントさ」

魔神「神は雌雄同体であり、両性具有ってのは聞いたな?」

魔神「雄と・・・雌」

魔神「男と・・・女」

魔神「他にもまだある、例えば俺は両利き、左右も持っている」

勇者「・・・意味がわからないな」

魔神「いずれわかるさ、じゃあな」

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[ 2012/02/03 21:12 ] 勇者「」or魔王「」 | TB(0) | CM(0)
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