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幼馴染「買い物付き合って頂戴」男「いまから?」1/2


幼馴染「買い物付き合って頂戴」男「いまから?」


幼馴染「買い物付き合って頂戴」男「いまから?」



1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 21:03:35.49 ID:UsPGrXn30
幼「そうよ」

男「何買うのさ」

幼「ショーツ」

男「…俺も行かなきゃだめですか」

幼「貴方に選んで欲しいのだけど」

男「下着コーナーはちょっと…」

幼「じゃあ良いわ。今度穿かないで登校するから」

男「……俺は構わないけど、人に見られたらどうするんだ」

幼「貴方のせいとでも言えば良いかしら」

男「さて、財布どこ行ったかな」



 
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 21:11:18.55 ID:UsPGrXn30
幼「貴方は何か勘違いしているようだけど」

男「はい」

幼「選ぶのは貴方、買うのは私。ユーノゥ?」

男「しかし買い物デートとは、男としてだな…」

幼「金欠でしょう?下着は結構高いのよ」

男「何で知ってるの?」

幼「本棚、漫画あんなに手前に並べてあったかしら」

男「……」

幼「そういう本も結構高いのよね」

男「何で知ってるんだ…」



 



元スレ
幼馴染「買い物付き合って頂戴」男「いまから?」




12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 21:16:21.01 ID:UsPGrXn30
幼「良かったじゃない、今から合法的に下着が見放題よ」

男「分かってないな、幼ちゃん」

幼「分かってるわよ」

男「売ってるもの単体で見ても何も…」

幼「知ってるわよ」ピラ

男「……」

幼「良かったじゃない、今なら合法的に下着が見放題よ」

男「早く買いに行こうよ」

幼「待ちきれないのね」

男「耐えきれないんだ!」



 
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 21:21:34.41 ID:UsPGrXn30
男「着替えてから行く」

幼「別にそのままでも良いのよ」

男「一応余所行きに着替えるから」

幼「誰も貴方の事なんて眼中にないわ」

男「酷いな!」

幼「言い間違えたわ」

男「訂正してくれ」

幼「私以外、貴方の事なんて眼中にないわ」

男「すっげえ…」

幼「嬉しい?」



 
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 21:29:25.65 ID:UsPGrXn30
男「幼ちゃんは着替えないのかよ」

幼「私はこれで余所行き」

男「俺が断ったら出かけないつもりだったのに?」

幼「断る事があるの?」

男「あるもんか」

幼「知ってた」ギュー

男「ちょ…シワになるよ」

幼「…イカ」スンスン

男「パンツまで着換えろと」

幼「私は気にならないけれど」

男「俺は気になったの!」



 
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 21:37:26.98 ID:UsPGrXn30
幼「良いじゃない貴方らしくて」

男「そう言う言い方やめて…誰のせいだと」

幼「その調子じゃ下着売り場は大変ね」

男「分かってないな、幼ちゃん」

幼「分かってるわよ」

男「だから売ってるものだけ見ても…」

幼「試着室」

男「ああああああああああ」

幼「選ぶのは貴方」

男「ああああああああああ」

幼「……本当に穿ける訳ないでしょ、変態」

男「返す言葉もございません」


 
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 21:48:34.24 ID:UsPGrXn30
幼「仮に穿けたとして、見慣れているでしょう」

男「だって穿くってことは…」

幼「脱ぐわね」

男「そういうことだ!」

幼「ド変態」

男「遂にドレッドノートに並んだか」

幼「昇進おめでとう」

男「嬉しくない」

幼「昇進祝い、何が良いかしら」

男「変態的なものはいらないからね」

幼「…スコッティ」

男「変態じゃねーか!!」

幼「ティシューは鼻をかんだりするものよ、変態」

男「本当に返す言葉もございません」



 
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 21:56:53.14 ID:UsPGrXn30
幼「実用的なものが良いでしょ」

男「確かに実用的ではあるけどさ…」

幼「もっと実用的なものが良い?」

男「例えば」

幼「クレラップとか」

男「どこで得るんだその知識」

幼「知り合いの本棚」

男「誰の」

幼「貴方以外の男の人は知らないわ」

男「だからその言い方やめろ!」

幼「知ってたくせに聞くからよ」



 
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 22:03:51.69 ID:UsPGrXn30
男「早く行こう、こうしてたら日が暮れる」

幼「私は一向に構わないけれど」

男「ノーパンは困るから!」

幼「ショーツだからノーショーよ」

男「別に何でも良いよ」

幼「じゃあイェスショーするけど」

男「やめて」

幼「じゃあ玄関に行くから」

男「窓から来たのにか」

幼「余所行きの靴はこっち」

男「何で」

幼「大事な余所行きだからよ」



 
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 22:14:05.99 ID:UsPGrXn30
男「お待たせ」

幼「垢ぬけたわね」

男「もちろん、大事な余所行きだからね」

幼「しわを着けるのがもったいないわ」

男「別にそんな上等なものじゃないよ」

幼「じゃあ行きましょう」ギュウウ

男「手を握って下さい」

幼「良いんでしょ、しわになっても」

男「歩き辛いからさ」

幼「じゃあ腕にしましょうか」



 
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 22:24:27.89 ID:UsPGrXn30
男「バスで行く?それとも電車?」

幼「仲良く歩きながらなんてどうかしら」

男「日が暮れるよ」

幼「私は一向に構わないのだけれど」

男「バスで行こう」

幼「何故?電車のほうが早いけど」

男「この時間混んでるから、電車」

幼「座れれば良いんでしょう?」

男「…俺に椅子になれってことか」

幼「違うわよド変態マゾ」

男「ですよね」

幼「私が椅子になるのよ、ド変態サド」

男「本当にそういう風に映るからやめて下さい痴女王様」



 
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 22:35:14.35 ID:UsPGrXn30
男「バス、ちょうど乗れて良かったね」

幼「貴方の歩幅のお陰ね」

男「ごめん、無理してた?」

幼「いえ、股関節の良い運動よ」

男「今後気をつけるよ」

幼「別に良いわよ、もし辛いなら」

男「もう言ってるか」

幼「抱えて貰うわ」

男「ゆっくり歩こう」

幼「速歩きで良いのよ」

男「余計遅くなる…」

幼「失礼ね」


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 22:41:48.22 ID:UsPGrXn30
幼「今の言葉、訂正なさい」

男「そんなの気にする間柄でもないだろうに」

幼「別に気にしてはいないけれど、認識を誤っているわ」ポスッ

男「膝の上に座らないで…」

幼「どうかしら」

男「柔らかいです」

幼「ド変態」

男「もう、軽いから早く下りて…!」

幼「そんなの気にする間柄じゃないでしょう」

男「バカップル…」

幼「私以外、貴方なんて眼中にないわ」


 
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 22:48:06.61 ID:UsPGrXn30
幼「着いたわよ、行きましょう」

男「……すぐには立てない」

幼「もうたってるじゃない」

男「だからだよ!」

幼「鎮めてあげても良いのよ」

男「近寄らないで…」

幼「ほら、私が正面隠しててあげるから」ギュウウ

男「バカップル…」

幼「馬並みなの?」

男「違います!!」

幼「知ってる」

男「うわあああああああああ!」

幼「駆け降りると危ないわよ」


 
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 23:01:53.08 ID:UsPGrXn30
男「…で、行くんですか下着売り場」

幼「少し落ち着いてからにしましょう」

男「このまま恥かいた勢いで行ってしまいたいんだけど」

幼「事務所に行きたいの?」

男「生理現象が憎い…」

幼「私はそこまで憎くないわよ」

男「現象の話をしようよ…」

幼「ド変態」

男「ごめんなさい、当然ですよね」

幼「そっちはちゃんと憎いわよ、知ってるでしょう」

男「知り様がないってば…」


 
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 23:10:23.96 ID:UsPGrXn30
幼「落ちついた?」

男「…まあ、何とか」

幼「じゃ、行きましょうか」ギュウ

男「離れて歩こうよ」

幼「仕方ないわね、じゃあ隠しておいてあげる」ギュウウ

男「売り場の前までですか」

幼「売り場の中もよ」

男「視線が怖い…」

幼「事務所と比べて?」

男「視線バッチ来い」



 
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 23:18:55.39 ID:UsPGrXn30
男「知り合いがいたらどうしよう…」

幼「いつもの事と」

男「思うのか、やっぱり」

幼「そう、安心でしょう」

男「……知り合いじゃない人は…」

幼「バカップルと」

男「ですよね!」

幼「バカップルじゃ不満なの?」

男「バカは嫌だな」

幼「ップル」

男「俺がバカだった」

幼「勉強、頑張って」

男「はいはい」



 
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 23:30:11.33 ID:UsPGrXn30
男「で、どういうの買うのさ」

幼「何のために付いてきたの?」

男「じゃあこの黒いの」

幼「どうかしら」

男「うん良いと思う気に入ったすぐ買おう」

幼「……違うのね」

男「セクハラだ…」

幼「敏感な嘘発見器だわ」

男「優秀なって言えよ!」

幼「鈍感なの?」

男「…いや」

幼「早いのね」

男「セクハラだ…」



 
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 23:40:04.01 ID:UsPGrXn30
幼「これは…駄目みたいね」

男「俺の顔を見て下さいよ」

幼「参考にならない」

男「生理現象が憎い…」

幼「私は役に立てているわ」

男「こんな事の為に生まれたんじゃない…」

幼「貴方、おばさんの子でしょう」

男「不憫で不憫で…」

幼「存在理由、確かめたい?」

男「……遠慮するよ」

幼「チキン」

男「貞操に厳しいんだ!」


 
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 23:49:26.50 ID:UsPGrXn30
幼「お固いんだから」

男「顔を見て言えよ!」

幼「緩みきった顔しちゃって」

男「仕方ないだろ!」

幼「ほら、次のショーツ」

男「!」

幼「……なるほどね」

男「顔でも判断出来るんじゃないか」

幼「顔に出るレベルなのね」

男「早く買って下さい」

幼「それで店から出られるの?」ギュウウ

男「一緒に来いと」

幼「言うまでもなし」



 
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 23:56:30.23 ID:UsPGrXn30
男「もう疲れた…トイレ」

幼「楽しんでらっしゃい」

男「小便!」

幼「あらそう」

男「当たり前だろ!女の子と買い物中に…」

幼「別に私は気にしないわ」

男「手も握るんだぞ」

幼「気にしないわ」

男「…アイドルになった方が良いよ、幼ちゃん」

幼「貴方のなら是非」

男「もうなってる」

幼「ありがとーっ」

男「わざとらしい手の振り方だ」

幼「偶像ですもの」




 
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/29(木) 23:59:37.51 ID:wKHkeVDA0
このギューってどうなってんの?正面で抱き合ったまま歩いてるの?


 
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/09/30(金) 00:03:04.68 ID:FcSXhzpJO
>>86
袖とか掴んでんじゃね?


89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 00:04:51.70 ID:pkPls06u0
>>88
それじゃ前隠せなくね?


90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 00:06:24.47 ID:SUT7vPWY0
男「ただいま」

幼「お帰りなさい、貴方」

男「…何か違うだろ」

幼「ショーツにした?それともブラにした?」

男「してない!」

幼「そうなの」ピラ

男「!…なんでもう穿いてるの!?」

幼「本当みたいね、お固いんだから」

男「顔を見ろ!」

幼「参考にならない」

男「ここ公共の場ですけど」

幼「眼中にないわよ」

男「俺じゃないよ!」


 
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 00:14:39.32 ID:SUT7vPWY0
男「え…穿いたって事は」

幼「脱いだわよ」

男「事務所!」

幼「トイレ」

男「ああ…ビックリした」

幼「その為に急いだのよ?」

男「そうですか…」

幼「ドッキリ成功?」

男「ドッキリじゃすまない」

幼「あ、本当。ドキドキ成功」ギュウウ

男「離れて下さい…」

幼「ドクドク成功?」

男「失敗だ離れろ!」



 
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 00:28:49.46 ID:SUT7vPWY0
男「何か冷たいもの食べよう、頭冷やす」

幼「頭じゃないでしょう」

男「幼ちゃんもだからね」

幼「私は冷静よ」

男「なおタチが悪い!」

幼「どうしたらタチが良いかしら」

男「普通の女の子みたいに」

幼「普通の女の子はどうするのか、貴方は知ってるのね?」

男「……」

幼「ありがとーっ」

男「はいはい夢中だよ、アイドルだもんな」



 
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 00:42:42.95 ID:SUT7vPWY0
男「アイスで良い?」

幼「ええ」

男「サーティワンあったよな…」

幼「地下に行きましょう」

男「スーパーみたいな店しかないよ」

幼「パピコ」

男「そんな安いのじゃなくて…奢るからさ」

幼「いえ、久しぶりに食べたいわ」

男「前食べてたじゃん」

幼「貴方と、久しぶりに食べたいわ」

男「…分けたいんだ」

幼「久しぶりにね」



 
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 00:49:22.72 ID:SUT7vPWY0
男「はい、どうぞ」パキ

幼「どうも」チュー

男「なつかしいね」チュー

幼「私の方が大きいって、いつも貴方不満言ってたわ」

男「そんなことも…幼ちゃんの方大きくない?」

幼「はい」ズボ

男「むぐっ!?」

幼「交換してあげる、貴方の頂くわ」チュー

男「……」

幼「美味しい?」

男「うん、うまいけど」チュー

幼「それは良かったわね」


106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age]投稿日:2011/09/30(金) 00:50:59.31 ID:FcSXhzpJO
幼「ありがとーっ」
これがすげーかわいい



 
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 01:00:02.48 ID:SUT7vPWY0
幼「冷静に…なってないわね」

男「顔を見ろよ!」

幼「見るまでもない」

男「誰のせいだと思ってるんだ」

幼「唾液に反応するなんて救いようのないド変態ね」

男「誰でも良いってわけじゃないんだぞ!」

幼「知ってる、男に反応しないでしょう」

男「女でもだ!」

幼「不能」

男「違う!」

幼「そのようね」

男「顔を見ろ!」


 
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 01:12:42.89 ID:SUT7vPWY0
幼「さて、買い物は済んだけれど」

男「折角来たんだから、色々見て行くか」

幼「構わないわ」

男「疲れてない?」

幼「貴方ほどじゃないわ」

男「肉体的に」

幼「そんなに歳をとってないもの」

男「落ちつきっぷりは若年寄みたいだけど」

幼「肉体の話でしょう、どうなの」ギュウウ

男「はいピチピチです」

幼「言い方が年寄り臭い」

男「身体の話だろ!」



 
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 01:21:51.59 ID:SUT7vPWY0
男「近場から、お惣菜コーナーでも行くかな」

幼「試食するのね」

男「美味しいじゃん」

幼「貧乏性」

男「金欠なんだぞ」

幼「お金なんかなくても」

男「愛があれば良いじゃない?」

幼「愛だけで食べていける訳ないでしょう」

男「ですよね」

幼「私が作るから食べていけるの」

男「リアリストだなあ、幼ちゃん」

幼「愛がないなんて言ってないのだけれど」



 
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 01:35:29.13 ID:SUT7vPWY0
男「…うまいな、この漬物」ポリポリ

幼「買うわ」

男「即決だな」

幼「気に入ったんでしょう?お弁当に入れておくわ」

男「後で買えば良いよ」

幼「じゃあどんどん試食して」

男「貧乏くさいじゃん」

幼「事実じゃない」

男「せかさなくても」

幼「お気に入りを早く知っておきたいわ。最後にまとめて買うから」

男「他の所も回るしさ」

幼「じゃ、最後に来ましょうね」

男「はいはい」



 
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 01:50:10.68 ID:SUT7vPWY0
男「ゲームコーナーとかどうかな」

幼「良いと思うわ、それらしくて」

男「それらしいって何だ」

幼「プリント倶楽部にクレーンゲーム、一人で出来る?」

男「やろうと思えばできるよ」

幼「プリント倶楽部はできないわ」

男「嘘!」

幼「本当、私は出来るけれど」

男「酷い話だ、男一人で撮っても良いだろ」

幼「じゃ一人で撮って。私は外で見てるから」

男「酷い話だ…」


 
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 02:05:42.75 ID:SUT7vPWY0
男「ゲームコーナーなんて久しぶりに来たよ」

幼「ご両親が買い物してる間、良く遊んでたわね」

男「幼ちゃんもよく来てたっけ」

幼「うちの買いものに貴方が来る事の方が多かったけど」

男「でも一緒に遊んだ記憶がないんだけど」

幼「だって貴方下手じゃない、メダル落とすの」

男「ああ、幼ちゃんがやると帰れないんだよね…」

幼「貴方に分けるとすぐ帰れるけどね」

男「かたじけない」

幼「幼馴染の中に免じて貸し借り無しにしてあげる」

男「そうじゃなかったら破産してる」

幼「破産してもご飯くらいは作ってあげる」


 
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 02:11:15.13 ID:rFwJZuTq0
>>133

>幼「幼馴染の中に免じて貸し借り無しにしてあげる」

おいもう貫通済みってことかおい



 
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 02:22:23.00 ID:SUT7vPWY0
幼「はい、撮るわよ。笑って」

男「おう…」パシャ

幼「どうも違うわ」

男「笑ってるぞ」

幼「貴方にはもっと素敵な笑顔があるはずよ、私知ってるんだから」ギュ-

男「幼ちゃん!誰も見てないからって急に大胆…」

幼「……」ギュウウ-

男「あはは…参ったな」パシャ

幼「撮れたわね」パッ

男「は?」

幼「撮り直しボタン、押したの。…良い笑顔よ」

男「こんなニヤけてるのか…俺」

幼「貴方らしくて素敵よ?」



 
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 02:35:46.01 ID:SUT7vPWY0
幼「携帯に貼りましょう」

男「恥ずかしいなあ」

幼「そんなこと気にする仲じゃないでしょう」

男「いや、顔が」

幼「人間、顔じゃないわよ」

男「表情だよ!」

幼「知ってるわ、素敵だと言っているでしょう」

男「冗談はよせ」

幼「冗談じゃないわ」

男「ホントかよ」

幼「じゃなかったらとっくに噴き出してるわ」

男「やっぱり変な顔なんだろ!」

幼「私にとっては素敵なの」

男「幼ちゃん以外の人は」

幼「眼中にないから大丈夫」ギュウウ


 
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 02:52:51.55 ID:SUT7vPWY0
幼「さて、次はどうしましょう」

男「定番としてはクレーンゲームか?」

幼「大丈夫?」

男「得意とは言えないが、期待してくれよ」

幼「お財布よ」

男「ああ……いける!」

幼「いけない、獲れるまでやるの知ってるのよ」

男「全財産を掛けてでも良いとこ見せたいんだよ、幼ちゃん」

幼「バス代を女の子に無心する男ってどう思う?」

男「先見の明がないと思う」

幼「だからメダルを落とせないのよ」

男「女の子は落とせるんだけどな」

幼「……減らず口」



 
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 03:10:29.48 ID:SUT7vPWY0
幼「もし足りなくなっても貸すことにやぶさかではないわよ」

男「プライドというものがある」

幼「何をいまさら、うちの食材を毎日食べている癖に」

男「痛いとこ突くなあ」

幼「幼馴染の仲に免じて請求しないであげる」

男「ありがたやありがたや」

幼「その代り残さず食べてね」

男「でも毎日、やっぱり悪いな」

幼「据え膳喰わぬは漢の恥よ?」

男「使いどころ違う!」

幼「正しく使わせてくれるの?」ギュウウ

男「いや…」

幼「据え膳喰わぬは…」

男「言うな!」


 
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 03:20:52.47 ID:SUT7vPWY0
幼「ちゃんと、残さず食べてね」

男「いや…遠慮する」

幼「さっきのお漬物も入れるから」

男「そっちかよ!」

幼「ド変態」

男「言い方が悪い!」

幼「言うなと言ったじゃない、そこでお終い」

男「俺が悪いのか…」

幼「勘違いを事実にしても構わないけど」ギュ

男「構います」

幼「貴方は良くなるわよ?」

男「その言い方やめろ!」




 
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 03:38:21.86 ID:SUT7vPWY0
男「じゃ、金のかからない所に行くか…」

幼「ウィンドウショッピングで良いじゃない」

男「見るだけで楽しい?」

幼「とっても楽しいわ」

男「へぇ、幼ちゃんって一人でもそういう事するの?」

幼「する訳ないでしょう、そんな詰まらないこと」

男「詰まらないのかよ!」

幼「詰まらないわよ」

男「……」

幼「さ、詰まらなくさせないで」

男「楽しんでください」

幼「もう楽しいわ」


 
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 03:55:02.76 ID:SUT7vPWY0
男「買わないからって、ジュエリーコーナーとか…」

幼「お金があったら来れるの?」

男「はいはい…幼ちゃんこういうの興味あるの」

幼「何、若年寄が着飾っちゃいけない?」

男「そうは言ってないよ」

幼「私も年頃の女の子よ、知ってるでしょう」

男「よく知ってる」

幼「じゃあ給料3か月分に憧れても良いわね」

男「昔って給料良かったんだな…」

幼「3か月分使ってくれれば構わないわ」

男「大したものは買えないよ」

幼「3か月分稼いで、3か月休みを貰って、3か月のハネムーン」

男「四半年も出かけるの」

幼「家でまったりするのも良いじゃない」

男「年頃だけど普通じゃないな」



 
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 04:03:22.78 ID:SUT7vPWY0
幼「給料3か月をどう使うかは夫婦次第よ」

男「幼ちゃんは生活費に使いたいのか」

幼「ハネムーンよ」

男「出かけてないじゃん」

幼「私の家でまったりするなら出かけてるでしょう」

男「はい?」

幼「実家に帰らせて頂きます」

男「使いどころ違う!」

幼「実家で3か月まったり」

男「退屈そうだな」

幼「まったりしっぽりピーしたり」

男「何する気だよ」

幼「後は若いお二人に任せて…」

男「使いどころ違う!」


 
170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 04:25:14.64 ID:SUT7vPWY0
男「そもそも年頃であってもこういう所には来ないんじゃないか」

幼「確かに、周りは良い大人ね」

男「もっと安いアクセサリーショップとかあるだろ」

幼「ドクロや十字架のチョーカーが売ってるの?」

男「それはちょっと下げ過ぎじゃないですか」

幼「若い心を持ち続けるのは大事じゃない」

男「そこから一皮むけてこそだ、そのままじゃな」

幼「貴方はそうなの?」

男「勿論」

幼「前お風呂で見た時は」

男「身体の話じゃないだろ!」


171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 04:31:08.29 ID:SUT7vPWY0
男「見たのか」

幼「見たわよ」

男「う…訴えてやる」

幼「もう時効よ」

男「はい?」

幼「小さい頃、一緒に入っていたでしょう」

男「そのときのかよ!」

幼「そのときから、のようね」

男「…情けない」

幼「気にしないで」

男「幼ちゃんに何が分かるんだよ…」

幼「私もそうだから」

男「男女は区別するの!」



 
174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 04:43:10.81 ID:SUT7vPWY0
幼「ジェンダーフリーが時代の流れよ」

男「ジェンダーは身体じゃないだろ」

幼「じゃあ何フリーと言えば良いの」

男「せっ……」

幼「フリー」ギュウウ

男「それだと意味が違ってくるだろ!」

幼「間違った意味を正しても構わないわ」

男「貞操観念!」

幼「確かにフリーじゃいけないわね」

男「分かればよろしい…」

幼「リミット」ギュウウ-

男「結局同じ状況かよ」



 
176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 04:58:48.78 ID:SUT7vPWY0
幼「そもそもセックスは性別の意味よ」

男「公衆の面前で臆面もなく」

幼「つまりニャンニャンの意味合いはないの」

男「古いな!」

幼「ちなみにエッチは変態の頭文字」

男「どっちもニャンニャンの意味だろ最早」

幼「そう考える人が悪いのよ頭文字H」

男「何その速そうな呼び方」

幼「十分早いじゃない」

男「余計な御世話だ!」



 
182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 05:18:48.32 ID:SUT7vPWY0
男「幼ちゃん、公共の場であまりそう言う事言っちゃいけないよ」

幼「周りの人には言ってないわ」

男「聞こえるんだよ」

幼「一言でも直接的な単語を出したかしら」

男「ニャンニャン」

幼「猫の鳴き声がどうかした?」

男「そう考える方が悪いのか」

幼「恥ずかしがる要素がないわ」

男「そこまで割り切ってるならもうまんま言えば良いじゃん」

幼「まんま?」

男「ほら…サクセスの日本語的な」

幼「公衆の面前よ?ド変態」

男「直接のほうがまだ分かり辛いのに」



 
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 05:38:01.61 ID:SUT7vPWY0
幼「貴方は私を恥ずかしい気持ちにさせたいの」

男「恥ずかしがる幼ちゃんて、中々見れないからね」

幼「言わないわよ」

男「別に良いよ、この前見たし」

幼「思い出してみて、どう?」

男「……我ながら、恥ずかしい」

幼「結構サマになっていたわ」

男「言わないで」

幼「後世に語り継げるほどキザ」

男「何このブーメラン」

幼「人を恥ずかしがらせていいのは、恥ずかしがる覚悟のある人だけよ」


 
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 05:55:47.68 ID:SUT7vPWY0
男「痛み分けか」

幼「何でも分けあってきたでしょう」

男「主にパピコじゃないか」

幼「お弁当のおかずだって」

男「どちらかと言うと喰わせてもらってるだが」

幼「食べさせてあげるわ」

男「自分の箸があるからさ」

幼「もうないわ」

男「どうして!」

幼「洗い物削減」

男「はぁ…幼ちゃんの箸借りるから。良いよね?」

幼「食べさせてくれるの、凄く嬉しいわ」

男「………うん、楽しみにしてて下さいな」



 
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 06:15:37.37 ID:SUT7vPWY0
男「弁当の話したら腹が減ってきた」

幼「微妙な時間帯ね」

男「時間を潰すか…そうだ、映画を見ませんか」

幼「お金ないでしょう」

男「クレーンゲームをしなかったお蔭でね」

幼「だからって高いわよ?」

男「カップル入場で安くなるんだ」

幼「そんな事調べてたの、付き合えもしないのに」

男「シミュレーションくらいさせてよ」

幼「寂しい貴方、可哀想に」ギュウウ-

男「今寂しいみたいに言うな!」


 
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 06:28:48.98 ID:SUT7vPWY0
男「やっぱり恋愛映画かな」

幼「他人のニャンニャン見て楽しいのね」

男「ニャンニャン言うな!」

幼「私には理解できないわ」

男「そうなの?」

幼「貴方のパソコンに大量にあったけど詰まらなかった」

男「ニャンニャンしかしてないじゃん!!」

幼「じゃあ恋愛映画は違うのかしら」

男「ニャンニャンだけじゃないだろう」

幼「甘甘な話をニヤニヤ楽しむもの?」

男「ほろ苦い話もあるよ」

幼「スパイシーでホットな話はないの?」

男「それ恋愛映画じゃなくなっちゃうよ…」



 
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 08:09:52.38 ID:SUT7vPWY0
男「ふう…良い映画だった、かな」

幼「例え姉弟だったとしても貴方の事が好きよっ」

男「ちょっと似てる」

幼「ありがとーっ」

男「恋愛映画もそうやって楽しむんじゃないの」

幼「内容を自分たちで再現してイチャイチャするのね」

男「まあお遊び程度に」

幼「私実は龍だったの」

男「は?」

幼「普通そうなるわよね」

男「過去の事は良いじゃないか!」

幼「猫の話は好きよ、ニャンニャン可愛いくて」

男「もう卑猥な言葉にしか聞こえない」



 
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 08:37:03.82 ID:SUT7vPWY0
幼「じゃ、良い時間になったし食事をしましょう」

男「レストランコーナーか?」

幼「ファストフードが良いわ」

男「気を使わなくて良いって」

幼「で良いとは言ってないのよ」

男「本当に食べたいんだ」

幼「私はね、貴方は?」

男「…満漢全席とか」

幼「今度お弁当に入れてあげるから」

男「本当にやりそうで怖い、冗談だからね」

幼「一回くらいやってみても良いのよ」

男「盆と正月じゃ済まないな」

幼「そこにクリスマスと丑の日と感謝祭足してやっとイーヴン」



 
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 08:53:08.48 ID:SUT7vPWY0
幼「一日数品を繰り返して満漢全席達成なんてどうかしら」

男「だから冗談だって」

幼「でも興味あるんでしょう」

男「まあ人生で一度くらいは食べてみたいね」

幼「早速中華街に行かなきゃ」

男「そんな本格的な…」

幼「30種類くらい珍味があったはずだから、長い旅になるわね」

男「学校どうするのさ」

幼「旅に出たと言っておいて」

男「俺の弁当は」

幼「お腹すかせて待っていなさい」

男「本気みたいで怖い」

幼「貴方の為なら本気を出すのもやぶさかではないわ」

男「俺の為に毎日弁当を作って下さい」


 
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 09:18:38.11 ID:SUT7vPWY0
幼「たまのハンバーガーも美味しいわ」

男「安いしな」

幼「一口食べる?」

男「いや良いけど」

幼「頂くわね」バク

男「人の物に勝手に喰いつくな!」

幼「勝手に喰いついても良いのよ?ほら」

男「……」バク

幼「どう?」

男「結構味違うな」

幼「値段が違うもの」バク

男「だから勝手に人の物に…」

幼「ほら」

男「…しょうがないな」バク


 
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 09:39:35.43 ID:SUT7vPWY0
男「飯も食べたし、そろそろ帰るか」

幼「忘れないで、お漬物」

男「また地下に行くのね」

幼「美味しいお弁当の為よ」

男「ご苦労様です」

幼「あと買わなきゃいけないものも」

男「何?」

幼「クレラップ」

男「やめろ!」

幼「実用的でいいじゃない、お弁当にも使うし」

男「にもってなんだよ…」

幼「あと…こんにゃく」

男「だからやめろ!」

幼「お弁当につかうのよド変態」


 
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 10:02:55.23 ID:SUT7vPWY0
幼「貴方は食べ物に感謝の気持ちは無いの?」

男「勿論あるよ!」

幼「じゃあそんな事には使えないはずよ」

男「試した事は無いって…」

幼「興味あるくせに」

男「そう言いながらカップ麺を手に取るな!」

幼「火傷するわよ?」

男「知らんがな」

幼「あとは片栗粉かしらね」

男「もう料理する気ないだろ!」

幼「そんなことないわよ、貴方こそナニする気なの」

男「……料理だよ」

幼「ホワイトソースかけるだけじゃ料理と言えないわ」

男「もう勘弁してください」



 
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 10:28:59.12 ID:SUT7vPWY0
幼「買い物も済んだし、あとはバスに乗るだけね」

男「昼間みたいなことはやめてね」

幼「何か問題があった?」

男「きちんと座席に座りましょう」

幼「座席がもし空いてないなら、私が」

男「立て!何のための吊り皮だよ」

幼「両手で持って痴漢じゃないアピール」

男「いい年して両手でつかまるのは…」

幼「子どもは2本、大人は1本なのね。使うのは」

男「まあ大体そんな感じ」

幼「ではお年寄りは何本でしょう」

男「スフィンクスかよ…その考えで行くと1.5本?」

幼「残念0本」

男「何で、立ってられないじゃん」

幼「優先席に座るもの」


 
259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 13:39:31.74 ID:SUT7vPWY0
男「あとは家までウォーキングか」

幼「……そのようね」

男「幼ちゃん、歩き方少し変じゃない?」

幼「そんなことないわ」

男「…靴ずれしてるじゃん、痛いでしょ」

幼「そんなことない」

男「やっぱり俺に合わせて歩いてたから」

幼「そんなこと、ない」

男「……」ヒョイ

幼「!…路上でお姫様だっことはバカップルだこと」

男「辛かったら抱えて貰うんでしょ」

幼「周りの目はもう良いのね」

男「眼中にないんじゃないか」

幼「貴方が私以外に、ね」ギュウウ-


 
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 13:53:25.39 ID:SUT7vPWY0
幼「と言いつつも速足なのね」

男「だんだん恥ずかしくなってきまして…」

幼「ほら余計遅くなんてならなかったでしょう」

男「そこまで本当になるとは…はぁ…」

幼「ほら、あと100m。頑張って」

男「はぁ…やっぱり…はぁ…もう降りて貰っても…」

幼「初志貫徹なさい」

男「玄関までね」

幼「部屋まで送り届けてよ」

男「玄関開けられません」

幼「…もしもし、お母さん?玄関開け放しておいて」ピッ

男「おい」

幼「え、ビデオカメラ?そうね、うん、必要」

男「おいおい」


 
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 14:10:36.29 ID:SUT7vPWY0
男「到着しましたよ、お姫様」

幼「ふむ、大義であった。褒めてつかわす」

男「身に余る光栄」

幼「して、そなたに褒美をしんぜよう」

男「有り難き幸せ」

幼「さ、これを持つがよい」

男「……スコッティ」

幼「初心忘るべからずじゃ、これからも精を出して励むがよい」

男「使い方違う!!……おい、この一連ビデオに撮ってるのか」

幼「お母さん、いるの?」

幼母「はいはいー」ジー

幼「あとでDVDにしておいてね」

幼母「パパにやって貰いましょうねー」

男「おじさんにまで…」



 
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 14:31:19.86 ID:SUT7vPWY0
幼「中々良い三文芝居だったじゃない」

男「三文程度たかが知れてるよ」

幼「早起きも出来ない癖に」

男「返す言葉もございません」

幼「一緒にお芝居するのも久しぶり」

男「お遊戯会での白雪姫とか…」

幼「フフ…実に懐かしいのじゃ」

男「俺は毒リンゴの役だった、未だに意味が分からない」

幼「良いじゃない」

男「セリフも動きもないんだぞ、リンゴのほっかむりするだけ」

幼「でも白雪姫が最初に口づけるのは、王子様じゃなくてリンゴなのよ」



 
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]投稿日:2011/09/30(金) 14:43:45.59 ID:SVuVccvS0
>幼「でも白雪姫が最初に口づけるのは、王子様じゃなくてリンゴなのよ」

この言い回しカッコイイナ


271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 14:44:53.66 ID:SUT7vPWY0
男「喰われてんじゃん」

幼「舐めれば良かったの?」

男「そう言う事じゃない」

幼「ペロペロ」

男「今さらやめてください」

幼「バタン」

男「おいおい」

幼「………」チラ

男「え………良いの…」ソー…

幼母「あらあらーもうテープ終わっちゃったわー」

男「っあぶねぇ!!」バッ

幼「お母さん、デジタルだからテープは入ってないわ」

男「何て事してくれてんだ!」

幼「寝たふりしただけよ」

男「ネタフリじゃねーか!!」



 
275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 15:02:45.67 ID:SUT7vPWY0
幼「監視カメラは無くなったわ、チャンスよ」

男「何のチャンスだよ」

幼「バタン」

男「そこからか」

幼「………」チラ

男「……」

幼母「………」チラ

男「監視はつくんだな」

幼「興味本位で覗いてるのよ」

幼母「……」パシャ

男「監視カメラも健在じゃねーか!!」

幼「静止画なだけマシでしょう」

男「静止画でもまずいわ!!」

幼「そんなレベルの事しようとしてたのね超ド変態」



 
282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 15:23:00.82 ID:SUT7vPWY0
男「そうじゃなくて、親の前なんですよ」

幼「親公認でしょう」

男「だからって幼ちゃんは平気なのかよ」

幼「貴方と同じくらい付き合いが長いのよ」

男「そりゃそうだ」

幼「だからどう行動するか知ってるわ」

男「制止しても聞かないって事ね」

幼母「……」ピロリロリーン

男「…動画になったぞ」

幼「大した画質じゃないでしょう、携帯なんて」

男「機種古いの」

幼「流行りものが好きなのよ、お母さん」

男「おばさん!!」



 
286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 15:39:42.49 ID:SUT7vPWY0
男「こういうのは止めましょうよ」

幼母「だって気になるんですもの」

幼「お母さん、見ていても楽しい事は起きないわ」

男「そうですよ」

幼「チキンだから」

男「貞操観念!」

幼母「据え膳食わぬは漢の恥、と言うわよー?」

男「おばさんが吹き込んだんですね」

幼母「バタン」

男「そっち!?」

幼「お母さん、お父さん今日は泊りで出張」

幼母「なーんだ詰まらない」スクッ

幼「残念ね」

男「なんだこの状況」



 
289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 16:01:33.50 ID:SUT7vPWY0
幼「やっと静かになったわね」

男「もうすっかり遅くなってしまった」

幼「別にいつでも帰れるでしょう、ゆっくりしていって」

男「家に何も連絡してないしな」

幼「出かける時におばさんに言ってあるわ」

男「こんなに遅くなるとは知らないだろう」

幼「今夜は帰らないかも、と」

男「人の親に何て事言ってんだ!!」

幼「帰らないかも知れないといっただけよド変態」

男「言葉そのままで伝わったのね、母親には」

幼「頑張って、という言葉を賜ったわ」

男「ちゃんと伝わってんじゃん!!」

幼「流石は貴方の母君様ね」


 
297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 16:23:39.92 ID:SUT7vPWY0
男「どんな顔して会えば良いんだ」

幼「知らないわ、おばさんとは貴方ほどじゃないもの」

男「どうせニヤニヤしてるんだろうよ…」

幼「息子がニャンニャンしてるんだもの」

男「まだ何もしてないだろうが!」

幼「これから何かするの?」ギュ

男「する訳ないだろう」

幼「だそうよ」

幼母「……」パタパタパタパタ…

男「ドアの後ろに隠れてたのか」

幼「知ってたわ」

男「流石は幼ちゃんの母君様だね」

幼「……気になったんだもの、仕方ないじゃない…」


 
302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 16:45:10.15 ID:SUT7vPWY0
男「帰りたくないなぁ…」

幼「あら、大胆」

男「そう言う事じゃない!」

幼「私も帰すつもりはないわ」ギュ

男「…はい?」

幼「今夜は帰さない」ギュウウ-

男「幼ちゃん、それはいくらなんでも大胆すぎ」

幼「今夜は家に男手がいないのよ、さっき言ったでしょう」

男「用心棒か」

幼「ほかの棒があると思ったの?」

男「うるさい」

幼「用心棒以外は鎮めて頂戴」

男「セクハラだぁ!」



 
306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 16:57:56.67 ID:SUT7vPWY0
男「泊ってもいいのかな…」

幼「何をいまさら」

男「年頃の女の子の家に、しかも男親のいない日に…」

幼「…もしもし、お父さん?」ピッ

男「!?」

幼「うん、お疲れ様。今日男君が泊るわ」

男「あわわわわ」

幼「うん、うん、そう。…はい」

男「俺に…!?」

幼「はい」

男「………もしもし…えと…おじさん?」

幼父「…………………」

男「あ…あのぉ………」

幼父「……………お義父さんだろ」プチッ…ツーツー

男「はい!?」



 
310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 17:08:12.13 ID:SUT7vPWY0
幼「別にどうってことなかったでしょ」

男「いやいやいやいや」

幼「泊っても問題ないじゃない」

男「他の問題が出てきた気が…」

幼「お父さんのこと、嫌いなの?」

男「いやぁ、無口で気難しそうな人だとは…」

幼「喋らなくなった私と考えて貰って差し支えないわ」

男「難しい人だな」

幼「嗜好も似てるし」

男「どうもそうらしいね」

幼「でも私よりだいぶせっかち」

男「良く知ってる…」


 
312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 17:21:08.32 ID:SUT7vPWY0
男「泊るにしても着替えがないな」

幼「私は服を貸すことにやぶさかではないわ」

男「着られるわけないだろう」

幼「誰も見てないわ」

男「サイズ的な問題ですが」

幼「じゃあお父さんの服にしましょう」

男「良いのかよ勝手に…」

幼「…もしもし、男君の寝巻がないの」ピッ

男「ひいい」

幼「うん、うん。…はい」

男「………もしもし」

幼父「………………奇抜な名前は良くない」

男「はい?」

幼父「………孫」プチッ…ツーツー

男「怖っえええええ…」



 
318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 17:38:35.21 ID:SUT7vPWY0
幼「お父さん、見た目ほど怖くないでしょ喋ってみると」

男「二言三言でここまでビビるとは思わなんだ」

幼「考え過ぎよ」

男「特におじさんがね」

幼「さ、お父さんの部屋に着替えを取りに行くわよ」

男「ちゃんとしたものじゃなくて良いからね」

幼「貴方、スーツ着て寝るの?」

男「そういう意味じゃない」

幼「安物で良いのね」

男「洗濯が楽なものでね」

幼「助かるわ」

男「泊る身として当然」

幼「そんな優しい貴方には、優しい手触り綿100%がお似合いね」

男「人の話聞いてた?」


 
323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 17:56:12.19 ID:SUT7vPWY0
幼「パンツと…Tシャツ、あと着流し。こんなもんで良いかしら」

男「シンプルで良いじゃないか」

幼「サイズも問題なさそうね」

男「着流しで寝るなんて、おじさんカッコいいじゃん」

幼「お母さんも昔そう褒めたって言ってた」

男「それからずっと?」

幼「ゾッコンラブなのよ」

男「古いな!」

幼「当時の人間なんだから良いじゃない」

男「幼ちゃんは違うだろうが」

幼「当り前じゃない、当時がなかったら私はいないの」

男「ごもっとも」

幼「ゾッコンラブの申し子なのよ、私」

男「何かおかしい気がする」




 
328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 18:17:53.32 ID:SUT7vPWY0
幼「さて、じゃお風呂入りましょう」

男「入りましょうって…」

幼「先に入れという事よ変態」

男「後から踏みこんでくるくせに」

幼「今日はスクール水着で良い?」

男「先に入って下さい」

幼「来客が先に入るのがマナーよ」

男「マナーを気にする間柄じゃないだろ」

幼「じゃ、先に頂きます」

男「ほっ…」

幼「覗いても良いのよ」

男「するか、痴女め」

幼「幼馴染の仲に免じて桶もブラシも投げたりしないわ」



 
331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 18:31:34.35 ID:SUT7vPWY0
男「……遅いな…おばさーん?幼ちゃんがさー…」シーン…

男「もう寝たのかな…?」

男「女の子の風呂ってこんな長いもんなのか…?」

男「まさか風呂の中で倒れてるとか…」

男「幼ちゃんに限ってそんなドジは踏まないか」

男「……足、怪我してたよな…」

―――――――――――――――――――

男「幼ちゃーん、大丈夫ー?」

男「水の音すらしないって、ヤバいかも…」ガチャ

幼「いらっしゃい、覗きに来たの?」

男「いるじゃねーか!!」

幼「出てないんだからいるわよ」

男「狙ってたな」

幼「まさか」

男「スクール水着で風呂に入る奴がどこにいる!?」バタンッ



 
335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 18:45:30.78 ID:SUT7vPWY0
幼「ドアを壊したら流石に弁償して貰うわよ」

男「誰のせいだ」

幼「勝手に覗いて勝手に怒ってる誰かさんのせい」

男「心配して損した」

幼「心配してくれたの」

男「当り前じゃないか」

幼「やっぱり貴方優しいのね、今すぐ抱きしめたい」

男「はぁ…俺は風呂に入らないからね、今日」

幼「そう…構わないわ」ガチャ…ギュウウ-

男「おいっ…濡れてる濡れてる!」

幼「服が濡れたら着替えるしかないわね、しょうがないわね」ギュウウ

男「おいおい…」

幼「着替えるついでにお風呂入っちゃえば良いわよね」

男「わかったよ…そのかわり一人でね」


 
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 18:57:44.25 ID:SUT7vPWY0
男「ふう…やっと落ち着ける」カポーン

幼「濡らした服は洗濯しておくから」

男「ありがとう」

幼「……」スンスン

男「おい何してる」

幼「服を洗濯機に」

男「余計な事してるだろ」

幼「スモークガラスで見えない癖に、心外だわ」

男「音!」

幼「早くシャワーでも浴びたら?」

男「誤魔化すな!」

幼「……」スンスンスン

男「少しは誤魔化せよこっちが恥ずかしい」



 
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 19:08:34.78 ID:SUT7vPWY0
男「幼ちゃん、いつまでそこにいるんだ」

幼母「あらあらー嬉しいわ」

男「おばさん…!?起きてたんですか」

幼母「そんなに若く見えた?」

男「スモークガラスで見えないので…」

幼母「それはちょっと残念ね」

男「何か御用ですか」

幼母「私お風呂まだなのよー」

男「……すぐ出ます!」

幼「お父さんがいなくてよかったわね」

幼母「いたとしても昔は一緒によく入ってたもの、気にすることないわよ」

幼「私もそう言っているのだけれど怒るのよ」

男「何この家族怖い」



 
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 19:22:38.42 ID:SUT7vPWY0
男「そこにいられると出られないんですけど」

幼「ドアでも壊れたかしら」

幼母「まあ大変」

男「そうじゃない!」

幼母「幼ちゃん、退散しましょうか」ピロリロリーン

幼「そうね」

男「おばさん」

幼母「何か」

男「ムービーを終了させてから御退室下さい」

幼母「男ちゃん鋭い」

男「慣れてますから」

幼「トラップ得意なのよ、キザな男君」

幼母「詳しく聞かせてー!」

男「うわああああああああああ」



 
350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 19:38:01.18 ID:SUT7vPWY0
男「はい、良いお湯でした」

幼母「じゃ、言うよー」

幼「バッチ来い」

幼母「月が綺麗ですねー」

男「何この三文芝居」

幼「やってるこっちが恥ずかしいわ」

幼母「キッザー!」

男「いやもっと雰囲気が」

幼「はい、どうぞ」ギュウウ

男「ここでかよ」

幼「……」コク

男「……じゃ、言うよ」

幼母「……」ピロリロリーン

男「会場内での撮影はご遠慮ください!」

幼「集中して最後までやり遂げなさい大根役者」


 
354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 19:51:53.79 ID:SUT7vPWY0
幼母「着流し、似合ってるわね」

男「少し大きいですがね」

幼母「とってもカッコいいわー素敵っ」ニコニコ

男「こりゃゾッコンラブな訳だ」

幼「ねぇ」ニコニコ

男「うん……」

幼「………」ニコニコニコニコ

男「…何かわざとらしい笑顔だ」

幼「半分くらい似てても良いはずなんだけれど」

男「まあ、また違った魅力ですよ」

幼「ありがとーっ」ニコニコ

男「アイドルアイドルしてるなー」

幼「当然」



 
359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 20:08:47.64 ID:SUT7vPWY0
幼母「それじゃー私はお風呂に」

幼「私達は歯を磨いて、部屋に行きましょう」

男「俺は今日どの部屋で寝ればいい?」

幼「私の部屋よ」

男「布団、どっかから持ってこなきゃな」

幼「必要ない」

男「それはない」

幼「アリよ」

男「おじさんがいつも寝てる場所で寝る」

幼母「あらあらー朝パパが帰ってきたら修羅場確定ね」

幼「貴方まで修羅場趣味なの?」

男「他に布団は!?」

幼母「ないのよねー」

男「やられた」

幼「まだやってない」


 
367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 20:29:08.24 ID:SUT7vPWY0
幼「さ、歯を磨いて」

男「良く考えたら歯ブラシもないな」

幼「私の後が良い?先が良い?」

男「そこかよ」

幼「私は貴方の後でもいいわ、口内細菌も受け入れてあげる」

男「そんなこと気にしてたらキスも出来ない」

幼「してくれるの?」

男「それは…むぐっ」ズボ

幼「早く磨き終わって、待ちきれないわ」

男「もうこれで満足です」

幼「全く、初心なんだから」

男「……」シャコシャコ


368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 20:37:15.67 ID:SUT7vPWY0
男「……ぺっ」パシャ

幼「良く磨けました」

男「何歳だと思ってるんだ…はい」

幼「はい」パク

男「汚いな!」

幼「構わないと言ったでしょう」

男「直接はちょっと…」

幼「キスに比べたら衛生的よ」シャコシャコ

男「変な味とかしない?」

幼「貴方の味がする」

男「その言い方やめろ!」

幼「はいはいハンバーガー」

男「申し訳ない」

幼「私も食べたし気にならないわ」


 
375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 20:53:02.62 ID:SUT7vPWY0
幼「さて、寝ましょうか」

男「幼ちゃん、マジでこれしか布団ないの」

幼「覚悟を決めなさい、逃げ場はないわよ」

男「ああ、自分の部屋が恋しい…って電気ついてる」

幼「つけっぱなしで来たの」

男「そんな事ないと思……誰かいるな俺の部屋」

男母「……」グッ

幼「……」グッ

男「母親ぁ……!」

幼「言ったでしょう、逃げ場はないと」

男「曹操になった気分だ」

幼「伏兵はあと二人」

男「聞くまでもない…寝よう」

幼「それが良いわね」


376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 20:53:39.87 ID:EbHuZ8dmO
幼「ありがとーっ」←これかわいすぎ




 
382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 21:07:51.59 ID:SUT7vPWY0
男「幼ちゃん」

幼「何」ギュウ

男「暑いんですが」

幼「人肌ですもの」ギュウウ-

男「放してはくれないんだ」

幼「抱き枕代わり」スリスリ

男「男の体なんて固くて抱き心地良くないよ」

幼「確かにカチカチ」

男「その言い方やめろ!」

幼「じゃ不能なの?」

男「……触ってみれば分かるんじゃないですか」

幼「一向に構わないけど、貴方は本当に良いのね」

男「……」

幼「本当に良くなっちゃうのね。後のコトは知らないわよ」

男「ごめんなさい、触らないで下さい」



 
384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 21:17:47.38 ID:SUT7vPWY0
幼「抱き心地が良いように、私を抱きなさい」

男「その言い方やめろ!」

幼「そのままの意味じゃない、どうぞ」

男「……」ギュ

幼「どうかしら」

男「いつも通り柔らかいです」

幼「良い枕でしょう」

男「暑い事に変わりない…」

幼「……」スリスリ…スンスン

男「……」

幼「お父さんの匂いがする」

男「ちょっ……いや当たり前じゃん」

幼「いずれ貴方もこうなるわ」スンスン

男「その歳まで…か」


 
395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]投稿日:2011/09/30(金) 21:37:05.69 ID:SUT7vPWY0
幼「すー…すー…」

男「…寝たか」

幼「うぅ…」コロン

男「お…おい…乗ってこないで…!」

幼「ん…むぅ…」

男「顔…近いって…起きてるんでしょ…?」

幼「う…ん……!…顔が近いわよ、寝込みを襲うなんてずるい貴方」ギュウウ-

男「そう言いながら余計近づくな」

幼「ん…眠れない?」

男「…トイレ」

幼「んむ…楽しんで…」

男「小便」

幼「すー…すー…」

男「トイレで寝るかなあ…」



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