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妹「あら兄さん、来たんですか?」
妹「あら兄さん、来たんですか?」
妹「あら兄さん、来たんですか?」
1
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/02/04(土) 15:07:44.01 ID:Ej67v0M40
兄「おう、夏休みっていうのは暇で暇でしょうがないからな」
妹「それでわざわざ隣町の病院にまで出向くなんて兄さんも中々の暇人ですね」
兄「来てあげてそれかよ」
妹「誰も来てなんて頼んだ覚えはありませんが」
兄「あっそ、ほらコンビニでおやつ買ってきたから好きなの選べよ」
妹「......今回はそれに免じて兄さんの行いを許してあげても構いません」
兄「おい、俺はただ見舞いにきてやっただけだぞ、何かお前の気に障ることでもしたのかよ」
妹「ノック」
兄「は?」
妹「いくら妹だからって......乙女の部屋に入るのにノックもしないなんて論外ですよ、兄さん」
兄「......これから気をつける」
元スレ
妹「あら兄さん、来たんですか?」
3
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/02/04(土) 15:13:45.61 ID:Ej67v0M40
妹「......暑いですね」
兄「なら窓閉めてくれよ、汗が滝のように流れてくるんだが」
妹「却下です」
兄「何でだよ...」
妹「......私にも外の空気を味わう権利はあります」
兄「......」
妹「...でしょう?」
兄「...確かに、よし、近いうちにどっか出かけるか?」
妹「えっ......兄さん、嘘をつくならもう少しうまく...」
兄「お前みたいな小賢しい妹相手に嘘なんてつけるか、俺が先生に掛け合ってみるわ、期待はあんまりしないでくれよ」
妹「......」
兄「どうした?やっぱりめんどくさいか?こんな暑いんだし...」
妹「...に、兄さんは夏休み真っ盛りだというのに、実の妹と出かけることを望むなんて......残念にも程がありますよ」
妹「本当に......大馬鹿な人です」
4
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/02/04(土) 15:20:44.21 ID:Ej67v0M40
妹「兄さん...私の目の前でそのような物を食べないでくれますか...?」
兄「な、何だよ!キムチラーメンうまいんだぞ!」
妹「よくこのような日に......舌の感覚がマヒしてるんじゃないんですか?」
兄「うるせー」
妹「......でもうらやましいですよ」
兄「ん?」
妹「防腐剤てんこもりで体を不健康にさせるであろうカップラーメンをそのように喜々として食すなんて...」
兄「......食べる気無くしちゃうから防腐剤とか言わないでくれ」
妹「私も自由に食事をしたいものです...」
兄「......ごめんな、俺には菓子ぐらいしか食べさせることが出来ないんだ...」
妹「......いえ、兄さんは私のために頑張ってくれましたよ...そこだけは感謝しています」
兄「だけって何だよ、だけって」
妹「...私も、昔みたいに家で兄さんと一緒に食事をしたいものです......もう叶わぬことでしょうけど」
兄「......ごちそうさま」
5
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/02/04(土) 15:28:31.00 ID:Ej67v0M40
妹「臭います、鼻を刺すようなこの異臭...キムチというものをたった今完全に嫌いになりました」
兄「あ、わりぃ...窓開けるわ」からら...
ひゅぅ...
妹「...夏でも夜風は冷たいものなんですね」
兄「そうだなぁ~...すっずしぃ~」
妹「......花火大会...って今度はいつですか?兄さん」
兄「え?...花火大会かぁ......あっ!確か8月1日に開催するから...今日を除いたら、一週間後ぐらいだったはずだぞ」
妹「一週間...早いものですね」
兄「ああ、後数日で8月だもんなぁ~」
妹「......後1ヶ月で兄さんもここに通ってこなくなるのですね、いやぁ、楽しみですよ1ヶ月後が」
兄「......そうだな」
妹「......」
兄「もしかして妹......寂しいのか?」
妹「ッ!......冗談はやめてください、今の兄さんものすごく気持ち悪いです」
兄「はは、ごめん」
妹「......フンッ」
7
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/02/04(土) 15:35:46.14 ID:Ej67v0M40
兄「さて、もうそろそろ電車無くなるし帰るか」
妹「そうですか、とっとと退散してください、目障りで耳触りで鼻障りです」
兄「俺は別に鼻障りじゃなくね!?つか鼻障りって何だよ!?」
妹「結構臭いますよ、汗の臭いとか、キムチとかキムチとか」
兄「マジで...?......家帰ったらシャワー浴びなきゃだな」
妹「それじゃあ兄さん、もう今後一切ここには顔を出さなくていいので」
兄「あーはいはい、明日も予定無いしここに来るわ」
妹「やめてください、迷惑です」
兄「兄貴の相手をするのが妹なんだよ、諦めろ」
妹「......そんな強引に兄さんは嫌いです」
兄「マジかよ......今日は涙で枕を濡らしそうだな、おやすみ俺の愛する妹」
妹「!...あ、愛するとか!背筋の凍るようなこと言わないでください!反吐が出ます!」
兄「はいはい、じゃあな」カラカラ...ピシャン
妹「.........あ、愛する妹...ふふ.........独り言なんて、私のほうが気持ち悪いですね」
8
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/02/04(土) 15:41:10.93 ID:Ej67v0M40
コンコン
妹「......はい」
兄「よ、どうだ、ちゃんとノックできたぞ」
妹「そんなことで誇らないでください、恥ずかしいです」
兄「あ、すいません......真顔でツッコまれるとは思わなかった...ほら、おみやげだ」
妹「これは......アイスですか」
兄「おう、やっぱり夏はこういうのに限るよな」
妹「私はプリンのほうが...」
兄「分かってるって、ほら、アイスプリン、コンビニ何軒も回ったよ」
妹「あっ......ど、どうもです」
兄「いいよ、それじゃあ食べようぜ」
妹「はい...」
11
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/02/04(土) 15:47:57.27 ID:Ej67v0M40
ミーン...ミンミーン...
兄「今日もセミは忙しいな」
妹「確かに暇の権化であろう兄さんとは比べ物にならないほど働いていますね」
兄「いや、鳴きわめくのが仕事なら俺だって今ここでできるぜ、やってみようか?」
妹「やめてください、兄さんの汚声を大音量で聞くことになる私のことを考えてください」
兄「あ、はい...すいません」
妹「それで、そこのバッグには何が入ってるのですか?」
兄「ああ、ただのレポートだよ...今日で終わらせようと思ってさ」
妹「......そうですか、私と話すだけでは暇で暇で仕方がないと」
兄「は、はぁ?そんなこと言って...」
妹「お昼寝には少し早いですが私はもう寝ます、おやすみなさい」
兄「......おやすみなさい」
13
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/02/04(土) 15:51:39.91 ID:Ej67v0M40
妹「んっ...」
兄「あ、起きたか妹」
妹「......兄さん」
兄「いやぁ、ぐっすりだったな妹、お前夜寝れないんじゃないか?」
妹「そんなの、家に帰る兄さんには関係ありませんよ」
兄「そ、そうだな...ごめん...俺腹減ってきたし飯買ってくるわ」
妹「......勝手にどうぞ」
兄「ああ、それじゃな」
妹「......」
14
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/02/04(土) 15:55:09.30 ID:Ej67v0M40
妹「もう夜の8時39分...」
妹「......」
妹「もう帰ったんでしょうか、あの人は...」
妹「......」
妹「やっぱり言い過ぎました...折角兄さんは私のために来てくれてるのに...」
妹「私が馬鹿なせいで...」
妹「......」
妹「寝て起きればまた、兄さんも戻ってきて...」
兄「おーい!妹!」ガラッ!
妹「!に、兄さん!?」
16
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/02/04(土) 16:02:28.30 ID:Ej67v0M40
兄「ここの町でやってた祭で買ってきたぞ!ほら!」
妹「......そのために兄さんは」
兄「ああ、ちょっと金無くなったりしてな、コンビニで下ろしたりしてたらこんな時間になっちゃってさ」
妹「......」
兄「よし、食おうぜ妹、さすがにかき氷とかは無理だったけどたこ焼きとか色んな物買ってきたからさ」
妹「わ、私そういうのは許されていないはずですよ...兄さん...」
兄「気にすんな、バレたら俺が怒られる、それだけなんだからさ...焼きそば食うか?」
妹「......どうしてそこまでするんですか...あなたは」
兄「どうしてって...妹と食べたいからに決まってるだろ......ほら割り箸」
妹「もう...兄さんは本当に大馬鹿者です、改めて分かりましたよ...」
兄「はいはい、お褒めの言葉ありがとな、よし!この台使うぞ妹、結構買ってきたから食いきれないかもしれないから覚悟しとけよ」
妹「......はいっ」
18
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/02/04(土) 16:10:26.42 ID:Ej67v0M40
妹「......」
コンコン
妹「はい」
兄「よ、遅くなって悪いな妹よ」
妹「......別に待っていませんが」
兄「あっそ、それじゃあ車いす持ってきたから、ほら、乗ってくれ」
妹「......一人じゃ乗れませんよ、こんなの」
兄「仕方ない妹ちゃんだな、よいしょっと」
19
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/02/04(土) 16:15:26.87 ID:Ej67v0M40
妹「う、うわぁ!?な、何するんですかいきなりぃ!?」
兄「体の軽い妹ちんを乗せるためだよ、よしそれじゃあ行くぞ妹!待ちに待った久しぶりのお外だぞー!」
妹「......何ですかそのテンションは」
兄「あ、ごめん、キモかったか?」
妹「......それが兄さんなのですから、キモくなんてありませんよ...多分」
兄「はは、そっか...それじゃあ出発だぞー!妹ぉー!」
妹「お、おー!」
日の光が刺す夏の午後
車いすに乗る私を後ろから推してくれる兄さん
ただ、そんなことが私にとってはとても幸せでした
今日の花火大会は、兄さんを驚かせるような浴衣で出向くことにしましょう
いつものお礼に...
fin
20
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/02/04(土) 16:21:04.77 ID:ohfJQGpr0
続けて第二部ですね
23
名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
[]投稿日:2012/02/04(土) 16:45:57.59 ID:WtRZHNTN0
おつ